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ガンダムを「火の鳥」化する作品『∀ガンダム』 ~富野新小説『はじめたいキャピタルGの物語』応援記事その4

2010/11/11 12:03|富野由悠季関連TRACKBACK:0COMMENT:4
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 前回に引き続き、富野由悠季監督が10月26日発売のガンダムエース100号に発表した新作『はじめたいキャピタルGの物語』についての応援記事を書きます。いつもこのブログを読んでくださっている方々にお願いします。もし今月号のガンダムエースを購読していらっしゃったら、どうかアンケートハガキの「一番好きな作品」もしくは「ガンダムエースへのご意見」欄に『はじめたいキャピタルGの物語』をご記入ください。お願いします。


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 この『はじめたいキャピタルGの物語』はわずか8ページしかありませんけれど、読んでるとまるで富野作品の第1話を見るときのワクワク感が味わえますので、普段ダムエーを買ってない方にも是非オススメしたい一号です。




 さて、これまで他のGが出る作品、たとえば『リアルGガンダム』や『Ring of Gundam』を紹介しましたが、今回は『∀ガンダム』について少し話しをしたいと思います。といっても、この作品について私なんかより詳しい専門家はたくさんいますので、ここで本編の内容を語らずに、シリーズ全体の関連性から少し考えたいと思います。

 まず、この作品が作られたコンセプトは皆さんのご存知のとおり、「ガンダムの全否定かつ全肯定」ではありますが、このコンセプトのもとで、『G』『W』『X』のみならず、∀以降の『SEED』や『00』をも一つのガンダムワールドに組み込んだのは、すでに前述のとおりである。つまりこれからもたとえどんなガンダムが生まれようと、最後は必ず∀に収束するということを意味します。
 これは、ガンダムシリーズ原作者かつ∀の総監督である富野由悠季の話のなかからも伺える事実です。富野監督によりますと、『∀ガンダム』は「現在我々の世界をベースで想定していたシリーズから『∀ガンダム』に至るまで、100個以上のシリーズ作を許容できるように作ってある」とされていますので、他の監督はさておき、もし富野監督が新しいガンダムを考え出しても、たぶんそれは『∀ガンダム』の(設定された)時代以前の作品――もっといえば、『∀ガンダム』に至るまでの道程――になるだろう

 事実、『リアルGガンダム』と『Ring of Gundam』、さらに今回の『はじめたいキャピタルGの物語』も『∀ガンダム』の前史になっているように読み取ることができます。『リアルG』には「戦争犯罪人」や「武器狩り(アームレス)→戦争無き世界」がありますし、『リングオブガンダム』には銀河旅行するコロニーが出てきます(ターンXの裏設定に繋がる)。二つの作品(もちろん、『キャピタルG』もだが)ともきちんと『∀ガンダム』を意識してるように見えます。
 さらに、逆説的にいえば、なぜ『∀ガンダム』にはスペースコロニーが登場してなかったとか、なぜ外宇宙に文明があるとか、そういう黒歴史的謎は、まさにこれから『はじめたいキャピタルGの物語』、『リアルGガンダム』、『Ring of Gundam』などをもって、解明しなければならない謎なので、そういうところは興味深い。宇宙世紀から何万年経ったんだろうと、なぜ我々が熟知している宇宙世紀とこんなに差があったという話だけで興奮せずにいられないお客さんも、きっとかなりいるでしょう。

 とまあ、あまり結論的な話は無いけれど、今までの記事の内容を推敲すると、これらの作品の時系列はだいたい以下になっていることが分かります:

宇宙世紀を年表とするシリーズ
  ↓
『はじめたいキャピタルGの物語』
  ↓
『リアルGガンダム』
  ↓
『Ring of Gundam』
  ↓
『∀ガンダム』


 その間に何万年が経ったかは知りませんけれど、とりあえずものすご~く長い時間だけを言っておくほうが無難であろう。年表埋め的な詮索する興味はありませんし、おそらく富野監督もそんなにきちんと設定していないはずです。永野護の『ファイブスター物語』じゃありませんしね。




 しかし、この『∀ガンダム』が終わって数年、『リングオブガンダム』や今回の『はじめたいキャピタルGの物語』を見てるうちに、ある思いつきが浮かび上がりました。もしガンダムシリーズ全体を壮大なクロニクルで例えると、何故か一つの作品を思い出した。それは手塚治虫氏の『火の鳥』である。

 漫画の神様手塚治虫先生が書いた代表作『火の鳥』ほど有名な作品ならば、紹介する必要もないと思いますが、一応嘘つきWIKIPEDIA先生を訊ねてみると、「手塚治虫が漫画家として活動を始めた初期の頃から晩年まで手がけられており、手塚治虫のライフワークといわれている。古代から超未来まで、地球(主に日本)や宇宙を舞台に、生命の本質・人間の愚行・愛が、手塚治虫自身の思想を根底に壮大なスケールで描かれる。」という作品とのことです。師弟という関係を持つ作り手の作品、また共に作家の頂点として、手塚の『火の鳥』と富野の『イデオン』は一緒に語られてることも決して少なくない。
 でも、ここは『火の鳥』の時の流れの描き方に注目したい。

 フィクションと現実を交わりつつ、人間の愚かさと愛しさを描き、生命のあり方と人間の業を探すという点に関しては、手塚先生の『火の鳥』も富野監督のガンダムシリーズも極めて近い作風ですが、『∀ガンダム』と『はじめたいキャピタルGの物語』など一連の作品の登場によって、その時の流れを構築する描き方も限りなく近づいていきました。
 『火の鳥』の振り子のような描き方はしなかったものの、ガンダムシリーズも歴史(シリーズ作)のはじめがあって、続きがあって、未来に対する描写などがあります。以下は対照表。

火の鳥ガンダム
歴史(シリーズ)のはじめ黎明編1st
歴史の続きヤマト編、太陽編、鳳凰編、乱世編Z、ZZ、CCA、F91、V
さらに未来復活編、宇宙編、望郷編キャピタルG、リング
収束(終りじゃない)未来編
外伝的小編エジプト・ギリシャ・ローマ編、羽衣編、生命編、異形編ほかのUCやアナザーガンダム

 まあ、やや強引なところもないわけがありませんが、こうしてみれば、『∀ガンダム』と『はじめたいキャピタルGの物語』など一連の作品がガンダムシリーズに加えることによって、ガンダムは『火の鳥』の時の流れの描き方に限りなく近づいていることを発見できます。あえて違いを挙げれば、『火の鳥』は全部手塚1人が作り上げた作品で、ガンダムシリーズは富野以外にも他の監督があるくらいですかね。
 つまり、富野監督が書く宇宙世紀ならびに∀までの過程は「歴史(時の流れ)の本筋」とすれば、他の宇宙世紀やアナザーガンダムも歴史(時の流れ)のどこかに繋がっている外伝としてみることもまた可能です。
 
 ですから、『火の鳥』→『伝説巨神イデオン』→「リングオブイデオン」→(構想としての)「リングオブガンダム」→『∀ガンダム』という移り変わりを考えれば、『∀ガンダム』はまさに富野由悠季がガンダムの「火の鳥」化するために贈った至上の作品といえるかもしれません

(余談ですが、手塚プロは『大地編』『再生編(アトム編)』『完結編』のシナリオと描き手を一般公募して完成させるべきとずっと思っています。どうせ手塚息子じゃ書けないから、時代に縛られない本当の才能の持ち手に描かせるのも道理だと思います。でも浦沢みたいなのはご勘弁。PLUTO? なにそれ美味しいの?)

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 次回はいよいよ『はじめたいキャピタルGの物語』の本編についての話に入りますので、そのときはまた改めてよろしくお願いいたします。もし何かご意見ありましたら、ぜひ気軽にコメント欄に残してください。ありがとうございます。

コメント
対応表はああ、なるほどという感じですね。確かに「西暦」から続く宇宙世紀と「正歴」世界を繋ぐミッシングリンクとしての「ガイア・センチュリー」として考えるとかなり火の鳥との類似性は真実味を帯びてきますね。

しかもこれによって「ガンダム」だけでなく他の富野作品も同じ時間軸上にある可能性が強くなってきたような気が。
俺の場合特に「キングゲイナー」は今までは「来なかった宇宙世紀」の世界という解釈だったんですが、どうも「キャピタルG」~「リング」~「∀」に至る流れを見ると明らかにこの流れに組み込めてしまうんですよね…。
コタ-2 #-|2010/11/13(土) 00:14 [ 編集 ]
改めてこうして見ると∀の「100個以上のシリーズ作を許容できるように作ってある」設定はよく出来ているなぁと思う。これから先どんなガンダムが出てきても全部富野監督の世界観に収斂していく訳だし。
ガンダムシリーズが火の鳥のようなサーガになったのは偶然の成り行きなのでしょうが、∀以降の御大は絶対に火の鳥を意識して作品を作ってますよね。
bonzoku #-|2010/11/13(土) 11:23 [ 編集 ]
ほかの富野作品をガンダムシリーズと同じ世界にするなど恐れ多い推論(笑)は、私には思ったこともないのですが、確かにリアルGの設定を見れば、非常にキングゲイナー的な要素も入ってますね。そういう意味では、ロボットの名称こそ違うものの、ひょっとしたらキングゲイナーも「ガンダム的」要素を含めているかもしれませんね。
kaito2198 #-|2010/11/13(土) 11:57 [ 編集 ]
火の鳥というか、リインカーネーションですね。それも魂そのもののリインカーネーションではなく、人類の種とか歴史とか時のリングなるリインカーネーションだと思います。もっとも、ターンエー以前の富野監督はすでにそういう掴めないものを捜し求める節がありますけどね。

■「ジーク・ジオン」の連呼を聞いて、「これが…敵…」と愕然したアムロは、いったい何を感じ取って「敵」とつぶやいてしまったのか?
http://kaito2198.blog43.fc2.com/blog-entry-790.html

しかしおっしゃるとおり、キングゲイナーもリーンの翼もリングオブガンダムも明らかに時の流れを意識しているバックグラウンドにおかれる作品なので、確かに火の鳥と切っても切れない相似性になっていますよね。

あと、手塚作品のファンとしてはアトム(大使)と来るべき世界しか好きじゃないし、手塚から直接教わったこともないくせに(笑)、なぜか富野監督は手塚先生の作風と近い部分はかなりありますね。

■富野由悠季と手塚治虫の相似点 その2
http://kaito2198.blog43.fc2.com/blog-entry-419.html

こういうところから出発する作品論もたまにあっていいじゃないかと思いますけどね。
kaito2198 #-|2010/11/13(土) 12:20 [ 編集 ]
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