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バイストン・ウェル世界の変貌:≪オーラバトラー戦記8 マシン増殖≫

2010/10/19 22:16|富野作品感想TRACKBACK:0COMMENT:0
このエントリーを含むはてなブックマーク はてなブックマーク - バイストン・ウェル世界の変貌:≪オーラバトラー戦記8 マシン増殖≫
 今回は『オーラバトラー戦記8 マシン増殖』の感想です。前巻はこちらからです。


前巻のラストはジョクたちがオーラロードに通り抜けてバイストン・ウェルに帰還し、ガラリアさんの死で終わるものでしたが、この巻の序が再びオーラロードから描写なされたものです。
 こういう描写の仕方こそ『オーラバトラー戦記』が「バイストン・ウェル物語」にたる故なので、WIKIPEDHIAなどでは「7巻で一度死亡するが、8巻ではなぜか生存しており、オーラロードによって体を分解・拡散させられて2度死ぬ。」と書いてありますが、これはまったくこの作品を知らないから発する台詞です。

ジョクがウォ・ランドンのワーラーカーレンに召還されたれて、その主であるジャコバ・アオンの世界談義に突入する部分は3分の1くらいの分量を占めています。ずっとコモン人に聖戦士と崇められてきたジョクが、ここでようやく聖戦士の使命と世界との連動を知り、るジャコバから聖戦士の剣を受け取ったのです。
 しかし、バイストン・ウェルのもっとも知恵がある1人と話し合っただけでは、ジョクは簡単に悟るわけがありません。この後もジョクは迷い続ける。迷い続けるけれども、それでも使命を背負いながらも戦い続ける。これがジョクと『聖戦士ダンバイン』のショウ・ザマともっとも違うところでしょう

一方、バーンがサラーン・マッキをひと時の情事に交わることに。そして一夜を共にしたあと、サラーンはどこかで消えていく。このへんの話はこの物語においても奇妙な雰囲気を漂う部分なのですが、あとに大きな伏線になることは、この時点誰も知ることができませんでした。

もちろん、ジョク、バーンたちが地上に浮上した間に、バイストン・ウェルもただ彼らの帰還を待つのではない。オーラマシンが次から次へと増殖され、各国に新鋭なオーラバトラーが配置され、そしてついにオーラシップという究極的オーラマシンも建造されはじめた。
 それと同時に、ジョクたちの古株ベテランと違って、新世代パイロットもどんどん出てくる。アの国の激しい気性を持つなり上がりザナド・ポジョン、クの国の女傑トモヨ・アッシュなどと、このへんの世相や人物の描写によってもらされた「時代がどんどん加速していく」手法はもちろんわざとやってることですが、これはさらに物語の不確定性を増やすことになります。

それから、このへんからミの国(ピネガン・ハンム)とラウの国(フォイゾン・ゴウ)、それからアの国(ドレイク・ルフト)とクの国(ビショット・ハッタ)の間にあるそれぞれの思惑も絡み、物語においての第3の主線になります。もっとも3つ並行してるため、読んでる読者にとってはさらに混乱するものかもしれませんが、これこそ『オーラバトラー戦記』という世界・社会・個人という3つの部分を一緒に語ろうとする作品の特色でもあります。

ところが、前回も言いましたが、この「ジョク不在」という現象は、この巻のジョクとジャコバ・アオンとの対面を皮切りに、だんだん発現することになります。この巻でいえば、ジョクとジャコバの話の後に、バーンとサラーンの話だったりミィゼナーのクルーの話だったり、ミの国親子の話だったり新世代パイロットの話だったりに変わりますが、ジョクはすでに帰還したにも関わらず、まるで消えたようで終わりの3分の1までは一向出てきません。この空白の「間」は実に読んでで不思議でした。


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