富野由悠季監督とその作品をひたすら語るブログ

TOMINOSUKI / 富野愛好病
http://kaito2198.blog43.fc2.com/

プロフィール

kaito2198

Author:kaito2198
台湾人。
ただのファンです。

twitterは@kaito2198です。

仕事やブログ関係のご連絡は
kaito2198@hotmail.comまでお願いします。

給華文圈之富野由悠季愛好者的一些話
關於本站文章的轉載聲明

富野監督関連資料一覧

最近の記事

最近のコメント

最近のトラックバック

グーバーウォーク

復刻版「ZガンダムHAND BOOK ②」川瀬敏文SPインタビュー要約(2/2)

2010/09/15 09:49|富野由悠季関連TRACKBACK:0COMMENT:0
このエントリーを含むはてなブックマーク はてなブックマーク - 復刻版「ZガンダムHAND BOOK ②」川瀬敏文SPインタビュー要約(2/2)
 前回の記事に引き続き、『機動戦士Zガンダム』のとき、演出を勤めていた川瀬敏文氏のインタビューの後半。

富野監督から演出論を学んだ事が財産です(2/2)

前半→

――他の演出家、あるいは脚本家の皆さんとのやりとりはどんな形でしたか?

川瀬 脚本に関しては富野監督の段階ですべて決まっていくので、直接、シナリオライターの方と相談したりするといったことはありませんでした。各話演出はほとんど同世代で、第1話の今川泰宏君にしても、杉島邦久君にしても、それまでに一緒に仕事をしてきた仲間たちでしたから、それなりにライバル心も持ちながら、一生懸命、お互いの仕事をしていたという感じですね。
 当時はまだサンライズも小さな会社で、七~八割方のスタッフが同じスタジオにいて、みんな机を並べて仕事をしていました。例えば「このキャラは怪我をして、どこどこに傷があるようにしておいたから、次の話数ではよろしく」といった細かな申し送りも、ごく簡単に出来たんですよ。誰言うともなく集まって打ち合わせをしたり、メモのやりとりのような形で比較に、楽にスタッフ同士が意思疎通をしていましたね。まあ、僕も若かったので、作画スタッフへの指示では随分と失礼なことも言ったり書いたりした記憶がありますけど(笑)。今更ですが、ここで「申し訳ありませんでした」と謝っておきます。

――確かにスタッフの皆さん、ほとんど20代前半で新人の方が多かったようですが、これは富野監督の方針だったとか。

川瀬 新人は逆らえずに監督の言う事をきくからですよ(笑)。いや、それは半分だけ本当で、もう半分は確かに富野さんの言うとおり、常に若い人の感覚、新しい才能に触れていたいという意欲の表れだと思いますね。

――『Zガンダム』の頃と現在では、アニメの制作現場は変わりましたか?

川瀬 大きく様変わりしています。今はスタジオにスタッフが集めっていることがほとんどなくて、大体バラバラの場所で個人作業をしている。TVシリーズで他のスタッフと打ち合わせをしようと思っても、放送自体が短いから、一度も顔合わせしないまま終わってしまうことも少なくありません。そういう意味では、みんな孤独な戦いをしているのかもしれませんね。
 これもグチになってしまいますが、昔はキャリアのある制作進行の人が「このカットはメカの得意な○○さんにやってもらおう」とか「ここの動画は、上手なこのスタジオにまとめて発注しよう」といった具合に、うまくコントロールしてくれたんですよ。今は「どこそこのスタジオに、一ヶ月何万枚」というふうにノルマのようなものが決まっていて、機械的にばらまかれてしまうので、演出の意図が反映されにくいといったマイナス面もありますね。

――ですが、今はデジタルの導入で時間や手間が節約できる上に、昔のようにセル傷があったり撮影ミスがあったりするような事故がなくなりましたね。

川瀬 確かに、全体に作画のレベルは目覚しいくらい向上しているし、画面構成も美しい。CGのお陰で昔は不可能だったカメラワークや映像処理も簡単に出来るようになった。ドラマの面でも、僕にはとてもかなわないと思うような凝った演出をする演出家も出てきました。そういう良さもある反面、原作物ばかりでオリジナル作品が作れない。富野監督がずっとやってきたような、いわゆる作家性を反映させた個性的な作品作りというのが出来なくなっていることも確かなんです。

――平均的に出来が良い作品が増えたけど、作り手の顔が見えないというか……。

川瀬 今の若い人が可哀相だなと思うのは、パソコン上のデータでアニメを作る時代になって、僕らのようにフィルムに触れる機会がなくなったことですね。それに、さっきも言いましたが、1~2クールで終わってしまう作品がほとんどなので、その間に先輩の仕事を見ながら演出を勉強していく、といった余裕もない。それはすごく残念な気がします。

――確かに当時は「サンライズ枠」というか、「富野枠」とでもいうような形で、同じ枠、同じ監督でサンライズ作品を一年毎に放送していましたからね。

川瀬 いや、すみません。『Zガンダム』とは全然関係のない、グチになってしまいました。今の話は自分にも当てはまるというか、『Zガンダム』で学んだ事を今の仕事に活かしているかと言われると、僕も困ってしまうので。富野監督から教わった演出技術と、これまでの自分の監督としての経験を、もう少し積極的に、自分から活かす場を作らなければいけないのでしょうけど。
 でも、そういう意味では「昔は良かった」という言葉はあまり使いたくありませんが、確かに良い時代だったと思います。演出の仲間とスタジオに泊まり込んで、他愛のない話をしたりとか、それこそアナログな人間関係の中で、がむしゃらにアニメを作っていた。作品的な評価は別にしても、僕にとって『Zガンダム』はそういう時代を思い出させてくれる仕事の一つですね。


機動戦士ZガンダムHAND BOOK〈2〉 (アニメージュ文庫)機動戦士ZガンダムHAND BOOK〈2〉 (アニメージュ文庫)
(2009/07)
不明

商品詳細を見る


コメント
コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する

トラックバック
トラックバックURLはこちら
http://kaito2198.blog43.fc2.com/tb.php/836-2aa32b19

ブログ内検索

なんとなく富野商品

リンク

このブログをリンクに追加する

カテゴリー

まともに機能しなくてすみません。これからゆっくりペースで直します。

RSSフィード

FC2カウンター

富野監督作品一覧

  • 海のトリトン
  • しあわせの王子
  • 勇者ライディーン
  • ラ・セーヌの星
  • 無敵超人ザンボット3
  • 無敵鋼人ダイターン3
  • 機動戦士ガンダム
  • 伝説巨神イデオン
  • 機動戦士ガンダム(劇場版)
  • 機動戦士ガンダムⅡ 哀戦士編
  • 戦闘メカ ザブングル
  • 機動戦士ガンダムⅢ めぐりあい宇宙編
  • 伝説巨神イデオン・接触篇 -A CONTACT-
  • 伝説巨神イデオン・発動篇 -Be Invoked-
  • 聖戦士ダンバイン
  • ザブングル グラフィティ
  • 重戦機エルガイム
  • 機動戦士Zガンダム
  • 機動戦士ガンダムZZ
  • 機動戦士ガンダム 逆襲のシャア
  • 機動戦士ガンダムF91
  • 機動戦士Vガンダム
  • 闇夜の時代劇 正体を見る
  • バイストンウェル物語 ガーゼィの翼
  • ブレンパワード
  • ∀ガンダム
  • 劇場版∀ガンダムⅠ 地球光
  • 劇場版∀ガンダムⅡ 月光蝶
  • OVERMAN キングゲイナー
  • 機動戦士Ζガンダム A New Translation -星を継ぐ者-
  • 機動戦士ΖガンダムⅡ A New Translation -恋人たち-
  • リーンの翼
  • 機動戦士ΖガンダムⅢ A New Translation -星の鼓動は愛-
  • RING OF GUNDAM
  • ガンダム Gのレコンギスタ
  • 富野参加作品一覧

  • 鉄腕アトム
  • 戦え!オスパー
  • リボンの騎士
  • 巨人の星
  • アニマル1
  • 夕やけ番長
  • 海底少年マリン
  • どろろ
  • 紅三四郎
  • 巨人の星対鉄腕アトム
  • おらぁグズラだど
  • 男一匹ガキ大将
  • ムーミン
  • シートン動物記
  • 赤き血のイレブン
  • アタックNo.1
  • あしたのジョー
  • 男ドアホウ!甲子園
  • 昆虫物語 みなしごハッチ
  • さすらいの太陽
  • 天才バカボン
  • ふしぎなメルモ
  • 新・オバケのQ太郎
  • 国松様のお通りだい
  • いなかっぺ大将
  • 正義を愛する者 月光仮面
  • アニメ・ドキュメント ミュンヘンのへの道
  • モンシェリCoCo
  • ハゼドン
  • ど根性ガエル
  • けろっこデメタン
  • ワンサくん
  • 山ねずみロッキーチャック
  • 侍ジャイアンツ
  • 新造人間キャシャーン
  • アルプスの少女ハイジ
  • ゼロテスター
  • 昆虫物語 新みなしごハッチ
  • 小さなバイキングビッケ
  • 宇宙戦艦ヤマト
  • 破裏拳ポリマー
  • フランダースの犬
  • 母をたずねて三千里
  • アンデス少年ペペロの冒険
  • 超電磁ロボ コン・バトラーV
  • ゴワッパー5 ゴーダム
  • ろぼっ子ビートン
  • あらいぐまラスカル
  • 合身戦隊メカンダーロボ
  • 超電磁マシーン ボルテスV
  • シートン動物記 くまの子ジャッキー
  • ヤッターマン
  • ペリーヌ物語
  • 闘将ダイモス
  • 未来少年コナン
  • とびだせ!マシーン飛竜
  • まんが日本昔ばなし
  • 宇宙魔神ダイケンゴー
  • 赤毛のアン
  • 科学忍者隊ガッチャマンⅡ
  • ザ・ウルトラマン
  • 宇宙大帝ゴッドシグマ
  • ルパン三世(TV第2シリーズ)
  • 新世紀GPXサイバーフォーミュラ
  • 銀河漂流バイファム
  • ママは小学4年生
  • GUNDAM EVOLVE 5
  •  |  富野作品感想 | 富野由悠季関連 | 井荻麟関連 | 富野情報 | 富野雑談 | レビュー | ブログ運営 | 日常話 | 未分類 | 給華文讀者 | Gのレコンギスタ | 
    Copyright(C) 2007All Rights Reserved. TOMINOSUKI / 富野愛好病
    Powered by FC2ブログ.
    template designed by 遥かなるわらしべ長者への挑戦.