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語り口がガクッと変わるオーラバトラー戦記

2010/06/10 18:52|富野作品感想TRACKBACK:0COMMENT:2
このエントリーを含むはてなブックマーク はてなブックマーク - 語り口がガクッと変わるオーラバトラー戦記
 スローペースですが、いまだに『オーラバトラー戦記』を読んでいます。とりあえず今は5巻の途中、かつてアの国の聖戦士ジョクが家来とドレイク・ルフトの王女アリサを連れて、ミの国へ離反するくだりです。ダンバインもゼラーナもダーナ・オシーも出てきませんが、チャム・ファウはしっかり登場してますんで、ご安心ください。

 で、先日『オーラバトラー戦記』の1巻~4巻の感想を書きましたが、

スラスラ読めるオーラバトラー戦記前半と愛すべき邪悪なガロウ・ランたち

この『オーラバトラー戦記』は(同じく野性時代にて連載された)前作『リーンの翼』と比べて、さらに一般人にとってもスラスラ読める代物になってると思います。


 さっそくひびのたわごと子犬さんからこんなコメントをいただきました。

「オーラバトラー戦記」って読みやすいのはギィ・グッガとの戦いが終わる辺りまでで、
その後は情景描写が場面によって異なっていたり、論理が飛躍したりして読みにくくなりません?
最初いいペースで読めていたのが、そのあとガクッと落ちて塩漬けにしてしまったことを思い出しました。

 別に読みにくいとは思いませんけれど、実際読んでみれば、確かに語り口が変わってる感じがしますが、そこで自分なりに整理してみて、おそらく二つの理由があると思います。




 一つは「描写される物語の質自体が変わった」ということです。1~4巻はいわゆる異種との闘争録で、描写する物語は「波状的に襲い掛かって、負けても負けても攻撃し続ける邪悪な者ガロウ・ランとの闘争」といったものです。そこにあるのは「攻防が繰り広げられる」という物語なので、話がスラスラ読める形となっています。
 たいして、5巻以後はかつての味方同士が敵味方に分かれて戦うという話なので、そこにアの国以外の人間の思惑と主人公ジョクの思索が入れば、嫌でも「描写される物語の質」が変わります。それがまず一つの原因です。

 そしてもう一つは「話の構成・論理の再構築」です。ご存知のとおり、『オーラバトラー戦記』は『聖戦士ダンバイン』の再構築ストーリーといえますが、1~4巻はまるっきりのオリジナル部分です。それらの部分を文章として現れるとき、単純な「読ませる新作」というものとして存在しているわけなので、読みやすい。
 たいして、5巻以後は『ダンバイン』のストーリーとダブる話なので、そこには必ず「話の論理の意味の強化」がついてきます。5巻『離反』でたとえると、なぜジョクの逃亡だけでほぼまる1巻を使ったというと、それはほかでもなく『ダンバイン』のショウの「戦う意味がない」という富野本人が指摘した最大の弱点を補足するものです。こういったものが、1~4巻のテンポというか語り口のペースを緩ませたと考えられます。

 後者は複数の同じタイトルを持っている富野アニメと小説ではよく起こることなので、これからもし機会があれば語りたいですが、富野由悠季の小説は常にノベライズを越える複数な面性を持っていますので、ときどき人に誤解されますし、正当な評価を得られないですが、よくよく見れば、必ずその本来の面容を見つけることができます。


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コメント
なるほど。なんか腑に落ちる解説ですね。
リーンの翼の後半部分が前半に比べて読みにくいのも同じかも。
子犬 #HL3aOXhs|2010/06/10(木) 21:29 [ 編集 ]
そうだと思います。富野さんは作品ごと新しいテーマやアイデアを試しますけど、構成の方法論はわりと変わってないものなので、今回のリーンの翼もそうだと思います。
kaito2198 #L2WcHO2o|2010/06/10(木) 23:45 [ 編集 ]
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