富野由悠季監督とその作品をひたすら語るブログ

TOMINOSUKI / 富野愛好病
http://kaito2198.blog43.fc2.com/

プロフィール

kaito2198

Author:kaito2198
台湾人。
ただのファンです。

twitterは@kaito2198です。

仕事やブログ関係のご連絡は
kaito2198@hotmail.comまでお願いします。

給華文圈之富野由悠季愛好者的一些話
關於本站文章的轉載聲明

富野監督関連資料一覧

最近の記事

最近のコメント

最近のトラックバック

グーバーウォーク

獣になって

2008/06/22 01:50|富野由悠季関連TRACKBACK:0COMMENT:2
このエントリーを含むはてなブックマーク はてなブックマーク - 獣になって
ガンダム世界の戦闘メカ(ザブングルではあらず)は大きく二つに分かれる。
「モビルスーツ」と「モビルアーマー」。

モビルスーツは言うまでもなく、人型ロボットの呼称として使われる。
つまり、鉄人28号みたいな「ロボット」じゃなくて、あくまで人が乗る(着る)ものだから、
モビルスーツと呼ばれてる。

一歩、モビルアーマーは実に曖昧な呼称。
後つけ設定などを無視すると、このアーマーという名前の付け方は本当に興味深いもの。
ファーストの劇中から見ても、ビグロだったりザクレロだったりフラウプロだったり、
どこがアーマーなのか、全然見えないじゃないと思わず突っ込みしたくなる。
強いていえば、スーツより強いものだからアーマーという使い方なのかもしれない。


でも、考えてみれば、このモビルアーマーの根源は実にいうと、
巨大ロボットアニメのなかにおける機械獣といったとにかく異形な敵役かもしれない。
確かにそうかもしれないが、モビルアーマーはなぜ機械獣にならないのかというと、
ひとえ富野が提示したリアルな世界観のおかげです。
つまり、兵士と兵士が戦ってる戦場に、異形な存在が入り込むという構図ができたからこそ、
モビルアーマーを機械獣以上なものにしたのではないか。
考えてみると、モビルアーマーは多く怪獣みたいな外形にしている。
口とか爪とか触手とか、それらはガンダムとザクに馴染んだ視聴者たちにとって、
まさしく戦場に潜む獣そのものだった。
そしてそれらの対比は、おそらく現実の兵士と戦車、戦闘機より遥かに大きかったはず。
だからどういうことが言いたいというと、つまりモビルアーマーは特異だということ。

つまり、さっきはモビルスーツとモビルスーツの対戦を兵士対兵士としてるが、
ガンダム世界(つまり富野)におかるモビルスーツは、実をいうと戦闘機(と戦車)の延長。
そして、もしモビルスーツは現実における戦闘機と戦車であれば、
モビルスーツ以上異様なモビルアーマーは何なんのか?というのが、今回の記事です。


実際、モビルスーツは人型の原因はどうであれ(ぶっちゃけビジネスの事情だが)、
富野にとって、ああいうものを人型にするのは、すでにある意味の傲慢が垣見えます。
それは富野由悠季の考え方だけじゃなく、ガンダム世界にも潜む潜在意識でもある。
そういう世界だからこそ、
人の傲慢の象徴であるモビルスーツよりさらに進むモビルアーマーだからこそ、
ああいう巨大、凶暴、獣みたいな姿になったからではないか。
こういう言い方をすると、ビグザムは撃沈されたときに、
ドズルの執念によって生む悪意な影を思い出した方もいるかもしれませんが、
僕が浮かびつくのは、もう一つのモビルアーマーともう一人の男です。


カロッゾ・ロナ。鉄仮面。
日本アニメ史上でも稀に見た強烈なキャラクター性を持つキャラ。
彼もいわゆる富野アニメの「情けないキャラ」だが、
あそこまでしたキャラは、やはり富野作品の中でも極めて少ない。
みずから顔を隠し、自分を強化人間にし、バグによる無差別殺戮行為をする。
この人間に捨て、自ら機械になるのを選んだ男がかぶる恥とエゴの交錯に象徴するような鉄仮面は、まさしく彼のマスクであり、本当の顔でもある。
そして、彼が操る巨大モビルアーマー「ラフレシア」もマスクと同じく、彼の分身であった。
機械と直接繋がってる彼は人の形を捨て、触手を生やすその姿は、相手に凶暴で恐ろしい印象を与える同時に、ものすごく歪んでる屈折も放出してるかもしれません。
だから、シーブックがラフレシアを目撃したときは、こういうセリフを言ったのだ。
「感じられる。あれは、人の劣等意識の固まりじゃないのか」
父として、人としては、あそこまで自分の心をああいう痛々しい姿にするのは一体どういうことなのか、おそらくシーブックだけでなく、我々も考えさせるべきことではないだろうか。
誰もが心のなかに一匹の魔物が住んでいる。我々はモビルアーマーを持っていませんが、別の形で自分のエゴを放出するのかもしれません。



まあ、またくどい言い回しになったが、けっきょく今回はどういうことが言いたいというと、
ドズルのビグザムと怨念を一体化するのは鉄仮面のラフレシアだ、と。
そして、そういう演出ができた富野は進化し続けることが覗けますし、
こういう点から見ても、やはり富野は超凄い作家だと言いたいだけ。


コメント
モロに富野自身の投影ですからねぇ。
妻に対しては違いますが、娘への屈折した思いなどまさにそう。
あれは富野がカロッゾというキャラクターを借りて、
幸緒さん、アカリさんに語りかけていたものだと私は思っています。
当時のインタビューでもたしか「僕は娘からそっぽ向かれる情けない父親なのよ」みたいなことを語っていたと思います。

フィルムでは「宇宙を乱す物の怪」に差し替えられましたが、「劣等意識の固まり」という表現もまさに富野自身のことですよね。


子犬 #HL3aOXhs|2008/06/22(日) 05:05 [ 編集 ]
そうですね、あの気分は完全に出てきますよね。
結局、F91をピークに迎えて、後の作品のモビルアーマーについて確信はありませんが、なんだかニュアンスがまた変わりましたので、一番突出なのはやはり自分との連動、キャラとの連動が一番強かったラフレシアですね。ウォドムは宇宙人だが、別に怪物じゃないし、ドッゴーラは……まんが日本昔ばなし(笑)?
kaito2198 #-|2008/06/23(月) 01:11 [ 編集 ]
コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する

トラックバック
トラックバックURLはこちら
http://kaito2198.blog43.fc2.com/tb.php/77-228feabc

ブログ内検索

なんとなく富野商品

リンク

このブログをリンクに追加する

カテゴリー

まともに機能しなくてすみません。これからゆっくりペースで直します。

RSSフィード

FC2カウンター

富野監督作品一覧

  • 海のトリトン
  • しあわせの王子
  • 勇者ライディーン
  • ラ・セーヌの星
  • 無敵超人ザンボット3
  • 無敵鋼人ダイターン3
  • 機動戦士ガンダム
  • 伝説巨神イデオン
  • 機動戦士ガンダム(劇場版)
  • 機動戦士ガンダムⅡ 哀戦士編
  • 戦闘メカ ザブングル
  • 機動戦士ガンダムⅢ めぐりあい宇宙編
  • 伝説巨神イデオン・接触篇 -A CONTACT-
  • 伝説巨神イデオン・発動篇 -Be Invoked-
  • 聖戦士ダンバイン
  • ザブングル グラフィティ
  • 重戦機エルガイム
  • 機動戦士Zガンダム
  • 機動戦士ガンダムZZ
  • 機動戦士ガンダム 逆襲のシャア
  • 機動戦士ガンダムF91
  • 機動戦士Vガンダム
  • 闇夜の時代劇 正体を見る
  • バイストンウェル物語 ガーゼィの翼
  • ブレンパワード
  • ∀ガンダム
  • 劇場版∀ガンダムⅠ 地球光
  • 劇場版∀ガンダムⅡ 月光蝶
  • OVERMAN キングゲイナー
  • 機動戦士Ζガンダム A New Translation -星を継ぐ者-
  • 機動戦士ΖガンダムⅡ A New Translation -恋人たち-
  • リーンの翼
  • 機動戦士ΖガンダムⅢ A New Translation -星の鼓動は愛-
  • RING OF GUNDAM
  • ガンダム Gのレコンギスタ
  • 富野参加作品一覧

  • 鉄腕アトム
  • 戦え!オスパー
  • リボンの騎士
  • 巨人の星
  • アニマル1
  • 夕やけ番長
  • 海底少年マリン
  • どろろ
  • 紅三四郎
  • 巨人の星対鉄腕アトム
  • おらぁグズラだど
  • 男一匹ガキ大将
  • ムーミン
  • シートン動物記
  • 赤き血のイレブン
  • アタックNo.1
  • あしたのジョー
  • 男ドアホウ!甲子園
  • 昆虫物語 みなしごハッチ
  • さすらいの太陽
  • 天才バカボン
  • ふしぎなメルモ
  • 新・オバケのQ太郎
  • 国松様のお通りだい
  • いなかっぺ大将
  • 正義を愛する者 月光仮面
  • アニメ・ドキュメント ミュンヘンのへの道
  • モンシェリCoCo
  • ハゼドン
  • ど根性ガエル
  • けろっこデメタン
  • ワンサくん
  • 山ねずみロッキーチャック
  • 侍ジャイアンツ
  • 新造人間キャシャーン
  • アルプスの少女ハイジ
  • ゼロテスター
  • 昆虫物語 新みなしごハッチ
  • 小さなバイキングビッケ
  • 宇宙戦艦ヤマト
  • 破裏拳ポリマー
  • フランダースの犬
  • 母をたずねて三千里
  • アンデス少年ペペロの冒険
  • 超電磁ロボ コン・バトラーV
  • ゴワッパー5 ゴーダム
  • ろぼっ子ビートン
  • あらいぐまラスカル
  • 合身戦隊メカンダーロボ
  • 超電磁マシーン ボルテスV
  • シートン動物記 くまの子ジャッキー
  • ヤッターマン
  • ペリーヌ物語
  • 闘将ダイモス
  • 未来少年コナン
  • とびだせ!マシーン飛竜
  • まんが日本昔ばなし
  • 宇宙魔神ダイケンゴー
  • 赤毛のアン
  • 科学忍者隊ガッチャマンⅡ
  • ザ・ウルトラマン
  • 宇宙大帝ゴッドシグマ
  • ルパン三世(TV第2シリーズ)
  • 新世紀GPXサイバーフォーミュラ
  • 銀河漂流バイファム
  • ママは小学4年生
  • GUNDAM EVOLVE 5
  •  |  富野作品感想 | 富野由悠季関連 | 井荻麟関連 | 富野情報 | 富野雑談 | レビュー | ブログ運営 | 日常話 | 未分類 | 給華文讀者 | Gのレコンギスタ | 
    Copyright(C) 2007All Rights Reserved. TOMINOSUKI / 富野愛好病
    Powered by FC2ブログ.
    template designed by 遥かなるわらしべ長者への挑戦.