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少しだけ杉井ギサブロー監督

2010/04/10 14:21|未分類TRACKBACK:1COMMENT:9
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 このブログは主に富野由悠季監督のことを取り上げるところなので、ほかのアニメ演出家についてあまり語っていませんけれど、実をいいますと、個人は杉井ギサブロー監督もとても尊敬しています。『悟空の大冒険』『どろろ』『銀河鉄道の夜』『タッチ』『陽だまりの樹』『あらしのよるに』などをはじめ、数々の素晴らしい作品を手がけておる杉井さんは演出・監督の繊細なセンスを遺憾なく発揮して、そのアニメーションそのものに対するセンスの高さは、ひょっとしたら今日本最高峰と言われている宮崎駿監督よりも高いかもしれない、というのが自分の考えです。

 そんな杉井氏の作品のなか、実はかなり好きなオープニングは一つあります。それが1969年『どろろ』のオープニングです。初見のとき、文字通り「体中が震えた」という感じです。こんなオープニングは、自分の記憶のなかでも数えるほどしかなかったので、あの『どろろ』の世界観と杉井エッセンスが濃縮してあるオープニングは、今でも40年前以前の出来とは思えないほど輝いてると思います。

 で、ここでは杉井監督本人がこのオープニングに対するインタビューを紹介します。

杉井ギサブロー
(オープニング1・エンディング演出)


 オープニングはね、本来は「どろろの歌」とは別の曲がついていたんです。すごく重厚なコーラスの曲で、映像もちゃんと音楽の長さに合わせて作られていました。
 僕は冨田さんにね、何よりまずオープニングの曲を作ってくれ、と依頼していると思うんですよ。その曲自体が『どろろ』という作品のテーマがあるわけだから、出来ればそれをスタジオの中に流したい、と考えたはずなんです。『銀河鉄道の夜』の時もね、細野(晴臣)さんに出来ればテーマ音楽だけは先に作ってくれないか、とお願いしましたから。実際にそのテーマ曲をスタジオに流しながら、イメージを浮かべして映画を作っていたんです。
 オープニングというのは、見た子供たちが「面白そうだ」と思えるようなものである必要があるんだけど、同時にこの番組はこういう世界観で作るぞ、という監督のメッセージにもなっていなければならない。実はこれ、有名なデザイナーであるソール・バス(1921~1996年)の影響なんです。
 あの人が日本へ来たときに、講演を聞きに行ったんですよ(編者注:1960年、世界デザイン会議のための来日)。そのとき、「オープニングのタイトルバックを作るとき、自分はその短い時間のなかで映画の全部を語りたいと思っている。自分のタイトルバックは、そういうつもりで作っている」という話をされたんです。そのあとに、たまたま日本に輸入されていない、ニューヨークの裏町をドラマにしたタイトルバックを上映したんですよ。ハーレムの一角の塀の上を、猫がただ歩いているだけなんだけど、これがスローモーションで、まるで猫が豹のように見える。ゆったりと、ワンカットでピョンと飛び上がったりしてね。ただそれだけのタイトルバックなんですけど。映画の内容というのは、ハーレムの若者のドラマなんです。
 ソール・バスのタイトルバックってすごいな、と思いました。確かに、ソール・バスが感じたであろう映画全体のイメージを、猫の映像を使って表現している。これが僕にはとても強烈だった。以後、僕は映画のタイトルバックというのはそういう仕事なんだと確信するようになり、自分で仕事をする段になったとき、オープニングは可能な限り自分で演出するように心がけました。視リールのコンセプトは全部オープニングにつめ込む。そうすることで、スタジオに対しても視聴者に対しても、一番シンボリックに伝えられるんじゃないかと。これはまさにソール・バスの講演を聞いて以来ですね。
 そんなわけで『どろろ』のオープニングも、僕なりの作品観をこめたものになっています。農民一揆の絵をもり込んでいるのは、僕がどろろのやろうとしていることを”革命”としてとらえていたことの表れですね。貧民から生まれた子が、世の中を変えようとする、立ち上がっていくシリアスの物語と考えていたのです。僕がこの時期、『どろろ』をやりたかった大きな要素は、やはり時代性だと思う。世の中変わらなきゃ駄目だ、という思いは真面目にありました。僕らは運動家でも何でもなくアニメを作っているわけだけど、それだって社会の一行為、時代性にまったく関連がないわけじゃない。たとえば人の価値をお金で計る、みたいな風潮に対して反発あったし。仕事を通じて、身近なところから物事の価値観を改革していこうと強く思っていましたね。

 こういう監督だからこそ、「作品」と呼べるほどのアニメを作れるとつくづく思います。話の内容や方法論は実は富野監督が話していることもかなり共通してますから、やはり一流には一流なりの拘りを持っているものですね。






 杉井監督の演出の「静」と「動」のメリハリはたまらん。あと、やはり富田勲氏の音楽は素晴らしい。


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コメント
杉井監督も凄いですよね。
個人的には『悟空の大冒険』の色彩感覚とか豊かな視覚表現、キャラのアクションなんかが印象的です。
あとは、『トワイライトジェミニの秘密』が一連のルパンシリーズで一番好きだったり。
グリーン #NGYDQt0Y|2010/04/11(日) 08:24 [ 編集 ]
富野監督は昔『だから僕は…』にアトム終わったら、そろそろチーフディレクターの一つをやらせてもらってもいいじゃね?みたいな話を書きましたが、
自分は『悟空の大冒険』第1話を見て、「ああ、そりゃ当時の富野さんが思い上がってたな。とても敵わなかったからな…」と思いましたよ。
それほど当時としてはすごく斬新的な作品だったんです。
kaito2198 #L2WcHO2o|2010/04/11(日) 12:58 [ 編集 ]
初めて観た時に、ソ連アニメとアメリカ(ディズニー)アニメの良いところが上手く合体していて凄いな、という感じがしました。

まあ、自分自身アニメの教養があまり無いので、的外れかも知れませんが・・・
グリーン #NGYDQt0Y|2010/04/11(日) 22:44 [ 編集 ]
まだ喜幸だった頃の御大もコンテマンとしてどろろに関わってるよね
#-|2010/04/11(日) 22:45 [ 編集 ]
そうです。
富野監督は第3、4、16話の絵コンテ担当でした。
ほかにも出崎氏や高橋氏などが参加。
kaito2198 #L2WcHO2o|2010/04/12(月) 00:04 [ 編集 ]
すみません、うちは1989年までは反共産党国家だったので、
ソ連アニメは見たことありません(マジ)>_<
kaito2198 #L2WcHO2o|2010/04/12(月) 00:13 [ 編集 ]
おおぅ、なるほどそうですね。すいませんです^^;
グリーン #NGYDQt0Y|2010/04/12(月) 05:51 [ 編集 ]
自分が無知なだけです。機会があれば、ぜひグリーンさんのオススメを紹介してほしいくらいですよ。
kaito2198 #L2WcHO2o|2010/04/12(月) 09:19 [ 編集 ]
いや、僕も『雪の女王』とかノルシュテインとかの定番をいくつか観た程度でして、ソ連アニメについて何か語れるようなレベルじゃないです。
そういう意味では前のコメントはちょっと迂闊だったかも知れませんね。

そんな自分がオススメするのもなんですが、『雪の女王』は一般的に名作として名高いですし、パヤオをはじめとして影響を受けたという人が多くいるようですから、ご覧になってみてはいかがでしょうか。
グリーン #-|2010/04/12(月) 21:35 [ 編集 ]
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先日、TOMINOSUKI/富野愛好病さんが 杉井ギサブロー氏が「どろろ」について語ったコメントを紹介されていた。 そこで思い出したのがここのとこ...
ひびのたわごと 2010/04/14(水) 19:54
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