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リーンの翼新版は、富野由悠季の集大成である…なのか?

2010/04/10 00:16|富野作品感想TRACKBACK:0COMMENT:2
このエントリーを含むはてなブックマーク はてなブックマーク - リーンの翼新版は、富野由悠季の集大成である…なのか?
 『リーンの翼』はまだ読み終わっておりませんが、その内容はもう著者富野本人が語ったとおり、現時点作家としての集大成というような気がします。これは、決して誇張でもなんでもありません。

 自分の視点でいえば、まず「小説」という形から入っています。富野監督は小説作品ごとに新たなジャンルを試し続けてきましたが(たとえば『万丈シリーズ』の活劇アクション探偵もの、『アベニールをさがして』のジュブナイルSF冒険物語とか)、この作品も例外じゃない。第3巻の途中まででいえば、「一人の王の誕生」「建国物語」が今までの富野小説では見られないものなので、これがその新しいところ。
 それでいて、バイストン・ウェルシリーズが特有の「現実と虚構の交差」というのもちゃんと持っています。今作特有なものでいえば、やはり何より矢藩朗利を中心に展開されたネットコミュニティに対する描写であろう。さらに、21世紀の動きにほんの少しばかりのフィクションを混じって、読者に投げ出して問いだすのも今回の特色である。
 もちろん、バイストン・ウェルでおなじみの「オーラバトラー」要素も、もちろん第3巻と第4巻にはありますし、そのオーラバトラーの開発系譜もやはり『オーラバトラー戦記』に彷彿していて、男の子の心をそそる描写が健在しています。
 あと、違いでいえば、迫水真次郎もまた格別である。富野作品のなかで(最終的に)一番年上で、唯一結婚までして、しかも子供まで恵まれた主人公でもある(『ベルチル』のアムロさんの子はまだ赤ちゃんなのでノーカウント)。

 また、バイストン・ウェルシリーズ以外のほかの富野小説との関連でいえば、みんなで意見を出しながら試行錯誤を重ねて国家とオーラマシンの開発をしている姿は『アベニールをさがして』と似てますし、第4巻まで読んでないけど富野小説最高傑作の『王の心』と同じ匂いを持ってますから、現時点いろいろの集大成であることはほぼ間違いない様子。




 もっとも、個人が一番嬉しいのは、富野監督がはっきりこの作品で去年からハマってる「全体主義」と「ハンナ・アーレント」を臆面もなく使っちゃったところです。それも、2ちゃんねらーかブロガーの口を借りて、ほとんど鵜呑みにした形で出していた。これについて、たまらなく嬉しかった。
 何故ならば、それは「ああ、これでこれらのコンセプトを新作のアニメに使うときは、もっと洗練で多層的になるだろう」ということ極めて重要なことを意味してます。昔富野監督は小説という場を持っていたため、まだ小説でそういったアイデアや表現したいことを発散することができましたが、近年では小説を書かなくなったため、毒を発散する場も失われた。アニメ版『リーンの翼』はすごい作品ですけど、前のシリーズ作『キングゲイナー』と間が空いたため、いろいろ詰め込みすぎになっちゃって、結果消化不良という感触が多少持っている出来となった。
 なので、あえて誤解させるような書き方しますと、こういう全体主義とアーレントの毒をドバドバ吐く(正確的いうと、「検証」だが)場所があるのが、富野にとってとってもいいことです。

 さらに、自分が立てた「富野は一度新しいアイデアを小説で試してからアニメに使う」という仮説を側面から証明してくれたことです。ですから、そういう意味では、この『リーンの翼』新版は富野由悠季の創作キャリアのなかでは、とても欠かせない一本だと思います。

コメント
私は、先日、新版『リーンの翼』を読了しました。
そして、私は、私と同じく『リーンの翼』を読んだ人たちとの共感を求めて、web上で発表されている感想を探していたら、貴方のblogを発見しました。

私は、貴方の『リーンの翼』に対する考察は、とても優れたものだと考えます。

日本のガンダムオタクの多くは、アニメ版『リーンの翼』が一種の「複式夢幻能」であることに気づいていないようです。
私には、彼らが、アニメ版『リーンの翼』の表面に現れている政治的な主張や示唆に注意し過ぎるように見えます。
(それに、彼らは、モビルスーツの型式番号を知っていても、能楽についてはほとんど知りませんから(苦笑))

私は、アニメ版『リーンの翼』を、日本の有名な怪獣映画『ゴジラ』と同様の夢幻能として楽しみました。
ゴジラとサコミズ王の共通点については、下記URLの論考が参考になると考えます。
http://homepage2.nifty.com/onibi/god.html

サコミズ王は、まさに「人語を話すゴジラ」といえるでしょう。


また、私は、下記URLの映画評も、貴方の参考になると考えます。
http://homepage2.nifty.com/yoyutei/niti0201.htm#gojira

ゴジラ映画においては、文金高島田の特攻人形の役割を怪獣が担うのですね(笑)。
starship #OgPcuOrU|2010/04/11(日) 08:57 [ 編集 ]
starshipさん、コメントありがとうございます。
教えていただいたリンク先の論考を拝見しました。すごい考察です。
そしておっしゃるとおり、サコミズ王とゴジラのメッセージ性と立ち位置が重なることもあると思います。
紹介させていただいて、とてもありがとうございます。

小説はまだ読み終わっていませんけれど、
機会があればstarshipさんの小説版に対するご意見を是非聞きたいものです。
kaito2198 #L2WcHO2o|2010/04/11(日) 15:55 [ 編集 ]
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