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スタッフ15人大証言! 『リーンの翼』の凄さと面白さ――あと2日! 『リーンの翼 COMPLETE』を買いましょう!

2010/01/25 17:05|富野由悠季関連TRACKBACK:0COMMENT:2
このエントリーを含むはてなブックマーク はてなブックマーク - スタッフ15人大証言! 『リーンの翼』の凄さと面白さ――あと2日! 『リーンの翼 COMPLETE』を買いましょう!
あと3週! みんなで『リーンの翼 COMPLETE』を買いましょう!1話と2話の話
あと2週! みんなで『リーンの翼 COMPLETE』を買いましょう!3話と4話の話
あと1週! みんなで『リーンの翼 COMPLETE』を買いましょう!5話と6話の話
今更アニメ『リーンの翼』と小説『リーンの翼』という二つの翼を語る――あと3日! 『リーンの翼 COMPLETE』を買いましょう! 

 「リーンの翼 COMPLETE」の発売はわずか2日しか残っていないところで、今日は特別に『リーンの翼』に関わってきた15名のスタッフの声を一気に届きました!
 その15名とは『リーンの翼』に深く関わってきた大森倖三、okama、工藤昌史、篠原保、沙倉拓実、片山鮎喜、池田繁美、河口佳高、湯川淳、宇都宮将人、福山潤、嶋村侑、小山力也、谷口廣次朗、富野由悠季(敬称略)です。どうぞ彼らの『リーンの翼』観を読んでください!


1.『リーンの翼』漫画版作画担当 大森倖三

――描いてみて『リーンの翼』という物語についてはどういう感想を持たれましたか?

大森 すごいな、というのが正直な感想ですね。物語の構成の巧みさとか、核とか特攻隊といったアイデアの持ってきかたとか。僕たひ30代の人間は、それこそ昔の富野監督や宮崎駿監督の作品で産湯に使って、アニメーションや漫画で育ってしまっているようなものなので、それこそ作るものがそうしたアニメーションの模倣だったりする気がするんです。けど富野監督の年代の方はベースにあるのがお芝居とか古典文学とか、現実の歴史だったりするので、作り手としてその差は大きいというのを思い知りましたね。

――確かに『リーンの翼』には様々な要素が入っていますね。

大森 核とか『リーン』の中で取り上げている事柄は、いま現実でも問題になっていることと直結していて、ファンタジーなんですけど、その中でちゃんと現代を捉えている気がするんですよ。僕は普段気にかけているような事柄と重なっている部分も多かったので、描いていてそれは面白かったです。何より、そういった問題をあつかいながら、それをエンターテイメントにまで昇華させるのが富野監督のすごいところだと思うんですよね。僕は、富野監督は『リーン』でやりたかったことが、たぶんあと10話分くらいはあるなとにらんでいるんですけど(笑)。


2.ビジュアルコンセプター okama

――最後に本編をご覧になった感想と、今回の仕事を振り返って印象深かったことをお願いします。

okama 本編を見た感想は「来週も観たいなぁ」ですね(笑)。富野監督のテレビシリーズを見ていた子供のころの感覚がよみがえりました。特に中盤以降の、これからどうなるのかわからない不安と期待があふれる幹事、あれが富野監督の作品の一番魅力的なところですね。あとオーラバトラーが格好よかったです。ポリゴンモデルの演技も可愛くて。オーラバトラーがガニ股でガッシャンガッシャン歩くところとか、ああいう動きはこれまで見たことなかったので、面白かったです。たぶん監督もあれがやりたかったんじゃないかな。自分の仕事を振り返ってみると、さっきも言ったとおりデザインは楽しさだけだったんですけど、DVDの特典BOXを描く作業が辛かったですね。取ると現れる仕掛けにしようと思っていたんですけど、オビがトレーシングペーパーだったので透けちゃって、監督は気づいていないらしいですけど(笑)。


3.アニメーションディレクター・キャラクターデザイン 工藤昌史

――それでは制作にあたり苦労したシーンなどをお願いします。

工藤 第1話で戦艦が出てくるシーンの水しぶきとか。船はCGなんですけど水は全部手描きのセルなんですよね、あそこ。ただそこはお客さんにとってみどころ!ってわけではないので(笑)。4話の巨大ジャコバの前でエイサップが「親殺しはダメだ」と叫んでリュクスを止めるシーンとか。ここは、それまで巻き込まれてばかりだったエイサップが、自分から行動するようになるきっかけのシーンで、この前後で顔のしまり具合も変わってるんですよ。それと個人的にはやっぱり自分で原画をやったシーン、最後のリュクスの墓参りのシーンが印象に残ってますね。エイサップが涙を流すカットを追加してもらったということもありますし。

――あのカットは最初はなかったんですね。

工藤 絵コンテにはなかったんですよ。エイサップは涙を流さないで、リュクスが行っちゃったことも納得しているみたいな終わり方だったんですけど、打ち合わせのときに自分が「このエイサップ、物分り良すぎませんか?」って富野監督に言ったんです。そうしたらニヤニヤして「やっぱり富野さんって演出家よね―」って自分で言いながら絵コンテを直して(笑)。

――その場であのカットを?

工藤 ええ、それで描き終わった絵コンテを自分たちに渡して「自分で泣いたわけじゃなくて風に涙を流させられたんだ…こんな演出ないでしょ!」って満面の笑みで自分を褒め称えていましたよ。

――最後は今回のお仕事を振り返っての感想をお願いします。

工藤 ……振り返ってみたら面白かったですけど、やっている最中はやっぱり大変でしたね。富野監督はスタッフがあげてきたものを見て、そこにさらにアイデアを加えていく作り方なのでやり直しが増えて、スタッフの作業量は多くなりますけど、そのリテイクはただのNGではなく、より質を高めていくための作業なんです。だから出来上がった作品は、とても密度が高い。ただ密度が高すぎて一度観ただけではわからないかもしれませんけど(笑)。もう20回くらい観ている自分でも未だに新しい発見があるくらいですから。


4.メカニカルデザイン 篠原保

――具体的にはどんな苦労があったんですか?

篠原 どこまで描き込めばいいのかが全然分からなかったんです。人が登る段階までも全部1枚の絵に入ってなくちゃならないと思っていて。「寄った設定を描いてください」と言われても、その感覚が分からないんですよ。そこのサポートには沙倉さんに入ってもらって。あとからチェックが届いたときには「コレがアニメの設定画だよ」っておいのが上がっていて感心しましたね。そういう意味では、自分の弱点が見えたということろでもいい仕事でしたね。僕は稿数を重ねると大人しいデザインになる傾向があるんですが、沙倉さんが描かれたものはすごく勢いがあって良かった。とても同じラフデザインから描いたとは思えなくて。

――そういう意味では今後の糧になる仕事だったんですね。

篠原 もちろんです。『リーンの翼』でいただいた設定画は、今でもすぐに手の届くところに置いてあって、ことある事に見直して自分の弱いところを再確認することは多いですね。富野監督と仕事をできたと言う部分も大きいですが、本当に刺激的な仕事もできましたし、とても思い入れのある作品になりましたね。

――総評という感じになってしまいますが、完成した『リーンの翼』という作品を見た感想はいかがでしたか?

篠原 いや? 堪能しました。富野節満載ですからね(笑)。あらためてわかったのは、僕はロボットが観たいんじゃなくて、富野監督のセリフが好きなんだって思いました。実写やアニメに関わらず、自分が関わった作品を観直すと反省ばかりが目についてまともに観ることができないというのが多いんですよ。でも『リーンの翼』に関しては普通に「面白かった」って観終えることができたので、富野さんが作品で見せる呼吸が好きなんだなと。最後はちょっとジーンとしちゃって「ああ、いい終わり方だな」って素直に思いましたからね。畑違いのところからの参加でしたが、わりと伸び伸びとやらせて貰いました。自分にとってお宝物にしておきたい作品になったというところはすごくありますね(笑)。


5.メカニカルデザイン 沙倉拓実

――沙倉さんは富野監督とは『∀ガンダム』に続いて一緒にお仕事をされていますが、監督の印象はいかがでしたか?

沙倉 とにかく、富野監督との仕事はうつも面白いです。物語の始まりから終わりまで軸はぶれないんですが、最後までに持っていく画面作りはとても柔軟な方だなと感じます。また、毎回個性的な方をメインデザイナーに起用するなどして、メカやキャラもバリエーション豊かなところも刺激されますね。そして、もうひとつ思うのが、富野監督作品は、ひとつの世界に同時にふたつ以上のテクノロジーというか文化が存在していることが多いので、その描き分けをするのも楽しいです。監督には本当にいろんなことを教わって、今でも設定を作る際に気をつけていることの8割くらいは監督から教わったことのような気がします。

――最後になりますが、『リーンの翼』という作品に関わってみたご感想、また観て思ったことを教えてください。

沙倉 画面がとても綺麗に仕上がっていて好きな作品です。CGを多用しながらも、リアルになりすぎない感じがいいですよね。個人的にはいわゆるリアルな印象の仕上がりだと観ていて疲れてしまうので、緻密な感じとフラットな感じのバランスがすばらしいと思いました。ストーリー的ははちょっと短いですよね。展開がかなり速いので、もう少し話数があった方がよかったんじゃないかと思います。フィニッシュを行ったショウキというオーラバトラーを個人的にはすごく気に入っているんですが、ほとんど活躍していないし、なんか気になるキャラクターも数人いたんですが、過去なども描かれていないのが残念です。気軽くに観直せるという意味ではいいのかもしれないですけど(笑)。ホントに、いろんな要素がたくさん入っているので、すごく賑やかですよね。

――そういう意味では、もう少し長く関わっていたかったという思いがあるんですね?

沙倉 そうですね。とにかくキャラクターが多いじゃないですか。全6話くらいならば、主人公とヒロイン、それに悪者1人居るくらいの展開で、できそうに思うのですが、この作品にはチラっと出てくるだけでも何人か印象に残るキャラがいますから。その辺りは面白いですよね。さらに言うと、オーラバトラー工場とかどうなっているのか? と気になったりもしたので、そうしたシーンもあれば良かったのにと思うし、そういう設定にも関わりたかったですね。6話完結のものとは思えないほどの膨大な設定が存在しているので、また関連作品をやるのであれば、ぜひ参加したいです。単純にオーラバトラー同士の戦いとか、戦闘以外でのオーラバトラーの活躍ももっと観たかったです(笑)。


6.CGデザイナー 片山鮎喜

――オーラバトラーの動きに関しても、苦労されましたか?

片山 最初は、富野監督がオーラバトラーの動きでモーションキャプチャーで再現したいと言われて、実際に監督本人の動きをキャプチャーしたデータもあるんです。ただ、実際にはそのデータは使われなかったんですが、かなり参考にさせてもらいました。また監督から「オーラバトラーは不完全なもので、人間でもロボットでもない不自由なものが動いている」、「重心がぶれないで動く」というような指南を受けまして。それをもとに歩行のテストを繰り返すことでイメージが固まったので、劇中のような表現になりましたね。ロボットを動かすような固いイメージも取り払いたかったので、「こいつらは呼吸をしている」とか「もっと柔らかい、自分の手や足を動かすようなイメージ」というような指示をしたスタッフにした記憶があります。とにかく、アニメのCGをモデリングするときには、極力どんな情況にも対応できるモデルを作ることを心がけているんです。さまざまな動きに対応できるように、あらかじめ細かく作ってあって、羽に関しても、大きく伸びるような情況は想定していました、実際に、羽ばたきも3Dでやっています。ただし、作画的なイメージに見えるように羽ばたいている羽自体にブレに加えて、アニメの線のようなタッチも3Dで入れることで表現していますね。その結果、アニメ的な表現の虫の羽ばたきにCG的なエッセンスが盛り込まれた感じになったわけです。

――では最後に、『リーンの翼』を観る際のCGで注目してほしいポイントを教えてください。

片山 ストーリーを追ってみてしまうと気付かないところが多いので3回目くらいから、いろいろと表現的な面白さに気付くと思います。シーンとしては第2話のオウカオーの発進シーンが見所ですかね。あの特殊な動きで移動して、手と翼を広げて飛び立とうとするところこそが『リーンの翼』のオーラバトラーの表現を象徴するシーンだと思うので。あとは、DVDのジャケットでは本編とは違ったオーラバトラーの表現をしているので各巻をじっくり見てもらえってもいいかもしれないですね。


7.美術 池田繁美

――今回の『リーンの翼』では、オーラバトラーなど、メカがCGで描かれています。背景(美術)として配慮したところ、意識したポイントはあるのでしょうか?

池田 一言で言えば「負けないように」、戦艦のアップは背景だったのですが、その質感に関しては「勝ったな……」と勝手に自負しています。

(中略)

――富野監督からのリクエストなどで、印象に残っていることはありますか? また、今回の『リーンの翼』を含め、これまでの富野監督とのお仕事で、印象深いエピソードなどがございましたら、お聞かせください。

池田 20年以上前に「アニメの背景は見飽きた。絵を描いてくれ」と言われました。一所懸命に描いて「やればできるじゃないか」とお褒めの言葉をいただきました。でも、その後は大変でした。当時の所属会社の社長には「やりすぎだ」と言われ、スタッフには「背景が大変になった」と言われ、プロデューサーには「もう一社の背景会社が決まらないのは、背景見本が大変だから」と言われました。仰る通りです。でもあのとき、メインの見本だけでも目いっぱいやらなければ、今『リーンの翼』はやっていないと思います。

――池田さんにとって『リーンの翼』は、どんな位置付けの作品になりましたか?

池田 先ほどお話したような感じです。あれからドンドン、描きこんだ背景が当たり前になってきていますが、あのまま続けていたら、どんな作品になったんだろうと思いますね。


8.サンライズ・プロデューサー 河口佳高

――『リーンの翼』らしい新たな描写として印象に残るシーンはありますか?

河口 脚本の高山治郎さんが考えた「バイストン・ウェルはなぜ携帯電話が通じる」というアイデア。これはすばらしいなと思って。基本的にバイストン・ウェルってどこにあるんですか? と監督に聞くと「もしかしたらこのコーヒーカップの中の泡の1つがそうかもしれない」と言うので「じゃあ電波が通じてもおかしくないよね」という話になりました。そのおかげでバイストン・ウェルと地上の話が同時進行できたんです。

――新たな主人公を作り、サコミズを敵にするという点も新しいですよね。

河口 最初の案では、エイサップはニューヨークのブロンクスに住む黒人のギャング少年という設定でした。それが何かの因果かでバイストン・ウェルに行き、英雄になるというお話だったんです。その後、監督から「サコミズを敵にする」という案が出てきました。ただそうすると現代のアメリカ人と、第二次大戦時の日本兵、サコミズがぶつかる話になりますよ。でも私は日本とアメリカを背負った人が戦う話より、むしろエイサップを日本人にして、昔の日本人と現在の日本人が会話するような構造のほうが面白いと思ったんです。今の日本は、アフリカ系日本人とか、アメリカ系日本人とかいてもおかしくない時代ですしね。

――そういった新しいコンセプトはどのように評価を受けたと思いますか?

河口 エイサップが主人公として影が薄くなるのが問題ですが……。『∀ガンダム』もそうでしたが、「おそらくそうなるだろうな」と薄々思っていたんですけどね。

――テーマ的に、監督ご自身もサコミズへ感情移入されているようですね。

もうあまりにもサコミズにシフトしていくので、監督にサコミズが乗り移っているんじゃないかと。でもこれがバイストン・ウェルを扱う作品のコワいところなのかもしれませんね。


9.バンダイビジュアル・プロデューサー 湯川淳

――そこで内容的なリクエストはありましたか?

湯川 タイトルもそのような敬意で決まったので、河口プロデューサーと徹底的に富野由悠季監督の作家性をアピールできるような構造にしようという話しにはなりました。みんなが待ってた『富野監督の作品』ということに特化した作品にするべきだと。

――今回はかなり監督が熱を入れられていたようですが。

湯川 太平洋戦争をモチーフしているのも、太平洋戦争というモノを次の世代に残さなければならないという使命感が監督の中にあったのではないかと思いますね。

――映像としても随所にこだわりが感じられますよね。

湯川 全6話を1本の映像作品として観たときの完成度はすごく高いと思います。狙っていたとはいえ、富野監督の演出劇の極みの一本になったと思いますね。すごすぎるがゆに観るものを選んでしまうという懸念もありますが、ただ、あそこまで極められた演出を観ると、いろんな作品を観てきた担当者として今まで感じたことのない感動はありますよね。


10.バンダイチャンネル・プロデューサー 宇都宮将人

――実際の反響はいかがでしたか?

宇都宮 『リーンの翼』のようなオリジナル作品を立ち上げて、みなさんにネット先行作品があることを知ってもらったり、バンダイチャンネルの認知度が上がったりしたことは想像以上でした。(中略)

――そうした状況で、ネット先行作品に、自信をもった部分はありますか・

宇都宮 もちろんあります。ただ一方、放送という幅広い層の人たちに観てもらう手段はやはり大切で非常に興味もあるので、僕らも引き続き放送連動という形で協力して進めていきたいと考えています。一方でネットは、放送とは逆に、小さくコアなところへ推し進めていくという力があるので、その力を追求したいとも思っています。

――細かいところを拾っていくという意味では、ネットと劇場で同時に行われた富野監督バースデイ・イベントも今までにない試しですよね。

宇都宮 そうですね。この作品はネット先行ですけど、決してネット意外をないがしろにしているわけではないです。作品としていろんなところに出していきたい。バースデイ・イベントは最終6話までそろった段階で、みなさんにどうしても観て欲しかったんですね。ネットはファイルさえあれば何とか進めていけるので、各配信会社さんのご協力を得て配信をお願いしました。TVのような枠の兼ね合いがないので比較的容易に進めやすいというネットの特性を生かせたと思います。なんというか、すべてが終わったあとの打ち上げ花火的な気持ちですね。

――イベントの雰囲気や、実際の成果はいかがでしたか?

宇都宮 びっくりするぐらい盛り上がりましたきちんとした劇場のスクリーンで、音も最高のレベルで観ると涙が出ましたね(笑)。同時にネットは24時間無料で全話配信を行いました。正直、どれだけ観てもらえるか心配だったんですけど、たかだか24時間に50万を超える視聴があったんですよ。これまで行った連動配信で、1日でそこまで観ていただいたことはなかったので、ネットで動画を観るってことが、ここ数年で普及した結果だとは思うんですけど、作品としてのパワー、期待感、それに無料ということもあったと思います。バンダイチャンネルとして例のないイベントでしたね。

――オリジナルタイトルでも普通にすごい数字が取れるということを認識され始めているんですね。

宇都宮 そうですね。まだまだ視聴者は配信と放送は分けて観ていると思いますが、アニメを観る場としての「ネット」が、かなり認識されてきたんだと最近実感しています。


11.エイサップ・鈴木役 福山潤

――もしもの話ですが、将来的に『リーンの翼』がリニューアルされることになり、録り直しとなったら、お気持ちとしてはどうでしょうか?

福山 「大変です…」とは言います(笑)。そして、「でも、よろこんで」といいますね。だけど、それでいいものができるかと聞かれれば、YESとは言えません。録り直すことによって、今の『リーンの翼』が持っている異常なパワーが、薄れてしまうかもしれないという怖さがありますよね。ここまで熱量が高い作品というのも、そうそういないですよ。観ている方も、きっとそのことを感じ取っていただけていると思います……ただ、正直な気持ちで言うと、いつか自分がサコミズを演じられるようになりたいですね。

――おお、そうですか!

福山 ”大人になったエイサップ”ではなく、ですね。そこまでのレベルに到達できるよう、役者としてさらにいろいろなことを吸収して、積み重ねていきたいと思います。


12.リュクス・サコミズ役 嶋村侑

――収録からしばらく時間も経過しておりますが、振り返ってみて、『リーンの翼』という物語に対してどのような印象が残っていますか?

嶋村 やはり、「お父さん(サコミズ・シンジロウ)の物語だったなぁ」と。私は、4話以降の印象が特に強く残っているんですけど、あの辺りから、「これは富野監督しか描けない作品だ」と改めて感じました。

――強く頭に焼き付いているシーンはどこですか?

嶋村 『桜花嵐』の一番最後ですね。桜が舞い散るシーンです。

――あの終わり方は、リュクスを演じる身としてはいかがでしたか?

嶋村 どうやって物語に幕を下ろすのか、気になってはいましたが、あのシーンを見た時、自分としては、「あ、こうなるんだ」と納得できました。あの風景の中に、リュクスがスッと消えていく絵が、私はとても素敵だなと思いました……ただ、残されたエイサップはどうなってしまうのか、気にはなりますが(笑)。

(中略)

――では最後の質問です。この作品の魅力について、嶋村さんはどのように感じてらっしゃいますか?

嶋村 ダイナミックな音楽と、テンポの速い展開が絡み合った、ノンストップな作りが面白さのひとつの要因だと思います。そういう部分を、頭じゃなくて、体で感じ取ってもらいたい作品ですね。「考えてな、感じろ!」というか(笑)


13.サコミズ・シンジロウ役 小山力也

――小山さんの中で、サコミズを演じるということにおいて、どういった点が特に大事でしたか?

小山 まず”監督との真剣勝負”。それから”怒りの昇華のさせ方”ということも重要でした。

――なるほど。サコミズは、まさに怒りの体現者でしたが、単に怒りを発散しているだけではなかったですからね。

小山 ただ自分さえ良ければいいという人物ではないので、見ていただいた結果、そのことが伝わってくれればと思います。

――では、最後に一つお聞きします。この作品をまだ見ていない人に対して、小山さんならどのような紹介しますか?

小山 うーん……愛情を、全部セメントで固めたようなガチンコの物語なので、覚悟してから見てください! ……という感じでしょうか。「今日は『リーンの翼』を見るぞ!」という意思をもってご覧ください(笑)。


14.設定制作 谷口廣次朗

「(ラストの解釈について聞かれて)正解はない。ただ、実はこの『リーンの翼』は循環構造になってるんです。第一話で富士山に何かの影が落ちますよね。あれは前のカットから飛行機の影だと思っている人が多いけど、サコミズのオーラの影なんですよ。それで最後の墓参りのシーンで、リーンの翼が消えて行ったのが富士山の方向なんですよね。あと実は絵コンテにもそれらしいメカが書いてあったんですけど……ヒントになるかどうかはわかりませんが、前に監督が『正解を言ったら続編を作らなければいけない』っていってましたけどね(笑)」


15.脚本・絵コンテ・総監督 富野由悠季


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福山 潤嶋村 侑

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 ちなみに、以上のインタビューは富野監督のCM出演以外、すべて『リーンの翼 オフィシャルガイド』からの抜粋です。

コメント
谷口さんのヒントで本当にアニメの設定って綿密なんだなぁと実感。
一話の富士山の影とラストの消える方向の意図にはまったく気付けなかった。
いよいよ明日届くので、もう一度しっかり見直してみます。
円山 #-|2010/01/26(火) 22:34 [ 編集 ]
その感想は「6話と思えないほどXXX」ですので、まあそういうことですよね。明日は「リーンの翼 COMPLETE」の日ですよね。海外にいると、どうしてもライムラグが出てきますので、羨ましいです。
kaito2198 #L2WcHO2o|2010/01/26(火) 22:46 [ 編集 ]
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