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今更アニメ『リーンの翼』と小説『リーンの翼』という二つの翼を語る――あと3日! 『リーンの翼 COMPLETE』を買いましょう!

2010/01/24 13:24|富野由悠季関連TRACKBACK:0COMMENT:0
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あと3週! みんなで『リーンの翼 COMPLETE』を買いましょう!1話と2話の話
あと2週! みんなで『リーンの翼 COMPLETE』を買いましょう!3話と4話の話
あと1週! みんなで『リーンの翼 COMPLETE』を買いましょう!5話と6話の話


 「リーンの翼 COMPLETE」はあと3日で発売となるわけですが、今日は趣旨を少し変えて、アニメ『リーンの翼』と小説『リーンの翼』の関係と立ち位置を語りましょう。


 周知の通り、小説『リーンの翼』はかつて角川書店の文芸誌「野生時代」にて連載されたもので(また、後番…ではなく後の連載は『オーラバトラー戦記』)、その始まった時期は『聖戦士ダンバイン』とほぼ同じなので、『ダンバイン』で提示されたオーラバトラーと同じく後のバイストン・ウェルシリーズの土台となっていた。
 で、その内容は当然我々知ってるとおり、迫水真次郎が特攻に出る最中、バイストン・ウェルに飛ばされて、色々会って、だんだん立派な戦士となりバイストン・ウェルの理を体現する聖戦士となる話ですが、いちばん大事に描かれたのは、おそらく聖戦士でもなくリーンの翼でもなく、「大日本帝國海軍二飛曹 迫水真次郎」が、だんだん「バイストン・ウェルの聖戦士 シンジロウ・サコミズ」と変えてゆくことだろう。これがまさに人が示した生来の適応力で、サコミズの視野と器量の開放だろう。こういう地道に積み上げた「飛躍」があるからこそ、リーンの翼は彼のために顕現してくれるし、サコミズは聖戦士と称えるのです。

 とはいえ、小説のラスト寸前の展開はかなり驚いたもので、なんとサコミズが殺されたのだった(富野作品だから、という言い方もありますが…)。最後、サコミズはリーンの翼に乗って小倉に落ちるはずだった第3の原爆を止めたが、その魂は日本を憂うあまりに、生と死の狭間に彷徨う。しかし、やがてサコミズは日本が戦後でもなお健やかに生きつづけると悟り、その精神も肉体も昇華され、帰るべきところに帰った。
 というような話は、小説の『リーンの翼』です。




 しかし、2005年になって(水面下の噂では2003年秋の頃からすでに動いてるという)、ネット配信アニメ『リーンの翼』の発表がされ、かなりの人を驚かせた。なんと『リーンの翼』はアニメになるだけではなく、オーラバトラーも出てるし、前作の主人公サコミズは敵役となったのだ。これがアニメ『リーンの翼』だ。
 当初は別の話も構想されましたが、結局エイサップとサコミズの話になったのですが、そんな中、サコミズが代表するのは前世代のメッセージだったら、エイサップがそのメッセージを受け取る次世代になるわけです。ですから、エイサップは小説のサコミズと比べてだいぶ受動的ですが、彼の物事の受け取り方や責任感を見れば、やはり聖戦士たるもの(もしくは聖戦士一歩寸前)です。いわば世代交代で、これも富野作品のなかによく出てくるテーマですが、こういう両方を肯定する形で描けたのも、やはり近年からの話です。

 リュクス消えたあと、エイサップはどうなるのか? そしてリュクスがバイストン・ウェルに戻ったら、どんな遭遇に合うのか? それが劇中では言いませんけれど、富野監督曰く、二人の縁を結ぶナナジンがまだ残っているから、二人の物語と繋がりはまだ終わるわけではありません、とのことです。残りは、どうぞ自分でご想像してください。




 2009年に入ってまるでサプライズのように、なんと小説『リーンの翼』の新装版の発売はアナウンスされましたが、「全面改稿+書き下ろし」ということで、旧版小説にあたる部分の全面改稿+アニメにあたる部分の書きおろしという構成になっているだけではなく、さらにこの二つの部分を繋ぐための部分、つまり小説とアニメの間にサコミズの物語もかなり入っているのです。
 それではない。アニメにあたる部分も、アニメ版ではあくまでエイサップ視点だったのに対して、今度発売となる小説では小説から一貫してサコミズの視点に統一するのです。ここまで来れば、もう別作品に近いです。
 内容は手にしてから分かるものですからなんともいえませんけれど、それでも「完全版」と謳われるだけあって、今回のボリュームは12冊の文庫本(予想)に相当するだけではなく、各巻特典16P小冊子「作家・富野由悠季の世界」、全巻特典ボックス、初回限定特典富野書下ろしポスターカードなどがあります。また、装画はなんと寺田克也氏が担当しておりまして、氏と富野監督の合作は今回始めてなので、寺田さんがどう小説「リーンの翼」とアニメ「リーンの翼」という二つの翼を表現するのか、今から楽しくてたまりません。




 以上の話をまとめますと、つまり『リーンの翼』最終的にこういう形になってます:

①小説の話
②小説とアニメの間の話
③アニメの話

リーンの翼(旧版小説):①(底本)

リーンの翼(アニメ):③(エイサップ視点)

リーンの翼(完全版小説):①(改稿)→②(書き下ろし)→③(サコミズ視点)

 なので、今回3月24日発売となる完全版なる小説『リーンの翼』が、今日まで世に出たすべての『リーンの翼』を貫くものとなるのです。
 しかし、そうは言っても、アニメ『リーンの翼』と展開が同じとはいえ、置かれる視点が違うため、小説『リーンの翼』は別にただのノベライズに終わらないのがミソです。
 アニメ版の実質的な主人公はサコミズですが、観客の目線として導入された視点となる主人公はエイサップなので、アニメ版の主人公はやはりエイサップなのです。この構造はちょうど『∀ガンダム』のディアナ様とロランの作品との関係性と同じですね。
 しかし、今度完全版となる小説が成立する途端、今度サコミズは正真正銘の主人公となります。エイサップは世代交代という意味ではやはり重要なのですが、今度の注目は「バトンタッチを受けた人」から「バトンタッチを渡した人」に変わるということですので、そういう意味ではアニメ『リーンの翼』と完全版なる小説『リーンの翼』の二つの作品を合わせれば、富野監督が時々描く「ダブル主人公」(今まででは『Z』、『アベニール』、『キングゲイナー』などがあります)という構造になるかもしれません。




 ですので、『リーンの翼』という壮大な物語と複雑な構造を分かるためにも、どうしても「リーンの翼 COMPLETE」で復習する必要があります。発売日はあと3日しかありませんので、予約はお早めに! 今アマゾンで予約なら26%オフのわずか4507円なので、平均すると1話が800円切るというかつてネット視聴の時では想像できない値段なので、とてもお買いとくです。

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