富野由悠季監督とその作品をひたすら語るブログ

TOMINOSUKI / 富野愛好病
http://kaito2198.blog43.fc2.com/

プロフィール

kaito2198

Author:kaito2198
台湾人。
ただのファンです。

twitterは@kaito2198です。

仕事やブログ関係のご連絡は
kaito2198@hotmail.comまでお願いします。

給華文圈之富野由悠季愛好者的一些話
關於本站文章的轉載聲明

富野監督関連資料一覧

最近の記事

最近のコメント

最近のトラックバック

グーバーウォーク

漫画版『リーンの翼』第1巻 富野由悠季総監督インタビュー完全版(1/2)

2010/01/09 19:41|富野由悠季関連TRACKBACK:0COMMENT:0
このエントリーを含むはてなブックマーク はてなブックマーク - 漫画版『リーンの翼』第1巻 富野由悠季総監督インタビュー完全版(1/2)
 漫画版『リーンの翼』第1巻の巻末に載っている富野由悠季総監督インタビューの完全版です。昨日角川書店の公式サイトで確認したところで、どうやら『リーンの翼』の漫画版はもう絶版してるらしいので(サイトは「重版未定」としてるが)、このインタビューもあまり他人の目に触れる機会が少なくなってるなぁと思って、ここで文字起しさせていただきました。


富野由悠季インタビュー
『聖戦士ダンバイン』や『オーラバトラー戦記』といった
「バイストン・ウェル物語」の最新作として登場した『リーンの翼』―――。
なぜ、20年経って現在(いま)、「リーン」なのか。
ガンダムエース掲載時には誌面の都合上、
割愛せざるを得なかった内容も加えて贈る完全版!!





今の物語として作るほうが面白い!!

――『劇場版機動戦士Zガンダム-恋人たち-』の作業を終えたばかりで早くも新作発表ということですが、なぜ今バイストン・ウェル物語の新作なのでしょうか?

富野 これは僕が言っちゃうと身も蓋もなくなるんだけれども、他に持ち物がないからなんです。話が持ち上がったのが『Z』の1本目の絵コンテがまだあがっていない頃(2003年後半)で、『Z』と平行が『Z』の直後になるかもしれないから、元々あった『リーンの翼』をやりたいっていう言い方をしたのです。「オーラバトラー」の出てこないものをやってみたいという気分が強かったし、バンダイチャンネルでの配信ということが決まっていたので、チャンネル側や第2スタジオサイドから、同じ『リーンの翼』なら、昔書いたものの現代版をやらないかという提案があったんです。そういう提案に対しての原作者としての嫌悪感があります。ですが、他人…それも自分より二回り若い世代の人たちの勘というものはなんなんだろうと考えることができるのが、今の僕の立場なわけです。彼らは考えなしに言っているのはわかっていますが、今の時代の渦中に出くわしている二十代、三十代の、時代の呼吸を受けている人たちの勘は、年寄りが考えることよりも時代性として正しいのではないかと想定しました。それで「その提案はどういうことなんだろうか」と基本的に新作として企画を立ち上げることを考えるわけです。そうすると、小説『リーンの翼』というものがあった上で、その後のストーリーを考え始めたら、とても面白かったのです。面白いというのは、要するに現代性があるのだろうということです。僕の小説はとてもシンプルなファンタジー騎士物語に近いパターンに過ぎず、あくまでも個人としての仕事での納得はあったのですが、アニメーションを作る/フィルムを作る/映像作品を作る上では、今の時代に合うものを作ってゆくほうが出資者も出資しやすいのではないかということも自動的に考えました。そうして前作の主人公であった迫水真次郎という男が、例えば戦後60年経ってもそのまま生きていたらどうなっていただろうかという仮定を設定したわけです。そうしたら、新作として作るほうが面白いだろうということろに完全に落ちました。と同時に『オーラバトラー戦記』というもう一つの系譜もあるので、それも一緒にしてしまおうという考えの上での企画書が書けたわけなのです。
 それで総量的に映画一本分の概略が出来、『21世紀版リーンの翼』というタイトルを予定していました。けれども、タイトルはシンプルに『リーンの翼』としたほうがいいのではないかという意見があり、前の『リーンの翼』と重複する部分が問題として凄くあるような気がしましたが、課題として残したまま創作に入る覚悟を決めました。この企画で問題ないだろうと思えたのは『Z』のほうの仕事とも関係があります。僕自身が『ファーストガンダム』から『Z』まで見通した時に、ファンタジーとして通底しているものがある一本作品なんだという了解が出来たことです。『リーンの翼』も前の作品をどうするかまだわかりませんが、それができるかもしれないという確信があるので、『21世紀リーンの翼』ではなく、『リーンの翼』というタイトルで行くことを決めました。


想念の世界バイストン・ウェル

――そもそもこの話の舞台となったバイストン・ウェルはどういったものなのでしょうか?

富野 空想物語なのか伝承物語なのか知らないけれども、人々が体感的に感じる、認識的に、精神的に感じられるという、エネルギーが作ったフィールドとしました。古今東西の大勢の人の想像力が集積されて出来上がった世界。私たちの世代の言葉で言うと、情念の世界、想念の世界なんですが、元々はファンタジーというのは民話であり寓話であり御伽噺なわけで、一人の作家が好きに書いた話ではありません。ある生活コミュニティが百年・二百年かけて積み上げていった集合意識や経験則の現われとしての寓話とか民話であるわけです。ですからそういうものにしていきたいという気持ちがありました。けど富野の妄想で作られたなんでもありの世界だったら、今の日本に氾濫している個人の好みの「ライトファンタジー」と同じかもしれません。それをライトファンタジーだけでないところまでに持っていきたいという多少の作家的な野心があるのが、僕にとってのバイストン・ウェルの世界なのです。今回具体的には『聖戦士ダンバイン』に、想念の世界という部分を寓話的に作り上げることができるならやってみたいと思っています。だから、オーラバトラーが出てくるんです。それはもう富野個人のものではないからでしょう。オーラバトラーもすでに存在としてあるので、「ガンダム」って名のつく作品を作った時に「MSが出なかったらガンダムじゃねぇだろ」っていうのとまったく同じ事が既得権としてあるらしいのです。ならば、それは原作者の立場でも却下してはいけないという気のつけ方をしてます。

――それは元々番組を作る方便で作品に入れ込んだものでも、それを踏まえた上での認識のされ方をすればあの世界の上での実在になるということですね。

富野 それがまさにバイストン・ウェルなんです。初めは想いでしかなかったものでも、この20年近く、僕以外のところでオーラバトラーがいっぱい作られています。今、生かされて、ディレクターをやらされている僕という立場で行ったらそれを利用しない手はないでしょうっていう言い方もあるわけです。そういう時に僕の場合はありがたいことに自分で始めた妄想みたいなものが、かなりリアルなものとして定着していく歴史を体験させてもらっているので、オーラバトラーも復活させてもいいだろうとも思えたのです。そのことが制作の上で大きく反映されているのは、オーラマシンのデザイン面ですね。篠原保さんみたいな人を採用したっていうのは、僕の好みではないんですが、今の時代がここまでのものを要求しているだろうから、今年から来年にかけて発表される作品としてのルックスを獲得してゆけるんじゃないのかという想いがあります。だから後続部隊の人に言っておきたいことは、「オレがオレが」じゃないんだぞってことを本当にわかって欲しいと思います。そういう意味での今後ありうべきスタジオワークというものをなんとか示していきたいと思っています。

――今、想念の世界というお話がありましたが、『リーンの翼』の設定時代、こちらの世界でいうと1945年に対応するバイストン・ウェルにおいてはまだ機関砲が最新メカニズムだったのに、近作の舞台となった戦後60年を経った現在に対応したバイストン・ウェルではオーラバトラーが跋扈し、巨大な戦艦が空を飛ぶ、つまり戦後60年間にそれだけ機械に関する想念を私たちが送ってしまったのかと思えば怖さを感じますね。

富野 そういうことが前に書いた『リーンの翼』のままであったり、『オーラバトラー戦記』で書いているところのオーラバトラーフィーリングだと伝わらなかった部分が、リアルなものとして想定できるんじゃないですか。ここまで機械的なものがいびつになって現われてくるのがいいのかっていうメッセージは、もう僕が説明する必要なくって、そういう形で語ってくれる方がいればそれだけで、もう成功したようなものだと思えます。


以下続→漫画版『リーンの翼』第1巻 富野由悠季総監督インタビュー完全版(2/2)


 全話収録のスペシャルプライズ版、1月27日発売の『リーンの翼 COMPLETE』がただいま大好評予約中なので、今すぐ下のリンクをクリックして予約しよう! 今なら27%オフ、たったの4464円というお得値段ですから、皆もこの機を逃さず、この大作を入手しましょう。

リーンの翼 COMPLETE [DVD]リーンの翼 COMPLETE [DVD]
(2010/01/27)
福山 潤嶋村 侑

商品詳細を見る
コメント
コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する

トラックバック
トラックバックURLはこちら
http://kaito2198.blog43.fc2.com/tb.php/655-639a86b7

ブログ内検索

なんとなく富野商品

リンク

このブログをリンクに追加する

カテゴリー

まともに機能しなくてすみません。これからゆっくりペースで直します。

RSSフィード

FC2カウンター

富野監督作品一覧

  • 海のトリトン
  • しあわせの王子
  • 勇者ライディーン
  • ラ・セーヌの星
  • 無敵超人ザンボット3
  • 無敵鋼人ダイターン3
  • 機動戦士ガンダム
  • 伝説巨神イデオン
  • 機動戦士ガンダム(劇場版)
  • 機動戦士ガンダムⅡ 哀戦士編
  • 戦闘メカ ザブングル
  • 機動戦士ガンダムⅢ めぐりあい宇宙編
  • 伝説巨神イデオン・接触篇 -A CONTACT-
  • 伝説巨神イデオン・発動篇 -Be Invoked-
  • 聖戦士ダンバイン
  • ザブングル グラフィティ
  • 重戦機エルガイム
  • 機動戦士Zガンダム
  • 機動戦士ガンダムZZ
  • 機動戦士ガンダム 逆襲のシャア
  • 機動戦士ガンダムF91
  • 機動戦士Vガンダム
  • 闇夜の時代劇 正体を見る
  • バイストンウェル物語 ガーゼィの翼
  • ブレンパワード
  • ∀ガンダム
  • 劇場版∀ガンダムⅠ 地球光
  • 劇場版∀ガンダムⅡ 月光蝶
  • OVERMAN キングゲイナー
  • 機動戦士Ζガンダム A New Translation -星を継ぐ者-
  • 機動戦士ΖガンダムⅡ A New Translation -恋人たち-
  • リーンの翼
  • 機動戦士ΖガンダムⅢ A New Translation -星の鼓動は愛-
  • RING OF GUNDAM
  • ガンダム Gのレコンギスタ
  • 富野参加作品一覧

  • 鉄腕アトム
  • 戦え!オスパー
  • リボンの騎士
  • 巨人の星
  • アニマル1
  • 夕やけ番長
  • 海底少年マリン
  • どろろ
  • 紅三四郎
  • 巨人の星対鉄腕アトム
  • おらぁグズラだど
  • 男一匹ガキ大将
  • ムーミン
  • シートン動物記
  • 赤き血のイレブン
  • アタックNo.1
  • あしたのジョー
  • 男ドアホウ!甲子園
  • 昆虫物語 みなしごハッチ
  • さすらいの太陽
  • 天才バカボン
  • ふしぎなメルモ
  • 新・オバケのQ太郎
  • 国松様のお通りだい
  • いなかっぺ大将
  • 正義を愛する者 月光仮面
  • アニメ・ドキュメント ミュンヘンのへの道
  • モンシェリCoCo
  • ハゼドン
  • ど根性ガエル
  • けろっこデメタン
  • ワンサくん
  • 山ねずみロッキーチャック
  • 侍ジャイアンツ
  • 新造人間キャシャーン
  • アルプスの少女ハイジ
  • ゼロテスター
  • 昆虫物語 新みなしごハッチ
  • 小さなバイキングビッケ
  • 宇宙戦艦ヤマト
  • 破裏拳ポリマー
  • フランダースの犬
  • 母をたずねて三千里
  • アンデス少年ペペロの冒険
  • 超電磁ロボ コン・バトラーV
  • ゴワッパー5 ゴーダム
  • ろぼっ子ビートン
  • あらいぐまラスカル
  • 合身戦隊メカンダーロボ
  • 超電磁マシーン ボルテスV
  • シートン動物記 くまの子ジャッキー
  • ヤッターマン
  • ペリーヌ物語
  • 闘将ダイモス
  • 未来少年コナン
  • とびだせ!マシーン飛竜
  • まんが日本昔ばなし
  • 宇宙魔神ダイケンゴー
  • 赤毛のアン
  • 科学忍者隊ガッチャマンⅡ
  • ザ・ウルトラマン
  • 宇宙大帝ゴッドシグマ
  • ルパン三世(TV第2シリーズ)
  • 新世紀GPXサイバーフォーミュラ
  • 銀河漂流バイファム
  • ママは小学4年生
  • GUNDAM EVOLVE 5
  •  |  富野作品感想 | 富野由悠季関連 | 井荻麟関連 | 富野情報 | 富野雑談 | レビュー | ブログ運営 | 日常話 | 未分類 | 給華文讀者 | Gのレコンギスタ | 
    Copyright(C) 2007All Rights Reserved. TOMINOSUKI / 富野愛好病
    Powered by FC2ブログ.
    template designed by 遥かなるわらしべ長者への挑戦.