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星山博之『∀ガンダム』インタビュー(アニメージュ1999年6月号より)

2009/11/19 10:12|富野由悠季関連TRACKBACK:1COMMENT:4
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 故アニメーション脚本家・星山博之氏の記事を書くための資料の下調べしてたら、昔のインタビューを読み返したら、ちょっと意外なところを発見しました。なので、今回はこの資料を文字起こしをしたいと思います。

STAFF INTERVIEW 星山博之(脚本) 高橋哲子(文芸)
ドラマティックに見える部分以外にもドラマはある

’79年の「機動戦士ガンダム」をつとめた星山博之さんにとって、「∀」は、富野監督とは20年ぶりのタッグとなる。一方の高橋哲子さんは、サンライズ第一スタジオで、去年制作された「ブレンパワード」に参加。お二人に「∀」のみどころポイントについて伺った。

――星山さんは20年ぶりのガンダムですね。

星山 またミリタリー調で軍隊が出てくるなら代わり映えしないと思ったんです。でも、『小公女』なんかの名作もののように地に足のついた、普通の子供たちが出てきたどうだろう、と言われて。視聴者に違和感があるかもしれないけど、逆にそこから何かがでてくるんじゃないかと思いました。一見、よくあるドラマツルギーというのがあるかもしれないけど、そうじゃないところにもドラマはあるんだ、というのを見せてもらいたいですね。

――今回のストーリーづくりはどのように?

星山 3~6話分のワンブロックをどう面白くできるかな、ライターや文芸、設定の方と相談して、それを富野さんが整理して決めています。

――ロランはどんな少年なんでしょうか? 女装のアイデアにも驚きましたが。

高橋 実は、女装にはあんまりこだわっていないですね。むしろ、富野さんは、とてもロランが男のコだということをものすごく意識してますよね。たとえばアソコがつぶされて痛いとか……(笑)。

星山 素直にアムロ(『初代ガンダム』の主人公)に戻してみようと思いました。彼も軍人ではなく、今度のロランも、敵側だけれど民間人です。ロランは石鹸のにおいがしそうタイプでしょ。でも、これから男らしいところがでてくるかもしれないね。これからだんだん戦争になるので、いろんな人と出会っていくんじゃないですか。そこで人を守ったりとか。僕が見て「富野さん、いいアイデアだ」と思ったのは金魚。これから多分最後に、カギを握ると思います。精神的に。このままどんどん戦火が拡大していけば、気がついた時には思えば遠くきたもんだ、と。多分そういう時に、地球におりたった時の金魚が……。

――ロランの恋愛ドラマも登場する?

星山 精神的な恋愛は、もうディアナさんともキエルさんともしてるから(笑)。ロランは月から来てるけど、地球を敵だと思わない。地球の素晴らしさを教えてくれたのがディアナ様だったんですよね。あるいは。相当月の文化が疲弊しているのかもしれない。ともかく、この先いろんな展開があって、おもしろいですねよ(笑)。

――これまでのフィルムを見ると、生活を感じさせる芝居が多いと思いました。

星山 今回の人間の営みのようなものをすごく大事にしています。だから人に「ありがとう」と言うにしても、気持ちがよくなるコミュニケーションの仕方を割りと丁寧に拾ってますね。

高橋 やってますね。第1話でロランがスープを飲むシーンなんかいい味だしてますよね。絵のインパクトもすごいんですけど。

星山 彼はスプーンなんかを映像でしかみていないんですよ。地球ではどういう暮らしをしているかという、バーチャル体験としてだけ知っている。それだけに、スプーンの冷たい感触とかを書いたら、(富野監督が)そういう部分を取り入れてくれて。溺れるのだって、彼らは月に住んでいるから重力が違うのですよ。それでふらふらしてるんです。バーチャルなコミュニケーションばかりになった時に、生で人と人が出会うというのはわずらわしいことですよね。でも、それも捨てたモンじゃないというのが描ければいいですね。

 一見たいした話を含んでいないこのインタビューですが、これがわりと制作前期の話だということを意識のなかに置けば、色んなことが発見できます。
 このインタビューを読む限り、星山氏は制作前期ではまだ色んな部分にものすごく意欲だった。対してシリーズの終盤につれて、星山氏の代りに、若手ライターたちがだんだん活躍し、表舞台にも出てきた。それはおそらく『ブレンパワード』以来の監督とのチームワークのためだったんですが、星山氏が目指している方向性は必ずしも他の脚本家と一致していないこととも意味してるんです。

 次に、星山氏はディアナさま派(当然、富野監督も)が多いと思われるスタッフ陣のなか、あくまでロランをこだわっていた。おそらく彼を主人公目線として設定しておいたんですから、彼の行動、彼の気持ちを最優先視することも当然なことだと思うのですが、それも実をいうと今の『∀ガンダム』が見せた作劇とちょっと違いました。

 それから、星山氏は人情話がものすごく上手な脚本家ですから、当然、地球での数々ある名芝居も彼の手によるものです。それだけに、後半の急ぎ足による月の住民(ムーンレィス)の暮らしを書けなかったのにさぞ悔しかったんだろう。星山氏が『ガンダム者』などで口にしてた『∀ガンダム』への反省も、おそらくここらへんから生んできたものだと思われます。

 だいたい以上の3点ですが、しかし別の資料と照らし合わせたら、もっとはっきりと全貌を見ることができるのです。


 あと、星山氏からちょっと離れてるところだと、富野監督の演出はいかに世界名作劇場や長編大河ドラマと相性がよかったのを伺えます。時間あれば、∀の一、二話で説明したいですけど、それはまたいずれの機会で。

コメント
初めまして。私の辺鄙なブログにお越し頂き、コメントまで頂いてありがとうございました。
ここは初めてかしら?と思いましたが、以前何度か、検索でこちらのブログにたどり着き情報を参考にさせて頂いたことあると思いました。また何か富野さんのイベントがありましたら、是非教えて下さい(願)。
女性の出向きやすいイベント、あればいいのですが・・・
こちらは富野さんを本当に熱心に研究されコンテンツが充実してて、ただただすごいなあと思うのでした。記事にコメントできるほどの知識を私は持ち合わせてはいないのですが、愛だけはあります。機動戦士ガンダムを最初に大ヒットの導いたのは、当時の女子中高生ファンだったんですよ(^^)。私にとってトリトンの頃からずっと好きで、最高に魅力を感じるアニメ作家さんです。私のママさん仲間にもそういう人、結構いるのですけど、、、。
エヴァに比べ、富野氏に女性ファンの声が届いてない気もして、つたない記憶を頼りに頑張ってるつもりです。
本当に、kaito2198さんのおっしゃる通り、新作を見たいですよね。
私はもうジャンルには拘るつもりもなく、富野氏に好きに作らせてあげたいと願うばかりです。

∀はライターさんを含め、良いスタッフに恵まれたのですね(^^)。今や富野氏と一緒に仕事したいという若いクリエーターは少なくないと聞きます。
どうか富野さんがまた、自分が納得されるような作品を、良いスタッフと共に、世に輩出して欲しいと願うばかりです。
これからも色々教えて下さいね。
おに #mQop/nM.|2009/11/19(木) 22:35 [ 編集 ]
わざわざこちらに来てもらって申し訳ございませんでした。本当なら私が先におにさんのブログで返礼をすべきでしたのに。とにかく、これからもよろしくどうぞよろしくお願いいたします。
お励ましの言葉を頂いて、誠にありがとうございます。富野監督ファンの女性の方はあまり見かけませんので、おにさんのような愛を溢れてる感想を読めるのは、本当に嬉しいですし、とてもありがたいと思っています。私だって日本語不自由(笑)のままで勢いだけで富野監督を語ってしまってるようなものですので、どうか知識を持ち合わしてないなどと仰らずに、気軽くにコメントしてくださいませ。

∀ガンダムがああいう豊かな作品になってくれたのは、星山博之氏をはじめとした色んなスタッフが努力した成果ですよね。富野監督の年齢と未来への願いかけ、若者たちの志と努力、あとファンの愛と支持があるからこそできた作品であって、∀ガンダムがあるからこそ、富野監督は絶望に落ちないんで済みましたし、このように我々年下の者たちに新しい道を開拓してくれた人に対して、我々も真剣になんらかの形で応えるべき、というのが自分のささやかな考えですが、ちょっと誇張すぎ(笑)?
kaito2198 #L2WcHO2o|2009/11/19(木) 23:02 [ 編集 ]
古い記事に今更コメントするのもなんなのですが…

最近ターンAを全話見終え、いい作品を見た後のあのなんとも言えない気持ちの昂りを味わいました!
しかし…他の部分に目をつぶることはできても、どうしても後半のアグリッパとディアナキエルの対決の場面には納得がいかず(おそらく見せ場であろう二人で一つの剣を持ちアグリッパを倒そうとするシーンにまるで説得力がなくて…)、今まで気にしたことのなかったアニメの監督・脚本・演出の役割から何から調べていた所ここにたどり着いた次第です(笑)。
アニメ制作はチームで行うもので作品もチームのものなんですね。
特に原作のないターンエーのような作品は色々内容も作りながら変わっていくようで。
全編星山脚本のターンエーが見たかったな^_^
#-|2014/01/18(土) 10:09 [ 編集 ]
むしろ古い記事にもどんどんコメントしてほしいくらいと思います。

こちらの意見を申し上げますと、あの場面に関して、場面自体は悪いと思いません。
しかしながら、自分にも「もう一ひねりがほしいな」という思いはあります。
要するに丁寧さ、段取りが足りなかったんですよ。
あのへんに関して、構成の問題ともいえますので、
そこが星山氏が残念だと思っていたところであり、富野さん本人が反省しているところだと思います。
そういう意味では、富野監督の責任だと思います。

個人的な意見ですが、星山氏の脚本は非常にいいですけど、
単話の話のレベルならば、そこまで決定的な要素ではありません。
ただ、脚本全体の構成的な部分を星山氏が舵を取れなかったのは、本当に悔しいところです。
おっしゃるとおり、もし星山主導でしたら、きっとさらに違う一面を示してくれたのでしょう。
kaito2198 #L2WcHO2o|2014/01/19(日) 21:33 [ 編集 ]
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kaito2198さんが『∀ガンダム』放送開始後の星山博之さんのインタビューを文字起こししてくださって、意見をとのことなので、少し書いてみます。 TOMINOSUKI / 富野愛好病 星山博之『∀
『だからtominoは・・・』ライナー・ノート(仮) 2009/11/24(火) 16:05
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