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今日は最終日!『リング・オブ・ガンダム』最終ラッシュ

2009/09/21 11:43|富野作品感想TRACKBACK:0COMMENT:2
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 今日はギャオの『リング・オブ・ガンダム』の無料配信最終日ですから、皆さんも最後のチャンスを逃れなく、しっかり見届けよう。

リング・オブ・ガンダム
chTop_7933_20090828180320.jpg

 さて、もともとイベント会場限定放映のこの予告も、この二週間でだいぶ知れ渡れるようになってきてますから、今更全編の内容を一から紹介してもしょうがないですから、今回は自分の感想を簡単に話します。




 まず、本編の映像は大まかに三つの段階に分けます:

1.エイジィが山登り~骸骨MSの横顔に『Ring of Gundam』のタイトルが入ってるところ
2.『リングのMS』、つまりガンダムが起動~MS隊が起こした大爆発
3.大爆発の後、ガンダムが宇宙空間に飛ぶ~ガンダムがリングの外に羽ばたく

 したがって、全体のイメージもこの三段に見分けられます。1は世界への導入で、2は戦闘シーン。そして3は世界と物語全体の謎を披露イメージトレーラーとして、かなり正統的な作りだといえる。そのうち、2と3の繋がりは強いため、あまり1と2みたい仕切ってない印象もあるかもしれませんが、2と3の映像が働いてた役割を見れば、普通に「違う質」の映像が見分けるはずです。

 あと、アパンタイトルクレジットとエンディングクレジットを除けば、本編4分弱のこの作品でも、富野の作劇が富野のほかの作品と何の違いもなく、一貫にしている。つまり、「物語がなければいけない」というスタンスが、この作品でも見られます。まさしくそういう作りだからこそ、観客の物語への興味を喚起する。そういう意味でいえば、かなり正統な作りといえます。そして物語ラインを則ったうえの映像作りは、たとえ『リーンの翼』から3年経っても、依然健在である。




 次は、劇中人物の名前を見たいと思います。グレンという珍しくもない名前を除いて(大尉トホホ)、エイジィも、ユリアも、ビューティ・メモリーもそれなり考える価値があります。

 まずはエイジィ。何がエイジィなのかは知りませんけれど、可能性としては二つがある。一つは「エイジ」、つまり「時代」から取ったもの。もう一つはもっと簡単。「∀G」の逆、つまり「AG」から取ったもの。変だと思うでしょうけど、いかにもトミノらしいネーミングですから、普通にこれくらいじゃないと逆におかしい。

 次は、ユリア。ご存知の通り、富野監督がもっとも嫌うのは、その「いかにももっともらしいもの」ですが、何故か嫌いというと、その「いかにも」による制作者と視聴者の馴れ合い(東浩紀あたりか言ってる「データベース化した記憶」もそれに似てる)が許せないことです。あくまで富野個人の意見ですから、受け入れるか受け入れないのもお任せしますが、この考え方のもとで、富野のキャラも大抵いかにもご大層な名前を使うことが少なかった。
 「アルテイシア」はいかにも高貴な名前だから、わざと凡俗の「セイラ」という名前にした。「アナスタシア」はロシアの皇女の名前として知れ渡りますから、「アナ」という非常にシンプルかつちょっとアレ的な名前をした。このように、富野は実をいうと、いかにも美少女らしい名前を使うことが少ない(意図的に使うやつを除ければ)。
 では、なんで今回はあえてユリアといういかにも外国美少女っぽい名前を使うというと、おそらく原因は一つしかありません:孫娘の名前を使いたかったからです。そう、プライベートにかかわる話ですからあまり大きい声でいえませんけれど、富野監督の長女の娘さん、つまり富野監督の孫娘の名前は、まさしくユリアです。
 自分の家族の名前を使う前科?は『ファウファウ物語』や『ブレンパワード』ではすでにあったから、今回は別に初めてじゃないけど、それでもガンダムしいて自分の新世紀をも切り開くような新作のヒロインにその名前を使わせたのも、ひょっとしたら何か願いかけ的な意味を含めてると、思わず邪推したくなります。

 それから、ビューティ・メモリー。クレジットでは「ビューティ」だけど、おそらくこれが正式名だったかと。
 「ビューティ・メモリー」を聴けば、すぐビューティフル・タチバナを思い出す人ってのは、おそらく富野ファンのなかでもかなり古株だと思うが、関係あるかというと、おそらく関係ないと思います(ビューティ・メモリーの「私たち」はじつをいうと「おいら~は熱血火の玉~」と思えば…)。
 しかし、ネーミングとしてはたとえ『ダイターン3』時のチョイ悪ノリでなくても、普通に富野らしいネーミングだったといえます。『アベニール』の「テンダーギア」、『王の心』の「アウラ・エナジィ」、バイストンウェルシリーズの「オーラ力」など、多くは字面を見るだけでも分かるような名詞を多用するのが、他の富野作品でも見られます。それに、わざと俗っぽいネーミングに落としたのも富野ネーミングの常套ですから、今回もそれを守ってます。
 「美しい記憶」の守り人、ビューティ・メモリー。名前からその役割を体現した彼女は果たして人間か、それとも幻か。生身か、それともロボットかは正直、このネーミングから読むことはできません。将来を見なければ分かりません。そういう意味では、この名前はわざとひっかかるところを作る役割も働いてるかもしれません。




 次は、スタッフ陣について。

 音楽は、菅野よう子が担当。『ブレンパワード』と『∀ガンダム』を音楽面から支えていて、今回も各所から「さすが菅野、素晴らしいという一言」という評価が多いが、自分は正直それほどご大層な印象を抱いていません。こじんまりな曲ではないけれど、菅野らしい強い主張がなく、むしろ映像の僕として忠実に働いてくれたという印象が。
 まず、導入部が壮大な雰囲気を作り、『Ring of Gundam』のタイトルから一転緊迫な曲調に入り、そして終盤はまた探索、発見、新しい未来への三拍子揃いという。音楽全体は古きよき時代のSF映画に髣髴してて、かなり王道な曲風だと感じる。そういう意味では、『ブレンパワード』や『∀ガンダム』の時とまた違う芸風を見せたといえるかもしれません。

 それから、デザイン。
 今回大河原邦男氏が「オリジナルガンダムデザイン 」とクレジットされるのは、大河原氏が参加していない何よりの証拠で、当のガワラ氏でさえ「もう富野と組むことはない」と明言してたくらいだから、それに関してもう残念としかいえませんけれど、代わりに今回は「デザイン」がたくさんいます:安田朗、西村キヌ、剛田チーズ、早野海兵、藤田潔と、山根公利。
 映像を見る限り、今回デザインが必要なのは4人のキャラと服装、小道具、車、MS、コックピット、コロニーの内装・外観、宇宙船、遺跡くらいだが、安田が率いる西村女史、剛田氏はおそらくキャラ・メカを隔りなくカバーしている。早野氏と藤田氏はCG畑の人間ですから、おそらく他の人のデザインをCGに落とし込む作業を含めるデザイン作業をしてた。唯一、山根公利氏はやや離れていてクレジットされてるが、これはおそらく彼のデザイン作業がこの『リング~』においては格別だということを示している。山根氏はオールラウンダーのデザイナーですから、全体の世界イメージをデザインするのも可能。
 ほかにも美術設計の池田繁美氏などがありますが、ここでは省略。脚本は「富野由悠季」ってのは当たり前で、せいぜい絵コンテは「斧谷稔」はちょっと珍しいくらいか。




 また、制作進行のところも興味深い。
 まず、元カプコン、つまり安田朗氏の後輩で、今サンライズにいる冨田 篤氏がいます。これがおそらくあきまんが昔言ってた「トミチン(あきまんの冨田氏への愛称)は監督と一緒に仕事している」話だと思います。そういえば、冨田氏は何故か『東京マグニチュード8.0』でも制作デスクと制作進行として参加。謎である。
 次に、泉英儀という人もいますが、この人はサンライズの4Aスタのスタッフ、『リーンの翼』や『コードギアス』では制作進行チーフを勤めていた。
 あと、岩城忠雄っていう人はいるが、マッドハウスにも同じ名前の演出家がいるが、同じ人だったんでしょうか? よく分かりません。




 次は、製作陣を見たいと思います。作品と直接な関係がありませんけれど、それでも製作の面子から何かを読み取れるかもしれません。それぞれのクレジットと職務は以下となります:

製作:内田健二(サンライズ代表取締役社長)
企画:宮河恭夫(サンライズ常務取締役)
プロデューサー:佐々木新(サンライズ事業部ゼネラルマネージャー)
倉沢幹隆(ロボットプロデューサー)
河口佳高(サンライズプロデューサー、ガンダム事業部副部長ハイエンドワークス事業部


 と、さすが30周年記念フィルムだけあって、サンライズ重役と中心事業部が直に参加している。このように、今の所は宣伝の色合いが強いと言わざるを得ません。
 制作にはサンライズの人間があまり入ってないっぽいだから(はっきりと目に見えるのはせいぜいD.I.D.のエンディング撮影くらい)、河口Pがどのような役割を働いてたのがちょっと分かりませんけれど、それでも制作にはサンライズの人間が入ってることから見れば、やはりなんらかのスタジオワークが存在してるっぽい。それを期待。




 最後、エンディングイラストは我らの『キングゲイナー』の大先生中村嘉宏氏が担当。彼が書いたイラストは以下の一覧です:

1.遺跡、月、リングとガンダム
2.ビューディ・メモリー
3.敵MS
4.グレン大尉
5.ユリア
6.エイジィ

 イラストを見る限り、その筆力は相変わらず健在ですから、早く『キングゲイナー』7巻を読みたいところです。気がつけば、もう1年以上遅れてるしな…。
オーバーマン キングゲイナー7 (MFコミックス)オーバーマン キングゲイナー7 (MFコミックス)
(2009/09/23)
原作/富野由悠季・作画/中村嘉宏

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 また、今回の縁結び神様である本広克行氏も忘れてはいけません。対談によると、本広氏は実際助監督的な役割も働いてくれたんですから、今回の作品は本広氏なしで成り立てなかったと断言できます。ありがとうございます、本広さん、『踊り大捜査線3』も頑張ってください。

コメント
最期に出てきた宇宙戦艦(?)のデザインは山根氏っぽいかなと思いました。
キングゲイナーのシルエットマンモスに似てるかな?と。
ザコソルジャー #mQop/nM.|2009/09/21(月) 21:49 [ 編集 ]
大型メカか何かのデザインを担当するのかなと私も思いました。安田組はどっちかいうと人物得意ですしね。
kaito2198 #L2WcHO2o|2009/09/21(月) 22:04 [ 編集 ]
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