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富野由悠季作品系譜年代分類 第五回 「1964~1979年の富野由悠季 その1 《64~68年頃》」

2009/09/15 19:25|富野由悠季関連TRACKBACK:0COMMENT:0
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 さて、なぜかいまいち反響が薄いこのシリーズは、いろいろ大学卒業して、社会人になるわけだ。しかし、ここから第一の難関を直面することになる。
 難関ということで、今回はあえて結論を下さずに、全体の話にとどまることにする。もっと詳細の話や実際の分類は、各論と総論を終わってから語るつもりです。




 今回が語りたい時期は「1964~1979年」なので、まずこの時期の出来事を見ましょう。赤字は、今度の記事の範囲で示す。

だからtominoは・・・│富野年譜

■ 1964年
23歳
○日本大学藝術学部映画科卒業。
○アニメ制作会社「虫プロダクション」入社。
○卒業時に映画産業は斜陽期に入り、大手5社はすべて新規採用を見送っていた。たまたま「試験は面接だけだ」と聞き、虫プロダクションを受験する。
○練馬区富士見台の手塚治虫の自宅兼スタジオに通うため、練馬駅から歩いて5分の「与一荘」に、四畳半のアパートを借りて下宿。
○7月頃には絵コンテを描き始め、寝る間を惜しむ毎日。
○入社2年目、環八沿いの六畳一間「豊玉荘」に引越し。

■ 1967年
26歳
○虫プロダクション退社。
○CM制作会社「シノ・プロダクション」入社。
○「東京デザイナー学院」の講師を勤める。
○この頃、親戚の好意で借り受けた江東区大島の一戸建てに転居。

■ 1968年
27歳
○シノ・プロダクション退社。
○TVアニメ『夕やけ番長』CD
○「CMのプロダクション」という勧めで勤めた会社での仕事の中身は「ほとんど営業」で、一年弱でフリーの演出家として再スタート。「僕には営業ができないことがわかったので一つ一つの仕事を必死でやりました。」


■ 1971年
30歳
○結婚。埼玉県新座市に引越す。
○「一階が六畳と四畳半の台所。二階にふた部屋あるだけの小さな家。資料の本が置けなくて、家と塀のすき間に物置を作ったのを覚えてます。この家に何年か住んで、近所にもう少し広い家が空いたので、そこに移って『ガンダム』を描きました。」

■ 1972年
31歳
○TVアニメ『海のトリトン』(実質的な初)CD

■ 1975年
34歳
○TVアニメ『勇者ライディーン』CD(2クールのみ=第26話でCDを降板)
○TVアニメ『ラ・セーヌの星』監督(3クール目のみ=第27話~第39話)

■ 1977年
36歳
○TVアニメ『無敵超人ザンボット3』総監督

■ 1978年
37歳
○TVアニメ『無敵鋼人ダイターン3』総監督

 1964年から、富野はいよいよアニメ業界に入るわけですが、その頃の虫プロダクションのスタッフはさまざまの業界から参入した人がいっぱいで、ほとんど自他共認の梁山泊状態です。のちの富野作品にかかわってた人はざっと挙げても星山博之、安彦良和、鈴木良武、佐々門信芳くらいですし、今でも親交を交わってる杉井ギサブロー、高橋良輔も富野の虫プロだった頃の先輩(高橋は互いに同年代扱いしてるけど、一応半年くらい前の先輩)。
 スタッフは、ひびのたわごとの子犬さんが紹介したアトムを作った人たちは…を見ればいいですし、当時の逸話や事情はかつて手塚先生の身近で働いた真佐美ジュン氏のブログ、2003年サンライズがウェブで連載した『アトムの遺伝子、ガンダムの夢』、や辻真先さんの『アニメ青春記』など旧虫プロスタッフたちが書いた本でも膨大に書かれておりますので、ご興味あれば自分で探してみてください。

 で、この虫プロ在籍する頃、富野が担当したメインの作品は、なんといってもテレビアニメ史上永遠の礎石である『鉄腕アトム』です。富野がここで半年くらいの制作進行、演出助手を務め、のち第96話の『ロボット・ヒューチャー』で演出デビュー。照れ隠しの意味も含めて、「新田修介」の名義でクレジットした。それから、虫プロが『ジャングル大帝』、『W3』などの新作を始めた間もなく、『アトム』の人力がだんだん足りなくなって、そのまま残ってた富野はだんだんアトム班の主力となり、約2年半の時間で獅子奮迅の働きをした。その結果、富野の名は『鉄腕アトム』後半でもっとも演出をした人として記録に残すことになる。


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 しかし、『アトム』が終わったあと、富野はある難しい選択に迫られた。CM会社に行かないか、とある女性後輩に誘われて、富野は迷い始めた。なぜなら、富野は後輩に誘われなくても、すでに虫プロにいくつかの懸念が生まれつつであった。
 まず、彼が『アトム』では曲がりにも一番演出をした演出家で、実情はどうあれ、彼にも自負があります。しかし、その願いが叶わず、彼は挫折した。その後、彼は演出家としてカラー新作『リボンの騎士』にも参加してるが、回数は『アトム』ほど多くありませんでした。この件について、個論に入るときはまた語るつもりです。

 次に、富野がもっと心配してるのは、虫プロの経営状態。当時の虫プロは手塚先生の漫画原作を頂いてアニメを作るという形をとっているが、最初オンエアしてた3、4年はまだいいが、問題はこれからです。
 まず、いくら手塚先生の産量が凄かろうと、年3、4作のスピードだと、長期から見ればいずれストックが底つきます。それに、手塚作品は凄く多いとはいえ、質と量において、すべてアニメ化にできるものではないのが自明なことなので、ほかの原作ものか、またオリジナルものを作ることしかありません。そうでもしないと、すでにモンスター制作会社になった虫プロはスタッフを雇うことができません。

 決定的な事項なのは、当時虫プロの常務である穴見薫が67年の年末で倒れたこと。富野にとって、経営者と創作者を股かける手塚先生より、営業と経営を尽力する穴見氏のほうがよっぽと虫プロという会社の方向を握っていると見ているため、穴見氏が亡くなった後、会社の経営方向と未来を取る人がいなくなってた虫プロは、富野にとって戦友感情はあるけれど、未練がないところになっていた。

 考えた末、富野は虫プロから退社と決意し、1年半くらいの「三足のわらじ」を始めることにした。なまじ社会認知が低い職業だけあって、もし今度おまんまを食わせる所がつぶれるなら、それこそ元も子もないんで、一人の男の生涯計画としては、たとえアニメに一筋でないと言われようと、決して間違いとはいえない。


 後輩の誘いでCM会社に入った富野は、広告会社の仕事をしながら、東京アニメデザイナー学院の講師をすることになりました。が、それでも収入は虫プロにいた時の半分にも届かなかったため、仕方なく外注としてアニメの絵コンテを描くしかなかった。小さなCM制作会社なので、営業、制作、内勤などあらゆる仕事をやらねければいけなかったし、専門学校のほうは週2回なので、それをさらに絵コンテもやるという日常が、富野の生活を占めてた。

 しかし、彼はもともとCMの仕事に肌に合わなくて、いつも四苦八苦な状態で過ごした。加えて仕事の不慣れ、時間の足りなさ、私生活の乱れなど、一年の苦戦をした末、結果的仕事が失敗し、生活難に陥り、女にも逃げられた(半分ぐらいは意識して離れたが)富野は、会社と講師の仕事ををやめ、アニメ界という唯一の道に戻ることに決意をした。

 しかし、彼の苦労は、まだ始まったばかりなのだ。


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 長く引いちゃったので、3回をわたって語り終われればなと思います。こんなどこでも読める話はいい、結論だけ見せろ!という方、ごめんなさい。1964~1979年はとても複雑な時期で、どうしても長く語らないといけないのです。もう少しだけ続きますので、我慢して読んでください。


参考書籍
「だから僕は… 増補改訂版」、アニメージュ文庫、1983年
「富野由悠季全仕事」、キネマ旬報社、1999年


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