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富野由悠季作品系譜年代分類 第三回 「富野作詞が富野系譜における位置付け」

2009/09/05 00:25|富野由悠季関連TRACKBACK:0COMMENT:6
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関連記事(タイトルを改めました。
富野由悠季作品系譜年代分類 第一回 「これまでの富野系譜分類」
富野由悠季作品系譜年代分類 第二回 「富野小説が富野系譜における地位」

 CEDECも終わりましたし、そろそろ本題に戻るか。
 前回は富野由悠季という作家と作品をいかに分類するという話を書いたら、他の方からの意見を頂いて、まことにありがとうございます。でも、それを本格に入る前に、今日はまた少しだけ回り道をしたいと思います。




 第二回で、すでに富野小説の重要性を語ってきましたが、その話を受けて、『だからtominoは・・・』ライナー・ノート(仮)のほうで、囚人022さんはこんな話をしてくれましたので、少しだけ井荻麟、つまり富野由悠季の作詞について話したいと思います。

『だからtominoは・・・』ライナー・ノート(仮)│スタッフワークとしてのテレビアニメーション、その反動としての小説

もうひとつ、作詞家井荻麟というのは、(kaito2198さんも何度も指摘されているとおり)富野由悠季がもっともアーティストとしての容貌をあらわにしているポジションだと思います。
(中略)

prisoner022:んー。だって分類の話を始めるのに、小説の話はともかく作詞家井荻麟の話へ脱線したのはkaito2198さんのほうが先ではないですか(笑)。

kaito2198:それもそうか(笑)。まあ確か作詞はあの話の流れじゃ語りにくいと私も思いますし(だからこそ井荻麟をアピールしたいこともある)、何より今回また囚人さんのアドバイスが聞けて嬉しいです。

 小説の重要性は、すでに前に言ったとおり、富野作品系譜のなかの主流であるアニメに対して、連動性と独立性を確保するところにありますが、もっと簡潔に言っちゃえば、以下の三点に集約できます:

①物語としては独自に成立するものが多く含まれている。なので富野小説を「作品」と定義できる。
②媒体に対応して話や形式を変わるが、基本的内容はまったく同じ方法論と技法で展開する。
③したがって、いわゆる「黒富野」と「白富野」の間のミッシングリンクを含めて、富野アニメと深く繋がっている。


 小説話は詳しく第二回の「富野小説が富野系譜における地位」を読めば分かると思いますから、ここでは割愛して、さっき挙げた三点を使い、作詞を検証してみたいと思います。




 前記事では作詞(と小説)を知らなければ、富野由悠季の全貌を覗くことができないと言いましたが、それはまさしく正しい話である。
 しかし、富野由悠季の作品系譜で考えれば、話はまた別です。

 何故なら、前は「その小説も作詞もアニメに対して同時に連動性と独立性を働いている」と書いたが、今度改めて考えて見れば、小説と作詞における連動性と独立性はまったく別物だからです。何故ならば、さっきの三点を使って小説と比べれば、その違いは自然に浮かび上がると思います。

①物語としては独自に成立するものが多く含まれている。なので富野小説を「作品」と定義できる。
②媒体に対応して話や形式を変わるが、基本的内容はまったく同じ方法論と技法で展開する。
③したがって、いわゆる「黒富野」と「白富野」の間のミッシングリンクを含めて、富野アニメと深く繋がっている。

 と、小説はこのように、①は独立した物語を持っているゆえ、アニメに対する独立性が確立されている。そして③は富野アニメの間に切っても切れないつながりがあるため、アニメとの連動性も確実に存在している。これは疑問無いはずです。
 しかし、小説に対して、作詞は①にも③にも満たしてません。富野作詞は一つの「詞」として完成された「独立性」を持っていても、作品として「独立性」を持っていません。そして「連動性」を持っていても、それはあくまで一つのアニメ作品との連動であって、小説やアニメのように綿密で複雑な「連動性」ではありません(富野由悠季作品系譜Ver.0.1を参照)。この視点から見れば、富野作詞はいくら「詞」としての「作品」を成立できても、作品の系譜を語る時に、どうしても系譜の主線にはなれません。


 富野由悠季作詞一覧を見れば、分かるはずです。富野が「井荻麟」というペンネームを使って、80曲もの作詞を作りましたが、リストのなかにいる1~50は、すべてアニメ作品(つまり富野の本業)のオープニング、エンディングもしくは挿入歌の詞です。
 また、80年の「ザ・ロンゲスト ロード イン 破嵐万丈・鈴置洋孝」の半分は破嵐万丈と連動してるし、99年の「REVERBRATION IN GUNDAM」は『密会』に触発された井上大輔氏のアルバムの作詞だし、『ララの夜想曲-nocturne-』もズバリ『ガンダム』のララァの歌ですから、本格的にアニメと小説と肩を並べる作詞は実をいうと、かなり少なかったんです(「LOVE PROFILE」や「STARLIGHT SHOWER」みたい歌手のアルバムの作詞もありますが、年代と活動時期を見れば、やはりそれほど影響力を残っていないと見ていいだろう)。




 こうしてみれば、アニメと小説と同じく富野の創作力を反応してる作詞ですが、アニメと小説と違って系譜全体の一部に属し、かつ独自な流れを、どうしても作っていなかったといわざるを得ません。当然、井荻麟の作詞を否定するつもりは毛頭ありません。それところが、実績から見ても、作詞で描いた世界を見ても、アニメ業界一といっても過言じゃないくらい素晴らしいと思っています。
 しかし、富野由悠季の作家と作品の系譜で考え、これの文脈を則れば、作詞は結局のところ囚人022さん一番初めのところの指摘の通り、脱線になりかねませんので、この記事以後、富野作品の系譜を語る時は、一切作詞を外して、アニメと小説だけに集中したいと思います。また、今回の話に関して何かご意見ありましたら、どうかコメント欄で残してください。皆さんの意見とても聞きたいです。

コメント
井荻麟の話をしてくれる人はあまりいないので。
またその話は別の機会でいいですよ。茶々を入れてすみませんでした。
本論に期待しています。
囚人022 #TJwDdEqg|2009/09/05(土) 00:56 [ 編集 ]
いや、囚人さんの話を頂いてたからこそ得た結論なので、感謝したいのはむしろこっちですよ?

本論というほど立派なものではないですが、結論は未だに無いけれど、自分なりの感想はありますから、それを述べて、皆さんの意見を聞きたいですね。
kaito2198 #L2WcHO2o|2009/09/05(土) 02:55 [ 編集 ]
私は自己中心的なので、私の場合に置き換えてしか書きません。
私なら、作詞を分けないで、絵コンテなどと同じく、アニメ作品の部品として、有機的に扱えばよいと思います。
しかし、kaitoさんが分析をされるのなら、分析とはまさに「分けて考える」事だから、それでよいのか。
と、取り留めなく考えました。
というわけで、やはりお好きにお書き下さいとなります
グダ #-|2009/09/05(土) 12:50 [ 編集 ]
絵コンテと一緒に「アニメ作品の部品」として考えるのも、一つの方法ですよね。しかし、絵コンテや脚本は1話ごとに対応するものに対して、作詞はもっと全体的なものを描くものとして機能することならば、発揮する功能はやはりやや違う気がしますよ。ですから確かグダちんさんのおっしゃるとおり、わざわざ分ける必要もないですが、作詞はやっぱりもうちょっと大きいものかもしれないないなぁと考えてるわけです。

ですから、そういう視点から考えれば、作詞は作品系譜の主線にいないものの、富野の創作活動のなかでは、アニメ・小説と肩を並べる一つのテーマになれるのではないかと思っています。それこそ『∀の癒し』で言及した阿久悠氏が教えた「世界を作る」というの。当然、一口作詞といっても、オープニングやエンディング、それから挿入歌の役割はそれぞれ違ってるのですから、まとめて語るのも乱暴な気がしますが…。

とにかく、系譜を語るということで、しばらく作詞を外させもらいました、という感じなのかな?
kaito2198 #L2WcHO2o|2009/09/05(土) 13:11 [ 編集 ]
ここは難しい選択ですね。
作詞で世界観をコントロールするアニメの演出家は富野しかいないです。
宮崎も作詞やってますが、富野ほど映像や世界観とのリンクが見えてこない気がします。

サンライズや本人の事情もあって井荻隣というペンネームを使っているのだと思いますが、
富野作品の系譜という枠組みで考えるなら井荻隣は富野とは別人(別人格)として扱うのが、
整理しやすいのではと思います。あくまで作詞の事は頭の片隅に置いとくぐらいが丁度よいかと。

もちろん、富野の総論を語る時は絶対に作詞は欠かせない要素です。

ohagi #-|2009/09/06(日) 01:18 [ 編集 ]
作詞は富野を語るうえ、絶対外せない要素ですが、作品の系譜という分類か総論かによっては、作詞の位置付きは変わってるものですね。ご意見ありがとうございます。
kaito2198 #L2WcHO2o|2009/09/06(日) 14:13 [ 編集 ]
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