富野由悠季監督とその作品をひたすら語るブログ

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富野由悠季作品系譜年代分類 第一回 「これまでの富野系譜分類」

2009/09/01 00:51|富野由悠季関連TRACKBACK:0COMMENT:5
このエントリーを含むはてなブックマーク はてなブックマーク - 富野由悠季作品系譜年代分類 第一回 「これまでの富野系譜分類」
 それは、10年前のことで…(←なんちゅうネタだ)じゃなくて、今日『押井守全仕事』の目次をめぐる時、あることを気づいてたこと。それは:押井論を書くライターは、何故か全体というか総論から押井守を語りたがるのに、対して、『富野由悠季全仕事』で書いてるライターは、何故か決めたように個論やある時期に対する記事にしか書きません

 二つの本の編集方針が違うからかもしれません。しかし、同じく「全仕事」と名づけられたこの二冊、目次を見れば内容の組み方はやや違うにせよ、中身は基本的同じ仕方で作られてるものだから、方針のせいじゃないと思います。

 ライター個人能力の差もあるかもしれません。しかし、基本的そこまで差が出てるとは思いません。『富野全仕事』は99年出た本でいうことで、『G20』のライターが多いのはやや気になる一方、氷川竜介氏みたい両方で記事を書いてる例もあるぐらいだから、やはり能力とはそれほど関係がありません。

 じゃあ、何故富野総論を書く人が少ないからかというと、ものすごく簡単な答えでしかありません。それは富野由悠季という作家やその作品についての総論を書ける人がいません、からなんです。

 確かに、これは簡単なことではありません。右のカラムにも載っているが、参加作品から言って100タイトル弱。監督作品でも30作以上。さらに、富野はアニメ界では45年以上ものキャリアがあるため、富野のあらゆる部分を語るには、どうしてもアニメ史そのものを熟知しなければなりません。逆にいうと、富野総論を書ける人ならば、アニメ史をかなり知ってる人に違いません。

 また、富野の作劇は多面で複雑なのだが、宮崎駿や押井守などある種すでに語られすぎるほど語られてるアニメーション監督・作家のと違って、断片的な文章や本以外、ほとんど研究されてないので、そのノウハウも方法論もほとんど立てられてませんし、継承されてもいません。

 ほかにも色々な原因があるのだが、以上の二項だけでもいいだろう。これでは、いきなり総論から入ろうといわれても、どうしても無理がある。

 なので、妥協といってもいい、論理の累積といってもいい。一気に全体をわしづかむのではなく、富野由悠季という作家やその作品をいくつかの時期を分けて、各時期から入るほうがよっぽと建設的だし、現実では少ないけれど、やっている人はやっています。『富野由悠季全仕事』という本なんかもそう。




 さて、ここからようやく本題。

 しかし、となれば、一体どういう時期分けをするほうがいいでしょうか? これは、当然書き手の主観も入るけど、客観的でいえば、説得力を持つ時期分けをすることは不可能ではありません。しかし、一つの言説を立つには、時間がいるし、権威もいる。しかし、現時点は未だに権威的な言説が見当たれません。理由はいろいろあるのだが…。

 それでも、富野監督やその作品に対するいくつかの分類が見られます。


 たとえば、バンダイチャンネルには、『リーンの翼』までの富野監督についての特集ページがある。

バンダイチャンネル│富野由悠季特集

 内容はいろいろあるのだが、ここは「富野アニメの歴史」だけに注目したい。

1963~1974 なんでも”初めて”の開拓者・富野由悠季(1)
 『アトム』『リボンの騎士』『科学忍者隊ガッチャマン』『アルプスの少女ハイジ』など虫プロからフリー時期の演出作。

1975~1976 なんでも”初めて”の開拓者・富野由悠季(2)
 『勇者ライディーン』。

1977~1979 なんでも”初めて”の開拓者・富野由悠季(3)
 『無敵超人ザンボット3』『無敵鋼人ダイターン3』。

1979~1982 なんでも”初めて”の開拓者・富野由悠季(4)
 『機動戦士ガンダム』『劇場版 機動戦士ガンダム』『劇場版 機動戦士ガンダムII 哀・戦士編』『劇場版 機動戦士ガンダムIII めぐりあい宇宙編』。

1981~1984 オリジナル世界を創出する作家・富野由悠季
 『伝説巨神イデオン』『THE IDEON 接触篇』『THE IDEON 発動篇』『戦闘メカ ザブングル』『聖戦士ダンバイン』『重戦機エルガイム』。

1985~1993 ガンダムシリーズの担い手
 『機動戦士Zガンダム』『機動戦士ガンダムZZ』『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア』『機動戦士ガンダムF91』『機動戦士Vガンダム』。

1998~2002 円熟味とバイタリティを加えた新・富野アニメ
 『ブレンパワード』『∀(ターンエー)ガンダム』『∀ガンダム・地球光』『∀ガンダム・月光蝶』。

2002~2005 さらなる発展を目ざす富野監督
 『オーバーマン キングゲイナー』、劇場版『Zガンダム』三部作。

2005~    「リーンの翼」発表!
 『リーンの翼』

 バンダイチャンネルの親会社はバンダイで、サンライズやバンダイビジュアルにも深い繋がりがあるため、当然、そういった分類も商業的な事情を含めるけど、それでも参考する価値があると思います。また、「歴代の名作を徹底紹介」はまた別の分類をするので、そっちも参考できるが、ここでは省略する。


 上の分類に対して、『富野由悠季全仕事』は富野のキャリアに対して、こういった分類をした:

「1964~1972」 虫プロとコンテ千本切り時代
 『アトム』から『トリトン』多数。

「1972~1978」 サンライズ創世期
 『勇者ライディーン』『無敵超人ザンボット3』『無敵鋼人ダイターン3』

「1979」 ガンダム大地に立つ!!
 『機動戦士ガンダム』『劇場版 機動戦士ガンダム』『劇場版 機動戦士ガンダムII 哀・戦士編』『劇場版 機動戦士ガンダムIII めぐりあい宇宙編』

「1980~1984」 異世界へ……
 『伝説巨神イデオン』『THE IDEON 接触篇』『THE IDEON 発動篇』『戦闘メカ ザブングル』『聖戦士ダンバイン』『重戦機エルガイム』

「1985~1994」 ガンダム・サーガ
 『機動戦士Zガンダム』『機動戦士ガンダムZZ』『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア』『機動戦士ガンダムF91』『機動戦士Vガンダム』

「1994~1998、1999」 富野世界の小宇宙
 『闇夜の時代劇』『ガーゼィの翼』『ブレンパワード』『∀(ターンエー)ガンダム』

  この本は99年出版なので、『∀ガンダム』までしか載ってないのだが、それでもさすがに『全仕事』と謳っただけあって、バンダイチャンネルのと比べれば、いくつかの面白いところが見れます。


 まず、1.バンダイチャンネルも『富野全仕事』もサンライズでの仕事を富野の70年代のターニングポイントにしているが、バンダイチャンネルの『ライディーン』の監督を務めた75年を起点に対して、『富野全仕事』は『トリトン』の放送が終わった72年を起点とする。章分け上の便利もあるが、翌年には創映社の『0テスター』があったのも見逃せってはいけない。

 次に、2.両方とも『ガンダム』を単独に語る。タイトルの大きさでいえば、当然でいえば当然。

 それから、3.『イデオン』~『エルガイム』を共に異世界というカテゴリに入れるのが、両方とも同じ。続いて、4.『Z』~『V』をガンダムサーガかガンダムシリーズとするのも、まったく同じ。

 違うところでいえば、5.『ブレンパワード』に対する見方です。バンダイチャンネルは93年~98年という時期をまったくといいほどスルーしてるのと、『富野全仕事』はすべての年代をカテゴリ化しなければいけないという事情を除いても、非常に考えるべき話だと思います。つまり、『ブレンパワード』を『∀ガンダム』と一緒に置いてるかどうかによって、いわゆる白富野に対する分類や定義もまったく変わってくる。これについては次の記事で語りたい。




 明日は自分の意見を語るつもりですが、もし今日の記事を読んで何かご意見や感想がありましたら、是非コメントを寄せてください。お願いします。


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続編↓
富野由悠季作品系譜年代分類 第二回 「富野小説が富野系譜における地位」
富野由悠季作品系譜年代分類 第三回 「富野作詞が富野系譜における定義」

コメント
押井もしくは宮崎駿が語られやすいのは「映画監督」だからです。
監督している「映画作品」があるから語られやすい。
それは「映画」=「作家」という視点でみれば、真実かどうか別として語れるので。
要は押井や宮崎を語る手口は映画批評における作家論の延長線だと思います。

逆に富野監督は「テレビ」の人です。
「テレビ」は映画批評の切り口では語れないので、富野監督を語れない。
富野と押井それぞれの総仕事の出版先はキネ旬という映画雑誌なのがその証拠です。
その押井も映画監督になる以前のタツノコプロで絵コンテを量産していた時代に
注目した内容は見かけた事無いです。また宮崎も一アニメーターだった東映動画時代や
監督だったけど「テレビ」だった「名探偵ホームズ」を論じた記事は見かけないです。
テレビの仕事って語りにくい傾向にあるのでしょうね。

もちろん、kaitoさんの総論をかける人がいないという指摘もありますね。

また宮崎・押井は本質的な変化が無いから総論を掴みやすいのでしょうね。
富野監督はどんどん変わっているように見えてしまうから
総論を掴みづらいのかもしれません。
本当に変化しているのかは検証の余地が大いにありますが。
ohagi #-|2009/09/01(火) 20:37 [ 編集 ]
ohagiさん、分かりやすく説明してくださって、ありがとうございます。自分で書いといて、なんだか腑に落ちない感じだったんですか、確か「映画」と「テレビ」の差ですね。

おっしゃるとおり、検証がまた要りますので、今富野監督を語るには、まさにそれが必要だと思いますよ。
kaito2198 #L2WcHO2o|2009/09/01(火) 20:59 [ 編集 ]
http://h.hatena.ne.jp/prisoner022/9234071885158965497
コメントする内容の思い付きをメモしたつもりだったんです。

テレビアニメというメディアを語ることの難しさについては、ohagiさんも書いてくださいました。kaitoさんご指摘のとおり、アニメ史をよく学ばないと机上の空論になりますね。

年代分類のほうについては、整理し切れませんが、
・志の高いクリエイターの一人であった時期(ガンダム以前)
・「作家」として異様なまでに持ち上げられた時期(イデオン~ダンバイン)
・模索葛藤期(エルガイム~Vガンダム)
・再起動期(ブレンパワード~)
というような印象があります。

アニメ史的なことで言うと、ガンダム以前というのは例えば松本零士のアニメなんかがブームだったわけですが、クローズアップされていたのは「漫画家」であって、アニメのクリエイターではなかったということがあまり指摘されてない気がします。
宮崎駿はかなり戦略的に作家性をクローズアップされたアニメのクリエイターだということをアニメ様が書いていたと思いますが、それ以前に富野由悠季(喜幸)という名前にも、そういう気配は非常に濃厚でした。(ガンダムを一緒に作った同僚たちが、どうも屈折した感想をしばしば洩らすのも、正直そんなことではないかと思っています。)
富野監督は承知で神輿に担がれたのであり、それによってアニメのクリエイターに日が当たるように変わったことは大きかったと思うのですが、それによって富野監督自身はひどく仕事がやりにくい状況になってしまったのではなかったかと思っています。
囚人022 #TJwDdEqg|2009/09/01(火) 22:16 [ 編集 ]
囚人022さんの分類は、周りの環境や取り巻く状況も含めての分類ですね。仰る通り、かつて「作家」として持ち上げられたことを含めて、確かにそういう感触あると思いますが、自分はちょっと違う感覚を持っています。

というのも、
>(ガンダムを一緒に作った同僚たちが、どうも屈折した感想をしばしば洩らすのも、正直そんなことではないかと思っています。)
これについては、私の理解と感覚でいえば、むしろ『Z』以後発生したものだと思います。何故なら、『イデオン』~『エルガイム』までの若手を中心としたスタッフでさえなんらかの拒否反応を出すようになったのは、この『Z』からのことだったからです。

あえて承知で神輿に担がれたのは確かに『ガンダム』か『イデオン』くらいの話だったんですが、自分の才能にうぬぼれたのはせいぜい『ザブングル』~『エルガイム』までのこと(ダンバインの時は「自分の作家としての才能の限界を気づいた」と言ってましたし)で、『Z』で己の身を削るまで自分を投げ出したような作りをしたのも、それを気づいた故の反動というか裏返しというか、こう作らざるを得ないからだったと思います。ソレと持ち上げられるかどうかはまた別の問題だと思っています。
kaito2198 #L2WcHO2o|2009/09/01(火) 23:22 [ 編集 ]
このコメントは管理人のみ閲覧できます
#|2009/09/01(火) 23:23 [ 編集 ]
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