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週刊連載 富野由悠季起用論まとめ1 「富野由悠季を起用する理由はここにあり」

2009/08/22 13:18|富野由悠季関連TRACKBACK:0COMMENT:0
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まとめ1.富野由悠季を起用する理由はここにあり
注:この記事の大元はこの度富野由悠季監督の完全新作『リング・オブ・ガンダム』の公式アナウンス前作成したものなので、文中で話した「起用しない」という状況からやや外れたこともありますが、それでもこの一連の記事は『リーンの翼』以後富野監督に巡る環境、ひいては『リングオブガンダム』以後の状況をも含めて、なんとか全体的解明したいものなので、この一連の記事は『リング・オブ・ガンダム』の制作決定された今なお価値があると信じたい。


 今までの記事では、①サンライズは富野の影響力を消す以前、富野を起用する意味がある。②サンライズは富野に頼ってもいい。③富野は安定的に数字を出せるし、ネームバリューも高い。④富野が別に使いにくい監督じゃないの四つの方面から、富野由悠季と彼の周りにめぐる状況を語ってきました。
 以上の4点を検証すれば、近年一見いまいちパッとしなかったと思われる富野が、むしろ一定レベルの作品を仕上げつつ、一定の実績を出せる監督ですから、富野由悠季を使わない現状では、プロデューサーたちは炯眼がない以前に、会社的・商売的にはもったいないのです。富野由悠季はまた色々な価値があるからです。

 しかし、となれば、富野由悠季と果たしてどんな組み方をすればいいのでしょうか? これについては、はっきり言います。昔の使い方が信用できないのなら、別の使い方を検討すればいいというだけのことです。
 ですから、今こそ一度今までの使い方を捨てて、もう一度演出家・富野由悠季の価値と定評を見直すべきではないでしょうか。


 昔の状況を参考にしつつ、近年の状況(ここで98年の『ブレンパワード』以後を指す)から考えて、導き出した「富野由悠季」の実像は、以下のようなものです。

①中堅クラス以上に稼げる監督
②トップクラスではないけれど、通常以上のネームバリューを持つ監督
③安心して見られる作品を仕上げるうえに、何かをもたらす監督
④作品が長続きできる監督


 異論はあるかもしれませんけど、基本的にできる限り客観で考えてみれば、富野由悠季への評価は、最低限この4項に収束できます。つまり、既存の富野由悠季の使い方ではなく、プラスアルファ的な使い方を主軸として組むのは、まず認識すべきことです。
 そして、この4項こそ、富野由悠季の一番大きな価値であり、アニメ氷河期と言われるご時世のなか、アニメ会社が富野を起用すべき理由でもあります。


①中堅クラス以上に稼げる監督

 前の記事でもすでに論じましたが、富野が今まで監督を勤めた作品は、近年では一部除いてあまり目立てないものの、実際は常に不利な条件でいるにもかかわらず、コンスタントに一定な実績をたたき出せるものです。
 オファーを達成することはもちろん、単にメディアソフトの売り上げの数字から見ても、実際いま中堅と呼ばれている大半のアニメ監督たちより、よっぽどちゃんとした実績を残しています。普通2クールのテレビアニメなら富野の監督作品のなかでももっとも低調な『キングゲイナー』の6000巻で基準にして他の作品と比較すれば、その価値が分かるはずです。

 当然、投入した資源も考えなければいけませんけど、放送枠などの条件を備えれば、今よりもっと上に行けるのではないでしょうか。
 ですから、この最低限でも確実な数字を出せる実績は、アニメ制作会社が富野を起用する際、非常に大きな強みとなります。



②トップクラスではないけれど、通常以上のネームバリューを持つ監督

 前の記事で話したとおり、会社の育つ方針で、ネームバリューが基本的それほど売り上げに反応できる構造ができていないのが、今の富野です。
 それでも、ガンダムシリーズの監督・原作者であり、長年アニメ界では代表的なアニメ監督の一人だと認知され、またアニメ雑誌やらテレビ出演など、メディアの露出度が今なお高い富野は、依然にアニメ界では知名度や注目度が非常に高いアニメ演出家である。
 また、『ガンダム』以外には、『トリトン』『イデオン』『ダンバイン』など有名なタイトルを残しています。その知名度やアニメ史上での評価も相まって、その作品はどれも一定以上な注目を集めています。
 つまり、新作があれば、それだけ注目されてますし、色々なメディアで宣伝を展開できるチャンスも自然に増えてます。これは、並みのアニメ監督などよりよほど価値があるところです。これは近年富野の作品がことごとく苦戦に強いられるような媒体で放送されたにも関わらず、どれも一定の成績が達成できたことからも証明されることです。
 当然、一つの作品を売るためには、監督の知名度のほかにはまだ色んなものが必要ですが、少なくスタート時点で予想できる売り上げからすでに他の大勢より一歩二歩先に行ってるような状態なので、作品の出来や枠など次第、もっと上に行くことも十分可能なはずです。



③安心して見られる作品を仕上げるうえに、何かをもたらす監督

 富野は基本的作品の骨幹を作るの上手い。作品ごとに新しいコンセプトとテーマと、それを受容する世界観とキャラを作り出したのは、長年オリジナルを着手してきた富野が確実に評価を得ている部分です。
 また、演出については、戦闘の殺陣はかならずちゃんと面白い絵作りとアイデアを入れますし、日常場面でも小道具の使い方、生活感の積み重ね、ライブ感のある演技によるキャラ付け、人物の絡み、男女の性を匂わせる描写などが、富野作品一貫の特徴である。
 それから、富野作品でよく見られる一風変わったロボットという演出ができるのは、下積み時代で色んなジャンルを経験したからですし、短編では少ないながらもファンタジーと時代劇アニメをやってましたから、基本的ロボットしかできない監督ではないです。
 このように、基本の作品作りはきちんとしてる監督ですから、作ってる作品も最低限でも一定なクォリティと売り上げを保ってて、安心見られるようなものが仕上げられます。

 そのうえに、なんらかの「+α」、つまりそれ以上期待できる要素も、今までの経験では見られます。
 まず、内部でいえば、富野の起用によってスタジオの活性化と演出技術の伝承が期待できます。これは別にサンライズに限らず、他のアニメ制作会社にも通用する部分です。特に慢性演出力不足と指摘されるような制作会社が富野を監督に起用することによって、将来戦力の養成にも繋がるわけです。
 この部分は数値化できないため、効果と利益は一見分かりづらいものの、昔から大量な証言が残したと共に、近年の『∀ガンダム』や『キングゲイナー』などに通じて、戦力として一作品を担げるまで成長したスタッフもかなりいますから、実績もちゃんとあるといっていいだろう。
 また、外部としてもそうです。富野の知名度と経験を使って、新しい枠を開拓したり、新しい手法を試したりなど、ここ数年見られたように、サンライズは実際こういう使い方をしていた。そして結果は前の記事で語った通り、ほとんど満足できるような成果を収めていた。もっとも、こういう使い方は前の記事で言ったとおり、リスクも高いほうなので、もっと一工夫しなければいけませんが。



④作品が長続きできる監督

 上の①~③点を総合して考えれば、おそらくこれが一番建設的な見方であり、商売面における一番堅実な評価でもあるだろう。一定な実績、安心できるアニメ制作の腕、高い知名度。この三点によって導かれ出されたのは、長持ちできる作品を作れること。
 つまり富野が作った作品は、どれも継続的に売れるため、一般放送後1~2年位しか商売できないアニメと違って、商業に長期な貢献を提供できるのです。

 近年富野の作品には大きな作風変遷が見られるため、再び富野作品に熱中するファンだった人、もしくはこれらをきっかけに、富野作品に参入する新規なファンが出てきます。
 それから、新規を開拓できるだけじゃなくて、作品間の回流現象も見られます。つまりファンは新規作品にハマると、ハマった作品だけにとどまらず、昔の作品まで興味を持てるようになる、いわゆる監督指向な一面は、富野ファンのなかでは強いのです。だからこそ堅実な商売ができるわけです。
 そして、継続に新作作らせれば、富野由悠季という堅実なブランドを継続させることもできて、新規を獲得することできますし、既存なファンも確保できるのです。簡単にいうと、作らせれば作らせるほど、将来の貯金をためるわけです。

 おそらくプロダクションIGの石川光久社長が話した話だと思うのですが、「押井作品は長いスパンで見ると全部黒字」みたいな発言があります。それはもちろんオブラートに包む押井守監督への擁護ですが、一片の真理も含まれています。つまり、長い目でみれば、資産になるわけです。
 よく考えてみれば分かると思いますが、今放送しているアニメのなか、半分以上の作品は、絶対3年後まで残らないのです。まして5年、10年、20年後はもってのほか。しかし、富野の作る作品はそれができます。現にできています。
 日本のアニメはアメリカと比べて、比較的に長期な販売計画を立てづらいですが、サンライズ今までがこういう形の商売をしてきて、そして成功した。だからこそ、これからもこのような成功パターンを継続させるべきではないでしょうか。




 以上4点をまとめれば、つまり今までの起用法から一転して、プラスアルファ的な使い方を主軸として組むのは、まず認識すべきことです。言い換えれば、出崎統みたいな使い方、押井守みたいな売り方を狙うということです。
 富野を使うには、必要な時以外(たとえば今回のガンダム30周年など)、乾坤一擲的な使い方よりも、おそらく定期に中型企画を立ててコツコツ稼ぐほうが、建設的だったではないでしょうか。




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