富野由悠季監督とその作品をひたすら語るブログ

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1/1ガンダムメイキング総回顧 その2

2009/07/23 12:21|富野由悠季関連TRACKBACK:0COMMENT:0
このエントリーを含むはてなブックマーク はてなブックマーク - 1/1ガンダムメイキング総回顧 その2
前編
1/1ガンダムメイキング総回顧 その1


 まずはなんといってもこれですね。

1/1実物大ガンダム大地に立つ! - Yahoo! JAPAN

 掲載日程は23日(つまり今日!)いっぱいまでということですから、皆さんも最後のチャンスを掴んで、富野監督の1/1ガンダムの風采を見ましょう。まあ、たとえヤフーで見れなくなっても、将来おそらくスカパーにて再編集版を放送されると思いますから、無理してまで見なくてもいいのですが。
 それでは、本題。


 前記事ではVol.1~6の富野監督の監修について紹介しましたが、実際その監修というのはどのようなポジション、またどの形で建設に参与したのかについて、詳しい内容は動画を見れば分りますが、Vol.7~12を紹介する前、少し前サンライズと乃村工藝社が開いた質疑応答を見ましょう。

「機動戦士ガンダム 18m実物大立像」建設報告~その1

●「機動戦士ガンダム 18m実物大立像」を製作するにあたって、どのようなトラブルがありましたか?
  → 当初、「仁王立ち」で製作を進めていたところ、冨野監督から
    「ただの立ち姿では無く、何かしらのメッセージ性を持たせるためのポーズをとらせる」よう指示がありました。
    それが3月上旬のギリギリのタイミングだったという事で、アクションを成立させる事が難しかったですね(堀口氏)


●現時点で各種パーツが完成してきているが、この大きさをどう思いますか?
  → 人の10倍の大きさ、戦闘機とほぼ同じサイズという事で、アニメではこのサイズが設定されたわけですが、富野監督曰く「デカすぎ」だという事です(堀口氏)。
  → いざ工場で組み立ててみると、予想以上に大きなものでしたね(川原氏)。

 ここで明確に仁王立ちから一歩踏み出すポーズに変わったのは、富野監督による指示を示しています。

「機動戦士ガンダム 18m実物大立像」建設報告~その2

●実物大立像を製作する過程は、実際に富野監督にご覧頂いているのか?
  → 今までも、図面完成時、縮尺模型完成時、海外でのパーツ製作時など、
    要所要所で、必ず直接見て頂いてアドバイスを頂いています。
    それは今後も変わらず、要所要所、危険では無い範囲で、遠巻きながらでも
    見て頂こうと思っています。

 ここらへんの仕事は動画などでも確認できますので、動画を見てください。




Vol.7 「大地に立つ条件Ⅱ」

●立像製作プロデューサー堀口滋氏:
「ただ立っていて1歩脚を踏み出していて――それだけでも大事(おおごと)なんですけど、それだけでいいのかな、何かこう――”Something New”新しいことはないかなと、乃村工藝社の川原さんに投げかけたら、ちょうど川原さんの経験からミストであったりとか、いろんな経験があったので、これ(ミスト)面白いですよとなって、是非使ってみようと、やるだけやってみようと」
立像製作ディレクター川原正毅:
「胸のスラスターとかダクトなどから細かい霧状のものを噴射します。それによって機械が動いてるときのスチームの発射ですとか――冷却剤のドライアイスの煙のようなものから、そういうものを全体的に出す事で、このガンダムが機械として生きているイメージをつくり出せたと思っています」

●以上の堀口氏の要望と川原氏の経験をもとに「スプレーイング システムス ジャパン株式会社」によって作られたノズルからミストを噴射する装置だが、「富野監督はただ霧を出すだけではなく、それ以上の効果を模索していた」という。

富野「でも、やってみせるというふうに、行為、つまりアクションがどうしても必要なのね」
川原「(頷く)」
富野「だから霧が出てるだけじゃダメだよって、それだけの話」

●字幕に「胸のスラスター用のノズルをチェック」「富野監督の提案で角度の違う2本を組み合わせチェック」。そばで見守る富野監督はやや興奮気味。

富野「思った以上意味がある!」

●字幕に「組み合わせ事で、勢いよく見えたり、動きの変化をつける事ができた」。

富野「はい、ありがとうございました!よく分かった!(スタッフに頭を下げながら)ありがとうございます!(川原氏に向かって)やっぱりやってみるもんだ!!」
 ちなみに、このミストは昼夜と同時に演出できるだけでなく、周囲の温度を下げることも兼ねます。本当にすごいアイデアですね。

●予告の「ミストと照明が生み出す新しい表現」の件に、やはり富野監督が出てる。


Vol.8 「エンタテインメント」

●字幕に「3月、ミストと照明を組み合わせた演出チェックも行っていた」「照明に様々な色のフィルターをかけ、その効果を何度も試す」「次はバーニア用のリングミストの色をテストすることに」「さらにガンダムのキモである目のライディングをテスト(ここらへんから富野監督が出る)」「既製品では対応できないため、オリジナルで制作されている」などなど。

●次のミスト演出をテストするスタッフたち。字幕に「ミストとの相乗効果を狙っているが、果たして富野監督の印象は?」

富野「(意味ありげな顔で)色の付いた光も――混在させたらどうなんだろうな」
川原「あ、ほかの色と?」
富野「考える余地があるのかなぁ」
川原「面白いですね!」

●字幕に「富野監督の意見をもとに、色の違うフィルターを混在させてみる」

川原「もう一工夫すればいけるんじゃないかな」
富野「うん、そう思う。見上げている人はおそらくあの、10秒、20秒は見てると思うわけ。そうするとやっぱりその(光の)変化があるっていうことがデモンストレーションになると思うのね」

字幕に「実際どのような色が採用されたかは完成してからのお楽しみ!」
 ちなみに後半のガンダム頭部の動きのテストで、富野監督は一切出てきませんけど、実際この頭部が動くアイデアも富野監督のアイデアだったりして。すげえーこだわってますね。


Vol.9 「内部パーツ」

●オープニング以外富野監督一切出番なし。


Vol.10 「大地に立つ条件Ⅲ」

●つい組み立て始まる1/1ガンダム像。2009年4月15日富野監督(現場へ)来訪。

富野「ホワイトと赤と黄色とブルーの関係も、きっとそうだろうなっていうことは、このライティングで見てると分かる」

字幕に「まだ鉄骨しかない状況でも完成をイメージする富野監督」
  ちなみに服はピンクシャツに黒いスーツのアレ。つかこの服

●富野監督に外から当てる照明のプランを説明する川原氏。

スタッフ「夜来られると分かるんですが、ここ(台座付近)真っ暗なんです。岡田さん(注:ライティングデザイナーの岡田有章氏)はここ明るくしたんですよ。なぜかというと人が離れて――もちろん真下でも観ますけど――離れた所でガンダムを観るだろうと。すると(台座付近が)真っ暗だと危ないので…」
富野「えー、あの、ライトの光源に虫が集まるんだよね。(字幕に「光源に虫が集まる可能性を示唆する監督」)だからあまり(ガンダムと光源の)距離が近いと、虫がうるさいかもしれない」
 ここの話は素直に感心しましたな。本当、ライティングの専門家ならまず思いつかない発想なので、一見小事に見えそうですが、実際決して無視(むし)ならない問題ですしね。

●2009年4月20日はライティングテストする日。字幕に「さまざまなシュミレーションを繰り返し、実際に現地でテストを行う」。富野監督ももちろんいらしてる。「まずは全体を当てる照明のチェック400wのライトを照射してみるが…」

スタッフ「この照明が四隅に付いて…」
富野「いや、だから……それだと明るすぎるよね」

字幕に「明るすぎると言う富野監督。その訳とは?」

富野「影をつくってあげてほしいのね」
川原「そのほうが存在感が強くなりますよね」
富野「要するにね、全当てになるとね、プラモデルそのままになると思うの」
川原「ああ」
富野「やっぱりさ、陰影をつけて、なんとなくムードをつくるという方向に行きましょう」

字幕に「監督の意見をもとに400wから250wに変更となった」。

●字幕に「試しに上半身の青色のパネルに光量を下げた250wで照射してみると…」

富野「ほらみろ!!」
川原「(笑い出して)充分当たってますね。」
スタッフ「充分だね」
富野「僕は暗い方が好きだな(笑)」
 たとえ専門家に向かえようと、一歩を引ることもなく真正面に物事をおっしゃられる富野監督って、時々ファンの我々たちを心配させられたこともありますが、こういう態度を構える監督って、やっぱり立派な人間だと思いますね。もちろん、ダメ出しとか意見はそう簡単に出せる(出すべき)ものではなくて、本当の「知」を持ってないと、ただの知ったかぶりに過ぎません。


Vol.11 「ガンダム大地に立つ!」

●組み立てが進んでる中(注:ガンダムの脚と体が組み立てられて、また手も頭もない状態)、富野監督も急遽現場に駆けつけたと。

富野「良かったよ!動くものっぽく見える」


Vol.FINAL 「Always Beginning」

●2009年6月12日、外装はほぼ全部完成した状態で、シューティングテストがはじまる。オープンまであと1ヶ月の状態なので、それまで演出の最終調整を終わらせなければいけないという。調整にあたって、光・音・ミストなどは全部プログラミングで制御されるもので、リアルに走りすぎないエンタテインメントとしての演出を求めるため、テストは何日も連続する。

●また、夜には外から当てる照明のチェックも行われた。字幕に「チェックには富野監督も参加。独自の視点で最終調整が進む」

富野「わかったわかったわかった。それで、だけどね、おそらくね、今この照明に関しても、実はね、ここで見てると分かんないの」
スタッフ「(頷きながら)分かんないですよね」
富野「分かんないけれども、遠くから見たとき、この照明かなりいいよ!」
スタッフ「外部照明はこのぐらいのほうが効いてる」
富野「そう思う」
スタッフ「一回流せます?」
富野「むしろ、内部光のことを気にしてたから、あの、こういう風な配慮をしていただけるなら、これでいいんじゃないですか!」

富野「自分でもびっくりしてるんですよ。『え、こんなに晴れがまして立ってても恥ずかしくない』って。つまり、そう、歌舞伎役者の晴れのいいところが出てるから」

●字幕に「次に目の照明チェックだが…」のとき、富野監督はこんな話を出てきました

富野「しかし……だけどね、ほんと、こんなもの使っちゃいいのかね?」
スタッフ「(爆笑)できてますからね、もう。手遅れですね(笑)」
 もうね、なんでこの人はこんなに恥かしがりやなんでしょうか。60歳過ぎても処女みたいの初々しさってのは、本当にどうしょうもないですね御大将は。

●「2009年7月10日オープニングセレモニー」「関係者や報道など1300人が来場」「富野監督の挨拶が始まる」

富野「大地の潤いの色は緑だとするならば、このおもちゃカラーは何なのだろうか、実をいいますと、おもちゃカラーのプラモデルのようなものを、1分の1で大地の上に作ることは、実をいうと多少の懸念がありました。が、ここでこの形が見えてくるにしたがって、本当におもちゃカラーの威力というものを思い知らされることになりました。
 赤・青・黄色と、それから白も入ってます。つまり、このおもちゃカラーの色というのはつまり、こどもたちが一番初めに慣れ親しむ色です。(中略)おもちゃカラーに示される、緑に示されるこの地球というものを、我々は永遠に使わなくてはならない、そういう我々であるんだということのメッセージを発信する場として、今日、この場を頂けたということを本当に幸せに思っています。」
 以上は動画中で聞き取れる発言の紹介。ほかのは富野由悠季監督のオープニングセレモニー情報一覧をご覧ください。

 しかし、このスピーチ本当素晴らしいと思います。単にガンダムすげえ宇宙世紀すげえではなく、現実とフィクションを一緒に繋がって、社会・世間に訴えかけれるような力を持ってるのは、結局政府の偉い人でもバンダイの社長でも芸能人でも作品の出演者でもなく、富野由悠季だけです。
 彼は原作者・監督だからではない。30年を経っても、ずっと社会を愛し続け、人を愛し続け、人としてのあり方を我々に示し続け、人と人の肌の触れ合いの大切さを我々に示し続ける、この天才ではないゆえ、普遍性を持つようになってるアニメ監督だから、我々に物語を通じて、現実の大切さを教えることができました。それが、なぜ富野由悠季監督の作品は愛され続ける原因だと、本当に思います。


●最後、「スペシャルサンクス」に「富野由悠季」という名前が。




 以上は、動画でご覧になれる富野由悠季監督の全部です。簡単にまとめすると、富野監督が関わった部分は
①一歩踏み出すポーズの支持
②塗装に違うトーンで塗りわけという提案
③ミスト演出のさらなる効果
④光源に虫が集まるかもしれないという示唆
⑤陰影を付くよう光源の変更

ということになります。また、シャア専用ブログさんがまとめてくれました「ザ・テレビジョン 09/07/24号」によると、「発光・ミスト・頭部稼動は監督の発案。設計変更に一ヶ月を要した」ということですから、多くの監修という名誉職に溺れて、実態ただのお邪魔虫の連中と違って、本当に役に立ってる監修をなさっていました。これはとても誇るべきことだと思いません?

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