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井荻麟の作詞

2009/06/24 02:35|富野由悠季関連TRACKBACK:0COMMENT:0
このエントリーを含むはてなブックマーク はてなブックマーク - 井荻麟の作詞
 今週の土曜日はいよいよお待ちかねのS+FOR+SWEEP十周年富野総監督講演会なので、今日もいつものようにS+FOR+SWEEPさんのブログを覗いてみたら、なんと珍しく富野総監督の話題ではなく、井荻麟先生の話を挙げてました。

経営者の死

ところで機動戦士ガンダムには『シャアが来る』という挿入歌がある。作詞は井荻麟。またの名を富野由悠季。

今はいいのさ すべてを捨てて     
一人残った 屍(しかばね)の俺が
この戦場で もがき苦しむ地獄の炎


と、歌詞は闘いの様子を描き、

ビームきらめく 雲を裂く
生きて見つめる…


歌の最後は最後はその闘いの様子を「生きて」見つめるところで終わっている。つまり死ねばそんな闘いも自分にとっては見つめることもできず無に帰してしまう。生きているからこそ屍と自虐的になろうがもがき苦しむ地獄の炎をも感じることもできる。そしてそれを闘いが終わるごとに毎回毎回生きて見つめることの安堵の裏の虚しさ。

5分程度の短い歌の中に闘いにおける虚無感や死生観を描き出すことに成功した『物語』である。

 とても素晴らしい見方だと思います。いや、あっちこそプロで、こっちはまったくの素人ですから、こういう言い方は失礼かもしれませんけど、「物語」に関する指摘は、とても的を射るものだと思います。なぜなら「物語」という要素は、まさにアニメ・作詞・小説を問わず、富野作劇の根源に流れてるものなので、とりあえずこれがないと、富野ワールドも成り立たないといえます。

 実をいうと、私もこの『シャアが来る』が大好きです。大好きところが、井荻作詞のなかでも傑作といえる一曲だと思います。なぜならこの曲はS+FOR+SWEEPさんが言ってた虚無感や死生観を描いた物語性だけじゃなく、富野が一番得意とする多面性を含まれているからです。

ときめく一句

一人で死ぬかよ 奴も奴も呼ぶ
狙いさだめる シャアがターゲット


この詞は何故ここを上げたというと、それは”敵対の瞬間を意識した瞬間”なんです。つまり、敵を道連れにしようという意識を芽生る瞬間の色んな思いが、この1句のなかに秘めている。

 あのときはまた不明瞭な言葉遣いしかできませんけど、つまり、この詞を持っている物語性は、この一句によって動き出したということです。
 1番の「狙いさだめる 俺がターゲット」で見られるように、それまでは一兵士が戦場にいる時見てた風景や思いというどっちかいうと静的な描写に対して、「一人で死ぬかよ 奴も奴も呼ぶ 狙いさだめる シャアがターゲット」になると、完全に動的な描写に変わった。つまりここで一転換をすることによって、今まで積み重ねた描写を含まれている物語性を展開してゆく
 ここの物語性を一転する転換があるから、S+FOR+SWEEPさんが言ってた「ビームきらめく 雲を裂く 生きて見つめる……」に繋がれます。この手法はおそらく富野も知らないうちにやってこれたことですが、非常に素晴らしくて高度なスキルだと思います。

 あと、『シャアが来る』の作品中での立ち位置は、ここでの指摘とおり、劇場版の『哀戦士』と実際非常に相似、それでいて『ガンダム』のテーマ、つまりビルドゥングスロマンからやや外れているものですから、ある意味、この二曲はテーマを強化するのではなく、作品のツヤ増やし
のために作られた曲とはいえるかもしれません。
 また、テーマからやや離れているため(匂いは一致してるけど)、単にアニメ本編の意味性でそのまま入れ込めて作り上げた詞ではなく、ひたすら富野が己のスキルを駆使して作った詞ですから、そういう意味ではもっと注目集めてもいいような気がします。

 とまあ、釈迦に説法みたいですが、とりあえず井荻麟を語りようとすれば、それこそ富野アニメ・小説を語ると同じような心力を使わないと無理なので、井荻作詞にはまたまたこれから発掘できる発見とセンス・オフ・ワンダーが潜んでいると思います。


 以下は自分が今まで書いた井荻麟、つまり富野由悠季の作詞と関連ある記事。よかったら読んでください。
井荻麟作詞一覧
全作詞一覧。
ときめくの1句(1)
富野の作詞の使い方と例え。
ときめく1句(2)
(1)の補足と例え。
ときめく1句(3)
作詞で「世界」を作ることと、宮崎駿監督の作詞との比較。
富野由悠季と声優(富野に訊け2を出せ!)
富野の”音”と”言葉”の使い方に関する話。非常に重要!
井荻麟メモ
井荻麟話の資料メモ。


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