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井荻麟強化週間(1)

2008/05/25 15:53|富野由悠季関連TRACKBACK:0COMMENT:0
このエントリーを含むはてなブックマーク はてなブックマーク - 井荻麟強化週間(1)
ちょうど富野教スレで故・井上氏の井荻評を投下してくれた人がいるので、
ここでしばらく所持の井荻関連資料の文字起しをします。

ガンダムにおける音楽観
原作・総監督/富野喜幸

◎なぜ、渡辺岳夫が?…
◎コンセプトを伝える…
◎結局、50%の画に…
◎クリエイターということ…
◎棄て石論…
◎しかし、ニュータイプへ…
◎映像の音楽
◎画、効果、声優の三味一体
◎チームワーク
◎めぐりあわせ
◎詩にこめる主張―

 とにかくプロの作詞家に作詞をしてもらったわけではありませんので、詩になってない部分が極度にあるわけです。
 井荻自身の立場でいっても、音楽につける詩っていうのはどういうものかということも何も知らないわけで、知らないにも拘らず今回ああいうようなかたちのものを、渡辺先生、松山先生にぶつけたということがどういうことかというと、完全にガンダムのニュータイプ、ガンダムの近未来のもっている実体に迫ってゆくための詩でなければならないということに、井荻が大変こだわったからなんです。
 これは、画面づくりの上での総監督の立場としても、ぼくが一ばんこだわったことで、既存の作詞家を使うことは大変簡単ですし、それを考えないでもなかったのですが、結局、ニュータイプの実体に迫っていくための詩、という部分での主観を伝えてゆくためには、お座なりの定形詞では基本的な何かを見出せないんではないか、と感じたのです。
 作詞に馴れている方にお願いした場合、やはりロボットものというのが基本的にあるでしょう、そこから出てくる詞に対しての危機感を、ものすごく感じたわけです。
 まして作品が出来上がる前なんかでいえば、ニュータイプの話をした上で作詞をお願いしたとしても、やはり判らないままに書くしかないというのが厳然としてあるわけで、それやこれやの理由で、結局、井荻麟に詩を頼むことになったわけです。理由としてはまさにそれしかないわけで、詩としての体裁が整っていないということについては大変気にしまして、これはもう、渡辺先生に実際にこんあものでいいのだろうかということで、先生の顔色を窺い窺い出した詩でした。最終責任は全て僕にわるわけですから…。そうは言いながらも詩に書かれているテーマに関しては、こちらとしても絶対、一歩もひくまいという気持ちでした。
 あとはその創り方です。つまり例えば、五・七・七、五・七・七でなければいけないとか、サビの部分はこうでなければならないというテクニックの問題に関しては、作曲家の立場から言っていただければ、それはいくらでも手直しさせようと、ただもう詩全体のもっているイメージとか言葉遣いを変えるなどということは、一切聞かなかったんです。
 というのは、いくら説明し得たとしても最終的にそのコンセプトを打出すのは詩であるわけで、逆に言うと詩にしかこちらの主張を投入できないわけで、そうしたときにやはり詩の持っているフィーリングというものについて、始めから一歩もひかないぞ! ということで、本当に渡辺先生はやりにくかったと思います。
 現に、吹き込みの時でも最後の最後まで、一行のところにひっかかって、かなりもめるということもありました。
 結果はいいか悪いかは、今でも判りません。判らないけど、ガンダムに於ける挿入歌えあったり、オープニングエンディングのあり方は、基本的に間違っていなかったと自負しています。
 その意味で音楽(メロディー)まで含めて、良かったと基本的には理解しています。そこまで画をつくる側、ストーリーをつくる側のコンセプトというものを認めて、作業を進めていただけたということでは、渡辺先生と松山先生には申し訳ないと思いますし同時にあそこまでフォローいただけたということについては、感謝して、しすぎることはないと思っています。
 普通のこういう番組の詩のもっているコンセプトとは、根本的に構造が違っていると思います。
 方法論でいった時には、やっぱり未熟であると同時に、まだまだボキャブラリーが正直いって足りない。もっと、もう半歩踏み込むような創り方ができたら…やはりそこまでいけなかった辺りに井荻麟の限界があるし、まだまだ素人芸ですね、という感じはまぬがれません。
 けれど、この種の番組は、得てして画の方でどうせいろんな条件づけがされて、妥協し、後退せざるを得ないものです。だからせめて、音だけは妥協したくなかったということが、ああいう詩をつくらせた部分ではなかったかと、自分では思うわけです。

(機動戦士ガンダム記録全集3 より)

注目すべき点はいくつもあります:
1、この本の出版は1980年7月1日、つまり『イデオン』制作中、『ガンダムⅠ』の前。
2、井荻麟の正体はこの時点でまだ知らせれていない(たぶん)。
3、『ザンボット』と『ダイターン』の作詞と比べて、大変意気込みが感じられる。
 言い換えると、「作家性」を主張し始める。
4、文章は長文のわりに、具体的な内容はやや少ない感じがする。
 井荻の起用については、ちょっと恥ずかしながらも一生懸命弁護する。
 あと、必死に井荻の正体を隠す言い回しが感じないでもない

結局、いつもの言葉で理論武装する富野でした。
『ガンダム』のあとは『コスモスに君と』という名曲を擁する『イデオン』ですが、
これらはあくまでアニメという枠に留まって、
本格的に”音楽”の世界に入るのは、『劇場版ガンダム』まで待たねばなりません。
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