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アニメージュ99年12月号富野由悠季監督『∀ガンダム』インタビュー その2

2009/06/02 19:06|富野由悠季関連TRACKBACK:0COMMENT:0
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 これの続きです。

X そして未知の領域へ
富野由悠季監督interview.2

ついに姿を見せた新メカ「ターンX」。宇宙へと舞台を移した∀の物語は今後いったいどこに向かっていくのか。
ロランたちキャラクターはこれからどんな運命に立ち会うことになるのか。そして∀とXの関係は――? 富野監督に伺った。

僕が死ぬまで考えるべきことが∀に含まれている

――AMは以前の特集で「美しい剣」という言葉に「ロラン」とルビをふりました。今回の特集でも、そこに注目してみたのですが。

富野 そうとも言えないでしょう。でも、ロランとふるのが間違いか、というとそうとも言い切れない。むしろ最終回までの全体像が見えてきた今の段階では、そのルビには誰の名前が入ってもいい、そういうふうに思っています。今回は「ファーストガンダム」以上に群像劇であることを意識しました。だから、ロランは――アムロもヒーローらしくないキャラではあったけれど、それ以上に――ヒーローらしくないキャラになりました。ただ、影が薄いということではありません。今回は人物の配置がうまくいったのか、例えばキエルとかディアナの話をしていても、それがロランの内面を描いていることになったり、その逆もありえるようになりました。扇の要のように一人の主人公がいるのではなく、登場人物がそれぞれの主観で見たときにはまた別の人間関係が見えている、という作りの物語になっているからです。

――それは狙いだったのでしょうか。

富野 いえ、結果的にです。ただ「かぐや姫」ばどの古い物語の原理原則みたいなところを入れたら、ちゃんと人物が絡むようになってきたんです。何百年も経過した古い物語は、特徴的なシンボルの部分しか伝わっていないけれど、その周囲や、人の係わり合いというものを、ものすごく深く想定していたということがわかりました。今回、そういうものをガイドラインにしたのは間違っていなかったと思います。

――どうしてガンダムに「おとぎ話」だったのでしょうか?

富野 100年、200年と語り継がれた物語というのは、書かれていること以上の意味性があるから、長い年月読まれているんですよ。「グリム童話」で例でいえば、ただ赤ずきんちゃんがオオカミに食べられちゃうだけの話だったら、残るわけないんだもの。語られるべきものがきちんと中にあったから、今、再生しているわけです。
 その例でいえば、「ガンダム」はそもそも、モビルスーツのガンダムについての物語じゃないんです。「ファースト」は明らかにそうではなかった。なのにこの20年間はモビルスーツの話しか作ってこなかったんです。そうして成立した「ガンダム」というジャンル、アニメというジャンルから脱出して、物語というものを作品にもう一度注入しないとガンダム自体がなくうなってしまうという予感がしたんです。だから今回は、「ターンエー」――引っ繰り返しで、もとに戻ろうと思ったんです。それだけに最初の物語案を見て、安田(朗、キャラクターデザイン)君が、「最近『ガンダム』を見ていて足りないと感じていた部分を本当に見せてくれそうなんで、本気になります」と言ってくれたのはすごく嬉しかった。
 僕自身がこの物語の主導を全部握っているとは言いません。それはベースをおとぎ話から借りていることもあるし、キャストを含めたスタッフの参加によって、見えてきた人物像もあります。一人の作家の中にあるストーリーラインというのはかなりつまらないものなんだということを、僕自身が思い知らされています。だけどおとぎ話を取り入れることで、ようやく「ファーストガンダム」以上に創作することができるかもしれない、と教えられるようになりました。

――『∀』の画面から伝える人間臭い印象は、安田さんのキャラによる部分も大きいと思います。

富野 ビデオのジャケット絵ができたときは、息を飲みました。原画はとても大きいんです。ポスター絵を見て、あんなに興奮したことはなかったですね。なおかつ、ちゃんとガンダムまで描いてある。あれには驚きました。実は彼が他人(シド・ミード氏)のデザインしたものを描いてくれるとは思っていなかったからです。そこで、もう一つ、セルの一枚絵で安田君に負けない描き方というのは何だというのを考えながらレイアウトしたポスターも販促用に作ってもらいました。

――新しいメカ、ターンXもじきに登場し、物語は今後、どのような方向に向かっていくのでしょうか。

富野 まず、ターンXですが、単純に敵対するものとして置いてしまったらパターンになってしまうでしょう。だから、ターンXは∀そのものではないが、イコールではないかとしておいて、∀がXから逃げるという構図で物語を組もうとしているところです。
 物語の方向性について、明確な規範がなくなって不安ばかり昴じているのが現状ですが、一人の人間とか、制作集団の考え方だけを持ってきても、視聴者の共感は得られないでしょう。だから、物語のなかで、あまりどうこうしろという僕の主義を示さないほうがいいと考えています。不安は不安のまま置いておいて、確固たるものを一つだけ見つけましょうということをテーマにしたいんです。自分がつらければ、少し静かにして元気になるまで待つとか、体にいいことだけをしましょうよ、という最低限のところにお話を落とす必要を感じているんです。
 今回のエンディングについて少しだけ言うと、ラストのアイデアは安田君にも認めてもらったし、菅野よう子さん(音楽)にも認めてもらったんです。あの二人の天才かもしれない人に認めてもらうようなラストを思いついたので、それならいいだろうなと思っています。
 『∀』は、とにかく僕が死ぬまで考えなくてはならないことを含有している物語だと思っていますから、∀ワールドの物語というのはこれ以降もあってもいいんじゃないか、と今は感じています。


*『∀』という作品を象徴するポスター
1:安田朗さんが描いた『∀』ビデオ・LD第1巻ジャケット用のイラスト。油絵による重厚なタッチ。サイズには一辺1.5mはあおうかという大きなサイズだという。「みんなで絵を見ながらいろいろ考えてうなりました。CDジャケットのキエルとディアナもかなり大きい絵です」(富野)

2:富野監督が自ら絵柄を考え、菱沼義仁さん、重田敦司さんが手がけたという宣伝ポスター(ビデオ・LDはバンダイビジュアルより発売)。
「『∀』という作品の面白さは、このイラストに描かれたようなものなんですよ。その辺をもっと画面に出したいと思っています」(富野)


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