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アニメージュ99年12月号富野由悠季監督『∀ガンダム』インタビュー その1

2009/05/31 17:42|富野由悠季関連TRACKBACK:0COMMENT:0
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 3日ぶりのネット生活復帰! というわけで、とりあえず↑の記事で予告したインタビューの前半を載ります。ついでに先日「ユーモアとは何か」というご質問の返答に兼ねて、もし少しだけ応えてくれればありがたいです。


∀に託すもの 
富野由悠季監督interview.1


折しもインタビュー当日は27話「夜中の夜明け」の放送日。そこで同話を題材に、折り返し地点を迎えた『∀』の作劇と演出術について伺った。

――偶然とはいえ、東海村で起きた前代未聞の臨界事故の後に、核兵器のエピソードが放送になって驚きました。

富野 本当に困りました。核爆発の跡でスエサイド部隊の次長に「笑うしかないじゃないですか」っ言わせたのも(27話「託されたもの」)、こうなると「冗談じゃないよ」と言いたい感じになりますね。こういうことは絵空事にしておいてもらいたかった。会社に貢献するためにああいう事故を起してしまうちうのは、無知なミリシャの兵士のレベルじゃないわけですよね。

――でも、想像を超えた巨大な力に惹かれてしまう人の性があるのも事実です。シナリオにはリリが「美しい光」というシーンもありました(本編では削除されている)。

富野 もちろんそれはありますし、原爆、水爆の爆発は美しいものではあります。ただ、27話では、被爆国の人間がエンターテインメントの中で核を描くという意味で徹底的に気を配りました。それは『太陽の帝国』(S・スピルバーグ監督)とも、まして『トゥルー・ライズ』(J・キャメロン監督)とも全然違います。僕自身も『逆襲のシャア』で核兵器を登場させてまいますが、あの時はこの話ほど痛みもなしにやってしまいました。要するに戦闘シーンの句読点に過ぎなかったんですね。でも、ああいうふうに押し込めちゃいけないんです。兵器であるモビルスーツが登場して、そういう痛みから縁遠いと思われている『ガンダム』でここまで描けるなら――完成したものは理想の3分の1ぐらいですが――我々作り手は、こうした部分をもっときちんと描いていくべきでしょう。一般の人には、エンターテインメントのレベルの言葉のほうが届くはずなんです。武器を使うことをやめさせるにはどうすればいいか、というのは僕にとって20年来のテーマなんです。だから逆に、作品の戦争の部分がビジネスになっていくことのジレンマというのはあるわけで、それは現実に疲れとなって体に反映してくるんです。

ユーモラスな演技は全部計算ずくです

――そうしたシリアスなアプローチの一方で、ユーモラスな部分も必ずありますね。今回だと、キエルとディアナに見つめられて頬をかくハリーが印象に残りました。

富野 ハリーにしてみれば、初めて同じ服を着た2人と向かい合ってるわけです。なんだか不思議な気分なのだけど、2人は自分をほめているし、照れるな、と。ああいう演技は計算ずくの演出です。絵コンテの段階で1時間ぐらいは考えます。演出するには、セリフの掛け合いの中にそれを作る努力が必要なんです。その過程でシナリオのセリフが変わってくることもあり得ます。いかにシリアスとユーモアをうまく融和するかというのは、これまた僕の中で20年以上のテーマになっていますけど、ユーモアは、シーンがあって、人物、さらにはその所作までが見えていないと生まれてこないんです。三谷幸喜氏(『古畑任三郎』などの脚本家)がそれを書けるというのは、実は彼は演出家だからなんですね(映画「ラヂオの時間」では、初監督らしからぬ演出力で高い評価を得た)。あれはシナリオだけで発想していたら出てきません。

――スラップスティックではなくユーモアという方法は『∀』の肝ではないかと……。

富野 いや、それはあくまでツマです。ただ映画の描写ということについて言うなら、肝ではあります。ところが日本映画はこれが下手ですね。ユーモアをギャグかドタバタにしないと気が済まない。アニメでも、この1年で100回たられているかもしれないのに、どうしてキャラの顔を崩すことで笑いをとろうとするのか。そういうのをやめなさいという話もするんですが……。人間は喜怒哀楽があって、とてもきまじめな人間でも、笑ったり可愛かったりする時はあるでしょう。その部分を照れずに表現すれば、1人の人間としての生活や言葉の幅が広がっていくはずですよね。なぜそれを私はこういう性格だ、と決めつけてしまうんでしょう。それは僕自身が生真面目で、ラブレターを書いても渡せない袋小路のような体験をした上で、「それは貧しいことだ」と思って人格を切り替えた経験があるから言えることなんですが。そして、現に『∀』でやっていつこともそうです。「とりかえばや物語」や「かぐや姫」という要素が「ガンダム」でできるのか? できないというのは実は思いこみで、物語というのは何をやってもいいんだ、というところへポンといけばいいんです。「ガンダム」のことだけ考えてたらこんなふうには作れないという作品を、つまり「ガンダム」ではなく『∀』という作品を作るつもり、というのはそういう意味です。そしてそれが実は、既にユーモアの原点だったりするわけです。


 とりあえず、これは十中八九氷川竜介氏のインタビューですね(違ったらごめんなさい)。詳しい感想と内容の話は後半を載ってから話します。


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