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ガイア・ギア2巻読破と感想

2009/05/23 11:10|富野作品感想TRACKBACK:0COMMENT:0
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 2巻終わりました。

 宇宙になれないのに、こなせるアフランシ。宇宙を覚えてないのに、知っているアフランシ。このへんのズレた感覚に対する描写は面白いし、ぶっちゃけ作劇の方便もある。ようやくコロニーを見たが、ほかの小説でも見られる結構慣れてる風景、そんなに大事じゃない。

 マハ。これは実際『逆シャア』でも『閃光のハサウェイ』でも出てくるが、まんま武力を振るうと、ティータンズになっちゃうよね。そのへん、もっと地ならしの活動も見たかったが、この巻からMS戦メインに入るのかな。

 それと、ガイア・本のタイトルにもなってる主人公機がようやく登場。が、やはり『Z』と同じように、初登場は他人が操縦しているもの。そのへん、なんらかの意味があると思えないので、たぶん作劇の必要だが、それにしても他人が操縦することは、その機体の顔見せの印象を弱くすることを意味する。まあ、ビルバインみたいに無人で戦場に来れるわけもいかないしな。

 そうそう。MM。マン・マシン。MSの次世代?呼称みたいなもの…と聞こえはいいが、実際人型兵器じゃん。この身も蓋もない、それでいてどこかカッコイイネーミングは、前の言ってた直感的なネーミングと同じ富野命名の魅力。『アベニールをさがして』のテンダーギアなんかは、操縦がテンダー(優しい)だから、テンダーギアだもんな。

 第2巻、活躍している女性はあまりいません。クリシュナちゃんすぐ捕われるし、ミランダ出番あまりないし。戦艦の女性クルーはモブらしいし。

 しかしな、314→31って、さすがに無理あるよな。


 あと、この前「このシャアは一体どのシャアなのだろう」みたいな話を書いたが、2巻の設定(アームレイカー式)とかシャアを「一コロニーで独立宣言したが失敗に終わった理想高い独裁者」(うろ覚え)と言ってるあたりは、間違いなく『逆襲のシャア』を意識するもの。
 しかし、ここを見ればわかる通り、このガイア・ギアの連載は1987年4月から始まってるものなので、要するにZZ終わったすぐ、この『ガイア・ギア』の連載が始まったということだ。

 では、それが何を意味するかというと、つまりこの物語は『逆シャア』の創作とほぼ同時に始まってると推測できる。ご存知の通り、元々シャアは『ZZ』でジュドーと決着をつけるはずだったのに、映画が決まってから、突然テコ入れにして、シャアの話を映画まで温存することになった。しかし、ZZのシャアが登場するプロットと、今知っているどの逆シャアもまったく関係ない話なので、基本的別物と見なしていい。
 ならば、最初期の『逆シャア』はどういうものかというと、『ベルトーチカ・チルドレン』みたいな話なので、果たしてアフランシは『ベルチル』に対してのアンチなのか、今の映画『逆シャア』に対してのアンチなのか、非常に悩むことである(アムロと違って、どの作品のシャアもほとんど同じだが、アムロの立ち位置によって、シャアの代表する意味も変わる)。
 さらにいうと、86年(つまり放送中)で出版された『ZZ』の小説でもシャアとアムロの対決を匂わせた話を入れたので、これらの関係はさらに錯綜複雑になるというのは、もちろんいうまでもないこと。このへんは、また整理したい。


 それから、この巻の3分の2くらいまで読んだときは、そろそろじゃないと思ったら、やはりシャアの始動はこの巻だった。正確は、アフランシはようやくシャアを発動している。アフランシはシャアじゃないと承知しつつも、シャアを見せられたときは、やっぱり軽く感動してたな。富野の狙い通り?

 それにしても、今更いうまでもないが、この巻を読んで、富野は本当に意地悪の同時、状況を2重3重に積み重ねる達人だと改めて実感した。そのいろいろの矛盾さのなか、読者に考えさせる余地を作ってる方法論が、アニメでも小説でもまったく同じと実感してた。
 この『ガイア・ギア』でいえば、2巻後半戦艦の実働部隊の連中と話してる主人公を文字で表すと、シャアを演じてるシャアじゃないシャアのクローン・アフランシになっちゃうし。このようななんともいえない奇妙さは、富野作品の特徴である。

 しかし、前は『シーマ・シーマ』と『ガイア・ギア』に共通してるところがあると言ったが、奉られる状況は似ているが、やはりどこか違う。
 何が違うといえば、ケンサは王族の身分に対して、アフランシはシャアに対して反応する。両者の帰結は他人が思わぬ方向でありながら、他人が望んでる立ち位置にいるが、アフランシのシャアという「身分」に対する振る舞いは、さらに王族以上の感触がある。しかもどこまではアフランシで、どこまではシャアって、見分けられないほど溶け合ってるから、一般の「オレは決められた運命に反逆するぞ!」みたいアホなアニメ・小説・漫画に落ちないで済む。

 それにしても、富野監督はかつて「迷ってないシャアは最強」と言ったよな。しかし、『Z』や『逆シャア』を見ればわかると思うが、迷わないシャアなんてすでにシャアじゃないよな。確かにそう。
 しかし、現に、迷わないシャアなんている。それがアフランシだ。自然に長(リーダー)の素質が長けて、気品も感性も備えてる。なのに、ときどき意地悪くて、お茶目な一面も見せる。しかもやろうと思えば、どんなに身分な人も老若男女もからかう。
 と、ここまで書いて、突然思いついたことだが、アフランシって実はわりと『新訳Z』に似ている? 作品全体の空気はやはりどこか重いのだが、しかし、アフランシは未だに軽いのまま。ともすれば、これから重くなるだろうか? それともこのまま保てるか? それは、3巻を読んでからのこと。


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ガイア・ギア1巻読破と感想


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