富野由悠季監督とその作品をひたすら語るブログ

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富野由悠季全仕事

2008/05/24 11:05|富野由悠季関連TRACKBACK:2COMMENT:6
このエントリーを含むはてなブックマーク はてなブックマーク - 富野由悠季全仕事
アニメーション史研究家の津堅信之氏は、なんと『富野由悠季全仕事』を取り上げてた
なるほど、つい日本に気づいてくれた人が出てきたのか、と思わないこともないが、
津堅氏ならこっちも頷く。
何せこの方は日本アニメ研究における第1人者で、僕も氏の著作を1冊だけ持ってます。
それは『アニメ作家としての手塚治虫』。
ほかの本も一応読んだが、値段は高すぎるので、しかたなく断念。トホホ。

で、『アニメ作家としての手塚治虫』を見ると分かる通りと思うのですが、
これほどキチンと検証を重ねたアニメ関連の研究家、ほとんどいないと思う。
そして、この本最大の功績は、日本アニメ界初期のビジネスモデルを解明した以外は、
やはり「日本アニメ界をダメにしたのは手塚治虫」というデマを打ち破ったこと。
かくいう僕も長年にM監督を始め、こういう言論をさも真実のように散らかした状況に多い不満。
(M監督が嫌いの一因でもある。もちろん僕の心が狭いのは大きいが)
この本のお陰で、当時の真実が還元され、より多くの人に正確なことに伝えたら、
時間とともに、ああいうデマもいずれ自然風化するだろうと密かに信じている。
ほかにも事実に基づく検証のもとで、手塚のディズニーアニメ崇拝説を一掃したのも大きい。
(こっちの風説はO塚氏...東映の人も困ったもんだな)
手塚先生が好き、アニメラマ3部作が好きな僕にとって、こういう日が来るのが遅いくらいだ。

津堅氏個人の功績や研究はいまだにあまり注目されていないが、
これだけの成果を提供し続ければ、きっといつか脚光を浴びる日も来るだろう。


で、話題は『富野由悠季全仕事』に戻る。
この本は富野本人各時期についてのインタビュー、富野と他人の対談、
各関係者のインタビューやコメント、作品別の検証文章などの内容で構成したものだが、
一番価値あるのは、間違いなく巻末の絵コンテのフィルモグラフィーだろう。
64年から99年までの全作品をチェックして、そのなかで富野が関わった作品を搾り出す。
数百本の数字から見ても分かる通り、作成した原口正宏氏の苦労はただならぬことであろう。
残念なのは、資料の散失によりどうしでも復元できないところもあることし、
何百の作品をも一々目に通す苦労は尊敬するが、やはり漏れた作品もあるようだ。
(なかにもメジャーな作品があるのはなんとも...65年の『戦え!オスバー』はともかく、
『日本まんが昔ばなし』も漏れたのはちょっといけないと思います)
これ作成したのは8年も前のことだから、ネットがさらに普及したいま、
是非どこかの誰かさんにまた新しいヤツを作ってもらいたいですな。
(あと、作詞の資料も貴重だと思います。井荻麟にフォーカスするのも、
たいらいさお氏のアルバムに関する事項やを示すのも、この本しかいない)


最後は、津堅氏が書いたことを引用したい。

私が知る限り、大学等のアニメーション研究の世界で、富野由悠季の系譜、業績、そして評価を、アニメ史全般から論じた成果は、まだほとんど出ていないと思う。(出ていたら教えてください。読みたいです)

 にも関わらず、研究者が「日本のアニメ研究はもっぱら『鉄腕アトム』以降に集中している」などと書いているのを眼にすることがあるので、その認識不足にガッカリするのだが、日本のアニメの系譜から考えると、宮崎駿や押井守らよりも、はるかに重要な監督であり、今後の研究の展開に期待したい。

僕自身の立場のこともあるから、あえて何も言わないが、
アニメーション史の研究家もそう言ってるのが嬉しい。いや、あたりまえのことだが...。
コメント
富野研究、、
とにかくやっかいな仕事ですね。

監督の『MCとしての才能』(笑)と『演出家としての才能』を一旦分けて考える必要がありますし、
それは【アニメの自立性を解体しながら組み立てなおす作業】になると思います。

はっきりいってその意味ではパヤオも押井も取るに足らない。
『すべての実写はアニメである』でしたっけ?あまりの短絡にあきれました。
押井は【アニメの自立性】を宣言したつもりでしょうが、宣言どころか『放棄』になっていると思います。

P.S.
いつも楽しく読ませてもらっています。私も富野の新作がアナウンスされないのでモヤモヤしている一人です。
上原 マリ男 #BejLOGbQ|2008/05/24(土) 12:11 [ 編集 ]
コメントありがとうございます。

確か上原さんのおっしゃる通り、そういう意味では、他の大物監督と比べては、富野由悠季はあまりにも研究されていなさ過ぎると思います。
アニメ界での経歴、個人の功績やアニメの方法論、時代とともに作風の変化、アニメ全般における文脈、監督としてアニメビジネスに働いた作用、アニメというジャンルに提示してくれる方向性、アニメ史における地位(これは未定だが)、作品自体のコンテンツなど、いずれも宮崎、押井監督らと同等か以上なのに、未だフォーカスされてないのは、やはりロボットものという壁がそんなに厚いのか、と思わず嘆くところです。
でも、それ以外に富野研究を阻む原因もなんとなく分かりますな。いかんせん彼はちょっと我々に近すぎると感じますよ。

押井監督の「すべての映画はアニメになる」宣言は押井監督本人の実写経験に基づいた話だと思います。大雑把でいえば、映画もアニメみたいに加工が効くようになると、映画もアニメも実は大した差がない...という意味の話だと思います。
でも、それも実は押井監督が話してるようなご大層なものではなくて、そうするにアニメの方法論で実写を撮ってもいいよ、と自分なりに纏めた感想なんです。その結果...フィルムを見て分かる通りと思いますから、ここであえて言いませんが、その方法論に個人は結構違和感を覚えます。その違和感はどこからのか自分もうまく説明できませんが、たぶん「質感」の問題じゃないかと直感します。でも、それはこれからの課題だと思いますので、やはり暫く作り手に任せても構いませんと思います。

かくいう私もアニメ研究に疎んでますが、台湾のアニメ研究に限れば、その多くは未だにサブカル分析に頼る状態です。日本の論文や研究ならごくわずかの数しか目に通したことありませんから、なんとも言えなくてすみません。でも、上原さんが言ってた【アニメの自立性を解体しながら組み立てなおす作業】はいつも「富野ファン」という視点しかモノが見えない私にとってはものすごく鋭い指摘ですので、謹んで受け止めてます。

PS:こんな辺境(笑)に光臨くださってありがとうございます。恥ずかしい半分、嬉しくもあります。どうかこれからもご指導ご鞭撻の程よろしくお願いいたします。
kaito2198 #-|2008/05/24(土) 23:15 [ 編集 ]
いえいえヾ(*~∀~*)ゞこちらこそ勉強になります。

なるほど「質感」ですか。確かに彼の言う「情報量」はそのことかもしれませんね。
ものすご~く乱暴にまとめると、パヤオは「動画による運動」、押井は「カット内の質感コントロールによる運動」が『(彼らにとっての)アニメの自立性』に貢献しているのかな、と思いました。

両名ともアニメ本編よりメイキングDVDや副読本のほうが数倍面白いのは いつも勿体無いと感じています。

閑話休題
で、富野御大将ですが
( ̄ヘ ̄;)ウーン   むずかしいです、、
「戯曲への親和性の高さ」から読み解けるような気もするのですが

まあ 簡単には読み解けない所が富野作品の魅力の一つなんでしょうね。
上原 #BejLOGbQ|2008/05/26(月) 12:20 [ 編集 ]
コメント遅れて申し訳ありません。まさに仰るとおりですね。
kaito2198 #-|2008/05/29(木) 02:13 [ 編集 ]
むずかしいお話にはついていけないのですが、
一つ思ったことを。

>手塚のディズニーアニメ崇拝説

自分がこれを知ったのって、実はオタクになる前なんですよね。
たしか小学校5年のときの国語の教科書に、
手塚治虫の自伝のようなものが載っており、
「バンビはセリフ、音楽、効果音、動きのタイミング全てを記憶するくらい何度も何度も見た」
といったようなことが書かれていたのを思い出しました。
なので、それを否定されてちょっとびっくりしています。

まぁファンとして崇拝するのと、
作り手として目指すところは違うということなのでしょうが。
子犬 #HL3aOXhs|2008/06/05(木) 20:06 [ 編集 ]
手塚先生のディズニー好きは有名なことですね。
特に『白雪姫』や『バンビ』なんかは、もう何十回も見直すほど心酔だそうです。でも、このエピソードを根拠に、手塚先生を「ディズニーアニメを日本で再現したい人」と評した人たちがいます。
さらに、彼らはリミットアニメーションをはじめた一連の制作手法を出来損ないディズニーアニメと見なし、手塚先生をアニメのセンスの無い人と強烈に批判した(やや乱暴なまとめ方だが)。で、彼らの何十年もわたる力説のお陰で、この風説も何時の間にか、まるで事実のように、アニメ業界やファンの間の常識になったのである。
なるほど、確かにアニメ動かし屋と自負する方たちにとって、アニメは動いてなんぼのものかもしれませんが、津堅氏の検証によると、手塚先生のアニメ志向はそこにだけ止まれません。もっと実験的なアニメを作りたい、もっと表現の限界を突き破りたいという挑戦者こそ、アニメ作家としての手塚治虫のもうひとつの顔です。

最後は『∀の癒し』の富野による手塚先生評を引用:
「(前略)…手塚先生だって、若い連中が描いたコンテはなおすし、短編アニメのコンテをきらせたら天下一品であるのだが、ストーリー・アニメのコンテは不得手でいらっしゃったというのが、ぼくの評価である」
今まで”アニメ作家としての手塚治虫”はほとんど注目されてないだけに、この本をきっかけに、ちゃんと正当な評価を得ればいいですね。
kaito2198 #-|2008/06/05(木) 22:28 [ 編集 ]
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