富野由悠季監督とその作品をひたすら語るブログ

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最近考えている富野由悠季作品のこと(1)

2009/05/17 01:42|富野由悠季関連TRACKBACK:0COMMENT:4
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 一昨日このブログを見てくださってる方々に富野作品に対する感想を伺ってたところで、たくさんのコメントを頂いて、本当にただただ感謝するしかないのです。
 もしほかの方が、ほかに何かご意見があれば大歓迎です。どうぞどんどんコメントしてください。こっちはいつでも皆さんの意見を聞きます。


 さて、実は今週に入って、なぜか脳活動が活性化してるため、いろいろなことを思いついた。残念ながらどれもまだ文章の形になっていませんが、自分なりの方向がすでにあります。
 が、一昨日挙げた作品について、ネットで見かけれるブログやサイトでも2chの富野スレ(最近はあまり行ってないのであるかもしれませんが)でもあまり感想をみたことないものなので、独善にならないために、皆さんのご意見を伺うことにしました。おかげさまで、たくさん貴重な感想も訊けて、本当にタメになりました。
 もちろん、それらを咀嚼するにはまだ時間がいりますが、前の記事で囚人022さんのおっしゃったとおり、何も言わずにただ意見を聞くのも失礼なので、ここで寄せていただいたコメントへの返答に将来の文章のメモを兼ねて、少しだけ書きます。もしどなたが何かご意見ありましたら、是非コメントを寄せてください。


1.『イデオン 接触編』について
 『発動編』はインパクトありすぎるため、論客も観衆もどうしても目がそっちに行っちゃうのだが、『接触編』は作品として意味があるとしたら、果たしてどこなんでしょう?
 答えは簡単:導入部として機能するのが、この接触編一番の意味と思います。ダブルリリースは興行のための苦肉策という側面もあったため、あのような形をせざるをえなかったという意味からしてればそうですが、実際の内容についてもそうです。
 よくイデオンは(TV1-38+発動編)、あるいは(TV1-39→発動編)を見ればいいというススメを見かけるのだが、それが違います。テレビ版をどう編集するのも間違いなく見どころの一つに違いないのだが、それ以上大事なのは、演技の整理なのです。つまり、文脈から見れば、発動編はテレビ編の続きではなく、接触編の続きということです。

 導入部と『イデオン接触編』について、また別の記事で語ります。が、そのヒントは最近今川泰広監督の『真マジンガー』から得てたものなので、それについても少しだけ触れたいと思います。


2.『新訳Z』三部作について
 廉価版ガンダム劇場DVDにコンテ付きで販売しようの記事でも言ってたが、この作品は比較的評価が低いという感触がありますが、たぶんこれが自分だけそう思ってるのではないはず。いろいろ無茶をしたからです。
 作品にもちろん意味も演出も見どころも満載してるというか、存在してるのは紛れも無い事実です。どこかのプログラムピクチャでもない限り、そんなの絶対に含まれている(もっとも、今プログラムピクチャ的なアニメも増えてるのだがね)。

 が、しかし、そんなの作品の決定的な評価になりえないと思います。なりようがないといったほうが正しい。いろいろ信じられないクソみたいな製作&制作のイザコザや条件があったとしても、全体的でいえば、新訳Zは富野作品のなかでも完成度が低いもの、とわたしは考えてます。
 なぜならば、この作品はことごとく監督である富野自身が言ってた話と矛盾しています。それから多くの人が指摘したような話と同じく、この作品は見づらいです。

 で、それらのことを前提要件として認めたうえに、新訳Zを語りたいと思います。いや、認めずに語れないと思ってます。果たしてこの不合格の作品(不合格だけど、作品です)が、あの結論以外、何か価値があるだろう。これについて、ネットで見回った限り、ほかの方はすでに指摘をなさったところもあると思いますが、自分なりにもう少し全体的に語りたいと思います。
(残念ながら、『新訳Z』当時氷川竜介が書いた記事は自分が読んだ範囲でいえば、どれも当てになれません。無理やり持ち上げる感触がどうしでも拭くことができない書き方でしたからです)。


3.『クロスボーンガンダム』について
 この作品は富野唯一漫画原作を勤めた作品であり、ガンダム作品でもあるため、ここ数年ゲームや漫画、プラモの登場によって、注目度もますます高くなる一歩。
 しかし、この作品は同時に長谷川裕一作品でもあるため、果たしてどこまで富野のものなのか、考える必要があると思います。もちろん、そのような分別は意味ないという考え方もあるが、しかし通称黒富野から白富野への転換として、この作品はどうしても外せないものなので、今以上分析する価値があります。

 が、自分は昔ある人と言われるように、この時期の富野作品と訊かれたら、もっぱら『アベニールをさがして』『ガーゼィの翼』『王の心』という人ですので、黒富野と白富野のミッシングは富野小説にあるというスタンスです。
 確か人ならば好き嫌いは外せないものだが、それだけではないのです。まず、富野エッセンス分でいえば、小説のほうが『クロスボーン』より遥かに高かった。次、前も言ったが、小説はアイデアの投入と物語の摸索をしてる分、実はかなり豊かな要素が含まれている。その点から見ても、どうしても小説のほうに目が行っちゃいます(が、現実は小説のほうがはるかにマイナーだけどな)。

 しかし、だからといって、「クロスボーン」の価値を否定するわけではございません。それどころが、かなり特殊な作品だと思います。漫画原作という形でのコラボもそうだが、何より富野今までのガンダム作りパターンから脱逸する作品なので、少しだけ分析する必要もあると思いますね。もちろん、上で言ってたミッシングリンク的な性格も含めてね。

 また、『ガイアギア』についての一連性がある指摘に関して、自分も同感です。『ガイアギア』の記事でまた話す予定です。


4.スピード感
 これは非常に難しい問題なので、一概とはいえませんけど、このような指摘が出てるのも確かです。特に最近でいえば福井晴敏氏もこのように発言している。彼曰く、『キングゲイナー』以後の富野作品はジェットコースター式だそうです。

 『新訳Z』や『リーンの翼』に関しては、自分も早すぎると思います。が、『キングゲイナー』は違います。実際、今回皆さんの意見を伺ったところで、やはり『キンゲ』が一番意見分かれてる部分です。そのへんは、実はちゃんと原因があると思います。
 少なく、『キンゲ』の構造とわからないという原因を『新訳Z』と『リーンの翼』を一緒にするのは、非常に大きな間違いだと思います。

 この話はまだもう少し固める必要がありますので、後回しする予定です。


5. 富野データベース『だからtominoは・・・』を読んでる最中に、ついではてなハイクとかいうわけわからんサービスで富野由悠季について語るスレ(?)で、hollowingという方の感想を見た。

ガンダム、というより御大の作品が好きだ。
きっかけは大学の時に知り合った、演劇好きの先輩から富野アニメを勧められたことであった。
アニメなんだけど、どの作品でも「芝居」をしている。
特にイデオン、ダンバイン、ブレンパワードでの科白回しはしびれるものが多かった。
御本人は映画などの映像に関わる仕事を熱望されていたようだが、
個人的には、舞台の演出家としての才が優れている方だと思った。
あ、素人の分際で何かたってんだコノヤローですよねすいません
だけど富野作品って、なんだか無性に誰かに良さを伝えたくなるんだよ、分かって貰えないことがほとんどだけれども。


 自分もまったくもって同感ですので、このようなものを返答したのです。

富野監督は台湾で講演をなさったとき、「映像作品を作るときに、価値になるモノ」として、映画的な素養と文学的な素養以外、「演劇的な素養」をも挙げたというのは未だに覚えています。ですから、間違いなくそれらの要素を意識して作品のなかに入れてると思います。
そのほか、舞台の演出や様式にもかなり理解を示してる方ですから、実は富野作品の独特性はその方面からのものではないかと、時々思ってますね。


 で、hollowing氏はさらに:

おお、やはり御本人もそのように仰っておいででしたか。ありがとうございます。
>>富野作品の独特性はその方面からのものではないかと
私も(何の確証もなく、ですが)そう思っておりました。お芝居の部分が、他の一般的なアニメとは何か明確に異なるよなぁ、と。自分が富野監督の作品を愛している最大の理由なのかもしれません。小説で見せるぶっ飛んだ発想も好きですけど(^^)


 これに受けて、囚人022さんも:

富野作品は展開早すぎて「分からん」というような感想をいわれる方が多いのですが、そういう演劇的な性格というようなことを考え合わせれば、うまく説明できないだろうかと思ったりしています。
「マンガ」でも「文学」でもいいんですが、文字媒体で表現されたものは何度も読み返すことが可能ですが、演劇は、特に映画と比較してさえも「一回」きりの性格が強いと思うんですよねー。
そうなったときに、読み返しながら「理解」していく表現媒体と、時間経過とともに「体験」していく表現媒体と、そういう特性の違いがあるんじゃないかと。上手く言えませんが。

「不立文字
悟りは文字や言葉によることなく、修行を積んで、心から心へ伝えるものだということ。悟りは言葉で表せるものではないから、言葉や文字にとらわれてはいけないということ。▽禅宗の基本的立場を示した語。(goo辞書 不立文字の意味 四字熟語)」
言うなれば、こんなようなことであります。


 最後、hollowing氏は:

イデオンや∀等の劇場版でも、お話としては破綻しているものの、「場面」を見せる芝居・演劇としてみたなら、印象的な台詞やシーンが沢山あって、やっぱ御大スゲーなぁ、と思います。ほんと、どなたかライターさんにまとめてほしいなぁと。「富野演劇論」みたいな。売れなそうですが:;

 と、いうような話です。

 が、この演劇と映画(あと文学)との異種格闘技は、もっと考える必要があると思います。見せる性格が違うという指摘はもちろんのことですが、それによって作品作成する際の方法論は果たしてブレるかどうかは、もし語りたいとしたら、おそらく『リーンの翼』が鍵だろうと直感します。
 あと、もし破綻があるとしても、それは演劇と関係なく、単純に出来が悪かったからとわたしが思います。演劇に傾倒しすぎて、映画を忘れたというのは、実は富野のなかでは一度も発生していないと思います。
 が、hollowing氏のおっしゃる物語が良く出来てないとしても、演劇の素養が優れるために、そっちばかりが光ってることもありうるのです。このへんについて、自分を含めてもっと考えなければいけないですね。


 長すぎますので、前後編を分けました。後編は最近考えている富野由悠季作品のこと(2)からです。


コメント
4についてのコメントで補足しますと
“近年の富野作品の第一話”ということでしたので、僕も『キングゲイナー』を念頭に置いていました (『リーンの翼』は30分単位で見ることを想定しない気配があります)
そしてそれ以前の作品として『ファースト』~『ダンバイン』『Z』あたりをイメージしました

それと比べると『キンゲ』は少し忙しいと感じたわけです。『ファースト』~『Z』は徐々に話が順番に進むのですが、『キンゲ』はいきなり世界全体を見せられた気がします
なるべく世界を説明ではなく動きで見せたいという欲が、一話目を信者仕様したのではないか、と思うのです

僕自身は富野信者の端くれですから、あのスピード感は嫌いではありませんし、『キンゲ』も富野作品の中では相当好きな部類です

長々とすいませんね(笑)
クロノクル #-|2009/05/18(月) 19:58 [ 編集 ]
おっしゃるとおり、テレビ版とネット配信OVA作品の「気配」は違いますね。

ただ、自分は実をいうとそんなにスピード感という言い方を拘らなくて、逆にそれが作りによって変化するものだと思っています。
つまり、スピード感はあくまで後から付いてるもの(観客が感じたもの)で、ただ要素と情報の組み立て方によってああなったということです。もちろん、わざとスピード感を出す演出ってのもあるのですが…。

そのへん、また別の記事で語りたいと思いますので、その時はよろしくお願いしますね^^。
kaito2198 #L2WcHO2o|2009/05/18(月) 23:17 [ 編集 ]
発動篇は、TVで描かれるはずだった終盤の展開という触れ込みで、現にその構想を元に作られたものであるが、「TVの終盤」そのものではないですものね。
既にその名雪は使われています #uOPtQN5g|2014/02/27(木) 04:45 [ 編集 ]
コメントありがとうございます。
そうですね、映画版とtv版はもともと「同じもの」であるはずがないですからね。
kaito2198 #L2WcHO2o|2014/03/01(土) 21:41 [ 編集 ]
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