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富野由悠季と手塚治虫の相似点 その2

2009/04/21 22:53|富野由悠季関連TRACKBACK:0COMMENT:2
このエントリーを含むはてなブックマーク はてなブックマーク - 富野由悠季と手塚治虫の相似点 その2
 遠く昔、こんな記事を書いてしまった。

手塚治虫と富野由悠季の相似点

1.作家性がある業界の代表の一人
2.大変クセがあって、嫉妬心が強い
3.若手育成に執心する
4.やたら人の生と死を物語のテーマにする
5.アイデアや導入はとても面白いのに、駆け足や収集が付かなくなる場合もある
6.マンガと映画の使い分け
7.作品ごとにまったく新しいものを挑戦する



 その時はただの思いつきでしかないが、今回は少し自分の意見を述べつつ、いくつかの追加をしたいと思います。あと、その中の2について、以下の記事はオススメです。

手塚治虫と富野由悠季という師弟のこと ―― 囚人022の避難所


1.作家性がある業界の代表の一人
 これはおそらく、誰も疑問が抱いてないだろう。漫画家はいっぱいいるけど、誰も「作家」と呼ばれているわけではない。マンガの巨匠は何人もいるけど、作家と呼べる人はそうそういない。かならずその作品のなかに非常に強い思想、人間性、メッセージやテーマを訴えかけれなればいけません。いうまでもなく、手塚治虫のそのような漫画家のなかでも代表格にあたる人間なので、作家と呼ばれても誰も疑問を持たないだろう(好き嫌いはあるとはいえ)。
 一歩、富野にしてもそう。アニメでいえばどことなく作家型と職人型という分類があるが、富野監督なら職人的な面もあるけど、100人に富野のタイプはどれを聞けば、おそらく90人以上は作家型を選ぶだろう。同じく、アニメ巨匠は少ながらずいますが、そんなか、富野ほど作品のメッセージ性が強い監督もなかなかいませんので、富野もアニメにおける作家と呼べる数少ない人間の一人だ。


2.大変クセがあって、嫉妬心が強い
 嫉妬心が強いのはある意味作家ならば皆そうだが、この2人の場合は、必ずといっていいほどそれを隠してないのが特徴です。時々わざとそれをむき出すのかと疑うほど大人気ない言動もしばしば。クセについては、上の囚人022さんの記事を読むのにオススメですが、発言の多さも、「自身を大きく見せたり、逆に卑小に見せたり偽悪的に書いたり、そんなことばっかり」というくだりも、まんまハマッてるのは、アニメ・マンガ業界といえども、手塚・富野に似てる二人もなかなかいません、と。


3.若手育成に執心する
 これも有名の話だと思います。手塚先生に関して、昔の虫プロの体制からもそうでしたが、とにかく長年にわたって、常に若手育成を謳えてきた人でした。その点、富野もまったくそう。今確認できる限り、富野は一番早く若手育成の重要性を言い出したのはガンダムの時だった。そこから数えれば、実に30年もずっとそれを謳えてることになります。


4.やたら人の生と死を物語のテーマにする
 手塚作品は実際どれもそうだが、一番それを真正面にテーマにしたのは、たぶん多くの人はあの『火の鳥』を浮かぶのだろう。そして、富野ならもちろん『伝説巨神イデオン』。ほかにもいろいろありますが、往復で生と死を問いかけるのは、この2人の作品の共通点である。当然、ドラマ的な効果、つまり演出効果的な面をあるでしょうけど、あれを見て悲嘆するのも、これほどでなけれな得れない感じでしょう。

 ちなみに、富野作品の死に関して、去年韓国でのこの発言は、たぶんこの数十年以来、富野が始めてキャラの死に関して語ってくれたものだと思います。

富野 in 韓国再び

Q:監督の作品の中には、登場人物が死ぬ場合が多いですが、それがストーリーの構成において、いい影響を与えるや悪い影響を与える部分を挙がるとすれば?

A:『ファーストガンダム』から『Vガンダム』、それからその後新たに作れた『∀ガンダム』までは、すべて戦争を背景にしています。戦争を扱う物語だと判っているから、作家はキャラクターを簡単に延命させることができない。キャラクターの死が物語に影響を及ばす部分はありません。人が死ぬ時の悲しさや痛さ自体が一つのメッセージとして役目を果たすのだ。



5.アイデアや導入はとても面白いのに、駆け足や収集が付かなくなる場合もある
 これはおそらく多少に説明する必要があるから、ここで少し説明します。
 手塚作品でいえば、かならず見かけるのは、最初にバーンと一つの独特なアイデア、あるいはこの作品特有なものを出して、それによって読者を掴むこと。さらに、そのアイデアを含めて、とてもとても魅力的な導入部を作り上げること。
 メジャーなものを外すと、たとえば『鉄の旋律』ならば、妹と両手を奪われてた男が、憎しみで動く鉄の義手で復讐に帰って来た。『ボンバ』ならば少年の憎悪によって無意識的な殺人を起こす魔性の馬のマボロシとか、非常に一気呵成でそのアイデアを活用することによって、話を「序」から「破」に導入すること。そこらへんは、今の作劇の方法論は多少に違ったとはいえ、同じ題材におけるマンガ作りのなか、手塚ほど上手い人は実はあまり見れません。
 しかし、手塚マンガの読者ならばきっといつかで感じたことだと思いますが、手塚のマンガのなか、「…これで終わり?」とか、「えええええ」という作品が、実は非常に多いです。連載の都合、あるいは作り手のやる気がなくしたという事情もいるでしょうけど、それにしても多い。下手にすれば半分の作品はこういう最後で駆け足や半分投げやり的な結末かもしれません。

 で、以上話したことは富野に嵌ると、まったく当てはまることも伺えます。実際、富野作品に対する批判も大半このへんに集中するでしょう。こういうことから見ても、2人は実はともにアイデアの人だろうけど、まとめるのに苦手だなあと。
 ただし、富野作品におけるこういう現象は比較的に小説で見られます。アニメはスタッフワークのため、多少駆け足と感じても、最終的は綺麗にまとめたのが多いです。逆に小説はワンマンワークであるため(なぜか富野小説における編集者は完全に死に体)、こういう現象はもう多い多い。ここらへんは富野と手塚の制作スタイルによるものだろうと勝手に思ってます。


6.マンガと映画の使い分け
 手塚に関しては、全部じゃないけど、概ねマンガで映画をやる人と規定しても大丈夫でしょう。あの映画的なコマ割りは、昭和20年代当時全日本の少年を驚かしたのは、もういうまでもないことだろう。
 しかしその一方、手塚マンガはよく劇中でまったく関係ない変なものが出てきます。「ヒョウタンツギ」がその代表です。

ヒョウタンツギ:キャラクター名鑑:TezukaOsamu.net(JP)

 これは完全にマンガな表現です。映画的なものとある意味真逆なものです。「いいところなのにこんな変なものを出すな」というような批判が、手塚自身も承知しているのです。しかし、それでも使わずにいられないのは、どうしてでしょう? ここらへんは作家本人のスタイルと作劇の差があるため、ここでは多く語れませんけど、一つ注目すべきなのは、富野自身も同じ作品のなかで同時にマンガと映画をやるわけです。

月刊アニメージュ1999年7月号富野由悠季および『∀ガンダム』関連記事

―― 描写の仕方とか、見せ方に関しては?
佐藤 もちろん、違いますよね。まず、映画的な事をしようとしてるのか、マンガ的な事をしようとしてるのかで全然違うでしょう。『ガンダム』をやった時は、「あ、この人は映画だな」と思ったんです。
―― 富野さんについてですね。
佐藤 そう。「富野さんは映画がやりたいんだな」と思ったから。最初にサンプルとして見せてもらったコンテが、他の人が描いたものいに、富野さんが直しをガンガンに入れたものだったんです。筆ペンで、いろいろな罵詈雑言が書いてあったんですけど(笑)。
―― ああ、富野さんが、絵コンテを直す時に、絵コンテを描いた人へのお叱りまで書いて。
佐藤 そうです。「クニへ、帰れ!」とかそういう事が書いてあって(苦笑)。それが参考になりましたね。人物が投げ飛ばされるアクションを、投げる、飛ぶ、着地と、何カットにも割っているところがあって、それに関して「このアニメ屋め!」という富野さんの言葉が書いてあったんですよ。
―― 「いかにもアニメ」なカット割りだったわけですね。
佐藤 それを見て「ああ、なるほど。こういうのがイヤなんだ。『映画』をやりたいんだ、この人は」と思って。

 ここで、佐藤氏はさも富野は映画一筋の人と形容したが、実はそうでもありません。

 これは、『リーンの翼』のキャラクターデザイン工藤昌司氏が『リーンの翼』第2巻ライナーノートのインタビューでの発言:

―― 富野監督の演出で印象的なところはありますか?

工藤 また『ガーゼィの翼』(注:工藤氏は当時動画マンとして参加)の話になるんですが、その中にフェラリオが腕をひっぱられて痛がるというカットがあったんです。そこに注意書きで「ここはマンガだから、マンガふうでいい」とあって。それを読んだ時に「ああ、リアリティの度合いって、場面によって使い分ければいいんだ」って思ったんです。そのあたりについては、今回の『リーンの翼』でもまったく変わっていませんね。

 このへんも、実に興味深いものですので、また別の機会で語りたいと思います。


7.作品ごとにまったく新しいものを挑戦する
 これは5と同じ部分があるけれども、つまり新しいアイデアを使いたい。手塚もそうですが、富野ならばそれ以外も、新しいスタッフを要求します。そのほうが、自分にとっても周りにとっても読者にとっても、いい刺激になると思ってるからこそ、本当に作品ごとに挑戦するという言葉通りの戦いをしてきた。
 また、手塚の有名なスターシステムも、ある意味この考え方の下による産物といえるでしょう。つまり、作品ごとに新キャラを考えずに済んだ気力を、作品にぶつけれるという最適化ができるため(いつも思うのですが、この人のマンガ記号論はいつも誤解されてつづける節があるだろう)、あの膨大な創作量が実現できたのかもしれません。


 追加を書く時間も気力もなくなったので、続きは明日で。


コメント
このコメントは管理人のみ閲覧できます
#|2009/04/24(金) 01:51 [ 編集 ]
そうですね、5に関して、確かにおっしゃるとおり、ああいった事情も考える必要ですが、それでも自分は手塚先生がそのアイデア、場面構成、コマ割りと話をの拡がり方に比べて、長編構成力がそんなに上手くないという印象があります。というのも……打ち切りと路線変更以外、比較的に穏やかに終わる作品のなかでも、やはり「もったいない」展開と終わり方がありますから(もちろん、好みの問題もあるかもしれませんけど)、こういう考え方はずっと抱いてるわけです。その点、富野監督は手塚先生から直接作劇の教えを受けてなかったにも関わらず、やはりオールラウンダーな能力のなか、構成が…という不思議な似たもの同士という感じがあります。

スターシステムについては、これからもコレがどう手塚作劇と関わってると考えてみたいのですが(あえて手塚先生の役者論を外して考えたい)、漠然ですが、たぶん手塚作品作りの根源に関わる、とても重要な要素という気がします。それと、まさか手塚先生はあんなに早い時期で確立したとは知りませんでした。自分は時代を通しての目線があまり考えない人間なので、こういう話をおしえてくださってありがとうございます。どうかこれからもご指導ご鞭撻のほどよろしくお願いします。
kaito2198 #L2WcHO2o|2009/04/24(金) 09:38 [ 編集 ]
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