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ニュータイプ2002年9月号キングゲイナー連載小説挿絵西村キヌインタビュー

2009/04/19 22:57|富野由悠季関連TRACKBACK:0COMMENT:0
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『オーバーマン キングゲイナー』各章タイトル

 これ↑に関するインタビューです。リクエストを受けて、今日はこれにします。中にはキンゲデザインの話以外、この小説の挿絵の説明なども含み、とても貴重なものだと思います。
 また、上の記事以外、これ↓も参照。

月刊ニュータイプ2002年8月号『オーバーマン キングゲイナー』小説連載予告

かくして彼女の旅も始まった。 デザイナー西村キヌ

キャラクターに衣装デザイン楽しいです!
 今回の企画へは、同じ職場の大先輩である安田(朗)さんが声をかけてくれたのがきっかけです。
 企画の初期段階は本当に合宿状態で、同じキャラクターデザインの中村嘉宏さん、アニメーションディレクターの吉田健一さんと3人でとことん話し合いました。
 ゲームのキャラクターデザインで大事なのは、まず第一「ひと目でどういうキャラがわかる」こと。特にアーケードゲームはプレー時間が短いだけに、たとえば格闘ゲームのキャラならどんな攻撃をしてくるのか、ぱっと見ただけで一瞬でお客さんにわかってもらえなくてはなりません。それと同じd、とにかくまず第一に「ひと目でどういうキャラかわかるように」というのを心がけたかったです。そうすれば富野由悠季監督はじめ演出の方々も、「このキャラはどんなキャラなのか」という説明から入らなくとも、すぐにその先の描写に行けるんじゃないかと。
 それから「キャラの個性がかぶらない」こと。ビジュアル敵には、吉田さんが「シルエットだけで判別できるようなキャラがいい」という意見でまとめてくださってとてもスムーズにいきました。中村さん的にはいきなり乱暴な要求をされたわけで大変だったはずなのに、ものすごい勢いで順応してこられてびびりました。
 そういった話し合いやアイデア出しの中で、一応まとまったキャラの方向性とかイメージをもとに中村さんと私がそれぞれキャラのラフを描き、最後は富野監督に選んでいただこうということになったんですが、そのとき監督が「自分が選んでしまっていいの?」とおっしゃられて、何かとてもうれしかったですね。そうやってキャラクターの方向性さえ決まってしまえば、あとは肉体を描くのに長けた中村さんが中身の人間を描き、私が服を着せ、吉田さんがアニメ用に仕上げるという役割分担ができていきました。
 絵的には私も中村さんも、ちょっとおたくっぽくてリビドーに訴えかける、いわゆる”萌え”系といえると思うのですが、吉田さんの絵の品のよさやマイルドさがそれをうまく補ってくれて、おかげで全体として王道というか正統派の絵面になっていると思います。同じことに、実際にキャラクターに演技をつける演出面でもいえます。「いまどきそれはいないんじゃない?」という突飛なデザインのキャラクターでも、監督にかかればきちんとこの世界に溶け込んで、生活感のある人間として存在しているんです。だからこちらとしては、とにかく「このキャラはどんな奴なのか」ということを打ち出すことだけ考えてればいい。あとは監督たちが命を吹き込んでくれますから。
 主人公の2人のうち、ゲイナーは完全に中村さんのデザインまんまです。あまりに完成度が高くていじれませんでした。ゲインは私のデザインが色濃く残っているかな。最初はゲイナーと同じい年という設定で、わりとストイックなタイプということであんなデザインにしたのですが途中でかなり年上になりました。凄腕のスナイパーで女たらし、通り名が”黒いサザンクロス”という臆面もない設定のキャラを監督がどんなふうに描くのかものすごく楽しみでした。第1話のコンテの時点で予想の3倍くらいすごかったです。「ときめくお名前です」とかね。
 今月号から始まる小説版の挿し絵ですが、まず紙面構成をけっこう描き込んだ監督のコンテのようなものをいただくんです。それはアニメのコンテと同じで、なぜこのキャラクターはここでこの表情なのか、というような情報がきちんとがきちんと記されてあって。で、こちらとしてはそれをいかに具体化していけるかが勝負じゃないかと思うんですが、なかなかそこまで……メカも描かなければいけませんし。主役機のキングゲイナー自体は、メカというよりむしろキャラっぽいのでまだ気が楽かな。挿し絵そのものは絵物語ふうで、はやりのおしゃれなラインとは逆行するかもしれませんが、真っ向勝負で頑張りたいと。まあそれしかできないというのもあるんですが……。また、これから半年間描いていく中で、絵的にどんどん変わっていくかもしれませんし、また成長していきたいと思っています。
 ビジュアル的には、アニメのほうは吉田さん、マンガは中村さん、そして小説の挿し絵は私とそれぞれ絵の雰囲気が違いますが、それも含めて「キングゲイナー」の世界を楽しんでもらえたらと思っています。そういう出身もデザイン観もまるで違うスタッフが集まってつくったものですから、キャラクター自体も非常にバラエティに富んだ、一歩間違えば世界が広すぎてまとまりのないものになりかねません。そんな世界をひとりにまとめあげるというのはものすごい労力を要することだと思います。それをあえてやろうという意気込みを、見ている人たちに受け取ってもらえたらいいなと思っています。「キングゲイナー」は、そういう”本気度”がめっちゃ高いと思うんです。


●にしむら・きぬ/㈱カプコンデザイン部所属のイラストレーター。対戦格闘ゲーム「ストリートファイター」シリーズなどのイラストにおける、独特のタッチには人気が高い。本作品には、主に衣装デザインとしての参加だが、キャラの造型自体にも、そのセンスが色濃く残っている。


 以上の話を読む限り、このシリーズの全体イメージはほとんど富野によるものだそうです。つまり、雑誌に載ってる非常に綺麗で繊細な絵とインパクトあるレイアウトも、実際ある意味富野自ら作ったものと言えます。ですから、この前ここでこの連載の文章は絵に触発される感じがある旨の話を言いましたが、それは間違いです。触発されるのではなく、絵の仕上げ以外何もかも、完璧に富野のものです。
 ですが、こういう言い方は決して西村女史を見下すものじゃなくて、むしろ評価するものです。つまり、西村キヌという完璧に自分の世界観を完璧に再現できる絶大な信頼を寄せられる挿絵家を手に入れたため、こういう大任を任せられるのです。そういう意味で言い換えますと、この連載は富野が小説を書くためのものではなく、あくまでニュータイプの紙面と自分の筆を借りて、西村キヌ女史の絵をアピールしたいものといえるかもしれません。
 昔ならば、これほどの挿絵家が見つからないため、意地でも自分の手(文章)でその世界観を再現して見せることをやらざるを得ませんけど、西村絵なら自分がしゃしゃり出るまでもなくても……と、つまり白トミノ時代では非常に一貫する「次世代へ継がれるものを見出す意思」です。こういう視点からみれば、富野監督はいかに西村キヌを評価するのか伺えると思います。


 それから、読んだことない方から小松崎茂の絵物語に似ているのではないかという話ですが、おっしゃったとおり、富野監督自身はこれをビジュアルストーリーと言ってましたが、西村女史本人は絵物語と言っている。ですから、小松崎茂の絵物語と比べて、どっちの比重が高いのは知りませんけど、少なく形としては似ているのではないかという話ですね。
 また、西村女史が言ってるように、アニメは吉田色、マンガは中村色、そして小説は西村色で、この三者を含めてキングゲイナーですから、キングゲイナーに興味がある方はぜひ一度試しに読んでください。


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