富野由悠季監督とその作品をひたすら語るブログ

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富野由悠季と逢坂浩司

2008/05/23 00:05|富野由悠季関連TRACKBACK:0COMMENT:0
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あー、コメントほしいー。
話題もなかなか無いので、去年某所で投下したモノを。
『富野由悠季全仕事』で故・逢坂浩司氏の発言。


『富野由悠季全仕事』より
アンケート「ガンダム世代のひとびと」 逢坂浩司


1.ファースト(1st)ガンダム当時の状況
 高校二年生でした。まず魅せられたのはキャラクター達の描線の美しさで、見たとたん安彦さんの絵に夢中になりました。
 演出(そのときには演出がどういうもので、どういうことをするのかなんて全く知識はありませんでしたが)については、やけに生々しい喋り方(会話)をするし、話の内容も(多感な時期でしたので)刺激的な部分もあり、キャラクターの扱い方とそれを取り巻く状況も複雑で、漠然と「リアルやなぁ…」といった感じで毎週見ていました。

2.最初の富野監督とのお仕事やエピソード(参加作品がある方)
 93年の『Vガンダム』でキャラクターデザインとして、初めて一緒に仕事をさせていただきました。初めてお会いにしたときの印象は、物腰も話し方もとても柔らかくて「あれ? まわりから聞いていた印象と全然違うなぁ」というものでした。それまでに摺り込まれた情報がかなりインパクトの強いものだったので……。
 でも、仕事っぷりは噂通りで、かなり凄まじいものでした。緩急取り混ぜるというか、時には繊細に、時には大胆に、という感じが上がったコンテを見てもそうですし、話をしていてもそうなんです。僕も何度か電話に出るなり怒鳴られたりしたこともあれば、逆に相談をされたりしたこともありましたから。
 あと、どんなことでもきちんとこちらの話を聞いてくれる人です。まずこちらの言い分をちゃんと最後まで聞いてくれる。他人を決して“ぞんざい”にはしない姿勢を持った方です。いわゆる「大人の人だなあ」と言う印象ですね。そういう意味では『Vガンダム』の時もそうですし、今でもそうなのですが大人として仕事をちゃんとしてるなぁと感じます。
 長くなってしまいましたが、富野由悠季という人を一言で言うと。なぜか他人に興味を抱かせて、その後、人を魅きつけるという不思議な力を持ったおじさんですね。
 あっ、それと前に出渕(裕)さんと一緒に飲んでるときに出た見解の“かわいい親父”というのもあります。

3.富野監督の作風で特徴的に思うこと
 富野監督の作品を見ていて、特徴というかいつも気になって興味を持って見るのが、一つはそのフィルムの中での“家族”の書かれ方です。作家としての思いや願いが、搾り出されるようにして込められた、実に様々な形の家族が描かれるアニメフィルムというのは、数あるジャパニメーションの中でも富野作品をおいて他にはないと思います。僕自身が家族を持っていることもあるんで、そういった“家族”に対する思いは今回どんな形で描かれるのだろうかといったところにまず目が行ってしまいます。富野さんて、家族をどう捉えているのか。一度聞こうと思ってはいるんですが。
 もう一つは、やはり“男と女”の描き方ですね。直接な描き方をしている訳でもないのに、男と女がフレームに收まったとき、そこには必ず“性(SEX)”が垣間見える。その辺の見せ方というのは、なまじっかな経験で出てくるものではなく、きっと過去には自分の口では語られていない“凄いこと”が内包されているんだろうと、邪推すらしてしまいます。
 そこから学んだと言うことになるのかどうかは分からないんですが、『Vガンダム』のキャラクター作業以降、男・女に関わらずちゃんと服の下まで想像する癖がつきました。そのおかげで「ルベ・シノ」というキャラクターのヌードを作ったときにほめてもらえる快挙(?)を成し遂げることができましたし、それ以降の仕事でも僕の絵を見ただけで「逢坂さんてスケベでしょ」と、わかってもらえるようになりました。(中には鎖骨の描き方を見ただけで、そういってくださる方もいました。トホホ……)
 また、作業の中で学んだと言うか、絵を描くとき改めて“考える”きっかけを与えてもらったのが、キャラクターを作るうえでの線の整理の仕方です。具体的に言うと、キャラクターにリアリティーや存在感を持たせるのは決して線や影の多さではなく、芝居のさせ方や表情のつけ方なんです。だから、『Vガンダム』のキャラクター作業のときは、それを邪魔する線は徹底的に省かれました。「フィルムをとめるな!」これは『Vガンダム』の作業中でずっと監督に言われて続けていたことなのですが、確かに流れているフィルムの中で、異質絵(特に線や影が必要以上に施された絵)が一瞬でも入ると確かに、そこでフィルムの流れが引っ掛かってしまうんです。そういう“トータルの絵作り”を考えるきっかけを作ってもらいました。「その分の欲求不満はイラストを描くとき晴らせ」とも言われました。このことは確実に現在でも役に立っています。
 余談になってしまいますが、『Vガンダム』の放映も終わってしばらくしたとき、ある席で富野さんに「キャラクターを50何話分も作る自身は、実に全然なかったんですよ」と言ったんです。すると富野さんはこう言ってくれました。「ね、でもちゃんとできたでしょ」

4.『ガンダム』以外で好きな富野作品
 『Vガンダム』は勿論大好きですが、富野作品の中では賛否両論(ファンの間だけかも知れませんが)のある『F91』が結構好きなんです。見終わった後に残る妙な感触、最後の絵の気持ち良さ、あのフィルムの持つ質感が「また見たい気分」を僕に起こさせるのです。
 そういえば、富野作品のあの独特の質感というのは、この『F91』からよりいっそう強くなってきたような気がします。あの妙に“ぬるり”とした肌合いは、意図して表現されたというよりも、自身の本能によって知らず知らずのうちに醸し出されたものだと思うのですが、他のフィルムではなかなか感じられる感触ではないですね。
 あと、富野さんの著作物の中でいうと一番印象が強いのが、『だから僕は…』でしょうか。これを読んだのも高校生のときなのですが、今思うと「そこまで裸にならんでも…。でも、富野さんならやってしまうやろうなぁ」と“富野由悠季”という人を知った後では感じるんですが、高校生のときは“ある一人のアニメ監督”の赤裸々な告白という感じで、興味津々で読ませていただきました。
 そういえば前に一度、富野さんに『だから僕は…』を読んだことを言うと「え~っ、あれを読んだの。だめだよ読んじゃ」と、笑いながらおしゃってました。
 今思うと、あの表紙のはにかんだ様に頬を掻いているシャアが、きっとあの本を書かれたときの富野さんなんですよね。そんな気がします。

5.『ガンダム』が周囲に与えた影響とは
 「ガンダム以降」という言葉が示す通り、ロボットアニメ自体の在り方が明らかに変わったように感じます。言葉は少々乱暴ですが、それまでのロボットアニメには“おもちゃのためのプロモーション”という側面が色濃くあったように思われるのですが、ガンダムというフィルムの出現によって、ロボットアニメでもちゃんとドラマが作れる事。しかも、それで商売になることでソフトの提供側にも、おもちゃのみならず商売の幅が大きく横の展開を含めた形で広がったこと。いわゆる、メディアの側が“ロボットアニメのフィルム”自体で何かが出来る可能性を見つけたということでしょうか。ただ、それは良いことばかりではなくて、“ガンダムみたいなもの”を商売する側が求めだし、事実“ガンダムの匂い”のするフィルムがあっちでもこっちでも表れるという現象も生み出したのですが……。
 あと、「アニメに精神的な影響を与える力」があると実感した出来事で言うと、『Vガンダム』のときに身近でこういうことがありました。僕の友人の近所に不登校の子がいたのですが、あるとき友人がその子に、僕がガンダムを描いていることを言ったらしいのです。もともとその子もアニメは好きだったらしく、その話を聞いて『Vガンダム』を見てくれたらしいです。そして、その子が次に友人に会ったときに言った言葉が「ウッソみたいな(自分より年下の)子が頑張っているのに、自分も頑張らないと」と、不登校をやめて学校に行き出したということです。このことを富野さんに伝わると、実際富野さん自身の身近でも似たようなことがあったらしく、「そんなことがあるんだよねぇ」とおっしゃっていたそうですが、でもよくよく考えてみると、僕自身も思春期にガンダムに夢中になった口ですから、このことは全くわからないことではないんですよね。つまり“富野アニメはなぜかはわからないけれど、人の琴線に触れる力をもっている”ということです。このことを「だって、富野さん自身もあの年で思春期なんだもん」と切って捨てた奴がいたことも付け加えておきます。

6.あなたにとっての『ガンダム』とは
 富野由悠季という人との出会いを作ってくれた作品であり、『1stガンダム』では安彦さんの線と動きによって、アニメーターを目指すきっかけを与えてもらった作品であり、そして何よりアニメーターとしての転機を与えてくれた作品です。

7.メッセージ
 きっと富野さんは死ぬまで富野さんで、その生き方は何によっても変えられることはないのは容易に考えられるのですが、でも、富野さんは富野さんであり続けるためには体が資本です。体だけには気をつけて今後も生み出される作品の中で、“富野由悠季”を見せ続けて下さい。僕はそれを楽しみにしながら、アニメーションを続けていきたいと思います。また、“かわいい親父”と一緒に仕事をできる日を待ちながら……。

(´・ω・`) 逢坂さん...
ちなみに、逢坂氏の部分は何十人も及ぶアンケートのなかでも一番長いモノ。
きっとそれだけ富野と『Vガン』に愛してるよな...。


おまけ、ニュータイプ2004年1月号『Vガンダム』DVDボックス発売するときの発言。ほかにもカトキと石垣のコメントあるが、逢坂氏のだけ。

Vガンが世に出てから十年経っちゃったんだな~。と言うのは実感です。そして、その節目の年にDVDで発売されると聞いた時には、正直嬉しさと、戸惑いのせめぎ合いでした。と言うのも、Vガンは記念すべき初キャラデザ作品なのですが、反面力が足らず反省する点も多かったからです。でも言い換えられば、その反省があったからこそ今でもアニメーターを続けられているのかなぁ、とも、思います。アニメーターになって十年目に出会った作品が、十年経った年にまた新たなメディアで世に出るなんて、僕はかなりの幸せ者なのだと思います。


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