富野由悠季監督とその作品をひたすら語るブログ

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台湾のアニメ評論書『日本動画五天王』紹介

2009/04/09 23:26|富野由悠季関連TRACKBACK:0COMMENT:4
このエントリーを含むはてなブックマーク はてなブックマーク - 台湾のアニメ評論書『日本動画五天王』紹介
 日本ではあまりいませんけど、台湾ていうところは、基本的に「アニメ」を文化や芸術と見なしていない国なので、アニメに関する評論は、基本的は皆無といっていい。しかし、稀には文章を書いてくれるような馬鹿ライターと、本を出してくれるキチガイ出版社がいますので、大体2、3年1冊のペースでアニメの評論書が見かけます(あ、誤解を招かないために言っときますが、褒め言葉ですよ)。今回紹介する本も、そのなかの1冊なんです。「日本動畫五天王」という本です。まずは、タイトルから説明していただきます。
 「動畫」はすなわち「動画」、つまりアニメのことなんです。こっちは漢字の国ですから、「アニメ」を漢字で書くと「動畫」。
 それから「五天王」。普通は四天王という呼称のほうが一般的ですが、この本の前書きによると、実はこの本も元々宮崎駿富野由悠季押井守庵野秀明の4人しか紹介しないつもりらしい。作者曰く「日本アニメといったら、まず思い浮かぶのはこの4人しかいないだろう」と。何故高畑も杉井も出崎も無いというツッコミは置いといて、日本でもたまにこの4人を並べる文章が見かけますので、この4人は4天王ってのはおそらく反対する人も少ないだろう。じゃ、もう1人は誰? 大友克洋です。「えー」と思う人はきっとかなりいると思いますが、作者のために弁解していただけると、何故大友を入れたのかというと、それはこの本書いてるときはちょうどあの「スチームボーイ」が台湾で上映する時期なので、大人の事情に加えて当時の期待作(らしい)ということで、もう一席を分けてもらって、大友の名もめでたく天王の一名となったのです。だから「五天王」。

 で、この本は一体どんな内容が書かれているというと、以下はこの本の目次の一覧の翻訳です。本邦初公開というか、台湾でも公開してるものがいませんので、おそらく世界初かも。ただし、例によってド下手翻訳ですから、分からないでも恨まないでください。

総論
006 前書き:アニメ五天王――日本のアニメを支えている男たち
009 素晴らしい! 日本のもう一つの「経済奇跡」
024 戦後日本アニメ粗談
049 アニメの「監督」とは?
051 日本アニメ天王たちの「血脈」

新作紹介
057 アニメ監督の実写映画――キューティーハニー
062 煙の中から覗けた新世紀――スチームボーイ
068 イノセンス――押井進化論の終点?
076 『ハウルの動く城』のジェンダー論
087 『機動戦士Zガンダム 星を継ぐ者』

宮崎駿 アイデアとクォリティの夢世界作りし者
094 あなたの知らない宮崎駿
112 隠されたのは少女の名前だけじゃない――『千と千尋の神隠し』
125 軍事マニア宮崎駿

富野由悠季 アニメ史永遠のシリーズ名作『機動戦士ガンダム』生みの親
132 富野由悠季攻略地図
162 監督富野由悠季の憂鬱
168 巨人国の創造者――富野の巨大ロボット世界を語る
187 異世界から来た怪作――『オーバーマン キングゲイナー』
191 良い子のガンダム入門教室
203 富野のNT論大観
230 富野ネーミング学

押井守 アニメという水晶球を持つ預言者
234 押井守2005
249 押井守の水晶球
252 押井守・アニメ史上さまざまの「唯一」&監督十誡
253 すべての映画はアニメになる
255 荒唐無稽な舞台、アニメな演出――ご先祖様万々歳
259 随筆、または押井に関する二、三の随想

庵野秀明 「無意識」で「意識」を表す精神アナリスト
292 使徒、襲来――オタクアニメ作家庵野秀明
297
302 トップをねらえよ、オタクたちよ。
308 庵野秀明実写映画講座

大友克洋 精密なレイアウトと作画能力を持つ漫画家
318 アニメ・コミック両棲の作家、大友克洋

328 後書き

巻末付録 アニメおよび五天王年表

 どうでしょうか? 各文章のタイトルを見て、面白いと思うのでしょうか? 執筆陣の好みのためか、何故か1人だけ3分の1のページ数を占めてますけど、基本的は紹介&評論両方をカバーしていたそれなり良い本だと思います。記事都合のため、全部の内容を紹介することができませんけど、一部だけはご紹介します。もちろん、例によって(またか)、このブログは基本的に富野由悠季しか語りませんので、富野監督に関する記事を簡単に紹介します。

 「富野由悠季攻略地図」。この文章は3つの部分に分かれます。第1部分は色んな富野作品から共通の7つの要素を搾り出して語るもので、その7つの要素とはそれぞれ:①家族、②戦争、③成長物語、④意識の流れ、⑤映像派、⑥うわ言、⑦お約束。この7つの要素によって導いて出される結論は、富野の作劇は「丁度いい演出オーバー」という話。第2部分は富野作品の簡単紹介で、第3部分はいくつの富野作品見る順のオススメ。
 この文章は、たかが7つの要素で富野作品を片付ける部分は単純過ぎますし、挙げる例え少ないため、説得力もいささか欠けていますけど、その過度しない演出オーバーという結論は基本的に同意。富野作品の紹介は一作品を半ページで紹介するため、当然語り尽くせるはずも無いですし、評点も主観的すぎます。また、第3部分の富野作品見る順はいくつかのコースを分けてますが、『ガーゼィの翼』や『闇夜の時代劇』も入れてないあたりから見ればね…。

 『監督富野由悠季の憂鬱』。タイトルはもちろんアレのモチーフ。何に対して憂鬱といったら、そりゃもうガンダムしかありません。この文章も4つの段落に分けていますが、1つ目はガンダムに対する愛憎。内容はつもり「成(成功)はガンダム也、敗(失敗)もまたガンダム也」ということ。2つ目は富野人生とアニメ演出の軌跡。ここらへんはまんま『だから僕は…』の紹介になってます。3つ目はビジネス機制が与えた影響で、まあ簡単に言っちゃうと「ロボット(ガンダム)ならどんな内容でも売れる」というジレンマ。そして最後はこういったビジネス先行の体制の下、Zや∀などの富野由悠季の逆襲といったものです。
 この文章はまあ日本の方なら基礎素養みたいなものなのですが、台湾じゃ無知無学は一杯ありますので、こういった事項も一から教えなければいけないので、この程度の文章じゃちょうどいいかもしれません。内容はやや武断で個別論になりがちですが、基本的はまあ読めるものだと思います。

 『巨人国の創造者――富野の巨大ロボット世界を語る』。ガンダム以外の富野ロボット、作品とその特色を語る文章。たとえば「ライディーン」なら謎解け構造や神秘なるメカ、「ザンボット」なら当時のアアニメ作品に対する反骨の精神。「ダイターン」はキザで大上段構えの舞台劇で、「イデオン」は「ガンダム」と同じく打ち切り→映画化。ほかには「ザブングル」の主役メカ交代、「ダンバイン」の「バイストンウェル」の構築、「エルガイム」のFFSの原型など、ほぼ全部の作品を言及した内容です。
 メカの作品での立ち位置、メカ論、作品論、作品紹介などを微妙にごちゃ混ぜな内容ですので、正直質があまり高くない文章ですが、まあ入門なら読めるだろう的なものです。

 『異世界から来た怪作――『オーバーマン キングゲイナー』』。基本的は『キングゲイナー』に対する紹介&評価という内容です。この作品を「萌えブームど真ん中で1人立ち」と形容しています。後半はエヴァ化とかなんとか。

 『良い子のガンダム入門教室』。これはガンダムアニメ作品全紹介なので、富野と無関係な内容も少なくありません。富野系とかOVA系とか平成ガンダム系とか21世紀系とか新訳Z、そしてガンダムのあすについて。

 『富野のNT論大観』。これは富野作品を俯瞰して、試しに富野が書こうとしている「NT」を解釈、そして結論を下す文章。富野、安彦、高松のNT論、作品内外から見る戦争の言い訳としての「NT」、シャアという人、重力の渦巻き、エヴァ論、NTの行方、アムロとシャアの違い、富野の代弁者などで展開する。内容的はおそらくこの本のなか一番シリアスかつ密度が高い文章かもしれません。
 この文章の論述は正直結構穴が開いてますし、中途半端で富野のガンダムの作品やエバをも一緒に語るから、結果論でいえば結局NTという大きなテーマを処理しきなかったんですが、いろんな角度と作品から切り込んでいて、結果的は失敗に終わるに近いものの、全体的は非常に意欲的な文章だといえます。ただし、大きな欠点もあります。この文章は一番許せないのは、富野作品を宗教じみと言ったときに、創○とかを言ってる部分。この点だけは最低最悪です。

 『富野ネーミング学』。富野ネーミングの妙の紹介。

 
 と、だいたいこういう内容だったのですが、いかがでしょうか? もしほかの監督を語る文章にもご興味があれば、どうかリクエストしてください。また別の記事で紹介します。僕でいえば、今じゃほとんど日本語で書いてるので、あまり台湾語で書くことが少ないのですが、しかしもし本当に書こうと言われたら、そりゃ台湾語で書かれた文章のほうが上手いなので、機会があれば、僕も何かを書きたいですね。


 しかし、日本アニメを代表する10人の監督なら僕は富野、宮崎、押井、庵野、高畑、杉井、出崎、佐藤、芝山を選ぶだろう。期待してる意味なら原恵一監督も入れたいが、代表するのはまた程遠いなので。


コメント
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#|2009/04/13(月) 00:28 [ 編集 ]
您好,非常感謝您的回應.各位的大名早耳熟能詳,這次也是因為其中有一部分提到富野由悠季監督,所以我才會順手寫下這篇簡單介紹.本站成立的因緣我寫在下面的文章裡面,雖然是日文的,不過如果您有興趣的話,也請您不吝指教.

■「TOMINOSUKI / 富野愛好病」の成立因縁
http://kaito2198.blog43.fc2.com/blog-entry-412.html

雖然還在摸索中,不過我以後也有用中文寫其他富野由悠季監督及其作品的打算,趨時還請各位加以指導了.要提一處個人私下煩惱的部分的話,就在於目前對發表的場所還沒有個頭緒吧.
kaito2198 #L2WcHO2o|2009/04/13(月) 09:15 [ 編集 ]
已經拜讀了貴站的成立因緣,感到十分佩服,kaito2198さん真是個有心人啊。期待您之後的發表。
說到發表的場所,這個苦惱我也是感同身受,正如您在文章中也提到的,在台灣一般能討論富野作品的機會並不多,就算是「日本動畫五天王」一書的企畫,其實也是由藉由宮崎監督的名氣「夾帶」,才獲得出版社的認同。就這一點來說,同好間還是得多多互相幫忙及努力,期待之後大家有合作的機會。^^
ZERO #jOfw0Wf.|2009/04/20(月) 06:39 [ 編集 ]
感謝您的回應,希望以後能有合作的機緣,倘若將來有實現的一天,趨時也請ZERO先生與傻呼嚕同盟的各位能夠不吝給予指教。
如果有小弟能夠幫上忙的地方,也請隨時在這個部落格的留言欄留下訊息,我會盡速回應,謝謝。m_m
kaito2198 #L2WcHO2o|2009/04/20(月) 20:43 [ 編集 ]
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