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富野小説搾り出し(仮題)を読む その6

2009/01/22 20:16|富野由悠季関連TRACKBACK:0COMMENT:0
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富野小説搾り出し(仮題)
  『富野小説』即ち『血と精液100%!』


 モーニング・ブルードラゴン12連勝!はどうでもいいこと。上原マリ男さんがこのブログで久々にコメントをくださいました。とても嬉しい。ここん最近の記事は「富野小説搾り出し(仮題)を読む」とタイトル付けたように、もしかしたら幅が狭くてプライベートに入ってる記事になってたと思う方もいるかもしれませんが、このブログを書いてるバカの感想メモ書きとして取ってくれればありがたいです。書きたいものもあるのですが、一応このシリーズを終わってから書くつもりです。



富野美学

私は彼の演出を『ライブ映像高踏派』と呼んでいる。

 これだけじゃさすがに簡潔すぎて良く分かりませんので、補足説明として

『映像の原則』が、ある視点からは全然映像の原則じゃなかったというオチ(笑)を言語化したものです。
そのうち書きます。

と書いておりましたが、やはり分かる人ぞ分かるような説明でした。しかし、あの本はある意味確かにそうですね、理念が一杯入ってて。だからこそ難しい。

 …と、額面的な字義を取ってなんとなく分かるつもりで書いましたが、よく考えたらそもそも僕は「高踏派」はどういうものなのか、まったく知りませんでした。自分の無学に恥ずかしいので、さっそくウィキを見ました(ウィキで「学」を探すのもいかがなものだけど…)。

高踏派詩人はテオフィル・ゴーティエとその「芸術のための芸術」(Art for art's sake)という教えの影響を受けている。ロマン主義の詩の自由な形式と、過度の感傷性および社会的・政治的な積極的行動主義と見られるものへの反動として、高踏派は形式の厳格さと感情の超越を持って、異国趣味で古典的な主題を選び、厳格かつ完璧な作品の完成に努力した。この感情超越の要素はアルトゥル・ショーペンハウアーの哲学の著作に由来するものである。

 なるほど、ショーペンハウアーなら少し読んだことあります。確か主観と客観、意志と表象に関する思考ですね。意識したかどうか分かりませんけど、確か富野の劇作りはかなりそれにフォローしてるような気がします。もちろん僕には説明する能力がまだありませんから説明できませんし、こっちの説明より『映像の原則』を読むほうがよく分かりやすくなりますから、皆も買ってください。今でも大人気発売中ですよ。


メタルマッスルエンジン

『形そのものがエネルギーとなる』ってのは確かに文芸的に読めるよ。でも結局「リキュール」は必要だったんでしょ?稼働時間とかの設定も詰めてないし。準備期間があった割には、、、杜撰だね。細かい詰めの作業を手伝ってやれよ、周りは。 え?設定なんかにこだわってたら面白くなんない?

細かい設定詰めた後にそれを無視すりゃいいだろ。「決めてないから描けない」のと「決めたうえでソレに振り回されない」のは全然違うよ。

 この記事が示したいくつかの問題点については、本当に的を射る指摘だと思います。富野作品は色々残念なところがありますが、これもその一つ。
 思えば、富野作品が面白いのは、よく「作品ごと新しいモノを持ち込む」を原因の一つとして挙げられています。これはまったくそうです。演出の仕方も作品のモチーフもそうですけど、一番大事にするのは、おそらく「ドラマ的な表現になりえるもの」と言えるでしょうか。そして、一旦それらの要素を劇中に持ち込めば、もう「劇世界のなかに厳然と存在してるモノ」として扱う。作品ごと作品世界専有の固有的な映像と言葉を作る、これは富野の劇世界をグリップする力が何故他の監督より優れる原因で、富野がアイデアマンと呼ばれてる所為でもあります。もちろん、それらは完全な創造品だからこそ、文芸的なものとは言えます。
 しかし、問題はその文芸的なものを作った後のことです。上原さんが「リキュール」として表現したように、どうそれをフォローして、ちゃんと劇中に使えるものにするのが、むしろもっと大事なことだと思ってます。富野がアイデアマンと呼ばれてるのは、アイデアを出してくれる代りに、設定はあまり気にしない人でもありますから、周りがその核となるアイデアに、さらなるアイデアやら理屈やらを付き加える必要があります。いくら富野のアイデアと演出が凄かろうと、一人の力であらゆる面を届くのは、決してできるはずもないこと。そのとき、周りにいるスタッフのサポートが必要です。
 メタルマッスルエンジンの「形そのものがエネルギーとなる」もそうですけど、凄いアイデアのわりに、イマイチ響かないのが惜しかったですし、痛かった。ダンバインの「オーラバトラーは強獣の神経系や筋肉から作られる」というアイデアも素晴らしいが、結局本編にはまったく話に反応できず、「昆虫の恰好をしてるロボット」で終わった。スタッフの技量とやる気の問題もあると思いますが、ガンダム系は大体非ガンダム系より届くのもなんとも言えないことです。これについてはまだ考えていますから、いずれはまた別の記事で。

 最後は設定の話ですが、これが完全にそうだと思いますね。確か富野作品のスタッフの口からそれらしい言い訳を聞いたこともあるらしいが、言い訳ですね。つか、設定を作れ!どうせいらない部分は富野が後で放棄するから、最初からきちんとした設定を固めるほうが絶対にいい。


ミイヤ ラウジン
 『キングゲイナー』一番謎の人物、ミイヤ・ラウジンのキャラクターとしての失敗。謎というか、結局置いている位置以外まったく意味がないキャラになってしまったのが痛かった。「パイドパイパーとしてのミイヤ」は本当に見たかったですな。まあ脚本はアレだから仕方ないですけど。ただし、僕の意見でいえば、ミイヤというキャラについてそれほど失敗したかというと、そうでもなかった。あの程度の話ならこういうキャラも許せると思いますが、正直満足していません。というかできません。『キンゲ』が薄いだから、ミイヤの薄っぺらさも許せるということは、決してなかったんですから。

 しかし、ディアナ様と聞いて、思いついたのはこの話です。

――じゃあ、ミイヤの設定も、1クール終わるぐらいまで曖昧だったんですか?

河口 ミイヤについては企画の段階で、富野監督と僕とバンダイビジュアルの湯川(淳)さんとで全然意見が一致しなかったんですよ。僕とか湯川さんから見ると、富野さんの言うことをそのまま取り入れると、『∀』のディアナ様のポジションに入ってしまうように見えたんですよ。もちろん、監督はそんなふうになRないって力説っするんですけど。これもまた平行線で。だから、第1話からメインでミイヤを出すと、またケンカになるんでしばらく出さないでおいたんです。

 で、このミイヤはどうディアナ様に似てるというと、この設定を見ましょう。

ミイヤ・ラウジン(18歳)

 ヤーパンのエクソダスの先導者になってしまったオタク・フェロモンを発するシャーマン。
 一見なよなよと見えるが、時に発令するというパフォーマンスは得意。
 つまり、ミイヤ伝説というのがあって、それにしたがって名前をつけられたに過ぎないのだが、自分が本物のミイヤだと信じちゃった娘だろう。
               (ちなみに、現在のわれわれの世界で最も多い名前がマリア)
 ドーム・ポリスの人々がつまらなそうで、やることがないらしいからと、エクソダスの第一歩を踏み出した人物で、外に行けば面白いだろうと思った、というのが、究極の真理になる。
 表向きは、五賢人の末裔を自覚して、ファイブズ教を信奉して、ヒエラリストや貴族がいる世を嫌って、リターンリズムを実践すれば、人は活性化すると信じた側面はある。
 ヤーパンを自認しているが、それだって、本人の信心でしかない。知恵あるものを探し求める氏名をいただいた理想主義者ではある。俗物的なところがあっていいが、どういう仕草が美しいか、といつも気にしているようなところはある。だから、人につけるポーズというのは、得意いなのだ。

 これはおそらくすでに河口佳高プロデューサーの言ってたディアナ様そのままからまた一段改変したときの設定なんですが、公と私の両面性を共有するリーダー的部分はまだ残っている。正直どこか今までの富野作品の延長線にあるような立ち位置にいそうなちょっとだけ中途半端キャラになってしまうような気もしますが、バランスは取れてると思います。
 どころが、ミイヤというキャラクターはここから一変した。

僕は「ファーストガンダム」(『機動戦士ガンダム』)が凄く好きだったんですよ。だけど、次の『(機動戦士)Zガンダム』は微妙だと思ってたんですよね。それで、サンライズの関係者の方の昔話を聞くと、「ファーストガンダム」では、やはり富野さんと戦っている人がいたらしいです。それは星山(博之)さんであったり、安彦(良和)さんであったるするんだけど、戦っている人がいるせいで、バランスのいい作品になっていたんだと思うんです。だから、富野メモ通りに書いちゃダメだと思ったんですよ。最初にシリーズの内容に関する富野メモをもたったんですけど、それは一旦破棄して、僕に作らせてくださいと言ったんです。それは僕が書いた方がいいものになると思ったからじゃなくて、単にいいなりなはなりませんよって宣言してるだけなんだけど。

 ヒドイです。酷すぎます。謙遜なのは知っていますが、なんだその「単に」に「だけ」の言い方!あれ以上のキャラを作れないのなら、自分の手でキャラを汚すな!あんたと河口の富野作品でのしゃばりはもうウンザリだよ!気に入らないから変るとか、バカ!ディアナ様的なキャラはまだ発展する余地があるのに、なんで邪魔をしたのよ、大河内!アイドル被りの設定はいいが、結局それも生かしてなかったじゃん。
 結局何もかも微妙になっちゃった。僕は嫌だ。


ガイアギア ラジオドラマ(ネタバレなし)
 ガイアギアに関する記事です。大変分かりやすくガイアギアの基本構造を説明してありますので、ガイアギアファンなら皆一回読むべきなのです。それくらいタメになる記事ですから。
 しかし、残念なのは、僕がガイアギアを読んだことありませんから、その内容についてまったく語れませんけど、上原さんが記事のなかで指摘をなされた幾つかのポイントについて自分の意見を話したいと思います。
 
1.『ガイア・ギア』が『逆シャア』と『F91』の間のミッシングリング:最近また富野小説を読み始めるようになった僕にとって、小説は本当に富野のアニメ作品の繋がりを探すための宝庫だと改めて思うようになっていますから、これについて本当に興味ありますね。そういう意味では、すでにある程度の話が分かる『ガイア・ギア』よりも、話どころか本自体見かけたことすらない『シーマ・シーマ』のほうが気になりますね。時系列から察するとF91とVの間にいるし。

2.ガイアギアの権力構造は逆シャアまでの総決算:上原さんはさらにこの作品の成因を「おそらく制作的に、商業的に、作家的に思い通りというわけにはいかなかったガンダムワールドを整理したかったんだと思います。」としています。
 総決算については、まったく同感です(読んだことありませんが)。そういう意味では、ひょっとしたら『アベニールをさがして』もそう言えるかもしれません。設定の使い方も、やり直しの方法論も、じつをいうとかなり近いなんじゃないのと、未読ながら勝手に推測します。さらに、「ガンダムワールドを整理したかった」という点についても、『アベニール』もそんな部分が感じられます。
 じゃあ、『アベニール』と『ガイアギア』はどこに違うのかというと、『ガイア・ギア』はガンダムシリーズの総決算ですが、『アベニール』は総決算をしたうえ、さらにその上に行くという。つまり、否定と肯定が同時に行うこと。方法論としては『∀ガンダム』と極めて近いから、『V』以前と『∀』群のミッシングリングを解く鍵だと言えます。
 そのほか、「語感」に対して指摘も、『アベニール』では発揮しています。サージェイ(=自衛隊の後身。日本軍国主義の象徴として世界中にボロクソ叩かれる)、アベニール(=未来)、アラフマーン(=慈悲深いもの)など、劇中の解釈も相まって、実によく連動しています。そういう意味では、ますます『ガイア・ギア』を読みたくなってきたよ、僕は。『ガーゼィの翼』関する言及もありまして、簡単ながらよく整理していた記事だと思います。

 このほか、サブテキストとして書かれた『自己批判 「重度の富野信者」の愛と裏切りの日々』も、かなり重くて響く言葉なので、自分が迷いそうになったときに、ぜひ一度よんでください。初心回帰になるのに最適な叫びですから。


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