富野由悠季監督とその作品をひたすら語るブログ

TOMINOSUKI / 富野愛好病
http://kaito2198.blog43.fc2.com/

プロフィール

kaito2198

Author:kaito2198
台湾人。
ただのファンです。

twitterは@kaito2198です。

仕事やブログ関係のご連絡は
kaito2198@hotmail.comまでお願いします。

給華文圈之富野由悠季愛好者的一些話
關於本站文章的轉載聲明

富野監督関連資料一覧

最近の記事

最近のコメント

最近のトラックバック

グーバーウォーク

富野小説搾り出し(仮題)を読む その4

2009/01/20 21:35|富野由悠季関連TRACKBACK:0COMMENT:2
このエントリーを含むはてなブックマーク はてなブックマーク - 富野小説搾り出し(仮題)を読む その4
富野小説搾り出し(仮題)
  『富野小説』即ち『血と精液100%!』


 朝青龍単独トップ!安…日馬富士、相変わらずの白鵬キラー発動!爽快爽快。こりゃ千秋楽が期待できるぞ。ついでに某日5アニメの視聴率を引き下がることもできますし(ごめんなさい)。
 さて、上原マリ男さんの富野記事を語る4回目です。



ニュータイプ(雑誌の事じゃないよ)

本来的にはかなり保守的な概念だと思う。

 実際、79年放送当時、このニュータイプという考え方に対して、すでにいろんな指摘が出てきた。SF作品を挙げるまでもなく、『地球へ…』のミュウやスターウォーズのフォース(これの胡散臭さはかなり気持ち悪いと思う)からの影響なんじゃないのかなという批判も、ありました。というか、あの「ガンダムはSFか否か」という今見るとかなり訳分からん争論も、実はここから来たものです。つまるところ、引用元はどこなのかはともかく、「概念としてのニュータイプ」は決して新しくないということだけは確実に言えよう。
 しかし、そうした「ニュータイプはニューじゃない」という指摘があるにもかかわらず、これほど反響を受けてるのは、ひたすら富野の演出がうまいほかない。これについて、HIGHLAND VIEW 【ハイランドビュー】のTOMMYさんがすでに素晴らしい記事を書いてくれましたので、そっちからまとめの部分だけを引用。

HIGHLAND VIEW 【ハイランドビュー】 :
ニュータイプほどステキな戦争の道具はない <機動戦士ガンダムでのお約束と言い訳>


(1)言い訳としてのニュータイプ(戦闘のための異能力)
(2)ロボットアニメ演出上の道具としてのニュータイプ
(3)テーマ、物語の落としどころとしてのニュータイプ

 これも設定と実際の演出を一つの劇空間に緊密繋がれる富野だから出来た迫真なもので、富野の「リアリティ」の一貫の詰め方です。逆にいうと、最初のテレビ版のニュータイプは何故叩かれたというと、やはり唐突すぎるから、という一言に尽きます。「勝手にアムロをエスパーにするなー」と、安彦良和も星山博之氏をはじめとする脚本家たち(山本優が特に反応が激しい。SFマインドが触発されたからか?)も当初言ってたこと。
 もちろん、当初はともかく、そうした誤解をさらに広げたのは他でもなく、富野監督本人でした。『Zガンダム』だけでも衝撃なのに、『ZZ』『逆シャア』…『V』まで、とにかく「仕掛け」というか「批評的なフック」としてのニュータイプはかならずどこか入っているから、飲み込めずに混乱したファンを大勢生んだのです(ここでは作者、つまり富野本人が信じるかどうかの問題を無視します)。でも、(作品の内外といった部分の)外部の解釈は変るものの(そうした「概念」に対する「誤解」はかなり面白いことだと思うが、何故か不満する人がかなり多いらしい)、軸はあまりブレてないから、「ガンダム」と「ニュータイプ」(雑誌じゃない)は今日まで生き延び来られたと僕は信じてますし、当初は批判的な態度を取ってたのに、後に星山氏みたいそうしたものを使ったことに対して理解を示した人も出てくるわけです(逆に、安彦は「意図的」に誤解し続けてるという…)。
 ところが、リップサービスかシャレのつもりかは知りませんけど、最近の富野記事やインタビューなどでは、なんかやたら富野が「ニュータイプ」という言葉を使うところを見かけるようですが、まあ「新しい環境に対応できる人間」という意味なら別にいけないのですが、気になる人はどうしてもそこに引っかかるのだろうと予想します。
 …って、結局上原さんの言ってた意味も分からずに、勝手にペラペラ喋ったような気がしますな。迂闊でした。


きんぐげいなー

ストーリーに力を入れると「V」になるからといって『逃げ』すぎだろ。って思った。
だからリーンの翼で、『突破口』が見えたかも?

とはいえ『次』がすぐ出てこないのもよくわかる。『フィルイン』的な引き出しはいったん全部使っちゃったって感じだもんね。

 Vは傑作だと思っている僕にとって、何故富野監督はVになるのを怖れるのか、実に良く分かりませんでした(いや、ある意味分かるけど)。しかし、『キンゲ』より『V』だろう?と思ってるから、その「逃げ」の意味と理由が分かっても、うかつに肯定できません。
 あと、確かに『リーンの翼』で一旦出し切った感じがありますね。山田玲司の「自分の中のなにかを殺す」というわけじゃないですが、こういったスタンスは富野監督自身も認めます。

本当に残っていく児童文学は、作家にとって全身全霊で書いたものなんだ。だから「エンジョイ」してはいけない。子供に向かって本気で話すと、子供は大人が本気で話したことを必ずいつか思い出すんだ。私はそれに賭けました。血を吐いて出し切ったら、また次のものが入ってくる「器」が自分の中にできるんです。

 だから、僕も『リーンの翼』を「富野由悠季の遺言の一つ」と勝手に認定してあります。


きんげいなー
 この記事の本文は一句だけですが、本命はコメント欄の会話にあります。

キングゲイナーという作品がな…
私は富野自身が物語の綱を握らなければならないと思います。
で、ブレンや∀みたい危ういけれども何とか保ったバランスを踏まえて考えると、
キンゲの失敗はどうしでも構成のせいだと言いたいのですが、
それって富野に言い訳をするになるんでしょうか?

という質問に対して、

オレもそう思いますが、、
富野の周辺にいた人で一番出世したのがその構成の人だから、なんかやりきれないです。

という返答が。

 さらに、

プロデューサーやその他もろもろに富野をダシに使われた気がするのは、信者の被害妄想かな?

というのが、完全に賛同です。決して被害妄想ではないのです。
 絢爛舞踏祭とエウレカはともかく(また議論の必要がある)、シリーズ構成とプロデューサーは絶対にそうです。大河内氏の部分はもう前の記事で話したからここで多言しませんが、正直河口Pの指揮と制作スタンスの相性も悪い。作品作りといい宣伝といい、昔はぼんやりとしか感じない違和感が、最近になってどんどんはっきりと感じるようになっています。ブレンパワードの時の妙にでしゃばり制作設定も、『キンゲ』と『リーン』の時のプロデュースも、はっきり言って誤った方向に行っちゃったとしか言いようがありません。この2人は能力があると思いますし、ほら谷口に似合うでしょということですが、これについていずれまた別の記事で。
 それから、富野のテクニックについての話ですが、富野のその要はテクニックの部分が『劇空間をグリップする力』と完全に表裏一体になっている。ですから『キンゲ』の場合は逆にドラマだけと割り切ったキンゲの場合、テクニックに徹して【中身が完全に失われる】って事態を引き起こしたということを、上原さんが指摘がなさいました。確かに『キンゲ』という作品は富野アニメにして珍しくは薄っぺらい作品です(もちろん、ほかのと比べてそう感じさせないのが富野の演出の上手さと、他の作品の下手さによるもの)。キャラの構造は相変わらず上手いですが、話全体はそんなに何度にも見れるようなレベルになっていないと思います。そこは同意します。
 しかし、

そこらへんが、『演出テク』が優れているほかの巨匠たちと富野の待遇の違いにつながっているような、、、
他の巨匠はそれほど『劇空間をグリップする力』が優れているとは思えない、というより『演出テク』によってなんとなく劇空間(っぽいもの)が構成されてるだけでしょ って思います。

このくだりは今見返すと、良く分からなくなりました。『劇空間をグリップする力』の差は分かりますが、『キンゲ』から富野とほかの巨匠の違いってのは果たしてどういう意味なのか、僕にはよく分かりません。分かる方がいらしたら、是非教えてください。

ちなみにキンゲは一話の時点では狂喜乱舞してました(笑)。

 ああ、すごく分かる!


映像の原則
 この本に関して、自分の立場のこともあって、あえてコメント控えさせていただきますが、少しだけ言わせれば、実用と富野の思想を分かる両方とも、かなり有用な一冊と断言できます。アニメ鑑賞の目利きにもとても効く本ですから、これを読めばマユゲ監督みたいに3年アニメ見ないことしなくても本物を分かるようになるぞ、とここで宣伝します。

 最後はまた引用。

信者としては、「V」までの富野が一体何に追い詰められていたのかが(人的な、物理的な制約の事ではなく)わかっておもしろいよ。「それがVガンダムだ」や他の媒体での富野自身の自己言及より「映像の原則」のほうが直接的だと思う。

 引用ばかりでなんだか自分の記事になってないようですし、上原さんに対してもすまないのですが、しばらく続きさせてください。


関連記事
■富野小説搾り出し(仮題)を読む その1
■富野小説搾り出し(仮題)を読む その2
■富野小説搾り出し(仮題)を読む その3
■富野小説搾り出し(仮題)を読む その5
■富野小説搾り出し(仮題)を読む その6
■富野小説搾り出し(仮題)を読む その7
■富野小説搾り出し(仮題)を読む その8



コメント
どうもVの場合はテレビ放映出きる限界ギリギリな演出とあれ以上テーマとして突き詰める所が無い部分がありますからね。Vガンの批評でカテジナ日記や他の方のサイトをみてみると富野監督のというよりは男の本音がだだ漏れなとことバブル以後の女性が今後どう扱われるかをストレートに描写しすぎてる。確かにあれ以上演出できない感じがありますからね。 キングゲイナーはそこら辺に配慮を入れたのかなと思いました。大河内さんの場合、インタビュー見てもわかるんですが富野監督のやりたい事に対応するフォローはやってるみたいなんですが、キングのギミックは大河内さんが作ったみたいだし、でもどこかずれてる感じあるんですよね。ギアスの発想は富野監督のところでは絶対できない、オブラートに心の声が聞こえる話しをやってますけど、場面事に物語を支えるギミックじゃなくて、ギミックを支える物語になってる部分が交互に出て来たのが噛み合わなかったのかなとおもいました。
富野監督は偉大 #-|2009/01/21(水) 00:28 [ 編集 ]
コメントありがとうございます。

確かに『Vガン』のテーマと表現は強烈ですね。男性と女性の視点から『Vガン』に入るのは、じつはかなりポピュラーな視点だと承知してますが、何よりも監督自身が自分を消耗してるような感じが強く感じられます。その作品のなかに漂ってる鬼気とキズギズさはまさに象徴ですね。あんな作り方じゃ身がもたないですし、何よりも富野監督は偉大さんがご指摘をなさった限界に迫ったところまで来ましたからね。

一方、『キンゲ』(というより『ブレン』以後)は明らかに余裕を持ってる作り方です。別にサボるとか注意力が入ってないとかのではなく、ごく真っ当な自然体で作品を作る感じがありますね。個人はその余裕が作品にもたらす緩さを愛したいと思ってます。しかし、話の進行はとにかく物語の内面と遊離しています。かみ合わないのです。

>カテジナ日記
PSB1981さんのところですね、私もその愛読者の一人です。

大河内さんについては、富野監督は偉大さんがおっしゃった「物語を支えるギミックじゃなくて、ギミックを支える物語」はとても正しいと思います。
http://kaito2198.blog43.fc2.com/blog-entry-186.html
ここにまとめた大河内さんの発言でも、最近何度も言及していただいた上原マリ男さんが指摘をした【「過程」より「原因→結果→原因→結果」の脚本だから対話に比重がかかる】でも、まさにそういった作劇法の違いを示してることですね。
kaito2198 #L2WcHO2o|2009/01/21(水) 03:36 [ 編集 ]
コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する

トラックバック
トラックバックURLはこちら
http://kaito2198.blog43.fc2.com/tb.php/327-6a3bb581

ブログ内検索

なんとなく富野商品

リンク

このブログをリンクに追加する

カテゴリー

まともに機能しなくてすみません。これからゆっくりペースで直します。

RSSフィード

FC2カウンター

富野監督作品一覧

  • 海のトリトン
  • しあわせの王子
  • 勇者ライディーン
  • ラ・セーヌの星
  • 無敵超人ザンボット3
  • 無敵鋼人ダイターン3
  • 機動戦士ガンダム
  • 伝説巨神イデオン
  • 機動戦士ガンダム(劇場版)
  • 機動戦士ガンダムⅡ 哀戦士編
  • 戦闘メカ ザブングル
  • 機動戦士ガンダムⅢ めぐりあい宇宙編
  • 伝説巨神イデオン・接触篇 -A CONTACT-
  • 伝説巨神イデオン・発動篇 -Be Invoked-
  • 聖戦士ダンバイン
  • ザブングル グラフィティ
  • 重戦機エルガイム
  • 機動戦士Zガンダム
  • 機動戦士ガンダムZZ
  • 機動戦士ガンダム 逆襲のシャア
  • 機動戦士ガンダムF91
  • 機動戦士Vガンダム
  • 闇夜の時代劇 正体を見る
  • バイストンウェル物語 ガーゼィの翼
  • ブレンパワード
  • ∀ガンダム
  • 劇場版∀ガンダムⅠ 地球光
  • 劇場版∀ガンダムⅡ 月光蝶
  • OVERMAN キングゲイナー
  • 機動戦士Ζガンダム A New Translation -星を継ぐ者-
  • 機動戦士ΖガンダムⅡ A New Translation -恋人たち-
  • リーンの翼
  • 機動戦士ΖガンダムⅢ A New Translation -星の鼓動は愛-
  • RING OF GUNDAM
  • ガンダム Gのレコンギスタ
  • 富野参加作品一覧

  • 鉄腕アトム
  • 戦え!オスパー
  • リボンの騎士
  • 巨人の星
  • アニマル1
  • 夕やけ番長
  • 海底少年マリン
  • どろろ
  • 紅三四郎
  • 巨人の星対鉄腕アトム
  • おらぁグズラだど
  • 男一匹ガキ大将
  • ムーミン
  • シートン動物記
  • 赤き血のイレブン
  • アタックNo.1
  • あしたのジョー
  • 男ドアホウ!甲子園
  • 昆虫物語 みなしごハッチ
  • さすらいの太陽
  • 天才バカボン
  • ふしぎなメルモ
  • 新・オバケのQ太郎
  • 国松様のお通りだい
  • いなかっぺ大将
  • 正義を愛する者 月光仮面
  • アニメ・ドキュメント ミュンヘンのへの道
  • モンシェリCoCo
  • ハゼドン
  • ど根性ガエル
  • けろっこデメタン
  • ワンサくん
  • 山ねずみロッキーチャック
  • 侍ジャイアンツ
  • 新造人間キャシャーン
  • アルプスの少女ハイジ
  • ゼロテスター
  • 昆虫物語 新みなしごハッチ
  • 小さなバイキングビッケ
  • 宇宙戦艦ヤマト
  • 破裏拳ポリマー
  • フランダースの犬
  • 母をたずねて三千里
  • アンデス少年ペペロの冒険
  • 超電磁ロボ コン・バトラーV
  • ゴワッパー5 ゴーダム
  • ろぼっ子ビートン
  • あらいぐまラスカル
  • 合身戦隊メカンダーロボ
  • 超電磁マシーン ボルテスV
  • シートン動物記 くまの子ジャッキー
  • ヤッターマン
  • ペリーヌ物語
  • 闘将ダイモス
  • 未来少年コナン
  • とびだせ!マシーン飛竜
  • まんが日本昔ばなし
  • 宇宙魔神ダイケンゴー
  • 赤毛のアン
  • 科学忍者隊ガッチャマンⅡ
  • ザ・ウルトラマン
  • 宇宙大帝ゴッドシグマ
  • ルパン三世(TV第2シリーズ)
  • 新世紀GPXサイバーフォーミュラ
  • 銀河漂流バイファム
  • ママは小学4年生
  • GUNDAM EVOLVE 5
  •  |  富野作品感想 | 富野由悠季関連 | 井荻麟関連 | 富野情報 | 富野雑談 | レビュー | ブログ運営 | 日常話 | 未分類 | 給華文讀者 | Gのレコンギスタ | 
    Copyright(C) 2007All Rights Reserved. TOMINOSUKI / 富野愛好病
    Powered by FC2ブログ.
    template designed by 遥かなるわらしべ長者への挑戦.