富野由悠季監督とその作品をひたすら語るブログ

TOMINOSUKI / 富野愛好病
http://kaito2198.blog43.fc2.com/

プロフィール

kaito2198

Author:kaito2198
台湾人。
ただのファンです。

twitterは@kaito2198です。

仕事やブログ関係のご連絡は
kaito2198@hotmail.comまでお願いします。

給華文圈之富野由悠季愛好者的一些話
關於本站文章的轉載聲明

富野監督関連資料一覧

最近の記事

最近のコメント

最近のトラックバック

グーバーウォーク

富野小説搾り出し(仮題)を読む その1

2009/01/19 10:32|富野由悠季関連TRACKBACK:1COMMENT:2
このエントリーを含むはてなブックマーク はてなブックマーク - 富野小説搾り出し(仮題)を読む その1
富野小説搾り出し(仮題)
  『富野小説』即ち『血と精液100%!』


 私のブログの右には、一つのリンクがあります。それが、上原マリ男という方のブログです。去年このブログ開設以来、ちょくちょく遊びに来てくださって、その際、私が書いた富野記事に色んなありがたいご意見を残ってくださった人です。その意見は、どれも単刀直入で、問題の核心に迫ってるもので、僕がその内容を読むたびに、その鋭さに感服せずにいられません。
 そんな富野由悠季監督のファンでもある上原さんが、去年の6月に、ブログを建てられた。ブログのテーマは一般な富野サイトと違って、「小説」に絞っていた。これはなかなか感心するものである。富野小説を語るサイトは元々少ない上に、実は富野由悠季とその作品を読み解くには、富野小説は決して欠けることができない重要なパーツであるから、富野小説を専攻しようとするあたりは、上原さんの気迫と野心がうかがえます。上で見たとおり、その『血と精液100%!』というフレーズは正直言うと、未だに100%理解することができませんが(なんとなく分かるが)、少なく今の僕のなか、富野小説と富野アニメは同じくらい割合を占めるようになったのである(もちろん、アニメのほうがよく見てるが)。

 で、そんな上原さんが自分のブログで挙げた一言があります。

富野作品と富野本人の評価を分離することが目的のブログ。

 この一言が、私に大きな影響力を与えた。いま私が書いてる全ての記事は全部、これをモットーに頑張ってるといっても過言ではありませんぐらい影響を受けています。さらにいうと、そのブログの記事も長かろうと短かろうと、一つ一つは味があって、とても読み応えがあるモノです。最近上原さんはとても忙しいらしく、ブログを書く暇もなさそうで新しい記事を読めなくてちょっと残念ですが、是非富野ファンとそのほかの皆さんに知らせたくて、ここで上原さんの富野喜幸監督に関する記事を、僕の感想のメモもかねて、順次に紹介します。



戯曲への親和性と政治家M監督
 これは僕が■富野由悠季全仕事という記事のなかで津堅信之氏の著作『アニメ作家としての手塚治虫』や氏がブログで『富野由悠季全仕事』を取り上げてたことについての感想と疑問を、上原さんが返答みたいなものを書いてくださった記事です。話題は二つあります:

1.手塚治虫のアニメ作家としての功績→0塚やM監督をはじめ東映系が手塚への中傷
2.津堅氏の言ってた富野由悠季はあまりにも研究されなさ過ぎる→富野研究の厄介→アニメの自立性を解体しながら組み立てなおす作業→その戯曲への親和性の高さ

 読みたい方は僕が書いた■富野由悠季全仕事およびそのコメント欄から先に読むのがオススメです。

 上原さんがそこで言ってた『MCとしての才能』『演出家としての才能』のなか、MCは何を指すのかイマイチ良く分かりませんけど、MCが太宰のマイコメディアン(客観性を持ち自分のことをコントロールできている状態)とすれば、【作品を語るための】客観と【作品を作るための】主観が同時に【作品のなかに存在】してることに言えるでしょう。主観と客観を言ったら、先日自分もそのコントロールの仕方について■情熱の宮崎駿、冷静の高畑勲、両方を備える富野由悠季。あと種やら00やらギアスやら色々語りという記事を書いたが、ここで言ってた客観と主観は演出技法の中の視点の問題じゃなくて、「自分を発散する」と「自分の技能を発動する」という仕分けです(富野監督のMCの客観性は作品以外でも見られますが、ここではあくまで「作品のなかの」だけに絞りたい)。
 思想とその思想を宿るのに必要とする物語。その物語を構成するあらゆる要素。富野監督の原作者と監督(の一部)な部分は前者で、監督(のさらにもう一部)、構成、脚本、演出家な部分は後者に当ります。この二者、作家性が宿る部分はどこにいるとすると間違いなく前者ですが、その作家性を只の個性(エゴ)から作家性まで突き詰めるのは、言うまでもなく後者です。個別な部分が優れるアニメ監督は少なからずいますが、両方が兼備するのがとにかく難しいですから、アニメ作家まで言われる人が少ないのも当然なことです。そして、言うまでもなく、作家と言われるような人たちが皆両方の素養を備えています(一部例外あります)。
 しかしながら、やっかいなのは、富野監督は両方の能力を備えてるだけじゃなく、その両方を緊密にリンクする力はアニメ巨匠のなかでも抜群していますから、逆に分別することが難しい。そうなりますと、【アニメの自立性を解体しながら組み立てなおす作業】の必要も理解できます。つまり、富野のその両方の方法論と良さ悪さを一旦切り分けって論じることによって、全体像をよりはっきりすること。それは勿論難しいことではあるが、【戯曲への親和性の高さ】はおそらく一つのヒントになれるじゃないのかと、上原さんが言ったのです。
 その一番徹底してるのが、『リーンの翼』という作品です。上原さんの記事では詳しく書いてありますが、「場面を切り替える『動機』のは行動ではなく『動機』」という指摘は、簡単に言っちゃうとこういうことです。

リーンの翼の5,6話の場合は(主に5話だが) 、
基本的にサコミズとエイサップの【行動】は場面転換に主体的には働きかけられません。
ここでの2人は戦場の光景を見せられて反応(思考)する事しかできません。
ある種の【思考】(感情や批評、2人の対話)だけが場面転換の『動機』になります。
(中略)

演劇でも登場人物は行動(行為)を行いますが、それは行動をシミュレートしたものではなく、キャラクターの【思考】を、直接行動させているのです。
(中略)

であるなら、5話のあの凄まじい展開は、まさに戯曲の形式といっていいのではないでしょうか。

演劇ですから
『広島に原爆の落ちた朝ぁぁぁ!!』
『夢、幻は、泡の如しぃぃ! でやぁ!!』
と 野太い声で叫ぶ必要があったんです。

 それこそ「演劇」の実現(そういう点から見れば、『新訳Z』も実はそういう面がありますから、「ラストが変る」以外、新訳Zに他に見れるモノもありますよと言いたい)、リアリティ(虚構と現実の複合体)を限界まで付き上がった表現である。アニメで「本当の現実」を表現するのなら、もうこういう強度を使わないと駄目だろうみたいな(話は逸れますが、こういう視点から見れば、富野作品のなかよく出てくる「ヤンキー」や「ジャップ」という言葉も、アニメのなかにステレオタイプな思考を彫り浮ぶための演劇的表現とはいえよう)。こういう視点から入れば、『リーンの翼』の本当の意味と方法論をよく分かれますし、芸能に対する富野の返答を見つけます(芸能は決して『キンゲ』の一部の表現のように浅いものではない!)ので、ここで示した見方は、しばらく『リーンの翼』を読み解く方法のマイルストーンになるんだろう。

 それともう一つ、M監督についてですが、M監督はいうまでもなく宮崎駿監督のことです。この人はアニメへの愛と手塚治虫に対するコンプレックスが強すぎるゆえ、悪口しかいえないようになってしまったが、実はそれだけじゃないと、上原さんが言ってた。もっと組織的で政治家と情報戦の視点から見れば、アラ不思議、M監督一人を語るよりずっと易くなりました。これも素晴らしいですので、ぜひぜひ読んでくださいまし。


リーンの翼のサントラがいつまでたっても発売されないのでブチ切れる その2
 これは上原さんの「リーンの翼 解析設定資料集」と「リーンの翼 オフィシャルガイド」に対する実のある文句ですが、結論から言えば、「解析設定資料集」はぼったくり値段であるが、ありがたい富野ロングインタビューと『リーンにおける富野演出研究』があります。一方、「オフィシャルガイド」は(比較的)良心的な値段と様々なインタビューや寄稿(あきまん以外、先日文字起しをした故・飯島愛の感想もあります)があるが、レベル低い『リーンの翼を読み解く18冊』と(あまり)ありがたくない富野X福井対談があります。
 また、その「仁 肇」の『リーンにおける富野演出研究』はこの記事を書くにあたってもう一度読み直しましたが、やはり上手いですね(もちろん、物足りないであるが)。『映像の原則』を則っていながらも、それ以上の分析を出した説明は、悪いけど、氷川竜介さんの書いたものより新鮮で優秀だと思います。越境というキーワードは素敵ですが、どの物語でも言えることですしね。せめてこの越境がどう違うって説明してくれないと、陳腐に落ちる危険もありますから。

 ちなみに、氷川さんについて僕が書いた記事は以下にあります。
■トミノコ族の愛憎(または卒業)。
■富野由悠季に対する評論、紹介、インタビューアの分業を喚起する
 当時の記事は今読むとさすがに未熟な部分もありますが、基本な考え方は今でも変えてません。特にトミノコ族のあの記事、ほかの富野ファンの方たちもご意見を寄せてくださったおかげで、それなり読めるものになったと思います。


 長くなりますので二つしか紹介できなくなりましたが、明日も上原さんの記事についての話題を書くつもりです。

関連記事
■富野小説搾り出し(仮題)を読む その2
■富野小説搾り出し(仮題)を読む その3
■富野小説搾り出し(仮題)を読む その4
■富野小説搾り出し(仮題)を読む その5
■富野小説搾り出し(仮題)を読む その6
■富野小説搾り出し(仮題)を読む その7
■富野小説搾り出し(仮題)を読む その8


MCについて名無しさんがご指摘を下さいましたので、一部を書き直しました。学識が足りなくて申しわけございません。


コメント
MCといったら、太宰が自称していたMC(マイコメディアン)の方が浮かぶなあ
#mQop/nM.|2009/01/19(月) 03:07 [ 編集 ]
教えていただいて、ありがとうございます。学識がなくて、恥ずかしいです。確かにこっちのほうがずっとしっくり来ますね。
kaito2198 #L2WcHO2o|2009/01/19(月) 09:36 [ 編集 ]
コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する

トラックバック
1 :番組の途中ですがアフィサイトへの転載は禁止です:2012/05/31(木) 22:35:47.46 ID:rOdWtK0l0 ?PLT(12001) ポイント特典第16回手塚治虫文化賞の贈呈式が25日都内であり、マンガの力や多様性
【嫌】 ニュー速 【儲】 2012/06/01(金) 03:09
トラックバックURLはこちら
http://kaito2198.blog43.fc2.com/tb.php/324-3b1f8de9

ブログ内検索

なんとなく富野商品

リンク

このブログをリンクに追加する

カテゴリー

まともに機能しなくてすみません。これからゆっくりペースで直します。

RSSフィード

FC2カウンター

富野監督作品一覧

  • 海のトリトン
  • しあわせの王子
  • 勇者ライディーン
  • ラ・セーヌの星
  • 無敵超人ザンボット3
  • 無敵鋼人ダイターン3
  • 機動戦士ガンダム
  • 伝説巨神イデオン
  • 機動戦士ガンダム(劇場版)
  • 機動戦士ガンダムⅡ 哀戦士編
  • 戦闘メカ ザブングル
  • 機動戦士ガンダムⅢ めぐりあい宇宙編
  • 伝説巨神イデオン・接触篇 -A CONTACT-
  • 伝説巨神イデオン・発動篇 -Be Invoked-
  • 聖戦士ダンバイン
  • ザブングル グラフィティ
  • 重戦機エルガイム
  • 機動戦士Zガンダム
  • 機動戦士ガンダムZZ
  • 機動戦士ガンダム 逆襲のシャア
  • 機動戦士ガンダムF91
  • 機動戦士Vガンダム
  • 闇夜の時代劇 正体を見る
  • バイストンウェル物語 ガーゼィの翼
  • ブレンパワード
  • ∀ガンダム
  • 劇場版∀ガンダムⅠ 地球光
  • 劇場版∀ガンダムⅡ 月光蝶
  • OVERMAN キングゲイナー
  • 機動戦士Ζガンダム A New Translation -星を継ぐ者-
  • 機動戦士ΖガンダムⅡ A New Translation -恋人たち-
  • リーンの翼
  • 機動戦士ΖガンダムⅢ A New Translation -星の鼓動は愛-
  • RING OF GUNDAM
  • ガンダム Gのレコンギスタ
  • 富野参加作品一覧

  • 鉄腕アトム
  • 戦え!オスパー
  • リボンの騎士
  • 巨人の星
  • アニマル1
  • 夕やけ番長
  • 海底少年マリン
  • どろろ
  • 紅三四郎
  • 巨人の星対鉄腕アトム
  • おらぁグズラだど
  • 男一匹ガキ大将
  • ムーミン
  • シートン動物記
  • 赤き血のイレブン
  • アタックNo.1
  • あしたのジョー
  • 男ドアホウ!甲子園
  • 昆虫物語 みなしごハッチ
  • さすらいの太陽
  • 天才バカボン
  • ふしぎなメルモ
  • 新・オバケのQ太郎
  • 国松様のお通りだい
  • いなかっぺ大将
  • 正義を愛する者 月光仮面
  • アニメ・ドキュメント ミュンヘンのへの道
  • モンシェリCoCo
  • ハゼドン
  • ど根性ガエル
  • けろっこデメタン
  • ワンサくん
  • 山ねずみロッキーチャック
  • 侍ジャイアンツ
  • 新造人間キャシャーン
  • アルプスの少女ハイジ
  • ゼロテスター
  • 昆虫物語 新みなしごハッチ
  • 小さなバイキングビッケ
  • 宇宙戦艦ヤマト
  • 破裏拳ポリマー
  • フランダースの犬
  • 母をたずねて三千里
  • アンデス少年ペペロの冒険
  • 超電磁ロボ コン・バトラーV
  • ゴワッパー5 ゴーダム
  • ろぼっ子ビートン
  • あらいぐまラスカル
  • 合身戦隊メカンダーロボ
  • 超電磁マシーン ボルテスV
  • シートン動物記 くまの子ジャッキー
  • ヤッターマン
  • ペリーヌ物語
  • 闘将ダイモス
  • 未来少年コナン
  • とびだせ!マシーン飛竜
  • まんが日本昔ばなし
  • 宇宙魔神ダイケンゴー
  • 赤毛のアン
  • 科学忍者隊ガッチャマンⅡ
  • ザ・ウルトラマン
  • 宇宙大帝ゴッドシグマ
  • ルパン三世(TV第2シリーズ)
  • 新世紀GPXサイバーフォーミュラ
  • 銀河漂流バイファム
  • ママは小学4年生
  • GUNDAM EVOLVE 5
  •  |  富野作品感想 | 富野由悠季関連 | 井荻麟関連 | 富野情報 | 富野雑談 | レビュー | ブログ運営 | 日常話 | 未分類 | 給華文讀者 | Gのレコンギスタ | 
    Copyright(C) 2007All Rights Reserved. TOMINOSUKI / 富野愛好病
    Powered by FC2ブログ.
    template designed by 遥かなるわらしべ長者への挑戦.