富野由悠季監督とその作品をひたすら語るブログ

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『リーンの翼』オフィシャルガイド飯島愛寄稿 飯島愛の目から見た『リーンの翼』と富野由悠季監督

2008/12/25 15:00|富野由悠季関連TRACKBACK:1COMMENT:0
このエントリーを含むはてなブックマーク はてなブックマーク - 『リーンの翼』オフィシャルガイド飯島愛寄稿 飯島愛の目から見た『リーンの翼』と富野由悠季監督
 皆さんももうご存知でしょうけど、飯島愛さんはこの度亡くなりました。富野由悠季監督でもそれなり親交を結んでいる飯島さんの死は一富野ファンとしては、非常に残念なことでした。いや、富野ファンじゃなくても、その人間性に対してかなり好意を持ってますから、本当に惜しい人が亡くなったと思っております。外見と経歴と裏腹に、非常にまともなセンスや感性を持っていらっしゃった方なので、最初その話を読んでたとき、ものすごくまともだなぁと驚きを覚えた同時に、自分の浅ましさにも恥じ入るばかりです。この場を使って、飯島さんのご冥福をお祈り申し上げます。

 ここにはシャアブログさんが掲載してくれた富野監督と飯島さんの対談があるのですが、ぜひ一度を読んでください。富野監督が彼女に惹かれてる訳も分かれます。

日経エンタテイメント2006年12月号No.117 飯島愛「お友だちになりたい!」最終回ゲスト 富野由悠季

 上の文章を読んで、どうでしょうか?話自体をまともで平穏で進行させていながらも、時折容赦なく鋭い話題を投げ出す飯島さんとの対談は、アニメ雑誌などでの無難なモノなんかより、よっぽと読み応えがあります。これはまさしくアニメ村と外の人の差と言えます。やはり変革は外部からでないと、なかなか刺激にならないですね。アニメだからアニメ村の人たちがやってりゃいいんだ、という人たちは、狭い人間になるだけです。外の人だってアニメに対して鋭いこと、とにかく村の人間たちは分からなさ過ぎるという指摘は、もうすでに『映像の原則』で示したことですから、ここで多く言いませんが、今日は故人を偲ぶのもかねて、『リーンの翼』のときの飯島さんの寄稿を紹介します。


この間『ガンダム』を見返して泣きました

 よく意外って言われるんですけど、私、すごくアニメが好きなんですよ。
 私くらいの年齢の人は、みんなアニメは好きなんじゃないかな。子供の頃は夕方から夜の8時くらいまで、テレビをつければ必ずアニメが放映していましたからね。『機動戦士ガンダム』とか『ベルサイユのばら』とか、いろいろ観ていましたよ。大きくなって、ちょっとアニメを観なくなった時期もありましたけど『新世紀エヴァンゲリオン』をきっかけに、また観はじめました。
 私が観るアニメを選ぶときのポイントは監督なんです。実写なら出演している俳優で選ぶこともありますけど、アニメの場合は監督の方が重要視します。富野(由悠季)監督とか押井(守)監督とか。
 絵は描けないんですが、実は、自分でもアニメの仕事がしてみたいんですよ。以前、雑誌で富野監督と対談をさせていただいたときも企画を売り込んでみたんですけど、やんわりとかわされちゃいました。
 そのとき富野監督は、アニメを作るときの参考として普通の女の子の意見が聞きたい、みたいなことを仰ってくれたのですが、アニメを観るときは私、普通の女の子の視点じゃないから参考にならないかも。
 『ガンダム』は本当に子供の頃から好きなんですよ。その頃は単純に、戦うロボットとシャアしか観てなかったんですけど、この前、テレビの『ガンダム』のDVD-BOXを勝って見直したら「えっ!? こんないい話だったっけ?」と驚きました。
 いま大人になって観ると、子供の頃はわからなかったキャラクターの心理とか人間模様がすごく丁寧に描かれてることに気がついて、最後の方では泣いてしまいました。

ワーラーカーレーンは遊郭のイメージ?

 今回の『リーンの翼』ですけど、本当にスゴイな、というのが正直な感想です。最初に戦艦(オーラーシップ)が、海から出てくるシーンがあるじゃないですか。すごいインパクトですよね、あれは。
 そのあと出てきたオーラバトラーも、ロボットというより虫みたいで、いままであんまり観たことのない面白い動きをするんですよね。たぶん映画館の大画面で観たらすごい迫力なんじゃないかな。
 この戦艦もオーラバトラーもCGだと思うんですけど、それを聞いて『ガンダム』の頃から比べるとアニメって、ずいぶん進歩したんだなって思いましたね。
 進歩といえば、CGでいろんな色が作れるようになったからか、この『リーン』はリアルなんだけど、その反面でアニメならではの独特な色使いをしてますよね。
 私が一番ビックリしたのは、オーラロードをエイサップとリュクスが通ったときのカラフルな色使い。あれこそ”ザッツ・アニメーション”という感じの色ですね。日本のアニメならではの色使いというか。
 その後、2人がフェラリオたちがいるワーラーカーレーンに行くじゃないですか。私は、富野監督はあそこを遊郭のような場所イメージで作ったんじゃないかと思ってるんです。「気持ちのいいことしかしたくない」と言うフェラリオたちは遊女のイメージですね。遣り手婆みたいなのもいるし(笑)。
 そのあとでフェラリオたちが狭いところに集められて吊るされたる、ひどい目にあわされたりするのも、なんだか昔の女の人が虐げられていた時代の話みたいですよね。花から赤子が逆子で出てきたりしましたし。
 富野監督がスゴイのは、そういうかわいい妖精を出すときも、ただかわいいだけじゃなくて歴史とか、いろんなものに絡めて出すところですね。元特攻隊員とか、気がつかないうちにいろいろ教えてもらっている感じでした。

好きなキャラクターはサコミズ・シンジロウ

 サコミズだって、戦争中に生まれたから、ああなっちゃっただけで、人として間違っているわけじゃないと思うんですよ。
 第二次世界大戦の話を聞くと、その頃は日本を守るとか、そういう考え方が当たり前のように蔓延していたんですね。
 だからサコミズはいまと違う時代の人間というだけで悪人ではない。
 ただ申しわけないですけど、現代の東京に出てきたサコミズの「日の丸が!」とかの反応は面白かったんですね(笑)。でも考えてみればサコミズは私たちのお爺ちゃんくらいの世代の人なんですけど。
 エイサップは……すいません、あんまり印象にないです(笑)。すごい服をサコミズから貰ったというのだけは憶えてる。
 エイサップといえば、エイサップとリュクスがくっつくのが早すぎじゃないですか。たしかに要所要所できっかけになるようなシーンはあるんだけど、そこはもう少しじっくりと描いて欲しかったな。
 各話30分の全6巻かぁ……、そういうのを含めて、全体的にもうちょっと長く観たかったような気はしますね。

富野監督の作品は何度でも観直せる

 原爆が落とされるシーンは、1シーンでこれだけ感動できるのかと思うくらい、悲しかったですね。それも演出のウデなんでしょうけど、原爆が爆発する前に入っているお母さんと子供のカットが辛いんですよ。あの2人の日常の姿があるから、その直後の爆心地の悲惨な風景が余計に心に迫る。『リーン』本編のテーマのひとつだと思いますけど、富野さんは親子を描かせたら本当に上手いと思います。
 あと富野監督の作品はいつも台詞が強烈ですね。一番印象に残っているのはフェラリオを輸送しているときに自衛隊の人が言った「セックスって戦争なんだ」って台詞。”愛”とか”仲良くする”ためのセックスが、人殺しの代名詞みたいな戦争だなんて、奥が深い言葉ですよね。富野監督の作品には、こういう心にひっかかる台詞、いわゆる名台詞が多いですね。『ガンダム』だって、もうずいぶん前の話なのに、いまでもみんなが本編中の名台詞を喋っていますし。
 今回の『リーン』はあっという間に観終わってしまった感じなんですけど、いろんな要素が詰まっているので、やっぱり1回観ただけじゃだめですね。
 けど大人になって『ガンダム』を観直したら気がつかなかったことがわかったみたいに、何度も観ることができるのが富野監督の作品のよいところだと思います。
 あと私は1話ずつ観たんですけど、まとめて観たら、また違った印象かもしれないですね。この『リーン』は観ている間、ずっと1本の映画みたいだなって思っていたんですよ。それは映画並みの深さや重みが物語やキャラクターにあったという意味なんですけど。
 これは私の主観なんで、間違っていたら申し訳ないんですけど、いまテレビでやってるアニメって、かわいい女の子が「お兄ちゃんっ!」っていってるみたいな作品が多くて、普通の人が楽しめるような作品が少なくなっている気がするんですよ。
 だから富野監督には、ジブリ映画じゃないけど、普段はアニメを観ないような人でも楽しめる、それこそ世界に通用するようなアニメを作って欲しいですね。
 だって私たちにとって富野監督は、あのガンダムを生んだ巨匠なんですから。”あのガンダム”というと、また怒られちゃうかもしれないけど(笑)。
 私ね、アニメとか映画を作ることができる人って尊敬してるんですよ。だって何もないところから考えているわけじゃないですか、それはスゴイことですよね。
 とくに富野監督のスゴイところは『ガンダム』だったらサイド7とか、この『リーン』だったらバイストン・ウェルとか、現実にはありえない世界を舞台にしてるでしょう。
 そんな作品を作るたびに世界を丸ごと作っちゃう人なんて他にいませんよ。普通の監督だったら小説なり漫画なり、どこかから原作を持ってきて映画にしたりアニメにするんじゃないですか。
 それなのに富野監督は律儀に、毎回自分で舞台になる世界観を作ってるんだから、そのバイタリティはスゴイですよ。よく消耗しないな、と思います。
 けど、富野監督は若い人を積極的にスタッフにして、新しいもの、若い人の考えを取り入れようと頑張ってるみたいですね。
 以前、奥さんと一緒にお食事をさせていただいたことがあったんですが、酔ってたしか、そのとき「次、なにを作ればいいのかな?」なんて言ってたんですよ。
 そのときは「アニメを作ればいいじゃないですか」って返事したんですけど、監督の方たちは、みんな自分の代表作を越えるために悩んでるんですよね。ただ富野監督の場合は越えなくてはいけないのが『ガンダム』だから大変ですよ(笑)。でも、その悩んでいる姿はまた素敵なんですけど。
 ただ私としては、本当は富野監督が持ってるセンスや知識を見せてくれれば、それだけで全然OKなんですけどね。だって、それが一番観たいんだもん。

 よっぽと富野由悠季というアニメ監督を分からないと、なかなか出てない文章です。作品のなかに秘めたメッセージや色、富野作品の見方や富野監督に対するラブコールなど、本当によく理解してる上に出される意見です。改めてこれを読んで、これが飯島愛という人の意見と同時に、一般人の感性に代表されるものでもあるなぁと、改めて感心しました。そういう意味では、また富野監督にも頑張ってもらいたいです。


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飯島愛氏について、さきほどリーンの翼のオフィシャルガイドはうろ覚えで紹介したんですけど。 既にkaito2198氏がアップして下さってました。さすが。 TOMINOSUKI / 富野愛好病 『リーンの翼』オフィシャルガイド飯島愛寄稿 アニメ関係者やオタク以外の人でも、ちゃんと
玖足手帖(チェンバロ作戦) 2008/12/26(金) 00:16
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