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宇宙世紀語り――すべての『ガンダム』に捧げる

2008/12/21 20:13|富野由悠季関連TRACKBACK:0COMMENT:0
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 気を取り直して、ブログを更新。

 先日、玖足手帖のグダちんさんのブログで、この話題についてこんなコメントを頂きました。

富野ガンダムの場合は歴史家の視点と言う感じでもありますね。
ZZは歴史として見るよりは歴史の裏の庶民を描くので俯瞰したナレーションが無い。∀ガンダムにナレーションが無いのは、黒歴史の最先端だからでしょうか?あと、歴史そのものがキーアイテムだし。
劇場オンリーの逆シャアとF91はテンポからナレーションは排除したのかなあ。もしくは、テレビ版にナレーションをつけたのが視聴者に対する必然性があっただけかも。

 確かに、ナレーションを語るには、その機能性(つまり必要か必要でないか)を忘れていけないのですが、このように歴史の語り部で見るのも、とっても面白いです。超越的な視点といっても、何も神だけではなく、歴史を俯瞰できる歴史家だったり、後世の人だったりする可能性もある。逆に、神だけの視点ではなく、人の視点も混ざっているからこそ面白いのも言えます。世間に対する無念とどうしょうも無さがより一層強く出てますから。ここではアニメのナレーションと小説の序を同列に語っていますが、実際Vガンダムのナレーションと序を比べて見れば分かると思いますが、小説は書き口調で、アニメは語り口調が強いのが見えます。まあ、ぶっちゃけこのへんは媒体の問題だと思いますが。あと、ぶっちゃけグダちんさんが指摘する前に、ZZは完全に忘れました。わざとシカトしてるわけじゃないです。


 で、ZZとクロボンを除くと、全部の富野ガンダムを一通り見てきましたが、今回はもう二つを見てきましょう。一つは2000年出版の『密会 アムロとララァ』の序:

諸兄姉へ

 この物語は、『機動戦士ガンダム』として発表されたテレビ、映画版の原形(プロトタイプ)にある人々の情念のありようを概観した物語です。
 人々の心の軌跡をたどることで人が革新するかたち――ニュータイプ――土壌であるものが、確固とした人々の情念と、確固たる現在を構築することではないだろうかと語り継ぎたいのです。
 記憶は反復して鍛えられ、ニュータイプを生む土壌をつくる……われわれは今だけを生きているのではなく、いまを生きることによって、未来をも築こうとしているのです。
 それをできるのは、われわれ”人”だけだと知っているから……。

 これを読んで妙と感じたのは、最初の『ガンダム』を見せようとしていながらも、もう単純な『ガンダム』を語るだけではなく、「20年後の目で『ガンダム』を語る」となっているからです。が、しかし、普通なれば客観的になるか、冷めている視点で語るのですが、本文を読んだことがある方なれば分かると思いますが、非常に情熱でエロスが溢れてるものだった。とっても20年前(正確的いうと18年前ですが)の作品の物語(リストリー)とは思えないのです。この反復した物語りは、もちろん前に言ってたバイストンウェルの構造とも関係あると思いますが、もっと直接的にこの手法に影響を与えたのは、ほかでもなく、その『∀ガンダム』の「黒歴史」、つまり歴史のなかに積累した記憶と記憶のなかに積累した記憶、現在と過去、本当と嘘をわざと曖昧するという、ある意味究極的な人を語るアイデアからのものだと思われます。
 今見た『ガンダム』は、決してありのままの『ガンダム』ではありません。本放送から見た『ガンダム』と、再放送X回目から見た『ガンダム』と、30周年アニマックス一挙放送から見る『ガンダム』は、同じ『ガンダム』であるけれども、感想は決して同じではありません。10歳で見た『ガンダム』と、15歳で見た『ガンダム』と、20歳、30歳、40歳で見た『ガンダム』の感想も、同じことなんて決してありはしません。その上、見る時代も同じではありません。70年代で見た『ガンダム』と、80年代で見た『ガンダム』と、90年代、2000年後で見た『ガンダム』も、また違ってきます。ほかには、ゲームからの影響とか、友達からの影響とか、アニメ誌とか変なブログからの影響とかも。一作品で一人だけでもこのような様々な違う作品観があるわけですから、ほかの作品やほかの人をも加えると、もう語りつくせるものではありません。
 しかし、それでも、『ガンダム』は『ガンダム』です。色んな個人の記憶(とその記憶を構成するさまざまな思い)はあるけれども、それでも語るなら、もう『ガンダム』なのです。皆が好きな、『ガンダム』という作品でしかない。それ以上でもそれ以下でもありません。つまり全肯定と全否定という構造です。ぶっちゃけこの状況はどんな作品でも勝手に出てくる構造なんですが、それらもすら語るようとしているのは『∀ガンダム』であり、この『ガンダム』についての実験作『密会』なのです。


 長くなってしまったが、もう一つは故・井上大輔氏の『REVERBERATION in GUNDAM』の『プロローグ』。これもある意味宇宙世紀というか、『ガンダム』語りなんです:

宇宙世紀(ユニバーサルセンチュリー)の初頭、
地球連邦政府と、スペースコロニーの一つ、ジオン公国が、大戦をした。
地球での戦争の歴史を、宇宙(そら)でも繰り返したのだ。
人は知恵を本能に従わせ、自分の足場が無くなるのを気付きながらも、自らの存在を謳歌した。
身の丈以上の道具を弄べば、自らを滅ぼすのは自明のことだろう。
それを制御できると考えるのは、エゴの増長、傲慢の拡散、愚鈍なる者の放つ花火…!
それでも、ガバナーたち、マッド・サイエンティストたち、ミリタリアンたち…!
それら魂のない者たちは、それを弄ぶ。巨大な道具を、時代の象徴と信じてる…!

 これも『ガンダム』を語りながら、もう完全に『ガンダム』と『ガンダム』の時代を超越した言い草と思想ですが、このような語りに相応しいのもまたシャア・アズナブルという人しかありません。また、怒りっぽいシャアですが、このアルバム全篇を聞けば、決して怒りだけの話ではなかったと伺えます。


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