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谷口監督とギアスの話について

2008/05/14 20:18|未分類TRACKBACK:0COMMENT:2
このエントリーを含むはてなブックマーク はてなブックマーク - 谷口監督とギアスの話について
前の普遍性や谷口監督の話題はグダ氏に取り上げていただいてたので
今回もその話を書こうと思います。(初トラックバックありがとう。)


あの話は、じつを言うと、ひとえ僕の日本語能力不足によるものなんです。
政治とはあまり関係なく、単に普遍性の話のつもりでした。
谷口監督のコードギアスは面白いと思います。
僕の周りにも一杯ファンがいて、毎週ワイワイ騒いでいます。
はっきりいって、今アニメ中堅のなかでもトップクラスにいる人だと思います。
さらにもう一つ付き加えると、彼は大変な自信家だということも知ってます。

しかし、ギアスの話は谷口監督の個の才能によるものとは、到底思えません。


それで、コードギアスの場合は、普遍性を捨てて、同時代性の問題によって、「物語の力」ではなく、「現実との連想」によって、視聴者を揺さぶって、それを「感動」と誤認させている構造。

あの舞台設定は実を言うと、「ネタ」の範囲に留まるものだと思います。つまり、物語を面白くするためのネタなんです。それは機能したかどうかというと、大変成功だと思います。現にこうやって大勢の人を楽しめていますから。
そして、中華連邦やブリタリアを見て、果たして現実との連想を喚起するかというと、それもあまり無いと思います。というのも、それらは現実の状況とかけ離れて、単に”中華”や”ブリタリア”、”日本人”の固有名詞に反応しても、何の意味もないと思います。そういう見方もあるかもしれませんが、自分は好んでいません(ただし、それは固有名詞が避けられない宿命であって、トミノは常にそれを避けてるのも頷けます)。話を作る時の辛さ、オンエア中の苦労、スタッフとのせめぎ合い、スポンサーの圧力...などなどに耐えながらもあのように物語を出来上がった監督を、僕は大変尊敬しています。

しかし、その程度の話、舞台、設定を作って、何故得意気になれるかというと、やはり彼はちょっと認識を誤ったからといわざるを得ないです。彼がそんな物語を獲得するのは、彼の才能だけによるものではなくて、そんな物語を許せる環境をいるからです。そのような文化圏にいるからです(国というカテゴリに限定したくはないですから)。


正直言って、ギアスみたいな話、こっちじゃどうしでも作れないです。それはこっちの人はみんなバカのためではなくて、無意識的そういう話を拒否しているのです。見るのは楽しいが、作れるのは無理。だからこっちのライトノベルは武侠かファンタジーか遠未来といった架空世界に逃げるしかないのです。ストーリーテリングと現実との折り合いはどうしでもつけないからです(まあ、政治や軍事的でいえば、日本に比べると穏やかではない状況にいるという意味です)。

しかし、虚構の中で現実に勝ちたい!と言う願望については人間らしいとは思いますけどね。僕は。

という点について、完全に賛同してます。そのように自分の身を物語に投影するのはまさには物語の鍵なんです。しかし、何故ギアスは(僕に対して)それを機能しないのかというと、それは......大変失礼な言い方なんですけれども、その話にこっちが直面する現実を越えられる力は持ち得ないからです。だから話やキャラを面白がっても、酔心することはどうしでもできないのです(そういう一歩を引いた見方も悪くないと思いますけど)。

だからといって、ギアスを批判するつもりは毛頭もない。何度も繰り替えますが、ギアスは面白いだと思います。そして、谷口監督も尊敬してます。ただ前も言った通り、一旦さっきの言う見方を認識してると、作品の見方の差も作り方の差も、結局違う環境によるものだと気づいてただけのことです。そして、僕がこのような視点を獲得したのも、間違いなく現実のなかで、台湾という国は消えるという可能性があるという恐怖に常にまみれからです。そして、このように自身の立ち位置を気づいてると、やはりギアスは谷口というたった一人の才能によるものではないと、改めて分かりました。

つまり、どういうことが言いたいというと、谷口監督にももう少し風土や環境に意識してほしいということです。己の才に拘らず、もっと自分の立ち位置、自分を育てくれた環境を自分の中に取り入れることこそ、普遍性を獲得する第1歩なんです(これもわざとクドイ言い回しをしてるのはではなくて、単に日本語は下手のせいです。ごめんなさい)。常に努力してる富野監督はもちろん、宮崎監督の作品の中でもアニミズムという普遍性を感じ取れます。彼らはどこでそれを手に入れるのかというと、所詮周りの環境です。社会というものです。自然風土というものです。


というのも、富野監督とは関係あるのです。
僕にとって、1982-1984年は富野の驕りな時期なんです。もっと具体的いうと、『ガンダム』のヒットが明確化してきた時から『エルガイム』が始まる時まで、その間には『ザブングル』と『ダンバイン』がありました。

ぼくは『ザブングル』も『ダンバイン』も大好きでした。しかし、この2作を観てる時、どうしでも「空回り感」が感じずにいられなかった。それは何故かというと、監督が自分にうぬぼれて、「才」だけに頼って作ったものからです。『ダンバイン』は富野監督の自信作ですが、ご自分後で認めた通り、恣意的に作りすぎた作品です。そして『ザブングル』の一夜で書き直した伝説も、実をいうと同じなものなんです。もちろん個々のエピソードは面白かったし、キャラも生々しいけど、トータルな話から見ると、やはりどことなく空回りな感じが感じ取れるのです。フィルムからすでにそういう制作者の「気分」が見えるからです。で、富野監督もそれを気づいてるから、『エルガイム』で周りの猛反対を押し切ってまで永野の起用に執着するわけです。

新しい才能を採用しないと危険なのだというのが、ソフトを提供する側の感覚なのであるが、 小生について言えば、すでに、ダンバインまでで自分のクリエイティブなものは出し切ってしまっていると感じたので、 永野護という新しい才能を採用させることを決定させたという要素もあった。 結論を先に言えば、そのような感覚を持った製作者がいなくなれば、現今のように似たような アニメの乱立になってしまった現状が証明しているし、永野以後の新しい才能は、アニメからは出ていない。
小生のクリエイトな感覚の発露は、『 ダンバイン]で終了していたと直感しながらも、それでも、現場の仕事に組み込んできた永野護には、慇懃無礼な奴だと感じた。

(マモルマニア寄稿 「ファティマを嫌悪する」より)

だからこそ、僕は「ガンダム」そのものに執着はないですが、自分の才能の限界に気づいて、さらに現実の挫折のなかでもがいて、かえってもっと普遍的な何かを描けたのは『Z』であり、『逆シャア』、『F91』、『V』でもある。

そして、僕にしてみれば、今の谷口監督はなんとなくこの時期の富野監督にダブるので、やはりそれは危険だと感じます。ただし、グダ氏の指摘通り、インタビューの時で謙遜以上卑屈になるのは、やはり富野以外あんまりいません。富野監督の態度を基準にしてると、やはりいろいろ判断を過ちかねないので、これについて僕は厳重に反省しなければなりません。


ここまで書いてきたんですが、もしこれらの話を谷口監督に対する期待と取っていただいてると幸いです。そして、前の記事とこの記事を読んで不快にさせてしまったら、深くお詫びします。
コメント
たしかに、日本は何でもありですね。それが悪い事とは思いませんが。
社会的にも政治的にも宗教的にも性的にも絶対の価値がないから、何でもあり、と言うのが現状の日本でしょう。(その反面、学校や会社のような小さな集団での「空気」や「慣習」には囚われているのですが)
それでいて、当面の平和(継続的かつ広範囲の暴力がないと言う事)に安泰としています。かと言って、平和ボケが悪い!などと言いすぎるとリーンの翼のロウリと金本みたいに人に迷惑をかけるし。
そう言えば、「アベニールをさがして」では、日本は古代から人種と価値観の混入地帯と言われていたなあ。
などと色々なことを考えますが。長くなりそうなので黙ります。


とりあえず、kaito2198さんがコードギアスを、というかコードギアスというアニメを通して人生を楽しんでいると言うことが分かったのは良かったです。損しちゃうもの。
おもしろいかどうかっていう簡単な感情が共有できれば、それで喜ばしい事です。


自分の才能におごっている人を見ると、ちょっと下品な感じがして興をそがれる事もあります。しかし、谷口監督がおごっているとして、それで損をするのも反省をするのも谷口監督自身の問題に過ぎないと思います。
ちょっとうっとおしい位で、視聴者にはあんまり関係のないことだと思っています。別に谷口が偉そうだからと言って、谷口に撃たれて死ぬわけじゃないですし。作品を見て面白がればいいですね。つまんなかったら、それもネタにしてやればいいんですよ。
なるべくなら、面白いものを見たいので、作る人には頑張ってほしいですけど。それも願望にすぎないです。
グダ #mBXzNQfM|2008/05/14(水) 21:16 [ 編集 ]
人それぞれ住んでるところは良しか悪しか結局個人な判断に任せるしかないと思います。ちなみに僕は日本は幸せだと思いますし、それを”甘え”とも思えません。そっちに住んでる人はそっち特有なモノを持って、こっちに住んでる人はこっち特有なモノを持ってる。それだけのことなんですよね。

あくまで普遍性の話についでの連想ですから、どうかお気になさらないんでください。
kaito2198 #-|2008/05/14(水) 21:41 [ 編集 ]
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