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アニメ雑誌の開拓者へ……

2009/01/15 23:48|富野由悠季関連TRACKBACK:0COMMENT:0
このエントリーを含むはてなブックマーク はてなブックマーク - アニメ雑誌の開拓者へ……
 月刊誌アニメージュが2007年6月号に掲載されたもの。初代編集長尾形英夫への追悼辞。雑誌整理のために、文字起しをしました。実に富野らしい文章だった。他の人たちは正面から褒めるしかしないから、そういうカウンター的な面から雑誌の本質に切り込む必要もあるだろうから、アニメージュ編集部はあえて富野監督の追悼辞を掲載したのだ、と、思いたいが、単にアニメの大御所だからという可能性もある…。前も言ったが、僕が現在一番好きなアニメ誌はこのアニメージュなんですが、今となって売り上げはわずかニュータイプの3分の1くらいまで落ちてる現状を見て、本当にちょっと心配もしするんです。このままじゃ消える可能性もあるなんじゃないのか、と考えた時に、富野監督のこの文章を思い出しました。アニメは今じゃ袋小路商売になっているようですが、それでもメージュ編集部の編集者たちに創刊時の開拓してゆく精神を忘れずに頑張ってもらいたいですね。僕も雑誌を買いますから(つか買ってる…)。

アニメ雑誌の開拓者 富野由悠季

 ある日突然、アニメ専門雑誌が月刊で世にあらわれた時は、息を呑むほどに呆れたものだ。僕のような世代にとっては、アニメ雑誌などは同人誌として刊行されることはあっても、それ以上のものになるなどとは思っていなかったからだ。
 しかも、その創刊号が、当時、僕が目の敵にしていた作品を中心に構成されていたのだから、腹が立って、買いもしなかった。どうせ商売にならない雑誌の誌面構成をするなら、僕の作品中心でやればいいじゃないか、という思いがわいたものだ。が、同時に、どんな作品でも素人に届くように作らなければならない、という信条をもっていた僕にとっては、当時の自分の作品では、アニメの素人の集まりの編集部に届くものを創れなかったという証明を突きつけられることになったのだから、本当に落ち込みもした。
 しかし、翌月号のために編集者が取材に来てくれるようになって、誌面を埋める作業が大変だろうからと協力するようになれば、その頃のいつの日か、尾形編集長自らがスタジオにいらっしゃったのである。その時にも絶望した。こんな週刊誌あがりの記者が編集長か、という事実に息を呑んだのだ。それほどに、ただ調子が良く、勢いだけで編集長をやる、お世辞だけが上手なおじさん、というイメージを突きつけられたから、やっぱりアニメは世間から舐められている、という感触しかもてなかったものだ。
 が、しかし、その尾形編集長の性格があったからこそ、「アニメージュ」が下手な同人誌にならず、商業誌としての体面を確立していった経緯を見せつけられれば、思いは急旋回する。
 誌面構成のみならず、世間とつきあうためのイベントのあり方とか、人気を喚起していくための手法というものがあるもので、そういうものを毛嫌いしていては、商売はできない、生きてはいけないだろう、ということを実践をもって叩き込まれたからである。考えても欲しい。武道館で「アニメグランプリ」の授賞式をやってしまうなどということは、まともな感覚なおじさんが思いつくことではないのだ。そのような体験を通して教えられたことがあるから、僕は、偏屈に頭だけで凝り固まった嫌な爺にならずにすんでいるのだ(無論、気性だから完全には直ってないけど……)。
 当時、すでに活字離れがいわれるようになり、洋画専門誌が廃刊になっていくような時代に、新しい雑誌の展開の可能性があることを見せ付けられ、それについていくセンスをもてない自分に、アニメも芸能の一画(注:一角の誤字)に位置する媒体なんだと示唆してくれた人物なのだ。さらに言えば、オスカーを手にするような作家、監督に連載マンガを執筆させ、アニメ化への道を拓く先鞭をつけたとなれば、その慧眼は既にして企画製作者の立場をも含めるものでもある。
 この人物を知ったという体験がなければ、アニメなんて負け犬がやる仕事、という以上の観念をもたずに過ごしてしまったのではないかと想像できるので、そのような心根を育ててくれた尾形編集長には心より感謝する。ありがたいのは、このような人との出会いである。


 これがかつてWEBニュータイプで掲載されていたもの。

尾形英夫氏を悼む 富野由悠季

 アニメ専門の雑誌を創設するなどということは、冗談だと思っていた。アニメ作品に活字にするだけの情報があるとは思えなかったからだ。だから、氏の指揮した創刊号が、雑誌らしくなって出版されたのには、不思議に思えたものだ。ならば、自分が相手にされていないという事実に腹もたった。しかし、二号からは、自分の仕事も記事にしてくれるというので、当の編集長がいらっしゃった。思ったとおり、冗談を本気にやれる大人の調子がいいセリフと、それにしても、作品の勘所を掴んでくるセンスには、驚きながらも、呆れたものだ。しかし、洋画専門誌が廃刊になっていく時代に、一年、二年と雑誌が発行されつづけていくにつれて、アニメを商売にしていくという仕事を見せられて、これが大人の仕事かと知らされた。そして、アニメも世間を相手にして暮らさせてもらっている芸能なのだとも教えられた。

 アニメ界というものが、今日の広がりをみせることができたのも、礎になるものを打ち立ててくださったこの編集長がいらっしゃったからで、ここで、切にご冥福を祈るしだいであります。




 ついでに富野監督のニュータイプ感想や自分のニュータイプ感想とオトナファミ感想を置いときます。

■月刊ニュータイプ2005年4月号GUNDAM EXPO 20富野由悠季総監督インタビュー(1)
↑監督のニュータイプ観
■月刊ニュータイプ2005年4月号GUNDAM EXPO 20富野由悠季総監督インタビュー(2)
↑自分のニュータイプ観とオトナファミ観


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