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3度目の崖の上のポニョと富野由悠季の演出術

2008/11/11 21:33|富野由悠季関連TRACKBACK:0COMMENT:0
このエントリーを含むはてなブックマーク はてなブックマーク - 3度目の崖の上のポニョと富野由悠季の演出術
今日は出版社の方々とまた試写会を見に行ったが、
感想はやはり前と同じだった。あまり気持ち良くない映画だった。
でも、出版関係の人も絶賛してないのは、意外というか当然というか、
とにかく宮崎駿だから手放して褒めてないのは、ちょっと嬉しい気もする。

クオリティはともかく、あの贅沢すぎる物量、絢爛すぎる画面を見ると、
どうしても何てもったいないでしょうかと思わざるを得ません。
もし作品の実も伴ってるのなら間違いなく傑作だが、
残念ながら、このフィルムはパヤオのなかでもかなり出来が悪いものだと言える。


問題は大きく分けて3つがある(贅沢病はこの際置いといて)。
一はだらしない繋ぎ。二は音楽で引っ張りすぎる。三は貧しい内容
この三つは全部関連して分けて語られませんが、
まず一つはっきりしてるのは、その一の「だらしない繋ぎ」。

この物語は極めてシンプルである。
シンプルであるために、なお話の構成をしっかりしなければならないのに、
この第1条件ともいうべきものは、まずポニョではすでに見られません。
いくつかの段取りが見えるものの、全体のペース分配はきっちりしなかったため、
全体の構成は行き当たりにしか見えません。
つまり、箱書きはだらしない

ストーリーラインはもちろん明確に見えるが、
ポニョは物語の段階からすでに破綻していたため、
ストーリーと物語の核はいまいち繋がってるには見えません。
つまり、物語自身もだらしない

それだけでなく、パヤオの構成は元々非常に弱いものだが、
そのシーンの表現は上手いだが、今回はそれさえ失われつつである。
前のシーンの終わりと後のシーンの始まりがまるで繋がれない部分は、
今回では非常に多いと見られます。
言い換えると、シーンの物理的な繋ぎがだらしない

何より表現(=一番外にいるもの)はそのまま物語の主旨になる奇妙な意図から、
最表層なことしか伝えられない。意味ありげな話も全部フェイク。
躍動力はあくまで表現なのに、表現を極めれば、自動的にテーマの生命力を描けると錯覚し、
物語の深層を描くことをおろそかしている。
だから、全体の感情の線がぶれて、シーンの繋がらなさをより一層酷くする。
言い換えると、情念的のつながりもだらしない

加えて(子供以外)目線となる人がいないことも感情移入も拒む一因となるし、
その外部の環境と自分の立ち位置をきちんとするキャラはほとんどいなかったから、
全体は非常に貧しくてだらしないものにしか見えません。


こういうひどく薄い話をカバーするため、
ジブリおなじみの物量による表現と監督のイメージ以外、
今度は音楽をまるで主役みたいに使っていた。そこが一番いやらしいところだと思う。
どうしてかというと、今度の音楽が強すぎるからです。
強すぎて、シーンの上に滑った表現もかなりいます。
でも、監督はご存知かご存知ないか、それをお構いなく使っていた。
状況も観客の心情も楽しいという感覚に入ってもいないのに、
強引で楽しくてワクワクする音楽を使って、無理やり映画の雰囲気を引っ張る。
そこがいやらしいじゃなければ監督がアホという二つの言い方ができるが、
宮崎ハヤオはどう見てもアホなわけないので、
わざと自分のフィルムの弱点についての補強として、いやらしく使ってるしか考えません。
こんな一つの視点しか許さないところは、僕が宮崎駿のアニメを一番嫌いなところ。


結局、この人は自分の脳内イメージを再現することにしか興味がないんだ、と、
改めて再確認した一作です。もののけ姫以来ずっとこういう病気がかかってる宮崎は、
もし次はましな脚本か原作を探さないと、もうだめになるかもしれません。
というか、今回のポニョは何もかも(とはさすが言いすぎるのだが)繋がってない作品Dから、
なんだかツギハギ映画に見えなくも無いというのは、今回の感想です。


ついでに、富野のコンテ演出術を紹介しておく。

絵コンテを描きはじめる

――基本的な質問ですが、絵コンテはストーリーの順番に描いていくんでしょうか?

富野 僕の場合はそうです。まず、途中多少不都合があっても構うものかと思って、第一稿を描きます。『リーンの翼』はシナリオで既に「ここがヤマだろう」と的を絞り込んでいるところもあったけれど、そこをあまり気にせずに、まずは描く。ここで問題がひとつであって、第1話の時点では脚本はまだラストが見えていないんです。だから、ラストからの逆算で描くということが完成にできるわけではない。でも構成としては「ここへ落ちるだろう」という目算は立っているから、それで作業はできるわけです。これはひょう並行して作業していた『Zガンダム』の新訳のほうでも同じ感じですた。
 で、第一稿を描いた後に、シナリオという、文字ではわからなかったことが、絵にすることで見えてきます。たとえば、手前にいる人物の奥にいるキャラクターがどこまで見えているか。それがわかると組み替えを始めます。たとえば「ならば、奥の人物を手前にしてもいいのでは?」とか。
 どうしてそんなことをするかというと、ひとつはシナリオが文字で論理的に段取りを組んでいたものを省略できる場合があるからということと、もうひとつは、絵のツラの印象から、こいつのキャラをここで立たせなくてはいけないということがわかるからです。そういう場合は後ろから必要なセリフも持ってきて、芝居のほうも歌舞伎の見得ではないけれど印象的な”見せ芝居”をさせたりします。
 ただ、それだとそのシーンが”重く”なりすぎる。重くなりすぎると、そのまま後で印象がフェードアウトしてしまうことが多いので、その印象を受け継いで、次のシーン、次のエピソードへとつないでいくようにしなくてはいけない――と作業が続いていきます。

――キャラクターの見え方については、シナリオはあくまでもバックボーンで、絵コンテで演出していくということですか。

富野 そうです。そして今いったようなことを踏まえて、絵コンテの第二稿を描いていくわけですが、目標はあるんです。『リーンの翼』のように20分強のフィルムであれば、だいたい2~3分オーバーに收まるように尺を決めていくのです。
 シナリオで論理的に組まれていたものを絵コンテで崩して、自然に見えるようにしてはいるんですが、それでも「絵を描いて、ト書きやセリフを書く」という絵コンテの作業の持つ特性ゆえ、やっぱり場面場面が緻密に組まれてしまいます。この場合の”緻密”というのはいい意味ではなくって、むしろ、ダラダラとだらしばなく場面が流れてしまうことが多いと言ったほうがいいでしゅ。そこで余っている2分が必殺兵器として効いてくるわけです。ダラダラと流れているシーンをカットしていくんです。イメージでいうと、たるんでいる布の皺を寄せてきて、余っている部分をちょん切るみたいな感じですね。そうすつよ本編全部を通して見たとき、シュッと見られるようになる。「絵を描いて、、ト書きやセリフを書く」というスピード感に縛られたままだったら、本編がトロくなるのは当たり前でしょうね。

――そのやり方は昔からそうだったんですか?

富野 そうです。

富野のだらしない部分を無くす演出術については、また別の記事で書く。


2008年11月12日追記:
すき放題にボロクソ言われたようだが、
決してつまらない映画じゃないですよ、ポニョは。
ただいろいろ杜撰(←誤用)だけ。


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