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富野由悠季と世界名作劇場シリーズの関係(または世界名作劇場監督・富野喜幸という可能性)

2008/11/09 00:03|富野由悠季関連TRACKBACK:0COMMENT:0
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■富野コンテについての小メモ(随時更新)
■富野由悠季全コンテ本数(上)
■富野由悠季全コンテ本数(中)
■富野由悠季全コンテ本数(下-1)


前回は日本アニメーション系(ズイヨー映像含む)の監督たちの
世界名作劇場シリーズ履歴について語ってたが、
今度は日本アニメーション系のほかの作品履歴も入れてみよう。
ここは彼らの日本アニメーション系入り時期と、その後の動向に注目したい。


遠藤政治
73年『山ねずみロッキーチャック』監督
75年『みつばちマーヤの冒険』監督(シリーズ初期)
75年『草原の少女ローラ』演出(監督。江崎実生と連名)、絵コンテ、作画監督
76年『ピコリーノの冒険』監督(斎藤博と連名)
77年『あらいぐまラスカル』監督(1-29話、遠藤政治と連名)
→80年『ヤマトよ永遠に』、82年『ヤマト3』作画など

遠藤政治は1973年『山ねずみロッキーチャック』の全話監督と、
1977年『あらいぐまラスカル』の1-29話の監督を務めてた。
彼は『アトム』からのアニメーターで、ズイヨー入りの前に東京ムービーにいたらしいが、
詳細な仕事歴は判明しない。『ヤマト』シリーズなどにも参加。
昔はマンガ描きをやったこともあったらしい。


高畑勲
74年『アルプスの少女ハイジ』演出(監督)、絵コンテ
75年『フランダースの犬』絵コンテ
76年『母をたずねて三千里』演出(監督)、絵コンテ
78年『ペリーヌ物語』絵コンテ
78年『未來少年コナン』絵コンテ
79年『赤毛のアン』演出(監督)
→81年テレコムへ。

高畑勲はズイヨー映像では74年の『アルプスの少女ハイジ』が初めてだが、
実際制作は71年からすでに始めたため、実質ズイヨー映像の第1作演出(監督)といえる。
あとはテレコム、ジブリに行ったのはいうまでもないことだろう。


黒田昌郎
74年『アルプスの少女ハイジ』絵コンテ
75年『フランダースの犬』演出(監督)、絵コンテ
76年『母をたずねて三千里』絵コンテ
78年『ペリーヌ物語』絵コンテ
→81年『ふしぎな島のフローネ』演出(監督)など。

黒田昌郎は東映のアニメーターで、高畑ゆかりで『ハイジ』に参加して、
そのまま翌年の『フランダースの犬』の監督に。
日本アニメーションの仕事が多い。
最近は『いぬのえいが』『雲の学校』などがある。

ちなみに、↓は黒田氏のアニメ紹介ブログ。とても面白いので、是非一度を見に。
MOTTAINAI Lab(もったいない ラボ):研究員ブログ黒田昌郎
↓は映画の黒田氏仕事履歴紹介。ウィキを対照して使いましょう。
IMDB:Yoshio Kuroda


斎藤博
73年『山ねずみロッキーチャック』演出、絵コンテ、脚本
74年『アルプスの少女ハイジ』絵コンテ
75年『小さなバイキングビッケ』チーフディレクター(27-52話)、絵コンテ
75年『みつばちマーヤの冒険』監督(シリーズ中盤より)、絵コンテ
76年『ピコリーノの冒険』監督(遠藤政治と連名)、絵コンテ
77年『あらいぐまラスカル』監督(1-29話、遠藤政治と連名)、絵コンテ
77年『シートン動物記くまの子ジャッキー』絵コンテ
78年『ペリーヌ物語』監督(腰繁男と連名)、絵コンテ
79年『赤毛のアン』絵コンテ
→引き続けて世界名作劇場に参加

斎藤博も遠藤政治氏と同じく虫プロ出身のアニメーター。
東京ムービーの仕事を経って、遠藤監督と『ロッキージャック』でズイヨー入り。
その後、『ビッケ』『マーヤの冒険』『ピコリーノの冒険』の監督を経って、
『ラスカル』でまた世界名作劇場シリーズに戻った。
その後も様々の日本アニメーション作品に参加。
また、よく遠藤政治氏監督組むのが、同じスタジオの人間だったため。

斎藤監督については、こちらから。
斎藤博★プロフィール
斎藤博作品リスト


腰繁男
75年『みつばちマーヤの冒険』アシスタントディレクター
76年『ピコリーノの冒険』アシスタントディレクター
77年『あらいぐまラスカル』監督(30-52話)
78年『ペリーヌ物語』監督(斎藤博と連名)
79年『赤毛のアン』 演出、絵コンテ、演出助手
→80年『トムソーヤー』など世界名作劇場ほか、『鉄人28号』など。

腰繁男もやはりアニメーター出身で、『ドラえもん』や『ヤマト』に経って、
齋藤博監督の『マーヤの冒険』で日本アニメーション入りを果たした。
その後、よく齋藤監督と組むようになった。
ほかの人と違って、日本アニメーション以外の作品にもよく参加している。

腰繁男氏の参加作品については、↓から。
腰繁男―フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

と、以上の5人である。

ここで注目して欲しいの5人の共通点は、
日本アニメーション入り(注:制作的な意味。在籍というわけではない)以後、
つまり日本アニメーションの作品を作ってる間、
ほとんどほかの会社の作品を手がけなくなったという部分。
腰繁男氏はやや例外としても、やはり日本アニメーションの仕事がメインだった様子。
それがどういうことかというと、つまり一旦日本アニメーション作品のレギュラーになると、
離れた高畑と遠藤氏以外、監督であれ演出家であれ、
日本アニメーション以外の作品をやらないのが普通であるということ。
で、そんなことは富野と関係あるのかというと、そりゃ大関係ありです。


覚えて欲しい。こんなこともあったということ。

 『勇者ライディーン』の総監督の話があったのは、その頃のことだ。
 ゼロテスターのコンテを創映社の制作部において、暖かく明るい陽ざしの西武新宿線、上井草駅の前を、僕は……
”日本アニメの佐藤さんから夕方電話があるっていってたな。住宅ローンも組むメドがついたし、ほかに仕事もないし、久しぶりで子供と遊べる”と思いながら駐車場にむかっていた。
「トミちゃん、トミちゃん」
 創映社の渋江靖夫プロデューサーが、角っこから現れて呼び止める。
「話があるんだ。喫茶店にはいろ」
 その渋江プロデューサーと茶店にはいった瞬間、僕の運命がきまった。僕の人生のなかでの重量感でいうと手塚治虫先生と銀座の茶店にはいったときとおなじ重量感のある茶店行きであった。
「ロボットのC・Dをやらないか?」
「……やる」
 日本アニメの佐藤さんの話は気になるものの、オリジナル・ストーリーがやれるという直感が、OKの返事をだしたのである。
 その日の夜、日本アニメの佐藤さんから電話があった。
「遅くなっちゃって……。頼みというのはね、『小さなバイキング・ビッケ』っていう企画があってね、その総監督をやってくれないかと思って……」
 現実というのは、こういうものである。

(『だから僕は…』より)

…なんだかタイムマシーンがあったら富野に「やめろ!」と言いたい場面ですが、
果たしてそれは本当に悪魔の選択なんでしょうか?


もう一度『ビッケ』の資料を見よう。

小さなバイキングビッケ
1974年4月3日~1975年9月24日 全78話
監督(1-26話):勝井千賀雄
チーフディレクター(27-52話):斎藤博
チーフディレクター(53-78話):楠葉宏三(表記は「斎藤博」のまま)
富野担当コンテ本数:9本

26話までは虫プロ制作のため、超が付くベテラン勝井千賀雄氏が監督を担当だが、
虫プロは後で倒産したため、引き続き73年ですでにズイヨー入りを果たした斎藤博が後任。
しかし上記の『ライディーン』のエピソードを見て分かる通り、
その『ビッケ』監督の後任の位は、元々富野に継がれてもらいたかったものでした

で、何故富野に継がれてほしかったというと、
おそらく虫プロとのパイプになれるっていうのも一因だが、
一番大きかったのは、やはり富野自身の能力なんではないでしょうか。
ほかのスタジオの仕事はともかく、ズイヨー(日本アニメ)だけでもすでに
73年の『ロッキーチャック』と74年前半年の『ハイジ』の実績があったからこそ、
監督を探すときにスカウトされたのではないでしょうか。
(ちなみに、日本アニメーションで制作した『ムーミン』27話は1974年9月25日放映)
しかも、世界名作劇場の大半の監督はアニメーター出身と違って、
歴然の制作進行(悪くいうと絵が描けない人)出身の演出家だから、
まさにその純然な演出力が認められる証明ではないでしょうか。
(73年『ロッキーチャック』から83年の『アンネット』まで11年間の世界名作劇場監督のなか、
唯一アニメーター出身じゃない監督は高畑だけ)
だから、当時の富野喜幸という演出家は、本人が何を言おうと、
決して速さだけが取り柄のコンテマン、便利屋だけではないし、
高畑勲レベルまで行かなくても、少なく後20年間の間、
世界名作劇場を支えていた斎藤博と同等なレベルの人材と見なされてるから、
もう十分に評価されてるはず



で、その決断は富野に何の影響を与えたというと、斎藤博氏の履歴を見てた通り
世界名作劇場のレギュラースタッフで毎年参加した上、ほぼ2年ペースで監督をやってた。
言い換えると、世界名作劇場のポジションが約束されたようなものであったはず。
つまり、もしも富野が本当に『ビッケ』の監督を受けたら、
おそらく斎藤博氏を始めた日本アニメーションの演出家たちと同じように、
日本アニメーション専属の演出家(と監督)になる可能性が高い。
「世界名作劇場監督・富野喜幸」は今となってまったく想像つかなかったものだが、
当時はまさに運命の悪戯がなければ、とっくに実現したものなのかもしれません。


もちろん、富野の今のロボットアニメ専属監督になっちゃった現状を見ると、
ファンならきっと嘆くのだが、もしあの時は『ライディーン』じゃなくて、『ビッケ』を選んで、
そのまま日本アニメーション専属になったら、果たして幸せになれるでしょうか?
…おそらくなれないと思う。

そのわけは、日本アニメーションは90年代に入ってだんだん衰退していくし、
前にも言ったが、富野って実はあまり掛け持ちができない人間だったので、
別のジャンルをやるチャンスもなくなってるので、世界名作劇場をやってる間に、
ほのぼのモノしかやれない人のイメージがどんどん出来上がって、
結局ほかの作品にタッチする縁も無くなってるってのが目に見える。
(というか、世界名作劇場の大半の監督のケースはそうだった)
さらに致命的なのは、所詮(←失礼)原作ものなので、
いくら演出力が認められても、絶対に作家と認められず、
最後はおそらく「富野?ああ、昔の世界名作の人ですね」という
現在と比べて非常に微妙な評価しか得れなかったと思う。
だから、ロボットモノだけどオリジナル(というか、自分が原作者)のほうが、
考えれみればやはりそれはそれでよかったかもしれません。
まあ、人生なんて正解なんて無いですからね。


おまけに、『マーヤの冒険』の監督をやるため『ビッケ』の監督に降板した
斎藤博氏に代って後任を務めた楠葉宏三の履歴を入れてみた。
この方もアニメーター出身じゃない人らしく、83年の『アンネット』から監督を勤めて、
結果的に一番世界名作劇場をやった人となった。
また、新ドラえもんの総監督としても有名。

楠葉宏三
1974年『小さなバイキングビッケ』演出、(53-78話実質的なチーフディレクター)
1975年『アラビアンナイト シンドバットの冒険』アシスタントディレクター
1977年『あしたへアタック!』演出
1978年『ペリーヌ物語』演出
1979年『赤毛のアン』演出
1979年『アニメーション紀行 マルコポーロの冒険』構成
1981年『フーセンのドラ太郎』監督

1983年『アルプス物語 わたしのアンネット』監督
1986年『愛少女ポリアンナ物語』監督
1988年『小公子セディ』監督
1990年『ちびまる子ちゃん』(第1期)絵コンテ、演出
1991年『トラップ一家物語』監督
1993年『若草物語 ナンとジョー先生』監督
1994年『七つの海のティコ』絵コンテ、演出
1995年『ロミオの青い空』監督
1995年『ちびまる子ちゃん』(第2期)絵コンテ、演出
1996年『家なき子レミ』監督、シリーズ構成
1999年『MARCO 母をたずねて三千里』監督
2003年『onちゃん夢パワー大冒険!』監督
2004年『それいけ!ズッコケ三人組』絵コンテ、演出
2005年『ドラえもん 新シリーズ』総監督
2006年『ドラえもん のび太の恐竜2006』総監督・脚本
2007年『ドラえもん のび太の新魔界大冒険 〜7人の魔法使い〜』総監督
2008年『ドラえもん のび太と緑の巨人伝』総監督

赤字は日本アニメーション制作以外作品


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