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ときめく1句(3)

2008/11/01 12:15|富野由悠季関連TRACKBACK:0COMMENT:2
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■ときめく1句(2)(←前の「の」はわざと使ってるが、恥ずかしすぎますのでやめます)
■井荻麟作詞一覧
■富野由悠季と声優(富野に訊け2を出せ!)


前は再三オープニング映像との連動を言及したが、、
果たして作詞の自立性を損なうことになるだろうかというと、決してそうではありません。
逆に、富野由悠季という人が総合的なクリエーターといえる何よりの証拠です。
その方法論は、富野自身が『∀の癒し』に言った通りである。

阿久悠さん。
ピンクレディーから八代亜紀まで、はばひろく名曲を生み出し、カラオケの世界では超現役のプロの作詞家だ。歴史をきずいた方であられる。
氏に直接、作詞のコツを教え願ったことがある。
「詩の世界をつくること」
それだけである。
それでは、ぼくの仕事と同じで、物語の設定をかためることにあたる。
ぼくの場合と決定的にちがうことは、こちらは半年とか一年のオン・エアにたえる世界観を考えるのだが、作詞の場合は、三分か五分の歌のための世界と物語をつくる。しかも、それをその時代の気分にあわせた言葉で紡ぎだすのである。それは現在もおなじで、表現としてのフィーリングのありようがちがい、言葉遣いがちがうのだが、この言葉遣いのちがいについては教えていただけなかった。
それは、企業秘密だからではなく、阿久悠さんにしても言葉で説明しようがないものらしい。それは、時代のなかで独自に発見するしかないテーマである。
ここでははじめて感性の問題ということになる。

つまり、詩(作詞)のなかに一つの世界を作ること。
富野の場合は、さすがに詩のための世界はなかったが、
一つの詞のなかにその曲にかかった作品の世界を作ったかどうかといえば、
答えはもちろんイェスです。ですから、ここでは初めて自立性が出てきます。
『ダンバインとぶ』で例えようとすると、その曲は単に作品のイメージを作るのではなく、
『ダンバイン』の世界まで語り尽くしたことが見える。
異世界を通過して、戦いを迎える。オーラ力と人の呼応。生死紙一重の状況。
戦場での心と思い。そして、戦士としての自分。
これらはすべて富野が『ダンバイン』で描きたいことだけでなく、
そしてすべてが『ダンバインとぶ』に含んでることでもある。
『疾風ザブングル』にしてもそうです。砂漠という厳しい環境を描ききったといえます。
ですから、それが井荻麟作詞が何故自立性を持ってる原因なんです。
もちろん、これはとても難しいことで、いくら井荻麟でも毎回できることではありません。
ですが、それもまた井荻麟の作風はバリエーションが富んでるという傍証になります。
だってほかの作詞では、またまったく別な方法で出来上がった作詞が見れます。


こういう視点でアニメ界のもう一人の作詞をやってる演出家・宮崎駿を検証すれば、
その違いがはっきり見えます。
あの人の言葉感覚、言葉遣いも非常に良いし、
こういった「世界観」を作るプロセスも、なんとなく掴んでた(実現した)と見られますが、
やはり劇世界の傍証というか補強の側面が強すぎて、
作詞としての完結性というか自立性がいささか弱いような気がしないでもない。
そういう劇世界の傍証なんだから、単純に「歌」という形に存在してることが多い。
そういった意味では、「身体性」とか「芸能」が体言してるといえなくもないが…
その歌の立ち位置はとにかく微妙だから、井荻麟以下といわざるを得ません。
(これは井荻麟に関する記事なので、これ以上宮崎のことを言いませんが、
もし興味があれ方がいれば、また書きます。というかコメントをください(´・ω・`))


最後は2005年7月18日、富野がまんがの森での
「富野に訊け!」発売記念サイン会&トークショー
について少し語る。

作詞については…それを始めたのが、アニメの主題歌を ただ単に”アニメのときにかかる歌”で終わらせたくなかったために何とかしてやろうと始めたのが、きっかけなんですが…。言葉をうまく使えない不甲斐なさを作詞をするたびに、思い知った気がします。気をつけていたことは、その歌詞のなかに何か光るもののある興味を持ってもらえそうなフレーズを入れることは必要だろう…等と考えつつやっていましたが、本当の作詞ってそんなもんじゃないんです。作詞家の方と話をしたこともありますが、もっと感覚的に鋭いというか飛びぬけているものがあるんです。そこは絶対真似できないだろうな、という感じを受けました詩の朗読等もなさるようですが、「そういう時は靴を脱いで裸足にならないと朗読は出来ない」という話も伺いました。本当は服も着ていたくないらしいですが、そこはそういうわけにもいかないので(笑)。まぁ、それだけ自分の感性を鋭く保つ努力をしているということです。では感覚が優れていればそれでいいのか?というと、そういうものだけではないのです。たとえば有名な阿久悠さんは、ものすごく多角的に世の中を見つめ非常に論理的な詞の構築をなさっています。作詞をするというのはそういうアプローチの仕方も、あるということです。とにかく自分では、まだまだ到底及びもつかない…そういうことです。

一番目の下線のところに注目してください。
面白いのは、富野本人がそのギクシャクさは意識してやってると明言したこと。
2002年の『キングゲイナー エクソダスガイド』のときの発言は、
結局謙虚というか照れ隠しだと伺えます。
そのギクシャクさを入れるのは富野の特徴の一つということは、もう前で語ったことですが、
それが自分を満足できないのもまた富野らしい。
では、阿久悠氏の詩と比べて、富野が一体自分の詞のどこに不満を持ってるかというと、
おそらくその時代とまったくフィットする言葉遣いだろう。
確かに阿久悠は30年以上に渡って、その当時の時代に合わせる言葉の詩を一杯作った。
そこが作詞家としてものすごく優れる能力だといえます。
一歩、富野はもう完全に自己流で、とにかく独自な詩世界を打ち出し続けることによって、
(大半が)どの時代の特徴にも伴っていない作詞ができた。
そういうところは、プロの作詞家としては不合格かもしれませんが、
文学的というか、時代に振り回さない的な意味ではそれもありと思いますが、
ご存知の通り、富野は非常にメジャーになりたがる人ですから、
おそらく富野にとって、ヒットするなんぼなんだろうな。
ですから、結果から見れば、もし作品の出来をそのままにして、
富野に種の監督をとるかキンゲの監督をとるかと選ばせたら、
富野はたぶん迷わず種を選ぶだろう。
詭弁ですが、それは理を叶ってる。


コメント
初めましてkaito2198さん
宮崎駿と井萩麟の作詞感の対比を的確に表しておられて非常に感銘を受けました
このお二方のスタンスの違いは音楽的バックボーンである久石譲と阿久悠の違いでもあるのではないかと考えます
作家か職人か。無論井萩さんが職人タイプです
井萩さんは他所の方のロボットアニメのOPソングの作詞もやろうとすれば出来る方だと思いますが、宮崎さんは自分の作品の作詞以外は絶対にできない。
他人の色も貪欲に取り込めるか、自分の色で全部を包括してしまうか。
これはお二方の仕事の有り様にもあらわれてますね
cinema syndrome #-|2011/03/17(木) 10:38 [ 編集 ]
そうですね、宮崎さんは完全に作家タイプですね。久石氏との影響は正直よく知りませんけれど、それでも久石氏と長く組んでいることから見ても、やはりなんらかの関連はありますよね。
それから、近いうちに作詞・音楽にも関係深いアニメ作品の「オープニング・エンディング」について書きたいと思いますが、そこからまさにcinema syndromeさんがおっしゃる職人的性質といった側面が見えますので、そのときはもしまたご意見をいただければ嬉しいです。
kaito2198 #-|2011/03/17(木) 10:46 [ 編集 ]
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