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富野作品のオープニング、エンディングと絵コンテ(2)

2008/10/19 20:17|富野由悠季関連TRACKBACK:0COMMENT:2
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関連記事:
■富野作品のオープニング、エンディングと絵コンテ(1)

以下はほとんど全部井荻麟作詞なので、
歌詞とオープニングの連動はますます重要になる。


機動戦士ガンダム

オープニング:富野喜幸
あらゆる意味では格別なガンダムという作品のオープニングですが、
富野作品のオープニングのなかでも極めて異色なものでした。
いや、基本のロボットの顔見せや人物が登場するのは抑えていますが、
その見せ方は富野にしては捻くれていないってのが珍しいという意味。
今までの富野作品のなかでは一番登場する人物が多いオープニングですから、
人物を並ぶ演出がすでに出てきます。群像劇をやる決心もなんとなく見せました。
しかし、
アムロ以外の皆さんは、三回(三回目はブライド以外手だけだが)も出てるにも関わらず、
「並ぶ」「走る、ふりむかう」「手を空に伸ばす」という極めて簡単な動きしかしてないもは、
富野にしては出来過ぎというか象徴的すぎるというか、
とにかく人物描写に関してはそんな感じなものです。
(というか、アムロ以外の人物は背景絡みの演技をしない時点で特異というか曖昧。
これはひょっとしたら制作当時まだ作品の路線を固めていなかったに関係あるかもしれん)

一歩、その重厚なドラマを隠すように、ロボットの顔見せは徹底しています。
ロボットが出てるシーンはオープニングの半分近く占めている上、
そのロボットがほとんど他のこと(走るとか)何もせず、武器をぶんぶん使うだけ。
こういうまるでわざと作品の真意を隠すような作りは、
よく歌詞やオープニングといった作品のサブテキストなるものに出てきます。
オープニングはガンダム作品が多すぎてあまり見えないかもしれませんが。

とにかく、富野色を隠して、安彦キャラを前面に出す作りによって、
一見あまり富野らしくない仕上げですが、中にはやはり富野富野らしい、というようなもの。


エンディング:富野喜幸
これはライディーンのエンディングと同じ安彦絵に頼るタイプのエンディングですが、
歌と作品テーマに関わって、静かなトーンに仕上げられている。
今見ると地味かも。また最後の絵は色調がちょっと鮮やかすぎて、
前の青で通り抜けた安彦絵とはちょっと違う印象もしたりする。
それでも最後の最後は希望を象徴する光が出て、
オープニングの一番はじめの部分と繋がる。



伝説巨神イデオン

オープニング:滝沢敏文
滝沢さんが作ったものと聞いて、意外と思ってる人がいるかもしれませんが、
イデオンのオープニングは確か富野オープニングと違った部分が結構あります。
まず、メカ色が強すぎるところ。イデオンは画面の半分以上を占めてる。
次は、イデオンの大活躍につれて、人物の登場時間は非常に少ないところ。
出てるのもコスモ、べス、カーシャ、ギジェのみ。雰囲気も「戦う戦士」という感じしかない。
バンク以外は富野らしくないなー(爆)と思ったら、案の定富野がやってたものではない。

これは滝沢敏文さんが1998年の「イデオンという伝説」という本での発言だが:

今でも覚えてるのが、『イデオン』のオープニングができたときに「滝沢、こういうオープニングじゃあダメだ」って富野さんにいわれたんですよ。一般受けはするんだけど、それじゃダメだって。そういう意味では、その言葉で作家性に目覚めたのかもしれませんね。今から思うと、その言葉が強烈に残ってて。本人は、そんなに大したつもりでいったんじゃないだろうけど。僕の中ではいまだにその言葉が、すごく神のように存在してるっていうのかな。
遺言のようにね、「お前は、これをやっちゃいけない」って。それを、そのまま引きずってるような気がします。あの言葉は、すごく強烈に覚える。

この発言を見て、
このオープニングに対する違和感はどこから来るものが、お分かりになるのでしょうか?
つまり、富野はテーマを隠すつもりで作った歌詞にそのまま乗っちゃった感じが強いので、
そんな発言をしたのではないだろうか。

ただし、滝沢さんが言ってた一般受けという意味も分かります。
どういうことかというと、このオープニングは完全にリズムに乗ってたし、
普通なロボットアニメのオープニングのセオリーも一通り守ってたし、
(誤判と言えなくもないが)歌詞の意味も取り込めたから、
一般的には見て非常に見て気持ちいい作りになっております。
そういう意味では、このオープニングもやはりいいものだと思います。


エンディング:富野喜幸
井荻麟の歌詞も、富野喜幸のエンディングも共に、富野由悠季作品だけでなく、
アニメ作品のなかの最高傑作のひとつと呼べるこの「コスモスに君と」は、
構造はザンボットのエンディングを彷彿するものだが、それと比べて、
また格段に洗練されいてる。どういうことかというと、
ザンボットのエンディングは最後勝平一人の目線に集中するのにたいして、
イデオンは最後まで誰かの目線で描くことはなく、
かえって目標、つまり目線の先に集中する。
で、その目標から逆算して、その登場人物を描くという形で作られている。

それと、絶対挙げなければならないのは、このエンディングの方向性。
つまり皆が右上の魂の輪廻?な方向を見てること。
これによって、テーマを暗示するだけじゃなく、映像的にも繋がりが出てきます。
(ザンボットの皆さんも上向きなのですが、距離が遠い過ぎて繋がっていません)
それも敵と味方問わず、だ。
そういう意味では最初の流れ星もそうですが、
テーマ性と映像の繋がり両方が備える極めて優れるものだと思います。
(あと、もちろん、人物の遠近や前後も計算のうちにいるのは言うまでも無い。)

逆に言うと、方向性が違う者は、見る人にまったく別の印象を与えます。
シェリルがそうです。最初見た時は違和感だけかもしれませんが、
話が進むにつれて、その意味は恐ろしく身に染みます。
そういう意味では、カララというヒロイン(?)のアンチキャラの彼女は、
まさに『イデオン』における最重要なキャラの一人といえます。
(そういや、たまねぎ部隊のベントさんも左向きなのですが、
小さすぎて、よくスルーされます(汗))

以上の点から見て、この「コスモスに君と」の歌詞とエンディングによって、
『イデオン』という作品を描ききったと言ってるのも決して過言ではありません。


ザブングルからエルガイムまでのオープニングとエンディングは、
手持ちの資料が足りませんので、誰かがやったのは正確判明できません。
個人の判断ではやはり大半は監督の富野の手によるものだと思いますが、
念のため、確定しない部分は「不明」として、
もしご存知する方がいらっしゃったら、ぜひ教えてください。


戦闘メカザブングル

前期オープニング:吉川惣司
(2008年11月14日追記:アニマックス2008年11月公開の
「Webで独占放送!知る人ぞ知る!戦闘メカ ザブングル制作話」によると、
オープニング絵コンテはこの作品の脚本家吉川惣司が担当したとのこと)

西部風とザブングルの大活躍とジロンの男前が見所のオープニング。
画の見せ方もメカの使い方もとても面白いですし、
富野オープニングのセオリーもちゃんと抑えていますが、やはり少し欠点があります。
半ばのザブングルの合体変形シーンはあまり面白みが無いし、
流用する(できる?)画面が多すぎいささか気になりますが、
(↑あ、ちなみにこれが欠点にならないのよ)
それでもメカと人物の躍動感が十分感じられますので、
やはり出来がいいオープニングだと思います。


後期オープニング:不明
富野作品における最初の後期オープニングであり、
ツギハギオープニングの始まりでもある。
最初の試しのためなのか、制作が間に合わないためなのか、
リズムに合わない部分がチラチラが見えます。正直出来があまりよくありません。
それでも、新作カット部分は恐ろしく嵌ってますので、ツギハギの弊害はここで表しますね。
あと、ギャリアの見せ方は反則としか言いようがありません。

 
エンディング:不明
これも簡単系なエンディングなんですが、
簡単に最初の人間関係を紹介するものだけといえます。
それでも、一人を除くアイアンギアの連中は基本的に抑えていますので、
これだけで十分な気がします。
一番面白いのはジロンがコケったところで方向が変る所かな。


コメント
ん~~凄い。
GOOD!!な解説。
一つ一つに合点がいきます。

そこで、次回は。

富野作品アイキャッチ解説をお願いします。

他力本願ですいません。

ではまた。
だから僕は... #-|2008/10/20(月) 00:15 [ 編集 ]
うーん…なんか難しいな…とにあえず頑張ってみます。

なお、コメントありがとうございます。こんな誰も書いてくれないものを書いてる身としては、コメントは本当にありがたいですし、大い助力になりますよ。
kaito2198 #-|2008/10/20(月) 00:44 [ 編集 ]
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