富野由悠季監督とその作品をひたすら語るブログ

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富野由悠季のオーラちから

2008/09/28 12:20|富野由悠季関連TRACKBACK:0COMMENT:2
このエントリーを含むはてなブックマーク はてなブックマーク - 富野由悠季のオーラちから
富野監督が一番すごいなところは、その視野の広さ。
一つのものを見て、その表面にとらわれず、その内層を見つめる。
だから新しいものは受け入れるし、一見関係ないものでもリンクさせる。
だから富野由悠季という人が好き。

フィギュア王 NO.102
富野由悠季のオーラちからVOL.1

富野由悠季監督インタビュー〈前編〉
フィギュア界に危機感を抱いています。

 今回の『リーンの翼』をつくるにあたって、メカニックのデザインに関しては大変問題がありました。オーラバトラーに関しては手描きでは動かすことが出来ないので、CGワークに踏み込みましたが、二次元の図面上だけで見ていると形状が分からないのです。こうして図面を几帳面に追いかけて立体に起こしていただけると、手描きにしなくてよかったと確認できます。いわゆるモビルスーツ系のものとっは根本的に違うメカニックなんだということも分かって、安心もしました。
 『リーンの翼』では、アニメーターの手だけで作画している時代には許さなかったもの、20年前のオーラバトラーとは違う造形を、アニメとかフィギュアの世界があったお陰で獲得できました。この十数年、メカ物だけではなく生物的な造形というものを何とか形にしていきたいというアーティスティックな流れというものが顕在化してましたので、それを今回の『リーンの翼』で集大成として刈り取ることが出来たのです。
 さて、「フィギュア王」という雑誌が出来た頃から、ずっと考えていることがあります。まず、一人のクリエーターなり彫り師なりが自分たちの力量のみでここまで来られたと思って欲しくないということです。大げさに言えば、フィギュアの歴史の1ページの中にいるんだという認識を持って欲しいんです。その理解をしてくれないと、ビジネスレベルでフィギュア製品をつくってることだけで気がすんでしまいます。それだけ10年食えると思うなよ、ということです。今年までのフィギュア全般の状況について、バブルだと僕は思ってます。これ以上拡大するとは思えないのですが、どうやって生き残っていくのかという方法は、僕には分かりません。
 もうひとつ想定していたことがあります。こうして趣味としてのアートが出来上がったんだから、もう一歩先、アーティストとして仕事をする人間が出てきて欲しいのです。それなりのクオリティのものが大量生産できる時代になってきたのだから、彫り師だとか型師ではなくて、アーティストとして立つ人に出てきて欲しいんです。しかし、現代は海洋堂のレベルで終わっているので、商売でしかないということです。もちろん、企業体として成功したこと自体はうらやましいと言えるけど、「お前ら、いつまでも海洋堂に負け続けていいのかい?」と思います。去年あたり、フィギュア業界がドーンとマーケットを拡大して、その余波の中で新たな才能が出てこないということに僕は危機感を抱いています。みんなが一方向に流れてしまうのではなく、作家として立つ人間がそろそろアマチュアの中から出てきていいのです。
 僕は出来損ないのクリエーターかも知れないかれど、もし暇があるんだったら、そういう仕事をやるでしょう。やり得るかも知れないから、ここまで言うんですよ。ものを作るっていうのは、かなり厳しいもので、訓練だけでは乗り越えられないんです。「あなたも、これから勉強すれば作れるようになりますよ」なんて、僕は口が曲げっても言わない。ものを作るってことは、ものすごく過酷なんです。じゃあ、富野が言ってるようなことは、どうすれば実現できるんだ、と聞くのであれば「だから、それ考えるのはお前らじゃないか!」としか言えません。
 最近、手描きのアニメーションというのは、表現ツールとして不滅なんじゃないかと気がつきました。なぜなら、決して本物にはなれないからです。いくらリアルに描いても「表現」になる。その「表現」を使って何を物語るのか、という部分へポンと飛べるんです。さて、ここまでフィギュアがリアルになってきて、そこから先はどこへ行くのか。「ものを提示するには、リアル一辺倒では駄目らしい」と気がついて、みんな壁にぶりかりはじめているな……と感じますから、その突破を考えたいのです。(次号へつづく)



フィギュア王NO.103
富野由悠季のオーラちからVOL.2

富野由悠季監督インタビュー〈後編〉
「なんとなくつくる」のでなく、強烈なカウンターを!

 マンガの絵で物語をつくるというのは、小説や演劇とも違う作り込みの世界です。嘘八百を使ってリアリティを感じさせることが出来るのが、今のアニメです。では、フィギュアの場合の”リアル”はどこにあるんだろう、と考えていけば、次の方法論は見つかると思います。
 『キングゲイナー』を手伝わってくれた西村キヌさんの絵は、細部やデッサンは極めてリアルです。ただ、全体としてはギリギリのところでマンガ絵にスライドしています。キヌさんの描いた絵をそのままフィギュアにしたものがありましたが、あれは素敵でしたね。ただ、彫り師の中にキヌさんと同じレベルの人間が何人いるかな?とも考えてしまいます。キヌさんには、アーティストとしての衝動があります。その衝動が目指しているものが何なのかを、フィギュアをつくっている人たちも考えて欲しいのです。考えながら、1年、2年と手仕事を続けていれば、次のものが出てくるかも知れないのです。
 もうひとつ、僕は年寄りだからこそ出せるカウンターを出していきます。SM物のフィギュアを例にとりましょう。「出来のいいSMフィギュアが欲しいんだよね」と言われたとき「SMフィギュアなんて嫌だな」と思えば「SMフィギュアを潰すようなアイデアは何か」と考えます。つまり、「なんとなくつくる」のではなく、カウンターを出していくように考えるのです。強烈なカウンターを持ってこない限り、自分の嫌悪するものが世に出てきてしまうからです。「フィギュアはこうあるべき」といった程度の曖昧な理念ではなく、はっきりと具体的なカウンターを想定してください。そうすれば、頑張って戦っていけます。
 分かりやすい例を挙げると、僕は『ガンダム』をつくるときに明確に『ヤマト』を潰すと宣言しました。さっき言ったSMフィギュアを『ヤマト』に置き換えて考えてください。「SMフィギュアのような俗悪で低俗でやばいものを出されてしまっては、造形界、フィギュア界の恥だ」と思って欲しいのです。
 ここまで話してきて、僕は今の時代のカウンターが見えてきました。僕がフィギュアで商売するのだったら、アール・ヌーヴォーへ行くでしょう。クリムトを再現します。手わざの優れた彫り師がクリムトの代表作を30センチぐらいの立体でつくってくれるのだったら、僕は一点10万円でも買います、ということです。
 アーティスティックな行為というのは、かなり危険なものです。美は生け贄を要求します。つまり、どんなジャンルでも、優れたアートは作家の人生を食ってしまうのです。ですから、「SM画像の立体物なんか見たくもない」と言わせるほどのものを直視する勇気がなければ、アーティスティックな仕事ができません。そのためのモチベーションを持つことははっきりと覚悟していただきたいと思っています。
 また、視野にいれて欲しいマーケットがあります。それは宝石商です。貴金属というものがなぜ売れるのかを考えてください。お客さんに百万円を出させるクオリティを持っているからでしょう?ダイヤモンドのような輝くフィギュアをつくれば百万円で買ってもらえるかも知れません。もし、「いや、そんなことは今までやったことがない」と言うのであれば、そう思った瞬間にやめてしまいなさい。本気で信じられなくては出来ることではありませんから。
 さて、両親が死んだとき、僕は初めて仏壇を買いました。そのとき、また新しい発見をしました。仏壇に入れる仏様とフィギュアをリンクして考えたことがありますか?木彫りの仏像が安くても15~20万、高いものだと50万円から上、際限がありません。もし今のフィギュアの成形技術で仏像をつくって、ブロンズらしく塗ったものを2万円で出してごらんなさい。パーツと売れますよ。もちろん、商品をつくるときのコストと売値だけで考えていてはだめで、物流という大きな問題が控えていることを忘れてはいけませんけれどね。
 また、天野喜孝や安彦良和の絵を画商が扱う、という業態が10年ほど前から厳然とあります。彼らの絵がマーケットとして無視できないところまで来ているから商売になるのです。画商の世界の排他的なハードさも含めて、そうしたマーケットをフィギュア界の人たちも注意深く見ていただきたいのです。ようするに「フィギュアだけ見ていて、生き残れるわけないぞ!」ということです。
 どうすれば10年後、20年後に生き残っていけるのかは僕にも分かりませんから、せめてもの目標設定をするのです。

台風また来てるので、感想と意見は同じくまた明日。
明日は台風のため、休みになるかもしれないですからね。


コメント
どうも初めまして。いつも興味深く拝見しておりますが、内容に誤りを発見しました。フィギュア王における富野氏の連載は「NO.102」と「NO.103」ですので、記述を訂正して頂けますと幸いです。


なおついでに、痛寺「了法寺」のサイト。
http://ryohoji.jp/top.html
御大の予想の斜め上を行く「萌え仏」って…世の終わりは近そうです(笑)
kita082 #apmcqCsE|2011/02/11(金) 09:01 [ 編集 ]
なぜか返事忘れました。申し訳ございません。さっそく改正しました。
kaito2198 #-|2011/03/21(月) 10:25 [ 編集 ]
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