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『キングゲイナー』とシリーズ構成

2008/09/24 20:36|未分類TRACKBACK:1COMMENT:2
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今度は『キングゲイナー』の大河内一楼について。

まずはコレ。
アニメージュ2008年9月号「この人に話を聞きたい」の大河内一楼回の文字起こし。
富野に関連する部分から抜粋。

(前略)

――話は前後するけど、大学時代は、普通に学生生活を送っていたのね。

大河内 そうですね。僕は田舎にいた時には、アニメファンだったんですよ。高校は男子校だったんですけど、東京の大学に来たら、女の子がいるじゃないですか。初めての一人暮らしだし。だからその頃は、大学生活が楽しくて、アニメを全く観てないんです。だけど、富士見でバイトを始めたら、そこにオタクな先輩が大勢いて、『(無敵超人)ザンボット3』とか、色んなものを観せてくれたんですよ。それですっかり影響を受けて、こっちの世界に戻ってきたんです。

(中略)

――脚本デビューは『∀ガンダム』だよね。脚本書くのが楽しくなったのは、いつくらいなの。

大河内 最初の『∀ガンダム』から楽しい事ばっかりでした。富野(由悠季)さんと会って話ができたことが嬉しかったし、富野さんに「お馬鹿!」と怒られるのも嬉しくって。富野さんが机を叩いて怒っている姿を観ても、どこかTV番組を観ているようでした。あの富野さんが生きてる、動いてるって。

――(笑)

大河内 ただ、最初に脚本を書いた時は、全然通らなくて、僕を呼んでくれた河口(佳高)プロデューサーに、悪いなって思ったんですよ。でも、河口さんは次の脚本も発注してくれて。ただ、その時の僕は『アキハバラ電脳組』の小説を書くことになっていたので、脚本は1ヶ月後に発注されることになっったんです。その1ヶ月の間、『アキハバラ』の小説を書きながら、脚本の勉強をしました。今までの人生で一番勉強したんじゃないかな。その後に書いた脚本はすんなり通って、それが「ミリシャ宇宙決戦」という馬鹿話なんです。

(中略)

――主体性をもって仕事をするようになったのは、いつぐらいから?

大河内 主体性をもって仕事をするようになったのは『(OVERMAN)キングゲイナー』かな。(中略)『キングゲイナー』はオリジナルだったので、自分で決めないと、何も始まらない。富野さん正面から喧嘩した事もあるし、鍛えられた部分もあります。だから、主体性をもって参加できるようになったのは、『キングゲイナー』からだと思います。僕が、毎回脚本の作り方を変えるようになるのも、『キングゲイナー』からですね。

――作り方を変える? それは具体的には。

大河内 『キングゲイナー』では、全員が自由に書くシステムなんですよ。で、『プラネテス』は1人で全部書いた。『コードギアス』では、新しく、副シリーズ構成という役職を置きました。

――脚本を作るシステムが違うわけだ。じゃあ『キングゲイナー』での、自分の狙いはどこなの?

大河内 『キングゲイナー』の最初の狙いは、富野さんと戦う事。

――富野さんのいいなりにならない?

大河内 そうです。たとえ負けるとしても、逆らってみる、戦う姿勢を見せるということです。無礼な若者でいいじゃないかと。僕は「ファーストガンダム」(『機動戦士ガンダム』)が凄く好きだったんですよ。だけど、次の『(機動戦士)Zガンダム』は微妙だと思ってたんですよね。それで、サンライズの関係者の方の昔話を聞くと、「ファーストガンダム」では、やはり富野さんと戦っている人がいたらしいです。それは星山(博之)さんであったり、安彦(良和)さんであったるするんだけど、戦っている人がいるせいで、バランスのいい作品になっていたんだと思うんです。だから、富野メモ通りに書いちゃダメだと思ったんですよ。最初にシリーズの内容に関する富野メモをもたったんですけど、それは一旦破棄して、僕に作らせてくださいと言ったんです。それは僕が書いた方がいいものになると思ったからじゃなくて、単にいいなりなはなりませんよって宣言してるだけなんだけど。それから、『キングゲイナー』から、黒田(洋介)さんの真似をしてスタジオに入って書いているんです。シリーズ構成を作って、プロットやって、週に1回脚本打ちをやるのが、普通のやり方らしいけれど、そうではないやり方はないのかな、と考え始めた頃でもある。

――内容的な狙いは?

大河内 大筋に関しては、富野さんのオーダーに沿っています。ただ、学園ものの要素を入れたいとか、観やすいものにしたいとか、幸せなものにしたいという意志はありました。あとは、脚本でいきなりオーバースキルって設定を入れてみたり。

――オーバースキルが無かったとすると、初期の構想では、単にオーバーマンがチャンバラするだけだったの。

大河内 そうですね。オーバーマンは不思議なロボットという事だったんですが、能力という形で現さないと、その不思議さは伝わらないんじゃないかと思って。相談しないで勝手に脚本に書いたので、富野さんがどう思ったかは分りませんけど。ただ
、物語のアクセントになったんじゃないかなとは思ってます。

――いやいや、それは作品のカラーを決めたくらいだと思うよ。

大河内 17話の「ウソのない世界」で、みんなの心が聞こえちゃうって話を結末を、ポジティブなかたちで付けられたのは、良かったなと思っているんですよ。心が聞こえるって、わりとネガティブに捉えられがちじゃないですか。あれは富野さんも喜んでくれて、その時は凄く嬉しかった。

――最終回については、どうなんですか。長い話の途中で終わっているような印象なんだけど。

大河内 僕は1回、ヤーパンに着いて終わるプロットを書いたんですよ。そうしたら富野さんが「それは違う。この物語はヤーパンに着かないんだよ」って言われてて。それで、25、26話をヤーパンに着かない話にしたんです。その時は驚きましたけど、今では納得しています。要するにヤーパンに着いて何かがあるわけじゃなくて、旅をする事自体に価値がある話だったんだなあと。

――当時、シンシアとか、26話とか話を終わらせるために出てきたような気がしていたんだけど。

大河内 いや、そういう事はないですね。話を終わらせるために作ったものって、オーバーデビルくらいで。24話までは、そういった意味でのシリーズ構成ってやっていないんですよ。毎週毎週を面白く作ろう。そのためには終わりを気にして伏線を張ったりするような事も、あんまり考えなくていい。どんな事になっても、25と26話の脚本でまとめてみせるから、と他の脚本家さんたちに大見得きったんです。それができる自信があったわけじゃなかったんですけど、後ろを気にして作ってもらいたくなかったから。

――結果的に上手くいったんですか。

大河内 脚本の作り方としては上手くいったと思います。個々の脚本で心残りはあるけれど、最後までライブ感を失わなかったと思っています。25、26話も、お祭りっぽくなってるとは思うので、そういう意味では狙い通りになっています。

――僕はゲインとゲイナーの関係性の物語だと思っていたんだけど、それについては中途半端に終わっていない?

大河内 分りやすい決着ではなかったけれど、僕は終わらせたつもりです。(中略)さっき小黒さんが、ゲインとゲイナーについて言ってましたけど、『キングゲイナー』では、毎週楽しく見られる事が最優先事項であって、ゲインとゲイナーの関係にどんなオチをつけるかといった事は、最優先ではなかったんです。

さきに言っときますが、僕は脚本家としての大河内をとっても嫌いので、
これから彼をボロクソ言います。苦手な人はどうか退避してくださいまし。








自分の心は狭いだからかもしれませんが、
僕にとって、『キングゲイナー』の失敗は、
ひとえシリーズ構成のせいだと思います。
もちろん、ほかの部分も欠点がないとは言いがたいですが、
一番目に見えるのは、やはり「物語のペース分配の失敗による失速感」、
「勢い任せだけの脚本」、「シリーズ構成になってない構成」の3点。
そして、この3点から導いた共通点は、ずばりシリーズ構成の失敗。
こんな思いは何年前からずっと抱いていたが、
このインタビューを読んだ後、なお一層確信を持ってるようになったのだ。


最近の彼が構成した某アニメもそうだが、
どうも彼は人をビックリするだけのモノこそ人を楽しませるものと思う節があるようだ。

彼の方法論は、一番簡単に書いてるのは、ここに書いてあるもの

現在の大河内氏は、シリーズ構成と脚本がメイン。脚本は割と多くの人が分かると思うのだが、シリーズ構成というのを簡単に説明して欲しいのだけど。

「アニメのシリーズ構成は、1話ずつの脚本とは違い、シリーズ全体の大きな流れを整える役割ですね。ここで親子の別れがあるならば、その前に一度会っておきましょうとか、ここで裏切りがあるならば、その前に恋人同士にしましょうとか。そういう、シリーズ全体の構成をやるんですね。だから、シリーズ構成って名前なんだと思います。あとは別の脚本家さんが書いてくれたシナリオを見て、キャラクターのセリフのチェックや、人物の気持ちの繋がりなどを微調整します。たとえば、恋愛モノなら、この話数では、まだそこまで相手のことを好きじゃないので、このセリフは抑えめに――とか。オリジナルの場合、世界観を作り上げるということもあると思います」

と、彼はこれをシリーズ構成という。
いかにもゲーム的なフラグ管理ですね。
通過点を作って、抑えて、それを沿った上で、
新しい段階を入る前に、一度話をひっくり返して、
物語やキャラを二転三転させる。
途中の整合性や合理性がなくてもかまわん、
とにかくその時その時のクライマックスが出てくれればいい。

冗談ではない。
シリーズ構成が一番大事すべきなのは整合性なのに、
彼はそれをおろそかする。
しかも無自覚のまま、今日まで引っ張ってた。
今のアレは監督との馬が合うせいもあるからまあ成功と言えますが、
これほど富野との相性が悪い脚本家も無いだろう。

彼の考え方は、完璧に富野の作品作りと違うものです。
監督自らコントロールしてない予定調和。
こんなの物語のカタルシスを出すどころが、物語の着陸でさえできない。
記号だけのキャラならできるかもしれませんが、
嫌でもかならず内面まで出す富野作品にとって、
彼のやり方はカタルシスを築くことができません。

ライブ感?祭り?
ふざけるな!そんなの富野からの受け売りだろう?
そもそも脚本階段でライブを出せるほどのスキルはあるのかね、君は。
(もっと技量が高い脚本家ならともかく)
あの微妙で繊細な感情のぶれる方は富野コンテから生み出してるものであって、
間違ってもおまえの脚本からのものではない。
この人を見て、僕のずっとのある定説はさらに自分の中に定着しつつである。
それは「富野(の作品作り)をマネしてる脚本家にロクな奴がいない。」ということです。

そして、ゲインとゲイナーの二人の主人公の執着は、
1話以来最重要な大命題と言っても過言ではない要素なのに、
その二人の扱いは彼の中にどうでもいい存在になっていた時は、
キングゲイナーの失敗を意味する。
ぶっちゃけ言おう、おまえの最優先事項は間違ってた。
ワイワイやるだけのものは、富野作品に似合いません。

結局、彼と富野の合作は、不調和音にしかならなかった。
ですから、キングゲイナーにおいて大河内のやり遂げた仕事について、
僕にとって評価できるのは結局オーバースキルのみだと思います。
(しかし、それですら作品作りにおいて一番重要なことではない)


それとね、富野と対抗する意味もわからない。
まさか自分を星山氏ややっさんみたいなレベルの人だと思っては無いでしょうね。
自分の能力を見極めるほうが自分のためだと思うし。
星山さんは∀の脚本の際、彼に「キミの脚本はナイーブでとてもいいね」と言ってたらしいが
星山さん、あなたも罪な人ですね、と思わず言いたくなる。



……と、彼をボロクソ貶したが、
彼本人の人柄に対して悪意がないですし、むしろ好きな部類といえます。
が、作品(特に富野作品)から観れば、どうしてもこのような評価しか下れませんでした。
もちろん、僕自身の程度が低すぎるのだけかもしれませんが……。


ただ、これに関しては、富野自身も責任があるかもしれません。
だって自分の原則を破ったような気がしないでもない。
それは「ファンと仕事しない」という原則。
でも、大河内さんはどう見ても富野にゾッコンしてるだよね?


コメント
色々な見方があって面白いです。自分としてはキングゲイナーはワイワイやっているだけのアニメには見えないので、大河内さんはナイスな仕事をしているように思えます。
#-|2013/02/04(月) 20:37 [ 編集 ]
そうですね、面白いです。
確かにキングゲイナーは全体としてはそれほど悪い作品ではないと思います。
kaito2198 #-|2013/02/04(月) 22:40 [ 編集 ]
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