富野由悠季監督とその作品をひたすら語るブログ

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MG∀ガンダム説明書より

2008/09/18 00:21|富野由悠季関連TRACKBACK:0COMMENT:0
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ワンハンドレッドの頂点
富野由悠季(ターンエーガンダム総監督)

 ファンがいてくださるからこそマーケットがあり、だからこそ、ガンダムのモデルは、自らがミニチュア・モデルの歴史の山をつくり、それをまた自らが乗り越えていく歴史を刻んできました。その結果、このマスターグレードモデルのラインナップに、ターンエーガンダムでもって区切りにしてくださったことに、関係各位とこれを手にしてくださった方々に、お礼と謝意を述べます。
 五十年以上前、アメリカから輸入されたプラスチックのモデルを見たときに、ぼくは愕然としたものです。
 それまでに、ぼくは自分の描いた自作自家用機という嘘八百の機体の三面図を描き、それにあわせて、風呂を沸かすときに使う薪から機体と翼を削りだし、セルロイド板を元型の木に貼りちけ、熱湯につけて型取りをしたキャノピーをつくり、銀色に塗ったソリッド・モデルを作ったものです。それでも、プロペラは削りだせませんでした。機体が嘘八百のものでも、ペラだけは本物でなければならないtp思ったのですが、その断面図が描けなかったのです。
 このあとでF-86に挑戦したのですが、実機の断面図を起こすことができずに挫折をしました。ペラとおなじで、実機のリアリズムの再現についての知識がなく、資料を集められなかった能力のなさを思い知らされたのです。
 日本のモデルがアメリカ製を越えるようになったころに、ぼくはアニメの仕事をするようになっていて、ロボット物というジャンル、すなわち嘘八百を素材にする作品をつくるようになっていましたから、このジャンルのモデルもあっていいのではないかと思うようになりました。ありもしない自家用機のモデルを作った記憶があったからです。
 しかし、現実には、超合金物と言われる範囲のものにとどまり、バンダイがガンダムをモデル化したのですが、玩具メーカーの風土がつくるモデルはちがうという時期もありました。それでも、フィクション上のモデルが簡単に組み立てられる商品になっていることには、心が躍ったものです。自作するよりは精度がよく、ミニチュア・モデルとしての有意性はあると感じたからです。
 それでも海外の出来のいい列車のモデルには勝てないという焦燥感もあったのですが、このギャップを自分が関与した作品のモデルが乗り越えていく歴史がつづいてくれたことは、幸せな体験になりました。
 そして、ガンダム・シリーズのなかに、ターンエーのモデルを持ち込んでいったのは、ぼくにあの中学一年生までの記憶があったからなのです。すべてがオリジナルのデザインでは不足、もうひとつリアルな感覚を持ち込む必要があると切実に感じるようになっていたからです。
 それがシド・ミード氏への発注になったのです。ぼくにとっては神様のような方がやってくださるのなら、氏が提案するものなら、なんでも受け入れようと覚悟をしたのです。しかし、その評価が芳しいものでなかったことは、残念ではありましたが、無駄な仕事ではなかったという感触は、今日現在までつづいています。
 工業デザインに求められる端正さというのは、使う目的によってその造形が決定される、という哲理を体現させているものです。その感覚がリアル、なのです。アンテナが髭になってしまったのは全体の表面積を小さくするためのものですし、コクピットは、パイロットという造形にとって異質なものの出入りを邪魔しないためにあの位置になったのです。確実に稼動するものは、構造はシンプルになります。ですから、ターンエーはシンプルなのですが、リアルに見えるのです。そのためにキャラクターになりきっていなかったのでしょう。
 そして、あれからまた、現実は、二本足歩行のロボットが本当に歩き出して、フィクションがリアルになっていく時代になってしまい、ターンエーの造形が復活する何かを持っていると予見させるようになりました。
 その造形的な主張をマスターグレードモデルの技術で再現していただいているわけですから、これはミニチュア・モデルの一時代の狼煙になりましょう。また、若い世代が、ターンエーをこのシリーズのマイルストーンの位置に押し上げてくださったのですから、今回の企画と商品化は、心底うれしいことと思っているのです。ありがとうございます。


○富野由悠季(とみの よしゆき) プロフィール
1941年生まれ。神奈川県小田原市出身。
日本大学芸術学部卒業後、虫プロダクションに入社、演出を担当。その後フリーとなり数多くの作品を手がける。1979年「機動戦士ガンダム」のTV放映後、1981年より劇場3部作を公開、一大ブームとなる。その後、1999年のTVシリーズ「∀ガンダム」の更なる世界の拡がりを目指した劇場映画『∀ガンダム(Ⅰ.地球光/Ⅱ.月光蝶)』(2002年)や、1985年のTVシリーズ「機動戦士ガンダム」の主人公カミーユ・ビダンのドラマを再構築し”新訳”をモチーフに劇場映画として『機動戦士Zガンダム A New Translation』(全3部作)を手がけた。著書には「機動戦士ガンダム」シリーズや「リーンの翼」などの小説のほか、「戦争と平和」「∀の癒し」「映像の原作」などがある。また、大学教授としての一面も持つ文化人である。

○主な監督作品
TV  「機動戦士ガンダム」「機動戦士Zガンダム」「機動戦士ガンダムZZ」
    「機動戦士Vガンダム」「∀ガンダム」
劇場 「機動戦士ガンダムⅠ」「機動戦士ガンダムⅡ 哀・戦士編」
    「機動戦士ガンダムⅢ めぐりあい宇宙編」「機動戦士ガンダム 逆襲のシャア」
    「機動戦士ガンダムF91」「∀ガンダム Ⅰ.地球光/Ⅱ.月光蝶」
    「機動戦士Zガンダム-星を継ぐ者-」「機動戦士ZガンダムⅡ-恋人たち-」
    「機動戦士ZガンダムⅢ-星の鼓動は愛-」

どうでもいいが、バンダイの紹介記事の外道っぶりに呆れた。


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