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ブレンパワードフィルムブック3座談会文字起し

2008/09/13 12:19|富野由悠季関連TRACKBACK:0COMMENT:0
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■ニュータイプ98年10月号『ブレンパワード』記事


スパイラルブックほしいー。

●ブレンパワード」の謎を迫る!!
制作者座談会 PART 1

出席者

総監督 富野由悠季
脚本 面出明美
脚本 淺川美也
脚本・文芸 高橋哲子
設定デスク 河口佳高
設定制作 安川浩司
プロデューサー 富岡秀行
(1998年8月3日収録)



いま「ブレンパワード」を監督がつくった意味

――「ブレンパワード」をつくっていく上で、どんな点で苦労しましたか?
安川 いちばん困ったのが、3話(「勇の戦い」)の作画に入ってるのにチャクラ・フラッシュがどうなるかわからないっていう(笑)。
富野 それまでは誰もわかんなかったんですよ、本当に。だから僕自身も含めて、結局「ガンダムぼけ」に陥ってたんだって。
河口 監督が一番重症ですよ。
富野 そう。15年間新作やってなかったってことが見事に表われた。チャクラ・フラッシュのフォルムひとつにしても、うかつに決められない。その切り口みたいなものがまるでわかんないんだよね。どうしようかなって。考えてみればサンライズの第1スタジオ自体、ずっと「ガンダム」をつくっているから、誰もほかに頭の回る人がいなくて。実際にフィルムを見て「なんだ、これでいいんだ!」って気づくまで6、7話かかった。制作前に決めておかなくてはいけないことをやりながら納得してた(笑)。
河口 富野さんにとっては、ガンダム教から脱退するためのリハビリ作品ですよね(笑)。なにしろ教祖ですから(笑)。
富野 いわゆる還俗する作業だったことは事実です。ひとつだけエラそうなことを言わせてもらうと、この年齢で一度「ガンダム」以外の作品やらなくてはいけない。やらないと僕は死ぬんだよね。「ガンダム」漬けの中で。全部が封印されてしまうだろうと感じていた。やってみたらこんなにもスタッフに迷惑をかけてしまって申し訳ない。と同時にいま、若い人たちが助けてくれてありがたいなと思っています。

脚本家の言い分と監督の言い分

――脚本の方にうかがいますが、ご自分が手がけた中で印象にのこっている話数を教えてください。
高橋 書いていておもしろかったのは15話の「一点突破」ですね。絵コンテで監督に全部つぶされちましたけど。23話の「スィート・メモリーズ」は監督のプロットどおり書いたら、こんどは「俺の分身みたいな脚本だ」と却下されて。しょうがないからまったく違う話を書きました(笑)。この回はシナリオ前のプロットで3稿、シナリオで3稿まで行って計6稿、1か月半くらいはかかってるんですよ、実は。
河口 その前の20、21話(「ガバナーの野望」「幻視錯綜」)の脚本は隅沢(克之)さんががんばりましたよね(笑)。1、2週でポンポンとシナリオを上げて、1日で直しを上げて。
高橋 せっかく浮いたスケジュールを全部私が食べてしまって。すみません(笑)。
――淺川さんが印象深かったのは何話ですか?
淺川 一番最後に書いた22話「乾坤一擲」が好きで、16話「招かれざる客」は嫌いです(笑)。
面出 苦しんだから(笑)。
河口 ひどい打ち合わせだった、あれは。監督に突然「新キャラ出そう」って言われて(笑)。ナッキィはそこで生まれたっていう。
安川 生まれた理由も、土器手(司)さんが「アムロにはカイやハヤトみたいなライバルがいるけど、ユウにはいない」って話をしたら、富野監督「そうか」ってホントに出しちゃった(笑)。
河口 もとは淺川さんのつくった話があったのに、そこへ突然ナッキィが登場することになって、ナッキィの話になったんです。ひどいでしょう(笑)。
安川 登場するキャラクターの量が1年分なんだもん。あれだけキャラクターいたら1年かけて掘り下げられますよ。
高橋 だから隅沢さんはせっかく出てきてるんだからってカントとナッキィを21話でちゃんと活躍させる場面をつくったりしてて、苦労してるんだなあ(笑)って。
富野 ん~。そう考えるとホントにずっとリハビリしてたんだねえ。
安川 しみじみ言わなくても(笑)。
河口 気が済みました?(笑)
富野 いやあ、まだだなあ。こうやってワケがわかんないとこでつくるっていうのはすごくおもしろいってわかたんで。予定調和でつくっていくのはやっぱいやだなあ。
河口 もうちょっと構成があって、それに自由度がプラスされてるのがいいんじゃないですか。
富野 それができるとね。
河口 次の課題ですよね。
富野 しかし富岡さんは偉いよね。こうまで素人集めて、よくやってるよね。
富岡 (声にならないような声で)ありがとうございます(笑)。6話の「ダブル・リバイバル」以降、ドラマがはじまって。
富野 いまになってみると3話のなかごろから4、5話(「故郷の炎」「敵か味方か」)のもたつきってのは、なんだったんだろう、すごくくやしいねえ。
高橋 ユウっていうキャラを描くには、あれだけ時間が要るんじゃないですか?
河口 4、5話が好きって人も多いし。
富岡 一本につき何か所かポイントがあるんだよね、富野さんの作品って。3回目ぐらいに見るのがおもしろかったりする(笑)。何回も見られますよね。

面出さんがひとりで書いたキャラクター、ネリー・キム

――面出さんが自分で最も印象に残っているのは何話ですか?
面出 とりあえず8話の「寄航地で」は監督に衝撃を与えたようなので「いっかなー」と思ってるんですけど(笑)。
河口 本領発揮はネリーのときだな。
面出 そう、ネリーの話を前後編でやれた(17話「カーテンの向こうで」、18話「愛の淵」)のがおもしとかったですね。
河口 ネリーというキャラクターは面出さん以外の人は書いてないんですよね。
富野 だからあの話は、トミノ流にいうと、シナリオになったくさわってないもんね。それで気持ちが悪かったとか、こちらが我慢したってこともない。
河口 でも面出さん「17話でいいセリフきられらちゃった」って怒ってた(笑)。
富野 嘘でしょう?
面出 ネリーとユウがしゃべってるところがまるまるなかったから「おおっ!?アクションばっかり」って。「私が書きたかったのはここだったのに、ガーン」と、絵コンテ見ながら。
富野 これは言い訳になるんだろうけど、コンテの展開上で「この絵並びだったらこうでしょう」みたいな所為が入ることはあるな。それはコンテマンはコンテマンなりに考えたことがあるというのと、尺と枚数の関係もあって、チェックの段階でセリフ一辺倒では考えられなくて、セリフをつくっちゃうところがあるね。

反響が大きかった第9話「ジョナサンの刃」

富野 現場とは違う意見でおもしろかったのは「ジョナサンの刃」(9話)。見ててつらかった、あそこまで本当のことをいってもらっちゃ困る、って。その意見はかなり冷静な人なんです。つまりアニメであそこまでやってもらうとつらい、っていう意味があると思うよね。
高橋 自分が働いてる母親だったりしてね(笑)。「わかってるんだから、やらないでよ」って。
面出 だけどあれは救う話だから、あそこでやっとかないと、あとになって救えないんだよね。
安川 あの時間、親が働いてて子どもだけで見てたとなるとえらいことですよね。
河口 いつか殺してやろうと(笑)。
富野 だけどそう思ってくれていいんじゃないの? それが刷り込み意識にはならないと思っている。アニメの枠の中でそういうふうに思って、気になるからって次を見たら、こんどはお母さんがいなくなっちゃう。で、気が晴れるっていうのは、僕はあると思う。

サブキャラに関する意外な事実!?

高橋 アノーアが消えてアイリーンが艦長になるってのは監督は最初からきみてたんでしょうか。
安川 名前がキャリアーだから……(笑)。
河口 違う。艦長がいなくなったあろでどうするって。「誰かまだ何もやってないのは~」って(笑)。アイリーン、医者だけどいいのかって(笑)。
富野 だから劇中で「士官学校では優秀な生徒だった」って理論武装して(笑)。
高橋 キャリアもちにしたんですよね。
河口 ひどいよね~(笑)。でも、監督も新キャラを出すよりいまいるキャラの中で、って抑制があったから。そのあとすぐ忘れて「だめだ、新キャラだ!」ってナッキィ出して。それでみんなは「ヤバい、病気がはじまっちゃったぞ!」って(笑)。
面出 企画書よりキャラが増えてるんですよね。桑原さんとか。
高橋 それを言うならケイディ(笑)。
面出 名前つけた時点でレギュラーになるから「わあ、しまった」って。
――ケイディは4話に出てきたときに死んだかと思いましたが。
富野 みんなそう思いました(笑)。
――まだエッガひとりしか死んでないじゃないですか。
安川 ネリーの話を見ると、実は死んでないんじゃないかと思うんですけど(笑)。
河口 プレートを透かすと、中に見えるってのは……(笑)。
富野 それもいいかもしれない。
河口 それで「どうやったら出られるのかな?」って(笑)。
高橋 会心したら出てくるとか(笑)。
富野 それ、最終回に入れよ(笑)。
高橋 面出さんなら何でもやってくれると思ってませんか。
河口 安川が言ってたんですけど、オルファンの中には江戸時代から入ってた人がいて……。
富野 (爆笑)。
河口 「オルファン江戸村」とか「ウエスタン村」ができてるっていう(笑)。
安川 お侍が乗ってるんですよ、ブレンパワードに。妙な音がガサガサッとするんで見てみたら、畑があてお百姓さんがクワ持って耕してたりして。
河口 ナッキィとか、そういうキャラでもよかったかもしれない。
富野 ねえ、それ惜しかったよ。いま言うなよー(笑)。じゃあ、パート2はそこから入ろう。そういうところから行きたいなあ、ネクストは。
――みなさん、いつもこんな感じですか?
富野 まったくそうです。
河口 ひどいんですよ(笑)。
富野 だけど、かなり本気なんですね、こちらは。やっぱり、その方がおもしろいと思ってますからねえ。

上のニュータイプ98年10月号『ブレンパワード』記事の後半を見れば判ると思いますが、
この2つの座談会は実は同時収録なものなんです。
記事を纏める上、ダブる部分のニュアンスは微妙に(かなり?)違ったのは仕方ないとして、
やはり制作終わってたから見た色々な視点はおもしろい。

個人として、この記事が注目すべきところは:
1、富野、ガンダムからの脱却
 ここのリハビリがあるからこそ、∀とキンゲがあると断言できる。
 キンゲの明るくて楽しい雰囲気はもちろん、
 ∀におけるある意味一番の褒め言葉は「ガンダムらしくない」という点から見ても、
 やはりZ~Vのフィーリングをいつまでも引きずってないのは正解といわざるを得ない。
2、予定調和でない作り
 この点は後ほど∀、キンゲ、リーンにも影響を与えて、
 ∀は(バランスはやや欠けているとはいえ)円満に收まったけど、
 キンゲは最後で失速して、成功とは言えなかった。
 リーンも残念ながら、ペースの分配は巧いとは言いがたい。
 構成はやはり富野が一番苦手なところだな、と改めて思ってる。
3、富野、脚本についてまったく手がけないものもあった
 ∀にもキンゲにも見れるパターンで、富野曰く「若者の感性を受け入れる作業」という。
 その代わりに、手がけたコンテや脚本は必ず自分をクレジットするという改変、
 すごいと思う。きっと心が余裕を出来ちゃっているのね。
4、ジョナサンの刃の反響は大きかった
 見てて辛かったというのは、本当によかったと思う。それだけ反響があることだよな。
 アニメでもここまでやれる!という富野の理想でもある。
5、富野のブレンパワード+江戸時代から住んでいる侍と百姓を受け入れる感性
 うーん、見たいな。きっと作品のいいスパイスになるよ。エッガの件もそう。
 キンゲのヤッサバとザッキみたいに、最終話だけでもポンと出てきて、
 これだけ大団円の雰囲気が出てるのは、なんだかいいよね。
6、ナッキィ扱いのいい加減さ
 ま、あれだけ影が薄いと、そりゃ仕方ないよね。


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