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井荻麟作詞論 第57回 「デビルズ・アイシング」

2016/01/18 01:03|井荻麟関連TRACKBACK:0COMMENT:0
このエントリーを含むはてなブックマーク はてなブックマーク - 井荻麟作詞論 第57回 「デビルズ・アイシング」
 井荻麟作詞論は、富野由悠季監督が書いた作詞を語る記事シリーズなのです。今日の第57回では、テレビアニメ『OVERMANキングゲイナー』の挿入歌である「デビルズ・アイシング」を語りたいと思います。



デビルズ・アイシング
作詞:井荻麟/作曲:田中公平/編曲:田中公平/歌:西野薫(別バージョン:Maria Napolano)

(原詩)
月は凍りつき 太陽はなく
冷気門を開き 存在を撃つ

 この曲はもともと監督である富野による作詞がつけられたが、後にそれが作曲の田中公平氏の意向でボツにされたという経緯を持つ。外国語にも聞こえるその歌詞の内容は判明されていないものの、田中氏によるとアイヌ語やラテン語などをミックスして作った造語のようだ。

 タイトルのとおり、この歌は劇中では世界を脅かすラスボス的存在「オーバーデビル」を題材とした曲だ。原詩がボツになったので、どのくらい現在の歌に反映されたかはわからないものの、とりあえず今回の記事はなんらかの方向性を示したと仮定する。



氷もって築く 息吹の主は
知恵と記憶それに 命そのものを

 歌詞と劇中での使われ方でわかるとおり、オーバーデビルの覚醒といわゆる「オーバーフリーズ」を描く歌詞となっている。単なるオーバーデビルを歌う唄かと思いきや、劇中でも実際に聞こえた歌として言及されているので、そのような悪魔が誕生するときに聞こえた「声」なのだろう。

 もともと「キングゲイナー」という作品自体は「熱力で酷寒に勝つ!」というコンセプトなので、OPもEDもミイヤ関連の二曲の挿入歌も当たり前のように熱さが篭っている。となると、主人公たちの行動原理に対峙する相手を歌う曲は「限りなく寒い」というものも当たり前なのだろう。

 元の歌詞と実際の歌われる方を見ればわかるとおり、この歌はソプラノ(女声の最高音域)にコーラスという形をとっている。断言は避けるが、限りなく厳寒を表現するために、おちゃらけた民族風から打って変って、あえて凛とする雰囲気を持つ、キッチリとした西洋のソプラノと合唱みたいな形をとったんだろう。



 オーバーデビルは名前のとおり、人類にとって悪魔のような存在である。しかしちょっと違うところもある。

氷の結晶に すべて埋め込み
存在そのものを 消すのだという
人の為したこと 汚濁であるから

 これを読めば、むしろ世界を浄化するために作られた存在と見えてくる。『機動戦士ガンダム逆襲のシャア』の寒冷化作戦とか、宮崎駿の『風の谷のナウシカ』とかを思い出してもおかしくないような話で、とにかく世界を浄化するために人を粛清するという、見方によってはむしろ正しい存在である。本編では単なる世界を脅かす敵以上として描かれていなかったものの、この部分を吟味すれば、より面白くなると思う。

 また、歌詞のみではこれらも面白い。

ヤェーエェーヤァー(それは事実か)
アァーエーヤァ(それは事実だった)
ヤォーヤォーヤァー(それは事実とする)

ヤォーアアー(悲しいが)
アアーオオー(悲しめよ) 人よ

 ここでの微妙な機敏や心の移り変わりはあえて説明しないが、人が真実を知り、直撃するときの揺れ動く模様を想像すると、そのなかの醍醐味を味わえると思う。



 余談ですが、この「デビルズ・アイシング」はサントラでは二バージョンがありますが、そのうち本編に使われていたのは西野薫氏によるバージョンです。Maria Napolano氏もまたソプラノ歌手ですので、サントラでは同じ曲が違う音質で展開される楽しみ方もあります。

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