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大激怒……じゃなくて、台湾のアニメ産業事情の偏見あり解説

2008/09/09 12:14|未分類TRACKBACK:0COMMENT:0
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■激怒

何故か↑にも拍手がありますので、もうちょっと詳しく書きます。
と、いっても、何も書けることがないのが事実ですから、
どう書くのか判らない。
何故ですか?それは台湾には商業アニメがありませんから。

え、わざわざ富野由悠季御大を日本から招聘してたのに、
商業アニメがないというのですか!?
そうです。無いです。
じ、じゃあ富野監督が台湾の講演で言ってた
デジタルコンテンツなんとかのコンテストは何なんですか?
それはね…フェイクなんです。

どういう意味?さっぱり判らないという人に対して、
僕はアニメ中心産業国の日本の思考から考えてはいけませんと言います。


台湾はもともとアニメのアも知らない国ですが、
東映の大塚康生(そうです。この御仁です)をはじめとする
日本のトップアニメーターたちが
60年代後半から70年代かけて台湾に来て指導をしてくれまして、
台湾のアニメ産業の興起に大いに助力をしてくれました。
もちろん、半分は下請けを培養するためでもありましたが。
そのため、台湾のアニメ産業はまず下請けから始めるものです。
詳しい歴史はまた書きますので、ここでちょっと飛ばして本題に戻る。

で、もう数十年も日本や米国のアニメの下請けをやり続けているから、
そろそろ国産のアニメを作ってもいいじゃないの?と、思ってるアニメ(下請け)産業は、
つい自作アニメに手を伸ばし始めました。
大体90年代後半のことなんです。
(もちろん、その前もぽちぽち台湾発アニメを作っていますが)

でも、いざ作ってみると、大変なことが起こったのです。
それは、やはりノウハウがまるで無かったことです。
ここ何十年の下請けのせいで、アニメはただ絵を描くもの、と彼が思い込んでるのです。
下請けの仕事をやりすぎて、その強迫概念に引きずられているのです。
こりゃどうしょう?アニメーターはゴロゴロしてるのに、
演出もコンテもシナリオも何もないんだから、
どうやってアニメを作るの?と悩んでいる彼らなんです。

でも、やはり創らなければ判らない。
だから、彼らはとにかく作ってみました。
結果、大変優れた作品なんです(初めにしてはね)。
マスコミ曰く、つい台湾にも自分でアニメを作る力が!うんたらなんたら。
あまり売れなかったが、まあスタートだから仕方ない。
これのまあまあの成功に激励されて、
ほかのアニメ会社もスポンサーも一緒に参入し始めた。
もっともっと台湾製アニメを作りたいため。
そして10年後。
数多くアニメが誕生しましたが、
いまだに採算が取れるアニメが見たことがないのです。
(嘘です。ごくわずかだがいます。でも一桁くらい。)

それは何故かというと、二つの問題があります。
一つ目は芸術志望。芸術のために死亡とも言いますが、ここで省略。いずれ書きます。
二つ目は人材不足。前の言ったとおり、アニメーターしかいないのが現状なんです。

それで?アニメーター以外の人がなければ、どうなるの?
それは…つまり…大変なことなんです。

まず、簡単に言っちゃうと、台湾にコンテが描ける人はいません
コンテ。
画面の設計図。
映像化のカギ。
富野監督が作品を作る際に一番力を入れてる部分。
なのに、描ける人がいません。


じゃあ、どうやってアニメを作るの?
そこで、シナリオライターの出番なのです。

ここで説明のため、星山氏の脚本を引き出そう。

■室内・居間
  「酒をもってこい」
  ブーツのままソファに寝転んだ酩酊の防衛軍将校が、部下に喚く。
  部下は部下で酒びんを手に抱き合い、チークダンスを踊っている。
  ドアを乱暴に開け、飛び込んできたアムロがいきなりレコードを止める。
  将校、兵士たちが、サッと一方を見る。
  睨み返すアムロ。
兵士A「なんだオマエは」
アムロ「ここは僕の家だ。君たちこそなんだ」
兵士A「何ッ」
  酒臭い息でからんでいく。
将校「やめろ」
兵士A「しかし、この野郎」
将校「どうだ、こっちへ来て一緒に飲まんか」
アムロ「酒は飲みません」
将校「そうか……無断で君の家に入ったことは謝る。誰も居なかったんでついな」
アムロ「誰もいない?」
兵士A「ずっと空き家になっているよ~~~ォ」
アムロ「…………」

そうです。ガンダム13話の「再会、母よ……」の脚本なんです。
実際のフィルムとはやや違うが、脚本だから。
どう?いい脚本でしょう?(引用が短すぎてよくわからないかもしれませんが…)
でも、台湾ではこういう脚本は失格です。こういう脚本家は無能と言われます。
何故ですか?それは詳しくないからです。

いいですか?詳しくないからですよ?
将校が部下に喚くって、どう喚くのよ。
威厳のある声なのか、だらしない声なのか、そんなの書いてないじゃないか。
チークダンスってどういうダンスなのか、
アニメーターがわかるわけがないから、一つ一つのステップを詳しく書いてなくちゃ。
睨み返すアムロって、目の動きしか書いてないじゃないか。
体は?震えているか?拳は?握っているか?
ただ「からんでいく」を書いて、サボるかよキミは。もっと詳しく書けよ。
それと、アムロと将校の会話は長すぎる。
その間の動きはよくわからないから、もっと詳しく書け!
……と、などなど。
手の振る角度、場面の転換…etc.まで一々詳しく書いてないと、コンテは書けない。
と、言ってるのが、台湾のコンテマンなんです。
理解できないのですか?もっと簡単なたとえをしますと、
藤原良二さんが星山博之さんに向かって、
「こんな脚本は使えません。コンテ書けないから」といいます。


さらに、将校と兵士の服の様式も書いていないじゃないか。
家の風景は?場面配置は?○○は?XXは?
と、すべてシナリオライターに要求するわけ。
つまり、日本のアニメのスタッフワークから言えば、
シナリオもコンテ(のような役割)も文芸も美術も、
皆シナリオライターが一人で背負わなければならない。
さらに、シナリオライターは脚本さえ書いて終わったら暇なので、ついでに進行もやれよ。
もうどんだけかと。


しかし、もっとも怖いのは、上のすべての文句はプロデューサーやスポンサーなど
物作り分野以外の人からのものではなく、
制作現場からのものなんです。
つまり、監督もアニメーター上がりなので、
同様コンテなど書けないので、名義通り、シナリオライターを「監督」するだけ。
あとは作画監督とカッティングを徹すればいい。


お分かりいただけますか?何故オレは怒るという理由は。
職務のダブるについては、人力資源の問題もあるから迂闊に批判はしませんが、
コンテなど明らかに演出放棄な部分は、どうしても許せません。
許すことなんてできません。
こういうスタッフワークが上手く機能するわけにはありません。
そうなんだから、台湾のアニメ産業はいつまでも立ち上がらないままなんです。
デジタルコンテンツうんたらなんたらについて、、また別の記事で。


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