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1991年、富野由悠季が香港に立った--ある香港映画会社スタッフの思い出話

2013/10/13 23:39|富野由悠季関連TRACKBACK:0COMMENT:2
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 何故だかよく知りませんが、一昔前の日本のアニメーションはよく香港を舞台にしていました。そしてその傾向が『機動戦士ガンダム』シリーズにおいても例外ではありません。富野由悠季監督の全作品でいえば、さらに『ガイア・ギア』にもありました。

 一方、富野およびガンダムシリーズと香港にまつわる因縁を伝える話があまりにも少ないのは現状です。そのため、せっかくなので、今日の記事はその断片を紹介したいと思います。ある香港映画会社スタッフが、1991年富野監督が『機動戦士ガンダムF91』の宣伝のために香港に行ったときのエピソードです。ほとんどの日本人は知らないと思いますので、かなり貴重な話だと思います。

 もとの話香港の「Headlines Magazine」というフリーマガジンに載っている「我與高達之父-富野由悠季」という文章で、この記事はあくまでブログ主による勝手な翻訳です。いま体調はそんなに優れていないゆえ、文章に支障を与える恐れがあり、さらに一部意訳入っている部分もあるかもしれません。ミスがあれば、大いに指摘してください。



ガンダムの生みの親と私

 日本アニメ業界において世界レベルの監督でいえば、宮崎駿監督だ。一方、男ならば誰もか愛したガンダムにおいて、その生みの親である富野由悠季監督の名前は、必ずしも誰も知っている名前ではない。しかし、その作品『機動戦士ガンダム』は30年以上の歴史を経っている今でも、その巨大おもちゃ会社の生きる看板だけでなく、エンターテイメント業界・デザイン業界あるいはゲーム業界にとっての目指す目標だ。さらに、日本のお台場に立っている1/1ガンダムを見れば、ガンダムがまさに日本の国民的象徴と言っても過言ではないだろう。

 1991年、当時の私は安楽映画会社でアニメ作品宣伝部の所属でした。会社が5作目のガンダム映画『機動戦士ガンダムF91』の放映権を取った際、社長の江志強氏はある重大な決断をした。ガンダム1作分のチケット料金で、『F91』と『ふしぎ海のナディア』(監督:庵野秀明)を同時上映にすることだった。その後、400万強元(香港ドル)の興行収入という大成功ぶり※1を記録したことからも、江氏の慧眼を賛嘆せざるを得なかった。

 一方、当時では日本とほぼ同時上映する海外市場が珍しかったことから、日本サンライズ側も今回の宣伝を非常に重視していたため、なんとガンダム原作者・監督の富野由悠季氏本人を香港に派遣することを決めた! 監督本人が遠路はるばる香港へ来ると知ると、会社一同はますます緊張を強いられた。最後、我々は富野監督が香港における宣伝活動を「公開初日の舞台挨拶」、「記者会」、それから「黄埔(Whampoa)のジャスコに開かれたガンプラコンテスト」という三つのパブリックイベントと決めた。



 富野監督が香港へいらっしゃったのは、今回(1991年)で二度目でしたが、監督にとって一番印象深いだったのは香港の高層ビル群のようでした。当時の安楽映画会社のオフィスがまだ中環(香港の中心商業地区)にいるが、会社の会議室からヴィクトリア・ハーバーの景色を眺めた富野監督はその景色に感動し、必ずこの香港の景色をガンダム作品の舞台にしたいと感想を漏らした。

 とはいえ、ガンダムファンならば分かると思うが、85年の『Zガンダム』や88年の『逆襲のシャア』では、富野監督はすでに香港をガンダムワールドに登場させた。ちょうど当時のHSBC銀行は新しいビルを落成したばかりで、そのユニークな外装を見かけた富野監督は、それを「ガンダムのようなビル※2だなぁ」と言った面白い小噺も、未だに記憶に新しかった。

 食事の時、我々映画会社のスタッフも富野監督やマネージャーさんと同席させてもらった。宿命論の色が強い作品作りとは裏腹に、富野監督はユーモア溢れる方で、ニコニコしてて場を賑わせてくれた。また、日本語上手でない私に対しても優しく、もっと日本語で話しかけるように励ましてくれた。

 黄埔のジャスコに開かれたガンプラコンテスト※3では、富野監督が直接受賞者に賞状を渡した。今と違って、90年代初頭の若者はまだシャイだったのにも関わらず、監督がステージに上がる瞬間、会場はたちまち沸騰し、その歓声の大きさがデパート側がクレームを付くほどだった。

 富野監督の作品は常に視聴者の度肝を抜き、たとえば『ダンバイン』でも『イデオン』でも、「死地に陥れて後生く」という描写が溢れている。しかし、富野監督は信じがたいほどユーモアで愉快な方だ。これもあるいは天才の成せる業というべきかな。



(訳者による注)
※1:20年前の香港では映画料金が1枚28香港ドルだったので、450万だと仮定する場合、動員人数が16万を越えることになる。また興行を当時のレートで換算すると7800万円に相当。当時香港の人口が582万人だったので、日本の20分の1以下の人口で日本での約6分の1の興行を記録したことから考えれば、大成功といっても疑う人はいないはずだ。

※2:確信はありませんが、おそらくこれのことだと思います→(画像検索)

※3:これに関する資料は持っています。確かに富野監督がF91について日本のどこのインタビューでも言及したことない話を発言したと記憶しております。機会があればまた紹介します。
コメント
ガンダムにしても富野監督にしても
あまり海外の評価というのを目にしませんので
(私の不勉強もありますが)
非常に貴重な記事でした。
ありがとうございました。

デパートかクレームが来るくらいの大歓声というところなど
意外と海外でも知られているものなのですね、
というか好きな人は国境関係ないな、とか思いました。
まそきぃ〜 #-|2013/10/14(月) 15:56 [ 編集 ]
もともと海外の記事とかは少なめですからね。
でも、そもそも日本人が大事しないから、海外が評価しにくいこともあります。

それこそ浮世絵みたいなものでないと、なかなか認知されにくいなんじゃないですかね。
ガンダムはどうしても商売の縛りが強いですし。
kaito2198 #L2WcHO2o|2013/10/16(水) 20:55 [ 編集 ]
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