富野由悠季監督とその作品をひたすら語るブログ

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今一度ヤマカンの富野由悠季評を洗いざらい読んでみる

2013/10/06 01:17|富野雑談TRACKBACK:0COMMENT:15
このエントリーを含むはてなブックマーク はてなブックマーク - 今一度ヤマカンの富野由悠季評を洗いざらい読んでみる
 山本寛。通称「ヤマカン」。いろんな意味で有名なアニメ監督である。

 『涼宮ハルヒの憂鬱』のダンスや『らき☆すた』の騒動劇で一躍して時の人となり、『かんなぎ』『フラタクル』などを監督したヤマカンですが、メディア露出するときで時折自慢げに振舞ったのに加えて、インターネット上での奔放すぎる言動から、アニメファンのなかでは彼のことを蛇蠍のごとく嫌っている人も多いようです。

 また、ヤマカンの辛口評論の対象は富野由悠季監督にも及びますので、一部の富野ファンにも嫌われていると思われます。

 しかし、私はとある原因から、富野ファンとして密かにヤマカンのことを感謝しています。その原因について、私は今までずっと心のなかに秘めていましたが、ヤマカンの評価もここ数年経てようやく落ち着きましたので、改めてみなさんにもお伝えしたいと思います。

 今日の記事は、ヤマカンが今まで発表した富野由悠季監督についての評価を紹介し、分析するものです。以下の内容はすべて出典付きの話で、ヤマカン本人がインターネット上での書き込みであったものの、インターネット上で発表したものでしたから、性質上どうしても消えてしまったものもあります。それらについて、他の方が保存したコピペで対応します。

 なお、ここで取り上げた10の話はあくまで「アニメ演出家・山本寛」の富野評で、アニメ評論家としての山本寛の意見はここで省略させていただきます。



1、「富野大僧正がアニメ演出チェックの5原則を説法!? ホエー」

2000.01.10

「GAZO」スペシャルは「ガンダムミレニアム」(なんかズッコケてしまうのは私だけ?)。
富野大僧正の勿体無い説法の中で、唯一もとい取り分け眼を奪われたのが、
彼が演出教育の為打ち立てた「アニメ演出チェックの5原則」!!?
ホエー、思わず読んじまったけど、

 一、「死に体のポーズは禁止」
 ニ、「アップ気味より引き気味で」
 三、「カメラ位置はアオリが原則」
 四、「つまったレイアウトでなく距離感を」
 五、「固定したポーズから動かさない」

一、二は大いに納得。キャラの芝居を見せるため、はたまた作品世界の拡がりを意識させるためにはこうした方が良いに決まってる。
しかし三には反論。そもそも「最近のアニメは俯瞰が多い」なんて事自体おかしい。逆である(経験上、言えるよ。ここでは言えないけど)。
理由は三点。一つ、富野自身も言ってる通り、アオリの方が「劇的」であり、これに広角レンズを加味して、ロボットや怪獣の巨大感やキャラクターの威風堂々としたカッコ良さを出すなんてのは、最早アニメの常套手段もイイところ(TVドラマも然り)。
一つ、アオるという事は、畢竟空にカメラを向ける事。
当然BGは空の比率が多くなり、レイアウト作業や背景作業の軽便化に繋がる(悪く言ったら、ラク)。
もう一つ、最近のアニメーターは多数がここ20数年来のアニメブームの洗礼を受けて業界に入って来ているが故、キャラ(特に顔)の描き込みに思い入れがあるのは当然、あるいは仕方のない事。
ならば、頭髪の面積が不必要に大きくなる俯瞰より、あごからキャラの御顔をガッチリ捉えてしまいがちになるのも、不思議ではない。

でも寧ろ、画をフラットからハイアングル気味にして、キャラの立つ世界ごとガッチリみせるべき、というのは私の意見。
その意見と関連しての四だが、アニメはそもそも二次元だから出来るだけ遠近感の表現をつけ、平板な構図は避けるべし、 というのは確かにあるのだが、でもそれってどうも、未だ日本のアニメがコンプレックス(勿論、ディズニーに対しての)を引きずっていてしょうがない、という印象を受ける。われわれは西洋遠近法以前の日本絵画を観て、 果たしてそのようなコンプレックスを感じるだろうか?
逆に絵巻物や浮世絵のパンフォーカス+パースペクティブ無視のフラットな構図こそが、海外に誇れるジャポネスクの一構成要因であり、日本人に連綿と伝わる感性的アイデンティティではなかったのか?

戦前の大藤信郎や村田安司等の作品が、今観ても根源的な力と構成美に満ち溢れているのは、そういう所なのだろう。
もっとアニメを体系的に観なきゃ。
五については、何を言っているのか解らん。

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 そもそも山本寛という人はアニメにおいて宮崎駿、庵野秀明の2人しか認めない立場があり、また彼固有のアニメ観もあるのでしょうから、ここでは多く語りませんが、少しだけ彼の意見を見てみましょう(ちなみに、この5原則はネットの海のどこかで見れるらしいです。)

 一、二についてヤマカンは富野と同じ意見なので、あえて取り上げるまでもありません。三については、スタッフやスタジオ、作品などの作風の違いおよび観察者の見識と経験に左右する話なので、やはり別にどうこうではない話だと思います。

 四に関しては、別に富野監督の意見が真理ではないので、議論する余地は大いにあるのでしょう。とはいえ、富野監督が言っているのはあくまで視聴者から見る時の画面の見やすさの話だと思いますので、ディズニーコンプレックスとか、日本人のアイデンティティとは関係ないと思いますね。

 五は、作画節約と制作省力化の話ですね。ある意味枚数に気を付かねばならない立場でない限り、あまり気づく話ではないかもしれません。当時のヤマカンは演出話数10話未満の平演出だったんですが、今は多少分かるようになったのかな?

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2、「いやらしいアオリのカットが多いなと思ったら、絵コンテ富野喜幸。にゃーん」

2000.11.21

「母をたずねて三千里」久々に観ていて、いやらしいアオリのカットが多いなぁ、割り妙にダサいなぁと思ったら、 「絵コンテ 富野喜幸」

にゃーん。

http://unkar.org/r/x3/1216583173

 茶化す口調に不快を感じる人はいるかもしれませんが、実はこの書き込みこそが、私が一番ヤマカンに感謝を感じている話です。なぜならば、山本寛はアニメ演出家として、『母をたずねて三千里』の画面に富野喜幸のコンテのフィーリングが残っていると証言くれましたから

 実は、富野コンテについての考察は富野作品のなかでそれなり行われているものの、一コンテマンとして参加した他監督の作品に関しては、ほぼ皆無といっていい状態です。本格的なものでいえば、水民玉蘭氏が『富野由悠季全仕事』に寄せた『アルプスの少女ハイジ』に対する検証記事くらいでした。

 加えて、元アニメーターでアニメ研究家の五味洋子氏が「『母をたずねて三千里』の頃、絵コンテは高畑監督にとって叩き台の役割でしかなかった」という感想を言ったことがあります。私も恥ずかしいながら、検証をやる時間も度胸もなかなかありませんので、『ハイジ』『母三千里』『未来少年コナン』などに参加したことある五味氏の言葉だけに、高畑勲氏が演出家の富野を高く評価しているのを知りながらも、その言葉に半信半疑でした。

 しかし、このヤマカンの話が、逆説的に富野コンテの存在感を教えてくれました。これに対して、今でも思い出すたびに感謝の気持ちがいっぱい溢れています。

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3、「富野のコンテなんかやっぱり以下武士の情けで略」

2002.05

色々見て来て最近になって漸く気付いたのだが、
「良い作品で最も良いのはコンテ」
「駄目な作品で最も駄目なのはコンテ」
コンテが総てを決する。叩き台なんて悠長な事言ってるヤツは誰だ。

と思ったら鶴巻和哉がちゃんと「コンテが8割」って言ってるじゃないか。
だよなぁ。だって富野のコンテなんかやっぱり以下武士の情けで略。

http://unkar.org/r/x3/1230298492

 基本的にヤマカンという人間は庵野・ガイナックス好きで、富野監督の演出を評価しない人なので、別にどうでもいい話ですね。

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4、「富野由悠季も押井守も原恵一も水島努も、山本寛と同じように『アニメ作家』足り得る筈がない」

総ての絵に自分の手を入れられない人間がアニメーションと触感的に戯れる資格など持ち得る筈がなく、
よって富野由悠季も押井守も原恵一も水島努も、そして山本寛も「アニメ作家」足り得る筈がない。
一方で宮崎駿や山村浩二や、そして木上益治ら「アニメ作家」の絶対的優位がある訳だが、その中でやはり新海誠の存在が興味深い。

眼を失っても手は失いたくない、とはこれもゴダールの言葉。

http://nagisamalove.comyr.com/mousou-note/mousou-note.html

 彼なりに言及した人間を評価している…のですかね? 言いたいことは分かりますけどね。



5、「キンゲOPに些かながら昂奮したも、本編は凡庸なパンとズームばかり。惜しい守と同じく宙ぶらりんな放浪者。まあ「なんとかパニック」如きより遥かに刺激に富んだ作品に間違いないが」

2003.08

んでもって息抜きに富野由悠季「オーバーマン キングゲイナー」#1。やっと観る。

話題のOPには些かながらも昂奮。某所で「∀(モナーの口にしか見えん・・・)」批判をした際に 「ロボットアニメにおけるリアリティの希少さに抗って倒錯というフィルム的正当性に持って行くには、 余りにその希少なリアリティに甘え過ぎているのではないか」と言ってやったのだが、これなら納得が行く。
ロボットにゴーゴーくらいやらせないと彼の「狂気」は見えて来ない。それには勿論、彼が漸く見つけた悲願の「アニメーションディレクター」、吉田健一の確かな作画力に支えられての事であるのも忘れてはならない。

本編に入っても2コマ打ちを多用した安定したアニメート技術で安心して観ていられる。
思わず「富野という指揮者は漸く自分の表現をし切れるオケとコンマスを手に入れた!」とか書きたくなるのだが、そんな気分も束の間、凡庸なパンとズームにああ、しょうがねぇなぁと、説明なんかクソ食らえとばかりに観客を突き放す富野語録にああ、やっぱりなぁと、一本観終えた時には結局、このヒトって惜しい守同様、「画」にも「言葉」にも頼る事の出来ない宙ぶらりんな放浪者なのだなぁ、それはやっぱり多かれ少なかれ、「絵の描けない演出」という、実写とはまた違う演出の特異面をある種剥き出しにしているのだなぁ、と、そればかりが痛感として重く残った。

ただ言っておくが、れっきとしたアニメーターが監督した筈の「なんとかパニック」(二作どっちも!)如きよりかは遥かにアニメの刺激に富んだ作品である事は間違いない。
「ザンボット3」「ガンダム」「イデオン」の監督は、その有り余る欲望と精力で更なる高みを目指す。
かなり長くはあるが、今はまだまだその「過渡期」なのかも知れない。ならばわれわれは、あと数十年すればやってくる彼の「完成期」を今から心待ちにしておけば良いではないか。
そんな意味でワクワクさせる一作であります。

まぁしかし、二話以降を観たいとは思わないし(どうせ最後までこの調子・・・)、吉田健一はトミノの監禁から解放されてもっと自由に仕事して欲しい、とも同時に思いました。悲喜こもごも。

あ、それとあの雪をあれだけ多くのカットに(総てバンク素材ではあるだろうが)辛抱強く貼り付け、レンダリングして行ったデジタルのスタッフに最大限の敬意を。

http://unkar.org/r/x3/1216583173

 言葉は辛辣ですが、彼なりに褒めているように読めます(上から目線だけど)。凡庸だとか観客を突き放すとかの意見は人それぞれなので、こちらがどうこう言うつもりはないですが、ある意味ヤマカンが言ってた話は的を射る指摘だと思います。

 また、彼なりにフィルムから制作者の意欲を感じたこともGOODです。それは、当時のヤマカンは彼なりの志を持っていたと表していますから。

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6、「『ガンダムⅠ』は作画が辛い。でも「再会,母よ…」の話はやはり感動的」

2004.02.29

富野喜幸「機動戦士ガンダムⅠ」を観てみる(劇場版は未観)。
流石に作画が観ていて辛く、名場面集みたいな繋ぎ方が忙しない。
同じ作画レヴェルでも「ザンボット3」はぐいぐい引き込まれるのだが。
それでも「再会,母よ…」のシークェンスはやはり感動的だ。

http://unkar.org/r/x3/1216583173

 まあ個人の意見なので別にいいですが、『ガンダム』の作画が『ザンボット』並って意見はさすがにちょっとおかしいぞ(笑)。

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7、「『映像の原則』読んで、『もういらんわー』と後輩にあげた(笑)」

山本「こりゃいかんと思って、ちゃんと勉強するようになったんですね。だから 富野さんの映像の原則も読みはしましたがね(笑)。後輩に『もういらんわー』とあげましたが。」
更科「あげちゃまずいでしょう(笑)その人は真面目に読んでしまうかも知れないんだから。」

http://www.logsoku.com/r/x3/1230539232/

 まあ、ちゃんと勉強したならば良いことです。「1」で取り上げられたヤマカンが分からないという話は、『映像の原則』にはちゃんと指摘してあるからな。一方、『フラタクル』は(ry

 それにしても、更科修一郎(笑)は綺麗さっぱり消えましたな。

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8、「ザンボットは学生時代にみといて良かった」

全スレの978です
最初の方はヤマカンが子供のころ超合金を集めてた話で、
そのあと内容はおぼえてないけどオープニングテーマは覚えてた
ロボットアニメは30分CMみたいなもんだから話のあらすじより出てくるロボが重要。みたいな話だった
中盤は富野さん誉めたりエヴァ破叩いたり
終盤は実写の経験とリアリズムの話だったりフラクタルの話だったりロボットと関係ない話してた

28:978:2010/11/28(日) 21:30:01 downup
>>20
ザンボットは学生時代にみといて良かったとかエヴァはセカイ系の開祖なんだから熱血路線はダメだとか
講演会自体が一時間半くらいだからあんまり詳しい話まではなかったな

http://2chnull.info/r/iga/1290945592/

 上の話を合せると分かるはずと思いますが、ヤマカン自体は『ザンボット』に対してかなりの思いいれがあるようです。ちなみに、彼が尊敬している庵野氏もザンボットが大好きでしたよね。

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9、「富野さんよりも更にコンテ量の多い演出家がいらっしゃるが、誰かお解り?(笑)」

そもそも富野さんですら「足りている」のでしょうか?恣意的な「足りていない」という言説の根拠にはならないですよ(笑)。ちなみに富野さんよりも更にコンテ量の多い演出家がいらっしゃると言われています。誰かお解りですか?

https://twitter.com/yamacane_0901/statuses/94099789133774848

 ヤマカンはもったいぶって名前を出さなかったが、実はそのもう一人の絵コンテ千本切りは奥田誠治氏のことですよね。

 確かに、クレジット数だけ見れば、奥田氏は一見富野監督より多いです。でも、それは富野監督が監督した作品の数は多いからです。タイトル数は奥田氏が圧倒的に多いですが、実際関わってきたフィルム数に関しては、未だに富野監督が一歩リードしています。詳しくは以下の記事を参照。

富野由悠季監督とその作品に関するいくつかの数字

 ちなみに、『機動戦士ガンダム』までのコンテ数は、富野監督>奥田氏でしたよ。

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終わりに
 以上の8つの話をまとめると、アニメ演出において、山本寛ことヤマカンは宮崎駿・庵野秀明派(彼が実際に出来たかどうかは別にして)であるため、富野由悠季監督の方法論と合わずに、徹底的にこき下ろします。

 一方、ヤマカンは彼なりに富野監督の志を感じ取っているようで、意欲的な作品に関しては皮肉混じりながら褒めています。そういう意味では、谷口悟朗氏を思い出すな。

 本文はヤマカン氏を貶すためのものではありません。むしろインターネット上のイメージ抜きで見ると、彼の話はマシのようにも読めます(言動が少々アレなのは疑いも無い事実だが)。少なく富野監督に対しては、ヤマカンなりにきちんと見つめていると思います。これだけでも、富野ファンとしては感謝しています。


おまけ1「美少女動物園

 ヤマカンの名言の一つに、「美少女動物園」という言葉があります。これはどうもヤマカンがインターネットの話題を見て発した言葉でしたが、実はその話題が元に辿ると、富野監督があるインタビューでの意見で、しかもそのインタビューを紹介したのはほかでもなく、本ブログ「富野愛好病」だったりします

富野由悠季の「萌え」に対する4つの発言 その4 ―― 「萌え」があったら、その先はどうなるのか?

2009/12/07 19:57

例えば、「ご主人様~」と迎えてくれるメイドが登場するアニメがあるとします。本当にメイドがいたら楽しいはずなのに、多くの作品がメイドを出したことで安心しきっているのが現状でしょう。「萌え」があったら、その先はどうなるのか? 人として成長するのかダメになるのかが描かれていない。たとえダメになるとしても、そこで堕落を究極的に描けるのなら、それは作品として成立するはずです。バニーガールな網タイツキャラがいたとしても、そんなキャラは40年前にすでに登場しています。そのキャラを物語のなかでどう特化させるかという部分に視点がいかないのは作り手として悲しいですよね。

2009/12/8「美少女動物園」みたいなものには興味がないんです。別にそういう性癖を否定するつもりはないけれど、自分にはないものだと。">2009/12/8

「美少女動物園」みたいなものには興味がないんです。
別にそういう性癖を否定するつもりはないけれど、自分にはないものだと。

http://edogeass.blog11.fc2.com/blog-entry-13.html

 以上を見れば分かると思いますが、インタビューがインターネット上で話題になった二日後、ヤマカンが発したのはこの「美少女動物園」という言葉です。両者の因果関係を考えれば、一目瞭然です。

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おまけ2「チャージマン研」
 これはヤマカンと関係ありませんが、この記事を書いているうちに、なぜかこの話題を思い出しました。

 というのも、「チャージマン研」の製作者・西野聖市氏が富野監督を演出下手だとこき下ろしています。あの「チャージマン研」の人だよ!?

ウツロメブログ 東京までチャージマン研のイベントに行ったったwww

・西野氏は虫プロダクション出身。後にガンダムで有名になった富野由悠季は
 当時絵コンテが下手だったらしい。
 西野氏は他にも「有名になった今でもトミノ君は演出が下手で・・・」と発言し
 司会の今立を慌てさせていた(笑)。

 高畑も宮崎もきちんと褒めてるのに、「チャー研」でこき下ろすとか、いい度胸じゃねえか(笑)と思わず言いたくなりますが、ただの笑い話だよね。

 まあ、そもそも西野氏は「チャージマン研」を「当時から人気があった」という大ぼらを吹いた人ですから、その話の信憑性もたかが知れてます。

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コメント
はじめまして、失礼します。ヤマカン氏がこれほど富野監督についての言及をしているとは思いませんでした。

ヤマカン氏はツイッターでも井荻麟の方について二回程度ツイートしてましたね。井上大輔氏が好きというツイートの一連だった気がします。
あいうえお #-|2013/10/06(日) 04:17 [ 編集 ]
御大ってもともと実写映画志望じゃなかったでしたっけ?
だから目指すところが違って当然だし、優劣の問題じゃないですよねぇ。
まぁ、MSとかNTとかの言葉やアムロ、シャアが結構情けない設定っだったりするところからして、アメリカン・ニューシネマの影響が大きいように思いますし(ニューシネマ、本来ならNCですが日本語式に略したらNS)。
詠み人知らず #-|2013/10/06(日) 05:56 [ 編集 ]
はじめまして、あいうえおさん。
井荻麟についても言及ありましたか、twitterの話はほとんど追っていませんので、知りませんでした。


詠み人知らずさん、コメントありがとうございます。
ニューシネマからの影響は、富野さん本人は否定しています。
ヌーベルバーグに圧倒的に敗北感を抱いてしまったため、あえてアメリカン・ニューシネマを拒絶しているという話でした。
むしろ、富野さんとも対談したことある原恵一監督がモロにアメリカン・ニューシネマの洗礼を受けたらしいですね。
kaito2198 #L2WcHO2o|2013/10/06(日) 21:13 [ 編集 ]
近くにいたら嫌だけど遠くから見てる分には楽しそうな人だなと思いましたw
富野さんは過渡期といったのが2003年で、来年ぐらいにやる新作が発言から大体10年後
数十年にはまだ達していませんがそれを何というか楽しみです
#-|2013/10/07(月) 02:27 [ 編集 ]
これは労作ですね、お疲れさまでした。

「1」「4」「6」は読んだ記憶ありましたが、こうしてまとめて読むと、色々考えるきっかけになる箇所があります。まあ著名な人が、同業の先輩について書いているんだから、「大僧正」とか「惜しい守」なんて書かなければ、もっとすんなり読めるのに…と残念には思いますが。

オマケのチャー研の人の発言ですが、当時は笑って読んでいました。が、今になってちょっと思うところがあります。
この意見、実は個人の意見ではなくて、当時の虫プロ内の共通認識だったんじゃないですかね。全仕事か何かで、「コンテは早いけど上手じゃなかった」って言っている人いましたよね(誰か忘れた)。

ジャングル大帝班に行けなかった理由も、この認識が一因じゃないでしょうか。で、チャー研の人はその頃の認識のままで喋っていると。
坂井哲也 #-|2013/10/07(月) 17:02 [ 編集 ]
やけに重い風邪で4日も寝込んでしまいました。

>ななしさん
まぁ、ヤマカンは半分茶化す気でしょうが、
おっしゃるとおりに進化している部分もちゃんとあるので、とても楽しみですね。

>坂井さん
実は私もそれを考えたことあります。
ある意味、正しい一面があると思います(今でもってのはさすがに無いでしょう)。

が、当時の制作状況を考えると、そう言いきれない一面もあると思います。
手塚が社員の演出家のなかでも富野を「富野氏」で呼んだり、その演出が「品がいい」という話がありますし、
「ジャングル大帝」の制作で人材が抜けられると、ますます本数をこなせる人が抜けられないのでしょう。
そもそも「W3、ジャングル大帝、アトム」の三作を考えると、一番富野の作風に適合するのもやはりアトムかもしれません。
(W3班はちょっと手塚の私情入りの編成だったようですし)

私なりにいろんな可能性を想定しましたが、最正解ってのは未だにないと思います。
どのみち、「当時の富野はアトム班においてとても外せなかったスタッフだった」ということが事実でしょう。
このへんの話を上手く掘り出す人がでてくるのは期待しています。皆川みか氏とか。
kaito2198 #L2WcHO2o|2013/10/11(金) 19:38 [ 編集 ]
多分、いろんな要素が絡み合ったんでしょうね、『ジャングル大帝』班に行か(け)なかったのは。

『ジャングル大帝』班に行けずに若いスタッフだけで『アトム』に残された経験が、そのままホワイトベースに生かされていると思うので、結果オーライですが。
坂井哲也 #-|2013/10/12(土) 12:43 [ 編集 ]
最近「ブラックジャック創作秘話」を読んでいますが、
面白いことに、当時のW3班もやはり自分たちがハブらレ者だと思ったらしいですよ。
一番頑張ってたアトム班こそが縁の下の力持ちだったのにね。
kaito2198 #L2WcHO2o|2013/10/13(日) 13:19 [ 編集 ]
何かアオイホノオの焔モユル君みたいな人だな
ジョン・ディフール #-|2014/08/03(日) 07:44 [ 編集 ]
そんなに可愛くないと思いますけどね。
ただいえてるかもしれません。
kaito2198 #L2WcHO2o|2014/08/03(日) 12:38 [ 編集 ]
已是非常明確的事,的確現在已不需要。
格主對コンテ之研究,遠不如ヤマカン。
你只是以富野的「私人心得」為評論依據,並非以コンテ之優劣適用與否為依據。
富野分鏡之失敗 #-|2015/01/28(水) 11:11 [ 編集 ]
這一話星山博之的功勞非常大,至於所謂什麼分鏡之「禁手」背景男人在等母親之類俗論,本是電影界多用,沒什麼特別之處。
「再会,母よ…」 #-|2015/01/28(水) 11:14 [ 編集 ]
您或許是看不懂日文,所以容我為您詳細說明。

>富野分鏡之失敗
>已是非常明確的事,的確現在已不需要。
您個人意見,請便。
正好一堆導演級的演出家才在佩服深感不如,想必您有更高見解。

>格主對コンテ之研究,遠不如ヤマカン。
您是我肚子裡蛔蟲嗎^^

>以富野的「私人心得」為評論依據,並非以コンテ之優劣適用與否為依據。
這一篇有任何富野監督的意見嗎@_@
而且我是不會盲從任何別人意見的,包括富野監督。

>「再会,母よ…」
我不會像您一樣肯定一方就徹底否定一方。
我可以很自豪地說,我在這個部落格7年內沒有寫過任何否定星山式的內容。
關於這一話,您可以去找與這一集最密切的另一位人士安彥良和的意見
看星山氏劇本書推出時以及日後安彥意見的改變,
這樣您就會了解富野,星山在其中扮演角色的重要性,不是像您以為的那麼武斷
對了,也不要忘了讀劇本、分鏡以及觀看實際影片內容


當然,我多少知道您的來頭與來意。
如果您今後來是只想花一點點時間寫一些無謂的內容,藉此換取我個人大量回覆時間,
那麼請恕我不會再奉陪。
kaito2198 #L2WcHO2o|2015/01/28(水) 20:00 [ 編集 ]
なにこの誤字脱字の嵐…
#-|2016/03/19(土) 21:32 [ 編集 ]
ありがとうございます。
修正する時間がありませんので。
kaito2198 #L2WcHO2o|2016/03/20(日) 00:52 [ 編集 ]
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