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『海のトリトン』秘話

2013/08/12 03:11|富野由悠季関連TRACKBACK:0COMMENT:2
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 先週日本に行きましたが、ブックオフとかいう物の価値を知らない所から105円でアニメージュ1979年8月号を手に入れましたので、そのなかに載っている富野由悠季作品関連の話を紹介します。

 今回はとりあえずその一つ目で、『海のトリトン』の1979年7月での映画公開を記念に、監督の富野喜幸をはじめとした8人のスタッフ・声優から伺った7年前のエピソードというものです。

想い出の「トリトン」


①名作にしたのは文芸担当の人だった?
松岡清治

 当時『ミュンヘンへの道』も担当していて、もうたいへんなスケジュール。とにかく、両方のプロダクションの人が、夜討ち朝駆けでぼくを追いかける。ところが、このトリトンの文芸担当の鶴見さん(和一・現在、フリー)という人がしつこかった。なにしろ、喫茶店で6時間もベッタリとぼくの横で原稿のあがりを待つ。おまけに『ミュンヘン…』の打ちあわせのところへまで追っかけてくる。がんばらざるを得なかった(笑)

②3話に1本は絶対の自信作だった……!?
羽根章悦

 発注はいつも3話分まとめて出てきたんです。それを絵にする場合、まず最初の1話分に全力投球!! すると、あと、当然のことながら時間がなくなる。で、2、3話は、残念ながら軽く受け流す。ストーリーを追うだけになっちゃう。で、1話、1話均等にやろうとしたんです。そしたら、どれもこれも中途半端(笑)。3話ごとに絵がよくなったり、悪くなったりしたのは、スケジュール的に窮余の一策だったのです。

③”論争”ばかりしていたほんとうの理由!?
富野喜幸

 え、松岡さんがそんなこといってました!? ぼくが”論争”すきだって? え、その理由ですか!? いやー、いちばん、痛いところをつかれちゃったなあ。じつをいいますとね、ぼく、アニメの演出はトリトンがはじめてだったんですよ。で、演出家というのは、総元締でしょう。わからないことも知っているフリをしなきゃいけない(笑)。いきおい、いろんなことを具体的にいえなくて、抽象的にいうもんだから”論争”に…(笑)。

④すぎやまさんに手伝ってもらったテーマ曲
鈴木宏昌

 なにしろ、はじめてのアニメ音楽、心配で心配で(笑)。思いついたのが、すぎやまこういちさん。彼、ヒットメーカーだから、なにかアドバイスをと思ったんです。で、テーマソングを作ってテープに音を入れようと思ったときに彼の家を訪ねた。すぎやまさんに伴奏してもらって、スタッフとワイワイいいながら録音したんです。結局、譜面とたいして変わったわけじゃなかったけど、やっぱり、心強かったんですね。

⑤成績がさがったのはトリトンのため……!?
塩屋 翼

 アフレコは麻布(東京)のアオイ・スタジオ。毎週木曜日、はじめのころは午後1時からで、これじゃ、ぼくは午前中の授業(当時中学生)しか出られない。で、途中から4時にしてもらったんです。でも、6時間はやっぱりダメ。いつも出席できなかった課目がなんだったのかよくおぼえていないけど、成績が落ちたことだけははっきりしています(笑)。いや
ぜんぶの課目が悪かったわけじゃないですよ(笑)。

⑥ずいぶんおなかがすいたアフレコのとき
北浜晴子

 ふつう、アフレコは3時間くらいであがるのに、『トリトン』の場合は、5時間。セリフはまだ完璧になっていなかったり、絵の口が動いていなかったり……おまけに、スタッフの人たちも、猛烈に燃えていた。いろんな意見を、みんなが自由にしゃべる。どんどん時間はたつ。アフレコが終わるころには、みんなフラフラ……その間、なにも食べずに……ずいぶん、おなかがすいたのをおぼえています(笑)

⑦イギリスへ行ってしまった広川あけみさん
杉山佳寿子

 トリトンの思い出というと、仕事を通じてすばらしい友だちに出会えたこと。広川太一郎さんの妹さんで、ピピ役の広川あけみさん、彼女、いま、ご主人の仕事のつごうでイギリス・ケント州にいますけど、いまでも文通しています。このあいだ、トリトンのレコードを送ってあげたら、2人の子どもに聞かせて「これがママよ」なんて、教えたそうです。

⑧ヘプタポーダの声はイルカのおばさんのおかげ!?
中西妙子

 青二(プロ)に入ってすぐにまわってきた仕事だったんで、すごく、印象が強烈なんです。おまけに、アニメははじめて、それまでは舞台や映画の吹き替えが中心だったんでちょっと驚いたんです。だって、絵がまにあわなくて、動きのない画面にあわせて台詞をしゃべるんでしょう、ショックでした(笑)。で、最初はイルカのオバさん役で、せっせと練習。なれたところでヘプタポーダに挑戦!! 大役だったんで、緊張しちゃいました(笑)。

 正直いまいち価値が乏しい資料ですが、監督が自ら自分の理論武装を言及したり、今みたいにその理論武装のための理論武装(苦笑)が無かったりするのは、読んででなんだかいいですよね。

 ちなみにご存知の方が多いと思いますが、『海のトリトン』の映画版は富野監督がまったくのノータッチでした。スタッフリスト上、富野は構成として、メインライターの松岡清治氏の次でクレジットされています。ここらへんから見ても、製作総指揮であった西崎氏がいかに彼を無碍にするのをよく分かります。

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コメント
ずっと以前から拝読していましたが、初めてコメントします。
いつも大変面白く読ませていただいてます。
日本行おつかれさまでした。

今回の記事で鈴木宏昌氏の発言は驚きでした。
すぎやまこういち氏が参加されていたとは…。
のちのイデオンでの名曲群を作り上げるすぎやま氏が富野監督の演出デビュー作に僅かでも関わっていたと知ることができてよかったです。

西崎氏は確かに横暴な所も多い人だったようですが、当時のTVアニメの映画化事情では監督を実写から名義貸しのように連れてくるといったことが多かったようですね。
智 #-|2013/08/12(月) 18:02 [ 編集 ]
智さん、いつも読んでくださってありがとうございます。
お気遣いの言葉、とても嬉しく思います。

すぎやまさんの参加(?)はネット上ではわずか言及されていることがありますが、
元となるソースはやはりこの資料の模様です。

>監督を実写から名義貸しのように
そうですね、当時は名義貸しが多かったんです。
ただ実際、トリトン映画の興行は悪くなかったようでしたよ。後編の公開まで至らなかったんですが…。
kaito2198 #L2WcHO2o|2013/08/13(火) 02:57 [ 編集 ]
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