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少しだけイデオンの音楽の話を ~「コスモスに君と」から「カンタータ・オルビス」へ~

2013/07/25 02:16|井荻麟関連TRACKBACK:0COMMENT:0
このエントリーを含むはてなブックマーク はてなブックマーク - 少しだけイデオンの音楽の話を ~「コスモスに君と」から「カンタータ・オルビス」へ~
 今日はタイトルの通り、少しだけ「イデオン」の音楽の話をしたいと思います。特に大した話ではありませんので、あまり長くないですし、まとまりのない話かもしれません。



 周知のとおり、「コスモスに君と」は富野由悠季監督『伝説巨神イデオン』のエンディング曲である。作詞者は、井荻麟こと富野由悠季監督本人です。

 聞けば分かるとおり、この曲は『イデオン』のテーマを包括しているものなので、ただ「アニメ」のエンディングだけではなく、「アニメ作品」そのもののエンディングを歌うものとなっています。

 その証拠に、テレビシリーズ最終話の第39話のタイトルは「コスモスに君と」となっています。また、テレビシリーズの最終話のラストシーンにかかっている曲もまた、この「コスモスに君と」という曲でした。

 つまり、この曲の歌詞が歌っている内容は、すなわち『イデオン』のテーマ、そして最後で表現したい情景そのものなのです。



 とはいえ、曲の構想要素は歌詞だけではありません。音楽を帯びている曲そのものが占める割合は、決して歌詞に勝るにも劣りません。

 そして、歌詞と作曲の両者がセットして一気に視聴者へ伝えると、凄まじい威力を発揮します。

 以上の話はよく音楽を聞く人ならばきっと分かりますので、これ以上の説明がいらないと思いますが、「コスモスに君と」でいうと、静かで美しい旋律に、イビツけどどこか優しさを込めている歌詞という組み合わせで、我々の心を動かしました。

 そして、この歌詞は毎回エンディングにかかることによって、そのイメージが曲に沁みこんで、『イデオン』における不動のモチーフとなっています。だから、視聴者が毎回この曲を聴くと、イデオン全体のイメージを想起します。



 しかしご存知のとおり、「コスモスに君と」の主旋律はすぎやまこういち氏の手によってアレンジされ、劇中ではいろんな形で劇伴として出ています。

 確かに、これらの曲は独自なタイトルに付けられ、そして異なるタイミングで使われていましたが、主旋律となるのは、やはりエンディングテーマの「コスモスに君と」である。だから我々がこれらの曲を聴くと、否応なく「コスモスに君と」を想起せざるを得ません。

 なぜならば、この曲が持っているモチーフは、毎週の放送を経て、すでにこの作品のテーマと一体化し、映像と共に、いろんな形で視聴者の我々を揺さぶっています(ギジェの死とか)。

 この「イメージ」が、「コスモスに君と」がテレビアニメ『伝説巨神イデオン』に働いた最大な作用なのです。もっと言ってしまえば、「コスモスに君と」がなしでは『イデオン』が成立しえないのです。



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 とまあ、以上はテレビシリーズまでの話です。テレビの「エンディング曲」でいえば、「コスモスに君と」なのです。

 しかし、劇場版では違います。『発動編』のテーマ性は間違いなくテレビシリーズの延長にいるものですけど、スケール感にしても表現方式にしても、まるで別物なのです。となると、別の曲が必要となってくるのです。

 そして、生れた曲は「カンタータ・オルビス」なのです。

 (ちなみに、ここでいう劇場版は「発動編」のみを指しています。なぜならば、制作経緯から見れば、『接触編』は当初想定されたラストまでの制作ラインにはいなかった作品なので、ここではあえて無視します。)



 しかし、「コスモスに君と」と「カンタータ・オルビス」は聞けば分かるとおり、そのモチーフがやや異なるものという態様を呈しています。いや、まずなによりスケール感が違います。どっちも独自な良さがあるものの、静かで緩やかな前者に比べれば、後者はあまりにも壮大すぎます。

 両者にシームレスなバトンタッチを果たせるために、すぎやまこういちの手によって出された解決策は、緩衝材の導入でした。つまり、両者の中間にいるような曲を作れば、「コスモスに君と」に慣れた視聴者もすんなりに「カンタータ・オルビス」を受け入れることになります。

 そこで、作られた曲は発動編の冒頭で、タイトルと共にかかる「イントロダクション」という曲でした。



 「イントロダクション」は聞けば分かるとおり、元の旋律はやはり「コスモスに君と」から借りたものです。いわば、後者の多くあるアレンジ曲のうちの一曲でした。

 しかしながら、「イントロダクション」もまた「コスモスに君と」のアレンジ曲のなかで、(旋律が)もっとも激しく盛り上がる曲なのでした。この事実は、無視できません。

 このような壮大なスケール感は、「コスモスに君と」あるいはテレビシリーズでのアレンジには存在しないものです。それを真のエンディングとも言えるべき『発動編』の冒頭に使ったのは、やはりテレビシリーズの存在を意識しているためだと思います。

 つまり、「イントロダクション」という曲は「これがテレビシリーズの続きだよ」ということを示したと同時に、「テレビシリーズよりさらに大きいスケール感が見れるよ」と予め期待させる作用も存在しています。



 そして、テレビシリーズを象徴する「コスモスに君と」のアレンジ曲をあえて劇場版の冒頭に置くことで、一気に観客を映画のスケール感に引き込まれて、そして最後では「カンタータ・オルビス」で真のエンディングを示します

 これが、『伝説巨神イデオン』において、監督の富野、作曲のすぎやまこういち、そして音響監督の浦上靖夫が「コスモスに君と」と「カンタータ・オルビス」で示した音楽および作劇の作法だという考え方です。


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 ところで、この「接触編・発動編」を中心にイデオンの戦いにフォーカスした有名なMADは、前半が発動編のBGM「救出」を二回繰り返して、最後に「イントロダクション」を持ってきた構成となっていますが、なぜかビックリするほどハマッている編成となっています。

 しかし、上の話を読めば、なんとなく納得できるはずです。そもそも「イントロダクション」は、「コスモスに君と」のアレンジ曲ですので、最後を締めるのもしっくり来るはずです。

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