富野由悠季監督とその作品をひたすら語るブログ

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富野由悠季のGレコはガンダムシリーズの第二の試金石になるのか

2013/06/11 19:48|富野雑談TRACKBACK:0COMMENT:7
このエントリーを含むはてなブックマーク はてなブックマーク - 富野由悠季のGレコはガンダムシリーズの第二の試金石になるのか
 周知のとおり、富野由悠季監督は現在「Gレコ」というコードネームで、アニメ企画を進行しています。

 このGレコの全貌は未だによく分からないものの、10年末の『はじめたいキャピタルGの物語』、11年の吉田健一によるイラスト、富野本人による構成やイメージボードによって、我々は断片的にその模様を覗くことができました。

 その断片的な情報やイメージに関して、スタッフの一員であろう安田朗氏によりますと、今年秋公開という可能性が濃厚ということで、ここではあえて紹介しません。しかし、かつて数々のガンダム作品を作ってきた富野監督が、果たして今回でどんな作品を見せてくれるかを、期待しているファンはきっと大勢いるのだろう。



 しかしよく考えると、商売においてのガンダムシリーズは今や、すでに富野監督の手から離れて一人歩きしている一大ジャンルとなっているものの、作品においてのガンダムシリーズは、やはり苦戦続いている気配がします

 一時ヒットした、もしくは人気を独占した作品が世に出ても、長いスパンで見ると、それ以降のガンダムに良い影響を与えているものは、やはりほとんどと言っていいほど無かったんです。

 そういう袋小路に陥っている状況が続くと、やはり再び「富野由悠季必要論」が浮上するわけです。これも、今回のGレコが成立する訳の一つだと思われます。

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 思えば、前世紀のときもそうでした。90年代末のガンダムでいえば、富野監督の手から離れたTVガンダム、いわゆる平成三部作のG、W、Xが製作されました。しかし3年間放送続いた結果、ガンダムシリーズの展開はさらに縮小して、ついにXで一時の休止符を打った。

 ピンチヒッター的な登板とかなし崩し的な流れで製作とか、いろいろな要素がありました。商品展開やスタッフ選びも、かならず順調ではなかった。しかし結果を見ると、G、WやXの内容がさておき、中身はあまりにも単発すぎて、一作限りのものでした。そんな状況だったから、すぐに限界を露呈したのも無理もない。

 そんな状況のなか、20年記念作品ということで、富野監督の『∀ガンダム』が製作されました。この作品のコンセプトは、いわゆる「ガンダムの歴史を全否定かつ全肯定」というものです。

 ガンダムの呪縛を破ったとかを言ってるとややオカルトにも聞こえますが、シリーズ生みの親かつ最多作監督である富野さん本人があらゆる可能性を受け入れたことが事実です。結果的にいえば、『∀ガンダム』が作られたお陰で、それ以降のガンダムを作られ、ガンダムの21世紀での人気をもたらしてくれた。

 もちろん、ゲームやマンガ雑誌の人気ぶりなどの要素もガンダム人気がリバイバルした一因です。しかし、「ガンダム者」という2002年に出版された本においては、サンライズの吉井孝幸社長(現・会長)は明確に「ターンエーガンダムという作品がなければ、ガンダムSEEDはありえなかった」と明言していました。

 つまり、富野監督が『∀ガンダム』で21世紀の新しいガンダムを目指せる下地を作っておいたおかげで、『SEED』とその以降のガンダムが作りやすくなったわけです

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 また、内容面においてもそうです。

 今までのガンダムは内容はどうであれ、一つだけ必ず守らなければならない不文律があります。「太陽系外文明を出してはならない」というものです。創作において、タブーがあってはならないみたいなものですが(もちろん、上手く処理できる範囲内ならば)、実際にファースト以来のガンダム作品が「人と人のイデオロギーやアイデンティティにかける戦い」と描かれてきた以上、誰もそれを実際にやることはなかった。

 しかし、『∀ガンダム』において、富野は敵のラスボスメカ「ターンX」を「太陽系外から漂流してきた機械」という設定で、明確に「太陽系外文明がガンダムにあってもいい」以来、状況は一変。

 まず、『SEED』の序盤に「宇宙クジラ(羽クジラ)」という地球外文明生物(の化石)が登場し、視聴者に大きい驚きを与え、作品の可能性に大いに期待しました。後で廃棄された設定になっていましたが、これの流れを汲んで生れたのが、『ガンダム00』の劇場版に出てくる宇宙人というものでした。

 つまり、∀ガンダムがなければ、ガンダムSEEDは生れなかったし、ガンダム00ももちろん劇場版までたどり着けなかったわけです

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 今、Gレコの企画が進行中です。富野監督によりますと、これが子供をターゲットにしている作品だそうです

 子供向けのガンダムでいえば、11年から12年まで放送されたガンダムAGEという作品を思い出します。この作品は珍しくSEED、00の流れを汲んでいない最新のガンダム作品ですが、結果的に見れば、プロジェクト自体はあまり成功とはいえません。

 このことからも、やはり『00』から『AGE』といったようないきなりの路線転換は難しいという気配がします。いや、そもそもこの作品自体は「1st~Z~ZZ~CCA」という流れを一作で再現するようなものなので、昔の模倣が行き詰るというのは無理もない話しです。

 そうなると、ガンダムらしさを維持しつつ、もう一度リセットするには、やはり今回の富野監督のGレコにかかるところが大きいと思われます。いや、ひょっとしたら富野監督がなければ、できないことかもしれません。

 将来は、子供向けのガンダムはさらに製作されるんでしょう。ガンプラビルダーズみたいにプラモやゲームを融和するようなアニメも製作されるかもしれません。それらの作品には、新しい外部からのアプローチを融和するようなコンセプトもあるでしょう。

 しかし、子供向けゲームの第一人者である日野晃博氏を招聘しても、なお失敗に終るAGEみたいになる可能性があります。いや、日野氏でさえ失敗を味わったあたりを見れば、むしろAGE以上の子供向けガンダムを提示できる人はなかなかいないでしょう。

 ガンダムそのものに固執するわけではありませんが、ガンダムらしさを維持しつつ、さらに新しいものを提示する。そういうコロンブスの卵みたいなコンセプトやテーマは、現時点において富野監督しか持っていません。SEEDから00への縮小、それからAGEの失敗を見ても、新しい中身はガンダムシリーズにとって必要でしょう

 さらに、オリジンも控えています。ホントにOVA→TV→劇場版という流れを作るのでしたら、宇宙世紀路線のガンダムはしばらく何年か安泰といえるのでしょう。将来、ひょっとしたら宇宙世紀のガンダムはリメイク路線になるかもしれません。

 しかし、子供向けガンダムが作られたように、単に大人ファン向けの路線に、サンライズやバンダイだって心配を持っているはずです。現在に至ってこういう商売が上手く行ったからといって、新しいファンを導入しない限り、ガンダムビジネスは縮小の一途です。ファンが限られては、卒業があっても新参はありえないですから。

 なので、富野監督が出した「宇宙世紀と繋げて、なおかつ新しいガンダム作品をやる」という方針こそは、大人と子供を同時に満足するものだと期待できます

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 突き詰めると、富野監督の「Gレコ」は「ガンダムじゃないガンダム的なアニメ」もしくは「ガンダム的だがガンダムじゃないアニメ」というような作品だそうです。そのコンセプトをいま我々が知る術はないですが、とりあえず「Gレコ」が『∀ガンダム』みたいに「過去のガンダムを受け入れつつ、さらに新しい道を切り開く」ような作品だということを感じることができます

 現在、『革命機ヴァルヴレイヴ』『翠星のガルガンティア』『銀河機攻隊 マジェスティックプリンス』などのロボットアニメが放送されています。また、夏には宮崎駿の『風立ちぬ』、秋には高畑勲の『かぐや姫の物語』の映画公開が待っています。そんな状況で、あえてロボットアニメで新旧のライバルたちへ挑む富野由悠季。

 果たして「Gレコ」はそのタイトルのとおり、ガンダムシリーズの新しい道を開く第二の試金石となり、ガンダムのレコンキスタを果たすかどうかは、アニメファンのみならず、全世界が注目するところです。これからも見守りたい。
コメント
監督がいうところの「成功」とかなると
社会問題までにならなきゃいけない、とかなっちゃう(照れもあるんでしょうけど)ので
よくわからないのですが、

商業的成功といったらどのくらいが目安なんでしょうか?
(思いついただけなので、成功例?のSEEDや失敗例?のAGEがどのくらいの規模かも
 しらないんですけど)


また作品としての成功って考えもあるんでしょうかねぇ。
ターンエーとかはそっちに入ってもいいモンなんでしょうか?
それとも一部のファンに支持されてるだけじゃやっぱり成功とは
言えないんですかね。


一ファン個人としては極論すると自分の好きな作品が成功しようがしまいが
「世に出て形になって見れただけで大成功」って感じですが、
(そりゃ自分の好きな作品がけなされていい気はしない)
またさらに次のこととか、もろもろ考えれば、そろそろ商業的にも…という思いもあります。

ハードルがハードルだけに一筋縄ではいかないでしょうが、
ドカンと大成功と行ってもらいたいものですね。
まそきぃ〜 #-|2013/06/12(水) 09:42 [ 編集 ]
そりゃもう、仰るとおり「次の新作に繋げる程度のヒット」でしょう。

「お、富野って人はまだまだ行けるぞ」と視聴者と製作会社に思わせるような作品を作れれば、
成功と言えるのと思います。
kaito2198 #L2WcHO2o|2013/06/12(水) 15:43 [ 編集 ]
見せてもらおうか、Gレコの性能とやらを。
プルプルプルー #-|2013/06/13(木) 12:28 [ 編集 ]
そうだと思います。
kaito2198 #L2WcHO2o|2013/06/14(金) 11:39 [ 編集 ]
全世界が注目すべきというのは誇張でもなんでもないと思います。アニメ界に限らず日本映画界もハリウッドも勉強すべきと思える感性と方法論を富野氏は間違いなく持っていると思います。あの空気感の正体を探ることの重要性・・・・・。モビルスーツとかガジェットに耽溺するだけの感性では富野氏と同じ土俵に上がってはいけないと感じます。しかし商業ベースのことも全て無視しているわけではない富野氏・・・・・そのウルトラC!仕事人ではあるとおもうがそれだけでは説明出来ない。謎ですね。次のガンダムでも我々に大いにショックを与えて欲しいです。
Shuzo #.56ou876|2013/06/16(日) 19:38 [ 編集 ]
宇宙クジラはそもそも∀の設定ですよ。種を作る時に、∀との繋がりを考えて時代考証の人が入れたものです。そこら辺は監督は知らないみたいですが…。
宇宙クジラ #gqQdkluw|2014/12/13(土) 14:57 [ 編集 ]
これは初耳でした。
時代考証が同じ方だと知っていますが、ターンエーからの設定という資料を紹介していただけませんか。
kaito2198 #L2WcHO2o|2014/12/15(月) 21:26 [ 編集 ]
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